とくに話すことがないので報告だけを。
小説用のツイッター垢を作成し、小説関連については主にそこで呟くことにしました。
一応プロフィールにもありますが、リンクをここでも載せておきますので。
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それではどうぞ!!
Side:Fate
「い、一体何が起こっているというの!?」
私はクロノと一緒になのはが居る、ジュエルシードの時に私が拠点としていたマンションのドアを開けた直後、あまりの異変に驚き、すぐさまそのマンションから離れた。
クロノは被害を出さないためにも結界を貼り、かなり危機的状況だという事が察した。
そう思っていると闇の書を持って出てくるシグナムの姿が見え、私たちと同様にマンションから離れて行った。しかし顔からするに予想もしていなかったような顔をしており、シグナム自身も何が起こっているのかわかっていないようだった。
私は何が起こっているのかと問うために、シグナムへと近づき、何があったのかという事を問うことにした。シグナムもすぐにこちらに気づき私の方へと顔を向けていた。
「……テスタロッサか」
「一体、何が起こったの?」
「分からない。先ほど闇の書に蒐集したページ数を見たが、何も変わってはいなかった」
「それってどういう――」
「シグナムっ!!」
私が聞き返そうとしたとき、シグナムと同じヴォルケンリッター達が私たちへと近づいていた。多分、何らかの異変に気づいて、駆けつけてきたのだろう。
シグナムの近くに私が居ることに気付いて警戒はしていたが、取り合えず状況把握が優先ということでシグナムに何があったのかという事を私と同じように聴いていた。
「一体、何があったんだ」
「私にも分からない。闇の書から突然と触手が現れ、なのはの体に入り込んだとしか」
「入り込んだ?」
「今日は主が苦しめている闇の書に改善プログラムを入れるはずだった。それで闇の書にその改善プログラムを入れようとしたのだが……」
「その時に、闇の書が動き出したという事ね。多分、自分の危機を感じたのでしょうけど……」
どうして、なのはが密かに行動しているのかという事がようやく分かった。なのはは闇の書を元の姿に戻そうとして、今までずっと努力していたのだといことを。
そうするためにはどうしても管理局に疑われるという事は分かっていたのだろう。それでもなのはは成し遂げようとしたのだろう。
と、そこでシグナムが闇の書と別に短剣のようなものを持っていることに私は気付いた。それが一体何なのかという事を私は聞くことにした。
「ねぇ、その短剣は何?」
「これか? これは闇の書に万が一があった時の予備らしいが、すでに意味はないだろう」
「どういうことだシグナム? それを使えば闇の書は本来の姿に戻るのではないか?」
「ザフィーラの言うとおりだ。それで先ほど確認してみたが、どうも発動しないんだ。そこから推測するに、私たちを苦しめていた原因は無くなっているのだろう」
「それって、はやてちゃんを苦しめていた原因もなくなったという事!?」
「あぁ、確かにそうなるが……」
「その原因が、なのはに移ってしまったという事か」
私の言葉にシグナムは頷いた。ヴォルケンリッターの主――はやてというらしいが、その子が救えたというのにその代りに、なのはに移ってしまったということだろう。
そしてそのシグナムの頷きで、シグナム達もそれがどういう事か分かった。今のなのはの中には闇の書の危険因子がすべて入ってしまっているという事だったから――
「じゃあ、今のなのはちゃんって――っ!?」
「――っ!? くるっ!!」
シャマルがシグナムに確認するように言おうとするが、その直後かなり強い気配を感じた。そしてその場所は先ほどなのはを任意同行するために居たマンションで、その場所にはまだなのはがいるという事からすぐにこの気配が解った。
そして、そこから何かが出てきて私たちから少し離れたところで姿を現した。髪は栗色のツインテールをしており、見覚えのある顔立ちだった。
「なの……は?」
しかし、いつもなのはが来ているバリアジャケットではなかった。白色のバリアジャケットではなく藍色に近い姿へとなっており、目が虚ろになっていた。
すぐに私は嫌な予感を感じた。どうしてなのはがこんなことになってしまったのかと思うが、とにかく今のなのははかなり危険だと私の体が震えるほどだった。
「…………」
「気を付けろフェイト。なのははもう、普通の魔導師ではない!!」
「クロノ……」
私の近くにクロノが近づき、私に忠告してきた。多分遠くでシグナム達と私の会話を聞いていたのだろうけど、あのなのはが危険だという事は体の震えからしてすぐに分かっていた。
そしてクロノは私とシグナム達に先ほど話していたことにさらに細か
く説明する。
「まだ襲ってくる気配がないため君たちには言うが、たぶんあれは闇の書の闇――ナハトヴァール。そのすべてが、なのはの体に入り込んでいるのだろう」
「やはり、そういうことになるか」
「多分だが、その闇の書――いや夜天の書は完全に元の姿に戻ったのだろう」
「夜天の書?」
「その本の本来の名前だ。先ほどユーノから連絡があって夜天の書について調べてくれた」
ちなみにユーノだが、管理局にある無限書庫の管理をするようになっている。そこで闇の書――今は夜天の書だけども、それを調べるようにしてもらっていたのだ。
しかし、この状況を打破できたわけではないのは変わりがない。というより、ナハトヴァールだけなのはの中に入り込んだため、何が起こるのかは誰もが解らなかった。
そして、なのはが私たちが居る方向へと向け、突然口を開いた。
「……魔導師二名とヴォルケンリッター全員を発見。遂行の妨げとなるため、この場で排除します」
機械が話すような言い方をした刹那、なのはの背後から先端がとがった触手が大量に表れ、私たちの方へと向けて飛んできた。
「っ!?」
なのはが攻撃を仕掛けてきたのを見て、私たちはそれぞれバラバラに避けていくが、触手はそれぞれ私たちを狙って追いかけてくる。
「なんなんだよ、これっ!!」
「余りにも早すぎて、追いつかれる!!」
スピードが速い私はまだ距離があったが、シグナム達は私よりも早く移動することができないため、次第に追いつかれていた。
まだ追いつかれることはないと思った私は、私が追いかけられている触手を除く他の触手を斬るように動き出す。
「ハーケン――セイバーっ!!!!」
ハーケンセイバーの一発の攻撃によって私以外の触手を途中で切ることができ、何とか全員を守れることができた。しかし、私を追いかけている触手は尚も私に向けて動いており、背後に回ろうとも考えるけどもなかなかできなかった。
「紫電一閃っ!!」
どうにかして背後に回るか考えていたところ、シグナムが私を狙っていた触手を切ってくれた。これによって私を含め全員を追いかけていた触手は一つもなくなった。
「大丈夫かテスタロッサ」
「うん、ありがとう」
「それにしても、なのはの意識はなさそうだな」
「そうだね。完全にナハトヴァールに飲み込まれてる……」
シグナムは私に近付いてきて、なのはの状況を共に話し始める。
なのはならば大丈夫なんじゃないかとほんの少し思っていたが、そうではなかった。完全になのはの意識があるわけではなさそうだし、ナハトヴァールに完全に操られているというのは何となく察することができた。
「とにかく、あのなのはを放っておけるわけにはいかない。どうにかしてなのはを止めるぞ」
「うん、分かってます!!」
シグナムの言葉に返事をした後、それぞれバラバラに移動し、なのはを倒すように動き出した――
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新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。
任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。
なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!
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