~ 第101話 †暫しの休息† ~
数日が経ち、諸侯達は再び宮殿へとやってきた
今回は報奨などの話である
曹操(そうそう)
黄巾の乱などの数々の武勲を立てており
今回の反董白(とうはく)連合においては
虎牢関(ころうかん)で投石車など多大な功績をあげている
領地内も極めて秩序が保たれており領民からの信頼も厚かった為
長安(ちょうあん)などがある司隷(しれい)を託される
司隷には他にも河内(かだい)など司馬懿一族の住む領地などがある
ちなみに白ちゃんが口添えしてるのは彼女には内緒である
「民の為に頼むぞ曹操よ」
「はっ!承ります!!
(これで、少しは麗羽(れいは:袁紹真名)に対抗できるようになるわね)」
曹操の心の中にはすでに1年先までを見据えていた
「これから私の覇道が始まるのよ」
孫策(そんさく)
彼女も黄巾の乱から活躍をし続け
今回の反董白連合においては汜水関(しすいかん)での一番乗りなどがある
しかし、彼女たちに直接の報奨は無く
報奨をもらったのは・・・
「袁術よ、そちには南陽を任す・・・民の為に頼むぞ」
「御意です、妾にお任せください」
「(いつか見てなさい小猿ちゃん・・・血を見せてあげるわ)」
「(雪蓮(しぇれん:孫策真名)落ち着け、爪が食い込んでるぞ)」
「(ごめん、ちょっと血が滾っちゃった)」
「(今は我慢の時だ、必ず好機は訪れる)」
「(そうね・・・)」
拳を握りながら耐える孫策、しかしその心には野望の火が燃え滾っている
「母様の悲願・・・必ずやり遂げてみせる!」
劉備(りゅうび)
義勇軍からの参加でありながら破竹の勢いで活躍する彼女
その影には、民衆の中で噂があった天の御使いと彼女自身の魅力のおかげであろう
今回の反董白連合においては天才軍師と評されていた
臥竜:諸葛亮(しょかつりょう)に鳳雛:龐統(ほうとう)などの献策により被害の拡大を抑え
洛陽での積極的な復旧作業などが評価された
「劉備よ、陶謙(とうけん)から親書がきておってなそちに徐州を任せるそうだ
そちの噂は聞いておる、民を頼むぞ」
「は、はい!拝命いたします!!
(どどどどどど、どうしよう・・・いきなりすぎて何をしていいのか分からないよー!)」
この後、彼女は軍師の二人と相談をし地盤を固めることから始めることにした
その頃、御使いである本郷一刀(ほんごうかずと)は厳白虎(げんはくこ)と歓談していた
御使いが連れてきた二人の力もあり、徐州には多くの民がやってくるのである
袁紹(えんしょう)
元々名族であった彼女には今回の反董白連合は悲劇であった
しかし、それでもなお袁家という威光は輝きは色褪せてはいない・・・
「袁紹よ・・・処罰は1年間の他領への戦争行為を禁ずる
暫し、領内の民のために尽くすが良い」
「寛大な処置、ありがたく・・・
(くっ・・・私めだけがこんな目に!ええい許しませんわよ!!)」
陛下を救出するという点においては袁紹は諸侯をまとめたというのが大きく減罰された
尚、今回の首謀者であった張譲(ちょうじょう)は斬首された後門の外壁にて晒首にされた
もちろん偽物の董白の首も一緒にだ
「ふふふ、見ていなさい私はまだ諦めていませんわよ!」
名族袁家、今はただ力を溜める為に静かに時を待つ
こうして各諸侯は、大小色々な物を受取
各自自分たちの領地へと帰っていった1年という短い平穏と共に・・・
余談であるが公孫賛(こうそんさん)は幽州をもらっている
もらっているというかは引き続き任せられただけともいうが
そんな彼女に劉備が帰り際にこんな会話をしていた
「白蓮(ぱいれん:公孫賛真名)ちゃん、何かあったらすぐにきてね!
生きてれば必ず良い事あるんだからね!!」
「あ、ああ分かったよ桃香(とうか:劉備真名)その時は頼りにさせてもらうよ」
「絶対!ぜええええっったいだからね!」
「分かった分かった、お前の方こそしっかりとやれよ」
後に彼女はこう言った
「桃香が言った言葉が無ければ、私はいないと思うよ」
~あとがきっぽいもの~
今回も短くてすいません、報奨のお話です
話の中には書いていませんが、陶謙さんは心労で倒れてます
華琳様の復讐が怖かったので耐えきれませんでした
投稿直前になって思い出したので普通さんを追加・・・
決して死亡フラグじゃないので安心してください!
台風の脅威がまだまだある秋ですが、次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
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この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
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