No.628368

真・恋姫†無双 裏√ プロローグ

桐生キラさん

SSは初です。オリキャラ主人公ですがそれでよければ

2013-10-15 09:50:00 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:5745   閲覧ユーザー数:4528

 

 

 

 

 

 

裏√ プロローグ

 

 

 

 

「はぁはぁ...」

 

 

この世に神なんていなかった

 

 

「探し出せ!皆殺しにしろ!」

 

 

周りには燃えている家屋、そして悲鳴

 

 

「殺せ、奪え、犯せ!」

 

 

そこに救いはなく、獣が全てを奪って行く

 

 

「おい!こっちにまだ生きてる奴がいるぞ!」

 

 

次第に私は追い詰められ、逃げ場を無くす

 

 

「はぁ...はぁ...」

 

 

これが、私の運命なのか

 

 

「結構な上玉じゃねぇか。すぐ殺すにはおしぃねぇ」

 

「...下衆が」

 

「あぁ!?言うじゃねぇか、このクソアマ!!」

 

 

呪ってやる。こいつらも、運命も、神も

 

 

「死ね!」

 

 

凶刃は振り上げられ、私は目を閉じ死の瞬間を待った

 

 

ダァンッ

 

 

直後、凄まじい音が聞こえた。死を贈る凶刃は振り下ろされなかった。

何が起きたのか気になり目を開けると、そこには先程まで私を追い詰めていた奴の屍が転がっていた。

 

 

「まったく、最初の村でいきなり賊がいるとは、つくづくついてないな」

 

 

「えっ」

 

 

声の聞こえる方を見ると、そこには見慣れない武器らしきものを持ち、

見慣れない黒い服を着た男が立っていた。

 

 

「君、もう大丈夫だからね」

 

 

男はそう言い微笑んだ。その後は何が起きたのかわからなかった。

男は瞬く間に賊を殲滅していった。その光景は、ただの一方的な殲滅に過ぎず、

先ほどまで追う側だった獣が、今度は追われる力無き小動物に成り果てた。

この光景を見ていたかった。あの黒服の闘う姿が凄まじく、そして美しかったから。

しかしそれは叶うこともなく、私は力尽き、そして意識を闇に預けた。

 

 

 

恐らくはこの日だったのだろう。死の運命にあった私、司馬懿仲達の運命が変わったのは。

 

 

 

 

 

 

そして5年後

 

カランカランと扉についていた鈴がなる。

 

「いらっしゃいませ。お食事処、晋へようこそ」

 

私は現在、飲食店を経営している

 

 

 

 
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