No.630085

仮面ライダーオーズ×ポケットモンスター 氷の中で燃える炎・欠ける虹 19話

XXXさん

今回は割りと少なめです

2013-10-21 11:42:21 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1596   閲覧ユーザー数:1575

海の魔物を倒してから色々と起こった

まず最初に、鎧を失ったアオギリが鎧を誰から渡されたのか話した

不思議な空間の中、アオギリは友とも呼べる人物…マツブサを葬ったのだ

エメラルドはそんなアオギリでも消滅しない方法を探そうと手を差しのべたが、アオギリは鎧を再びてにいれるべくエメラルドを人質に

だが、鎧だと思っていた存在はゴールドが着ていたニセモノ…本物を着る前に、アオギリは消滅していった

 

その後、エメラルドは半日近く寝てしまい、気が付けば六日目の夕方

ボロボロになったフロンティアブレーン達に礼を言われ、リラからシンボルを受け取る

そして、エメラルドとカメラマンはバトルフロンティア挑戦の期間があと一日しかないことに気付き、パニック

そんな彼らを見て、ルビーとサファイアは何かのデジャブを感じた

トーナメント方式のバトルドームにどうやって挑戦するか考えているとレッドが図鑑所有者でトーナメントをしようと提案

オーナーのエニシダもその意見に賛成し、やることになった

 

最後に、何故エニシダがこんなにもご機嫌なのかと言うと…ジラーチの残しておいた短冊に願ったからだ

その内容とは『バトルフロンティアにたくさんのお客様が来ますように。できれば初日から10万人くらい』と言うもの

各地方からの客に驚く中、エメラルドは心からジラーチに感謝した

 

 

「(ジラーチ…、おやすみ…。ジラーチ……そして…、ありがとう…。…まるで…、オレ自身の願いが叶ったみたいだよ…)」

 

「大丈夫かな…あんなに大勢…」

 

「よかよか!賑やかなのは大歓迎ったい!」

 

「わ~、皆いるね~」

 

「でもこれで、いよいよトーナメントにしない訳にもいかないよな!」

 

「そうですね!」

 

「あん?クリスも出んのかよ!?」

 

「アタシも、俄然はりきっちゃうわよ~!パパとママも見てるもの!」

 

「うるさい女だ」

 

「……」

 

「なあ、リト!俺もトーナメントに出てもいいよな!?」

 

「ああ……。レッド、それに皆。話があるんだが…いいか?」

 

 

 

 

トーナメントが始まる前、リトは図鑑所有者とサトシのみ部屋に残して再びこの世界に来た理由を話した

 

サトシが別世界の人間だと言うこと…

コアメダルを使って、ヤミーとギルと戦ってきたこと…

ギルが苦し紛れにやったことがサトシのいた世界とこの世界を消滅に導いたこと…

それを止めるには、リトの世界と融合しなければならないこと…

 

全て話した

 

 

図鑑所有者はそれを聞き、一部は唖然とし、一部は納得がいかないと叫び、一部は何かを悟る

サトシの世界から見てこの世界は過去なのだからまだ時間があるのでは、と言う意見もでたがそれはない

サトシを基準に考えると…あと五年もしないうちに消滅するだろう

 

「…無理……なんだね。消滅を、止めるのは…」

 

「っんだよ!せっかく終わったと思ったのに、また問題かよ!?」

 

「ゴールド、これはわたし達の力ではできなかったことなのよ?」

 

「そうだな。リトのいうヤミーやグリードは下手に相手をすれば死者が出る。その中で戦ったリトとサトシには何の責任もない」

 

「でも、アタシ達はどげんなると!?」

「少なくとも、リトの世界にいるはずのオレ達と…融合?するんだよね?」

 

「でも、せっかくパパとママに会えたのに…」

 

「姉さん…」

 

「ボクも…皆と一緒に居たいです…」

 

「…今のポケモン達とまた一緒に居たいのなら、まだ方法はある」

 

「方法があるのか!?」

 

「ああ…ちょっと強引だが、運命操作ってのをやる。それをすれば、また自分達のポケモンと会えるはずだ」

 

それを聞き、全体でなんとか落ち着く

そして数分後、レッド達図鑑所有者は世界を融合させることに決めた

まだ納得がいかないところもあるが、それはトーナメントで発散することにするらしい

 

 

 

トーナメントでの戦いは盛大に盛り上がった

ポケモンの持てるすべての力を出しきるバトルを見て、盛り上がらない訳がない

決勝戦はエメラルドとレッドの白熱したバトル

フッシーとジュカインの二匹の激突は、会場を震え上がらせる

そして勝ったのは……エメラルドだった

 

 

 

 

 

「―――じゃあ、やるぞ?」

 

「ああ、思い残すことは何も無くなったしな」

 

「あったとしても、別の世界でやるさ」

 

トーナメントの余韻が残る中、リト達はバトルタワーの屋上に来ていた

リトを囲むように図鑑所有者とサトシが立っている

ちなみに、サトシにはオーズドライバーとすべてのコアメダルを持たせてある

曰く、俺が持っていても仕方がないからな、だそうだ

 

「…運命は残酷だな……こんなにも大勢の未来を、俺に奪わさせるんだからな…」

 

「ピチュー…」

 

「きゅん…」

 

「…ミミ、コン……お前らも、運が良ければまた会いたいな。また、一緒に…」

 

暮らしたいな、と言おうとしたが、リトはネックレス状にした輝石を取り出す

そしてそっと握りしめると、握りしめた手から青い光が漏れだした

 

「二つの世界を破壊し、一つの世界に融合させる。いくぞ!」

 

そう叫び、リトは手を離す

それと同時に、光は強くなり、まるで世界を包み込むかのように光る

そしてリト以外の生き物の意識は、暫くして…途切れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リトの世界…『クロスオーバー』の世界にある古びたアパート

そのアパートの目の前に、灰色のオーロラが現れる

そしてそこからリトが出てきた

アパートに入り、無言で階段を上がって、よく知っている部屋の中に入る

 

「ただい…」

 

「「「リトぉおおおおおお!!」」」

 

「まぁ!?」

 

ただいま、といいかけたがリト目掛けて三人の人物が突進してくる

いや、一人はハグだが

 

「ちょっとリト!大変なんだよ!」

 

「りゅ、リュウタ…その前に放して…」

 

「いいからこっちこいっての!」

 

「いててて!?モモタロス、耳引っ張んなって!!」

 

「あーもー…こんなにボロボロにしちゃって。後で縫うから脱いどいてね」

 

「あ、うん。よろしくデネブ」

 

部屋に居たのは七人の人間

モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスことリュウタ、ジーク、ユウト、デネブ

いずれもリトを媒体とした人造人間だ

まあ、個性がバラバラだが

 

「ほら!テレビ!!テレビ!!」

 

「ん?テレビがどうしたって…」

 

ユウトがテレビに向かって指を指す

リトは何だ、と思いながらテレビを見ると…

 

『臨時ニュースです。惑星N出身のノアール星人のテロで、地球上の動植物にウイルスがばら蒔かれましたが、仮面ライダーの科学者と名乗るV氏からワクチンが地球上に投与されました。また、そのワクチンを投与することにより、人間以外の生き物はより強靭な肉体に進化し、全く別の生き物に変わりました。政府ではこの生き物達は食用としてはかなり不向きとして、惑星Gからの食糧調達が今後必要とされるようです』

 

「何でか、ヴェルデ博士がこんなことをやっちゃったんだよ!」

 

「せや。そいで、リトにヴェルデんとこへ行って貰いたい思てたんや」

 

「……………」

 

「?どうしたのだ?我が兄弟?」

 

「いや、今さら驚かねぇな。俺がやったようなものなんだし」

 

「「「は?」」」

 

「…何でもないよ。とりあえず行ってくる!」

 

「あ、ちょ…着替えてから行きなさいって!」

 

デネブの忠告を無視してリトは外へ駆け出す

トライチェイサーを呼び出し、ヴェルデの元へ行こうとする

 

「ピッチュ!」

 

「きゅん!」

 

「!?」

 

後ろから動物の鳴き声がする

しかし、それは初めてのものではない

ついさっきまで聞いていた声だ

 

「ガウ!」

 

「フォウ!」

 

「メッタグロ!!」

 

リトはまだ振り返らない

状況を整理しているのか、それとも別の何かか

 

「…運命って残酷だな…」

 

でも、それだけじゃない

 

「大勢の未来を、俺に奪わさせるんだからな…」

 

罪は残るが、新しい明日を得ることができる

 

「でも、……この運命は、残酷じゃないみたいだ」

 

誰かと繋がる明日へ、未来を掴むための明日へ

 

 

 

 

「―――また、…会えたな」

 

やっと振り向いたリトはそう笑みを浮かべる

ヴェルデの所へ行くのは、もう少し後に決めた

 

 

はい、二日連続投稿です

もうなんかさっさと終わらせようと天からの声が聞こえた気がして…

あ、それとリトの世界では宇宙人と交流してます

前作の最終話から約一ヶ月経ったごろですから、大体交流も始まってますね

 

はい、じゃあ次回のエピローグでこの長編を終わらせます

次回は…うん頑張る


 
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