No.63033

帝記・北郷:九~天に昇る龍~


今回は龍志無双。
というか、龍志の話。
物語にとっても一つの区切りのお話です。

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2009-03-13 04:36:21 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:7481   閲覧ユーザー数:6296

『帝記・北郷:九~天に昇る龍~』

 

 

漢帝国の再興と新魏国の発足により、劉備の漢中王僭称による影響は一応の沈黙を見る。

むしろ劉備を漢帝は正式に漢中王として認め、その権威と度量を天下に見せつけた。

それと同時に、現在の呉を取り仕切っている孫権も正式な呉王と認めるという詔勅を伝えるべく、前呉王・孫策自らが勅使として建業へ出立した。

それらと並行しながら一刀達は于吉達の待ち受ける洛陽を奪取し、漢の都として復興させるべく日々軍備を整えていた。

 

 

「魏王陛下。よろしいでしょうか?」

もう半時ほどで太陽が中天に輝くであろう頃。魏都・鄴にある王府兼大将軍府の執務室に顔を出したのは、漢帝国において司空職を務める蒼亀であった。

新魏王に即位した一刀は同時に漢の大将軍職を兼任することになり、それと共に家臣団も漢帝国所属の元と魏王国所属のものに分けられた。

全てをここに書くことはできないが一部を紹介するならば、漢帝国の軍事総司令官として魏王・北郷一刀が大将軍職につき、三公の内の太尉を龍志が、司空に蒼亀が、司徒には青鸞が就任し、驃騎将軍に藤璃が、車騎将軍に美琉が就任した。

一方で魏王国では宰相に華琳、大将軍を漢帝国と兼任で龍志、驃騎将軍には祭、車騎将軍には霞、尚書令には風が就任している。

漢帝国太尉の龍志が魏にも籍を置いているのは、一刀の大将軍としての仕事を円滑に行うための配慮でもある。

話がそれたので、戻すとしよう。

「やあ蒼亀さん。何かあったのかい?」

山積みの書簡や竹巻の中から、げっそりした表情の一刀が顔を出す。

魏国の仕事に加えて漢の仕事もおっている一刀にとって、ここ数日は地獄のような日々が続いていた。

なんせ、昔のようにふらりと警邏という名のサボリに出ようものなら、帰って来た頃には竹巻の山が倍に増えているのだ。

「……お疲れ様です」

かける言葉が思いつかずとりあえず蒼亀がそういうと、一刀は乾いた笑いを浮かべた。

「で、どうしたの?」

「はい。実は昨夜天文を見ていたのですが…どうも江南の方角にて禍の兆しが見えています。あちらには義兄が行っているので問題はないかと思いますが、念のために五千ばかりの兵を派兵できないかと」

「ああ、それなら丁度良いわ」

背後からの声に蒼亀が振り返ると、書簡を持った華琳が部屋に入ってきたところだった。

「洛陽攻略の為に造っていた陳留の基地が完成したらしいわ。これから先遣隊を出すから、それの一部を龍将軍に回したらどうかしら?」

陳留の基地とは、帝国軍の洛陽攻略に際して主力部隊が集結する予定の場所である。

前も述べたが、現在洛陽は地理上は四方から囲まれている。

しかし、北と南は険しい山々が連なり、長安からの道も途中でいくつもの難所を越えねばならない。

必然的に東からかつて反董卓連合が通ったのと同じ道が最も多くの兵士を移動させやすく、攻撃の要となるのだ。

尤もそれでも、汜水関に虎牢関という要害を越えねばならないのだが。

「じゃあ、そんな感じでどうかな?」

「畏まりました。では細かな手配は曹操殿に……」

 

ドドドドドドドドド……

 

蒼亀がそこまで言った時、不意に響く地響きの音。

「……何の音だ?」

「誰かがこちらにやって来ているようですが……」

 

バァーーーン!!

 

「一刀ーーーーー!!!」

けたたましい音をあげて吹き飛ぶ扉。

「ふっ!」

「おっと」

自分達をを薙ぎ払うように飛来したそれを、蒼亀と華琳は軽くかわす。

そのまま扉は凄まじい勢いで壁に激突するや、そのままめり込んだ。

だがそんなことよりも一刀は、声の主の顔を見て驚きの声を上げる。

「しぇ、雪蓮!?どうしてここに?」

それは、勅使として呉に行っているはずの雪蓮であった(ちなみに真名を教えるのは先日済ませている)。

「どうしたもこうしたも…あなたが刺客に襲われて危篤だって聞いたから、真っすぐ戻って来たんじゃない!!」

「お、俺が危篤!?」

「誰がそんなことを?」

「え?うちの軍の兵士だったけど…」

何やら雲行きが怪しい事に気づいたのか、幾分落ち着きを取り戻した雪蓮が答えた。

「……陛下。これは急いだほうが良いかもしれませんね」

「ああ…華琳。先遣隊の準備を急いでくれ」

「了解したわ」

「え?え?どういうこと?」

険しい表情を浮かべる三人に、未だに状況の読めていない雪蓮は戸惑うばかりであった。

 

 

揚州・合肥城。

三国鼎立を境に寿春は魏国領となったために現在の対呉前線基地にあたるここには、龍志、美琉、霞、華雄、臧覇といった諸将が呉への牽制の為に駐屯していた。

そこから少し離れた山の中。

龍志率いる飛龍兵五十騎が隊列を組みながら何かを探すように馬を進めていた。

先頭に立つのは彼等の主・龍瑚翔。その後ろにつき従うは、黒風の戦乙女・華雄。

「この辺りですよね…不審な兵が目撃されたというのは」

「民からの報告ではな…」

周囲に気を配りながら、馬三頭が並べる程度の細い山道を行く。

北方異民族の馬術を教え込ませた兵士と、龍志に心酔する異民族の戦士そのもの。

その二つで構成される飛龍兵。その中でもえりすぐりの彼等にとっては、このような山道など物の数ではない。

「しかし、呉の連中も何を考えているのか……」

「おや?どうして呉だと思ったんだい?」

「そんなこと…この合肥の守備をする者としては当然の考えです」

「ふ…それはそうだね」

視線を華雄から前方に戻す。

その表情は普段の龍志と比べても柔らかとは言い難い。

(何故この時期に呉が動く…孫策が捕えられこちらを刺激しないように沈黙を守っていた呉が……)

そもそも、予定ではすでに孫策は呉に入って詔勅を伝えているはずだ。

(……何があった)

そしてそれは龍志達がちょっとした広場を中ほどまで通過した時であった。

「…!!龍志様!!」

華雄の声にはっと我に返った龍志は、自分めがけて飛来する矢を反射的に掴み取る。

「何奴だ!?」

そう叫びながら華雄達に円陣を組むよう手で指示を出した。

(囲まれている…くそっ!考え込んで周りの気を読みそこなうだなんて…これじゃあ夢奇さん〈水鏡の真名〉に会わせる顔がない)

心の中で唇を噛む龍志。その前方に、馬に乗った一人の武将が進み出る。

極端に袖が長く、それと反比例するかのように短い裾。そして大きな片眼鏡。

孫呉の新星の一人、呂蒙であった。

「漢帝国太尉・龍瑚翔殿ですか?」

「いかにも…貴殿は呉の呂子明殿で間違いはないか?」

「はい。お初にお目にかかります」

丁寧に。されど油断なく頭を下げる両者。

「して、これはいかなることか。ここは魏国の領土のはずだが」

「……ご自分の胸に聞いてみたらいかかでしょうか?」

「え?」

「我らが王を…孫策様を辱めたあげく嬲り殺しにしておいて!何故そうも涼しい顔ができる!!」

「なっ!?」

激昂する呂蒙に、驚愕する龍志。

当たり前だ、彼の予想では孫策はもう呉についているはずだ。

「だ、誰がそのようなことを…?」

「誰もも何も…我が国の間諜達全てが同じ事を報告したのですよ」

「全ての間諜が……」

つまり、呉の放った間諜全てが誤った情報を掴まされたということだ。

しかも。龍志達に気付かれることなく。

それはもはや普通の人間ができることではない。

(于吉……)

脳裏に浮かぶのは、涼しげな顔に奸知を潜ませる宿敵の顔。

「……それで、我々を包囲してどうするつもりだ」

「それはあなた達次第です。大人しくついてくるなら身の安全は保証しますが、抵抗するならば……」

「いや、いい。いずれにせよ答えは決まっていた」

刹那、龍志は先程の矢を無造作に投げる。

それを咄嗟に呂蒙は袖の中の手甲で弾いた。

「だが断る!!」

 

 

言うが否や、龍志は馬首を返して全員に下知を飛ばす。

「良いか!!もと来た道を全力で駆け抜けろ!!」

ブンと鳳嘴刀を振り華雄が先頭に立って道を切り開く。

「く…逃がしては駄目です!!急いで後を…」

「甘い!!」

唸りを挙げる龍志の大身槍。

無造作に振られたようにしか見えないその一振りで、五人の歩兵の首が宙を舞った。

「行くぞ皆の者!!」

華雄の振るう鳳嘴刀が、横から伸ばされたの柄ごと敵兵を一刀両断にする。

飛龍兵もまた槍を手に群がる敵を薙ぎ払う。

彼等はいずれも一騎当千の猛者。それを指揮する龍志と華雄は万夫不当の豪傑。

多少の数の差など関係ない。

しかし普通ならばその武威に後ろを見せるであろう兵卒達は、ひるむことなくあちらこちらから現れては槍を繰り出してくる。

「主を討たれたという思いが、彼等を死兵にしているか…まったく、孫策め厄介な器を持っているものだ」

苦笑しながら振るった大身槍が、飛びかかって来た兵士を田楽刺しにする。

そのまま槍を振るい、その兵士を敵の群れに投げつけた。

山道は狭く包囲されやすいが、飛龍兵にとってはその突破力を生かせる環境でもある。

恐らく敵も飛龍の兵の踏破能力は計算に入れていなかったのだろう。むしろ死兵の士気の高さが彼等の動きを乱雑なものにして、効果的な密集戦闘を妨害していた。

「龍瑚翔!!」

後ろから大声をあげて一人の将が龍志に追いすがる。

「拙者は韓当!字は義公!孫家に代々使える宿将が一人!御首(おんくび)頂戴する!!」

不気味な風切り音を挙げて迫り来る大薙刀を、龍志はがっしと受け止めた。

そしてそのまま始まる激しい刃の応酬。

追撃を受けながらの一騎討ち。つまりは敵に背を向けた状態での一騎討ち。

その不利を感じさせないほど、龍志の槍筋は鋭い。

「孫家三代に仕え練磨されしその武芸お見事!されどこれ以上時間をかけるわけには行かぬ故、今日はここまでにさせていただく!!」

繰り出した槍が、韓当の乗る馬の額に刺さる。

「くっ!?」

もんどりうって韓当は落馬した。

それに目もくれることなく、龍志は先をゆく兵士達の後を追う。

「皆の者!隧道が見えたぞ!!」

一行の前にある山、その切り立った崖の下にぽっかりと空いたトンネルがその大きな口を開けていた。

ここを抜ければ合肥城のすぐ近くに抜けられる。

ここで華雄は横にずれると、後続の兵士達を隧道に入れながら殿を務める龍志の姿を探す。

「はあああああああああああああああ!!!」

裂帛の気合と共に放たれた一撃が今当に、敵将の命をその首と共に現世から旅立たせた時だった。

「華雄!追撃はある程度は振り切った。今の内に隧道の中へ……」

ふと、龍志は隧道の上の崖を見る。

崖とはいうが、そこまで高いわけではない。

「龍志様?」

「…いや、早く行け」

龍志の態度に訝しげな顔をしながらも、華雄は隧道の中へと馬を進めた。すでに他の兵士達は隧道の中で主を待っている。

「全員無事…か。良かった……」

そこに華雄を含めた全騎がいることを確認して、龍志はほっと息を吐くと槍を握る手を強くした。

「龍志様!!あなたも早く!!」

華雄の叫びが響く。

 

 

それに龍志は、ただふっと微笑むや。

「破!!」

突如槍を振って発生させた鎌鼬で、隧道の入口の上の崖を崩した。

「りゅ、龍志様!?」

瞬く間に塞がっていく入口とその向こうで微笑む主の姿に、事の展開についていけないながらも華雄は悲痛な叫びを挙げる。

「華雄!!急ぎこのことを一刀様にお伝えしろ!!そしてこうも伝えろ!!今はまだ孫呉と事を構える時ではないとな!!」

崩れ落ちる岩に混じって、数人の呉兵の姿が見える。

そう、すでに呉兵は崖の上にも伏兵を配置していたのだ。

龍志が入るまで行動を起こさなかったのは恐らく、今回の目的が彼であったから。

つまりは、この待ち伏せ自体が実質的な北郷一派の№2である龍志のみを狙ったものであると言う事。

逆に言えば、自分以外は対象外であると言う事。

(さしあたり俺が残れば華雄達は逃げきれる…しかしここまで周到に組まれた計画、恐らくは情報を教えた民も呉の手の者か…軽率だったな)

やれやれと自嘲の溜息をつき。

「魂にも脂肪は付くものか……」

 

ゴガァ!!

 

「……え?」

もう少しで完全に埋まらんとしていた隧道の入口から、鈍い音が響いた。

「龍志様ぁ!!」

目の前の光景に龍志は言葉を失う。

落下する岩を無数の鎌鼬で払いながら、華雄がこちらへ来ようとしていた。

しかし、それは岩石の落下速度に比べて明らかに遅い。

悲しい事に遅い。

「馬鹿者!そのままではお前も一緒に潰されるぞ!!無茶なことはぜずに速く行け!!」

孫呉に囲まれようとも崩さなかった龍志の余裕が初めて崩れる。

「嫌です!あなたを…あなたを失ったら私は何のためにこの刃を振るえば良いのですか!!」

「一刀様が居る!あの方を俺だと思いお仕えすれば良い!!」

「できません!!あなたは私の…私の……」

一際大きな岩が華雄の上に降り注ぐ。

「っ!!」

反射的に龍志は大身槍の石突を前にして華雄に向けて投げた。

岩を砕いたところで、その破片が彼女を襲う。その判断を瞬時にできたのはさすが龍志と言ったところか。

「ぐあっ!」

大身槍を胸当てに受けて華雄が後ろに吹き飛ぶ。

並の将ならば間違いなく肋骨が折れているだろうが、華雄ならば打ち身で済む程度に加減はしている。

「龍…志…様……」

霞む意識のなかで華雄が見たもの、それは苦笑しながらもほっと胸を撫で下ろすいつもの主の姿だった。

 

 

「何とかなったようだな」

最後の瞬間に見えた華雄の姿に胸を撫で下ろしつつ、やむをえなかったとはいえ槍を失ったことに何とも言えない思いに襲われる。

崖の上の伏兵はすでに動きを始めたらしいことが気の動きから察せられる。

狙い撃ちにされてはかなわないと龍志は死角に移動した。

「さて、気を見るに…四方八方敵だらけか。随分嫌われたものだ」

自分は単騎、相手は少なく見積もっても二万。

おまけにそれは死兵と化した兵士ばかりである。

四面楚歌。そんな言葉が頭をよぎり、龍志は再び何とも言えない表情をした。

「逃げるだけなら…いや、ここから安全圏までは流石に無理かな」

人外の力を使えばそれも可能かもしれない。

だが、もしも自分が人外の力を使えばそれは一刀に妖術師の首魁という名を負わせるかもしれない。

それは彼の天下には不要な物。王道を超えた覇道を行く彼にあってはならないもの。

使える物は使う。毒であろうとも使って見せる。一刀はそう言うかもしれない。

だが、彼の配下として龍志はそれを許すわけにはいかない。悪名を負うならば配下である自分にみが負うべきなのだ。

「数百年の時の中で練磨した人の技でもって万を越える軍勢に挑むか…ふふ、武人冥利に尽きる」

軽口を叩きながら、すでに数えることをやめた年月を述懐する。

数百年。

この世に生を受け、外史に飛ばされ、人を愛し、喪い、生きながらえ、放浪を重ねた日々。

それがもうすぐ終わろうとしている。

「ふむ…心残りは多いが、その中でも今できるものは……」

刹那。瞬時に抜いた腰の長剣で、音もなく近寄って来ていた二人の兵士を斬り伏せる。

「……測ってみるか、新しき呉の王の器を」

もしこれが孫策の仇討の為に起こされた軍ならば、必ず孫権も来ているはずだ。

「一刀……すまんな。最後までお前の面倒をみるつもりだったが、どうもできそうにない。それから蒼亀。華龍との物語を紡ぐ事と一刀の事はお前に任せることになりそうだ」

雪風の腹を蹴り、彼は馬を飛ばす。

何時の間に集まって来ていたのか、孫呉の兵士が彼を取り囲む。

それを龍志は斬る。

 

 

斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る……

 

 

「ああ、成程…これが俺の天命ってやつか」

舞い上がる血飛沫の中、龍志がポツリともらした呟きを兵士の雄叫びがかき消す。

素早く剣を振るいその兵士が繰り出した槍を斬り、手首を返して額を割る。

同時に左手で抜いたもう一本の長剣で反対から襲いかかる兵士の顔面をぶち抜いた。

死兵と化した兵達が太刀打ちできずに屠られていく。

その悪夢のような光景に、呉兵にも脅えが走った。

それを知ってか知らずか龍志は声を上げる。

「新魏王・北郷一刀の第一の家臣!幽州の青龍・龍瑚翔!!天道を罷り通る!!」

 

                   ~続く~

 

 

後書き

 

どうも、タタリ大佐です。

龍瑚翔一世一代の大見場の前編。いかがだったでしょうか?

次の話が後編…言い換えると、一刀にとっての始まりの終わりです。

今回以上の龍志無双。呉好きの方はちょっとご注意をって感じです。

 

そうそう、魏ルートの赤壁では韓当さんが一応登場していましたが、今回出てきた韓当とは別人てことになってます。いや、孫家三代に仕えた忠義の名将があれじゃあ、報われないですよ。

 

それから備考ですが、劉協の通称・献帝っていうのは退位後につけられたものだそうです。そうでもなければ献帝なんてつけませんよね。廃帝とかはなおさらです。

 

では、次作にてまたお会いしましょう。

願わくば龍志に幸多からんことを。

 

 

次回予告

 

その龍は

彼に魅せられ

彼の器を信じ

彼を守ると誓い

彼の国を愛した

新魏の旗の下より

一頭の龍が今旅発つ

 

次回

帝記・北郷~龍志~

 

 


 
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