遂に我々は響窃と本格的に戦うこととなった
だが、『次元の狭間』での修行により我々は進化をした
今、修行の成果を…………
見せてやる!!
第三章‘無謀なる兵達’
一節 〜抵抗‥Second Round〜
愛紗「覚悟しろ!響窃!!
三日前の我々と一緒にすると痛い目をみるぞ!」
響窃「貴様等も三日前の私と一緒にするなよ………」
冥琳「存在能力侵食率とやらか……」
響窃「三日のも歳月はこの響窃を大きく変えたのだ………
最早侵食率は二割五分以上にまで達した」
貂蝉「2.5倍ってところかしらん?」
響窃「そういう事だ………」
季衣「でえええぇぇい!!」
ブォン!!
ドカッ!!
響窃「むっ?威力が上がっているな………」
流琉「修行の成果です!!」
ブォン!!
ドカッ!!
響窃「だが、それ如きでこの響窃を倒せるとでも?」
蓮華「思ってないわ、よ!!」
フォン!!
ガキンッ!!
響窃「はっ!」
卑弥呼「流石、史上最悪の魔人……
儂も参加させてもらうぞい
ぬっふん!」
ブォン!!
ブォン!!
ドカッ!!
ドカッ!!
響窃「ふっ、衰えたな卑弥呼!」
ピュン!!
卑弥呼「ぬぉ!?」
貂蝉「『死の閃光』ねん!」
響窃は卑弥呼殿に『死の閃光』を放ったが、紙一重で躱していた
鈴々「鈴々のちょー必殺技を喰らうのだー!!」
響窃「良いだろう、来い張飛!」
鈴々「にゃああぁぁ!いくのだー!!」
ギュォォ!
鈴々が気を溜めている
あの構えは『アレ』か!
鈴々「『飛竜弦(ひりゅうげん)』!なのだ!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
鈴々から三つの紅の斬撃が飛び出した
斬撃は響窃に吸い込まれるように向かって行く
響窃「ほぉ、面白い技だ………
だがな!」
あろうことか響窃はただ守るだけで鈴々の『飛竜弦』を受け止めにかけったのだ
鈴々「受け止めるななのだ!!」
響窃「…………無茶ぶりもいいとこだ
では、今度はこちらからだ
『気力破』!!」
『気力破』か………
躱すのは容易だが……………
凪「ここは自分に任せて下さい!」
響窃「受け止める気か?
やめておけ、存在能力侵食率二割五分を超えたこの響窃の『気力破』、
まともに喰らえば死ぬぞ?」
凪「残念だが響窃、私は受け止めるとは言っていない!」
響窃「なに?」
凪「『吸気』!」
ギュォォ!
響窃「『吸気』を会得していたのか
予想外だ…………」
凪「更に…………『散気掌』!」
響窃「むっ?」
凪の両手から気の塊が飛び出し、我々の気力が回復した
凪「『散気掌』はこんな使い方もできるのだ!」
響窃「愚かな…………」
愛紗「いくぞ響窃!『龍走』!!」
ゴオッッ!!
響窃「たった三日で『龍走』もだと…………?」
愛紗「響窃!歯をくいしばれ!」
響窃「………良かろう、来い!関羽!その自信、粉々に砕いてやろう!」
愛紗「はぁ……喰らえ、『飛竜偃月破(ひりゅうえんげつは)』!!」
ゴオッッ!!
私から半月状の斬撃が飛び出した
響窃「………避けたほうが無難だな」
思春「そうはさせんぞ、響窃………」
シュッ!!
グサッ!!
響窃「ぐっ!?」
思春がクナイを放った
放ったクナイは響窃の右足に深々と刺さった
響窃「おのれ甘寧…………
むっ?体が………重い………」
思春「私の気は隠密向きの気でな、麻痺性の効力があるのだ」
響窃「それをクナイに纏わせたのか………」
思春「そういう事だ………
愛紗の『飛竜偃月破』を喰らい地獄へ行け…………」
響窃「くっ!………むっ!?……」
ゴオッッ!!
ズバツ!!
響窃「ぐっ………!?」
蓮華「当たった!」
白蓮「あれは効いたんじゃないか!?」
愛紗「私が試行錯誤して生み出した『飛竜偃月破』の味はどうだ!?」
響窃「むぅ……くっ……」
響窃から血が滴り落ちていた
そうとう深い傷になったようだ
雪蓮「隙を与えないわよ!
はぁっ!『一文字崩刈(いちもじほうか)』!」
いつの間にか『龍走』をしていた雪蓮殿はご自分の得物を横に一振りすると、
フォン!!
ザシュッ!!
響窃「ぐはっ!!」
響窃の懐から大量の血が吹き出た
秋蘭「北郷を………一刀を返せ!
『神速狩(しんそくがり)』!!」
カァンッ!!
ヒュッ!!
グサッ!!
響窃「くっ!?」
秋蘭は雪蓮殿の攻撃のあとすぐに矢を放った
その速さは目で確認できなかった程の速さだった………
矢は深々と響窃の体の中心に刺さっていた
ギュォォ!
響窃「くっ…………おのれ……
調子に乗るな!!『爆源花』!!」
ドッッカァァァンッ!!
奴は『爆源花』を発動させたが………
響窃「むっ!?いない!?」
卑弥呼「儂等は上だぞ、響窃よ」
響窃「むっ?なっ………!?」
我々は全員『空走』を行い『空立』していた為誰も『爆源花』の攻撃範囲に入っていなかったのだ
勿論全員無傷
響窃「まさかここまでとは………」
華琳「大陸、舐めるんじゃないわよ!!」
貂蝉「私もやっちゃうわよん!
ぶるああああぁぁぁぁ!!!!」
ブォン!!
ブォン!!
響窃「くっ、『紅蓮掌打』!」
フォン!!
ドゴッ!!
貂蝉「ぬっふん!」
響窃「はぁっ!」
フォン!!
ドカッ!!
貂蝉「ぬぅ!?」
華琳「助太刀するわ
喰らいなさい、『頸斬大蛇(くびきりおろち)』!!」
フォン!!
ザシュッ!!
響窃「ぐぁっ!?」
華琳殿の一振りが響窃を直撃した
響窃「くっ………おのれ………
こうなったら…………」
シュン!!
愛紗「むっ!?『空走』か!」
響窃は我々と距離をおき
響窃「はぁぁぁぁ………」
ギュォォォォォ……
『癒療』を始めた
凪「そうはさせるか!喰らえ、『爆撃弾(ばくげきだん)』!!」
ゴオッッ!!
ドカッ!!
響窃「ぐぁっ!?」
『爆撃弾』は私と凪、そして真桜と考えた技だ
『気弾』よりも遥かに威力や速度を上回っており、何より特徴なのが弾かれないことだ
その分気力の消費量は二倍になっている
華佗「どうした響窃!その程度か!?」
響窃「おのれ呀猟…………」
華佗「前にも言っただろう!
俺の名は華佗だ!呀猟などではない!」
……………そういえば『呀猟』とは何者だ?
管理者達とも関係がありそうだが……
響窃「少し調子に乗り過ぎているな………
貴様等全員にお灸をすえてやろう!」
愛紗「やれるものならやってみろ!!」
雪蓮「あんたなんかにもう負けないのよ!!」
響窃「ならば見せてやろう………
この響窃の『新技』をな………」
ギュォォ!
白蓮「っ!来るぞ!」
響窃は我々に指を指した
音々音「『死の閃光』か『死の魔光』ですぞ!」
響窃「残念ながらどちらでもない…………
喰らえ…………
『死の光波』!!!」
その瞬間、『紫色の流星』が私達の視界に入った………………
……終……
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遂に修行明けの最初の戦いが始まった!
進化した愛紗達はどれだけ響窃を追い込められるのか?
だが進化したのは愛紗達だけではなく
響窃も進化していたのだ…………