No.627195

魔法少女リリカルなのはStrikers ダメ人間の覚悟

makeさん

第29話 王の財宝と憤怒

2013-10-11 23:26:47 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:8020   閲覧ユーザー数:7207

あ・・・・・・・・・あれ?・・・・・・なんか・・・・・・・さっきまで身体に多少は力入っとったんじゃけど・・・・急に力入らんようになったんじゃけど・・・・。

 

透「・・・・・・・・・・・・・っ・・・・ごふっ・・・・」

 

ていうか・・・・・・・・・・あれ?・・・・・変じゃのぉ・・・・・・・なんか腹とか胸んとこに違和感っちゅーか・・・なんじゃろ?

 

俺はふと違和感がある場所である胸と腹に顔を向けると、そこには剣と槍が刺さってその先っちょから血が垂れて地面に落ちた。

 

透(あ・・・・これ・・・って・・・・・剣と槍?・・・・・・何で・・・・・・・・こげなモンが俺の腹と胸に刺さっとん?・・・・・てか・・・・・・・これらの刺さってる位置からして・・・・)

 

俺は剣と槍の出所でありそうな場所、つまり自分の後ろを確認しようと後ろを振り向いた、じゃけど後ろには誰もおらんかった・・・・ただ空をまだ見ては無かったけぇ顔を上に向けて確認した。

 

するとそこにおったのは金色の鎧を身に纏った緋村がおった、しかも緋村の周りには100人以上の局員と戦艦っぽいのが待機して、更には緋村の後ろに剣やら槍やらの武具が空間から覗かせとった・・・・・ちなみに緋村の周りにおるのは基本女性局員でそのさらに外っかわに男性局員がおった。。

 

あ・・・・・・・・・あれって・・・・・・『王の財宝』・・・・・・・『ゲート・オブ・バビロン』ってやつ・・・・じゃったっけぇ?

 

透「よぉ・・・・・・・・緋村かぁ・・・・・・・・・・ムッ・・・・・チャ・・・・・・・・・・・久しぶり・・・・・・やんけぇ」

 

俺は自分のレアスキルを展開しちょる緋村に声を掛けたんじゃけど・・・・・・まぁこんだけの声量じゃぁ聴こえる筈も無いか、まぁ『王の財宝』を展開しちょる緋村を見とると、その緋村が口を開いた。

 

緋村「けっ、このクソ雑種が・・・・何俺様のユーリに馴れ馴れしく手ぇ出してやがんだ?テメェみてぇな奴は・・・この場で始末してやるしかねぇよなぁ!」バッ!

 

緋村が片手を俺の方に向けたと思ったら『王の財宝』から出とる剣やら槍やらが一斉に俺の方に飛んで来た。

 

ヤクモ『マスタ―!!!!』

 

緋村「消えてろぉ!!!!」

 

俺は緋村が手を振り下ろしたのをただボォッと眺める事しか出来んかった。

 

そして残念ながら俺にはそれが攻撃や殺傷設定という事を確認する暇がなかった、なんせやられすぎて身体が・・・・・もう・・・・・・・・・・ね。

 

透「あ・・・・・・・・・・ヤベ・・・・・・・」

 

いっぱいの武器が俺の目の前に飛んで来た瞬間、ユーリが何かを叫ぼうとしたのが一瞬聴こえた・・・・・けど。

 

 

 

 

ユーリ「・・・っ!せn”ヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッ””ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッ”せ・・・・・・い」

 

 

 

 

 

緋村が放った武器は俺の左肩・左腹部・右腕上腕・左脚の太腿・右掌に刺さり俺はその衝撃で地面に背中から大の字・・・・・にしては一画?半画?足りんのんじゃけど・・・まぁとにかく俺は緋村の攻撃で倒された。

 

じゃけど相っ変わらず命中とか狙撃とか・・・・まるっきり無視した奴じゃのぉ、俺を狙った剣とかが大半は俺とユーリの周りの地面や木々に刺さって俺には数本しか来んかった。

 

ただ・・・・やっぱ攻撃は攻撃、ここに来ての不意打ちとは言え追い打ちを喰らって俺にはもう抵抗する術が無く、そのまま意識が離れそうになった。

 

薄れていく意識の中でユーリが必死に俺の名前を呼んどるような声が聴こえたような気がしたけど、すぐに来た管理局員にユーリは捕まって俺も何気にバインドを厳重に掛けられてしもうた・・・・気がした。

 

 

 

 

透「てか・・・・・・・・・・・・・・俺・・・・・・・・・・って・・・・・・・・不意・・・・・・・・打ち・・・・・とか・・・・・喰らい・・・・・・・・・・・過ぎ・・・・・じゃね?」

 

 

 

 

なのは Side

 

 

 

透君が巨大な質量兵器の一部のヘビみたいな兵器に咬まれ引っ張られて行ったのを見て私達も追いかけようとしたけど、さっきのヘビみたいな兵器とは別の兵器が私達の行く手を阻んで破壊するのに手間取ってしまった。

 

破壊した後も次々と湧いて出て来てかなり手古摺ったけどなんとか素早く倒すことが出来た、その間にさっき透君が造ってた星みたいな物を落とされて喰らってた人型・・・・・のような質量兵器が動き出してた。

 

シグナム「チィッ!何なんだあの兵器は!?」

 

クロノ「透が造ってたあの球体を落とされても大してダメージを負ってないぞ!」

 

薫子「あの星みたいな物を落としたのって・・・・・」

 

はやて「造った本人の透君やろうな・・・・あないなモンまで操れるんかい」

 

はやてちゃんの言葉に全員が言葉を失ってしまった、小型とはいえ星みたいなモノを一人の人間が操れるってのは・・・管理局にとってもう透君は計り知れないほどの人物になるに違いない・・・・・もし透君が管理局員になってたら、間違いなく局内で知らない人はいない程の局員になってたに違いない。

 

ティーダ「アレはもうロストロギア級だな、むしろロストロギアと言われても納得してしまうような気がする」

 

ヴィータ「ある意味歩くロストロギアって感じだな」

 

シャマル「ヴィータちゃん・・・・・・・」

 

ティーダさんとヴィータの言ってる事は私でも納得するくらいピッタリな言葉だった、確かにシャマルさんが呆れるのも分かるけどヴィータちゃんとティーダさんの言っているのはそれほど的を射ているんだから。

 

スバル「んぅん~~~」

 

ティアナ「っつ~~」

 

エリオ「ぅぅぅぅ」

 

キャロ「あぅぅぅ」

 

私達のすぐ後ろのほうでスバルたちが顔・・・・・というか目を押さえたり頭を押さえたり、胸も押さえたりして唸ってた。

 

フェイト「皆大丈夫?」

 

ティアナ「は、はい・・・なんとか・・・」

 

エリオ「僕も・・・・なんとか」

 

キャロ「私も・・・・ただ・・・・ちょっと気分が・・・・」

 

スバル「あぅぅ目がぁ~~、なんかグワングワンしますぅ~」

 

なのは「ぐ、グワングワン?」

 

ギンガ「どんな表現よそれ・・・・・・・ぅっ・・・・」

 

クイント「ギンガも・・・大丈夫なの?」

 

ギンガ「うん・・・・・私は平気、スバルよりかなり軽傷だし・・・というよりあんまり気にならない・・・と思う」

 

クイント「そう?」

 

フェイト「皆は少し休んどいて、すぐに動くから」

 

ティアナ「は、はい」

 

ただスバルたちの今の状態はさっきの透君の攻撃で一人一人同じようにアイアンクローを喰らってたから、その影響で押さえているんだろうとは思うんだけど・・・・・大丈夫かな?主にスバルの頭が・・・・。

 

透「・・・・・・・・っっやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ブンッ!!

 

いきなりあの人型っぽい兵器の所から透君の声が聴こえたのでそっちに向くと、さっきの人型っぽい兵器からさっきのヘビみたいなモノが伸びて、その伸びた先にはおそらく透君が居るんだと思うけど、その伸びたモノが止まったかと思うとあの巨体が持ち上げられ180°反対の方向に投げられ宙を舞った。

 

新人以外「えぇぇーーーーーーーーーーーーーー!!!???」

 

新人たち「???!!!」ナニナニ

 

あまりの出来事に私達は思わず驚いてしまい大声で驚愕の声を上げてしまった、だけどそれだけでは終わらなかった。

 

透「おぉーーーーーーらららららららららららららららららららら!!!!!!!!」ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッ!!!!

 

投げられた人形っぽい兵器から伸びたヘビ状の部分の先に飛び乗り、そこから刀で斬り刻みながら全力疾走していた。

 

ヴァイス「オイオイオイオイ!アイツ・・・・トンデモねぇヤツだな・・・」

 

ゼスト「あんな巨大な質量兵器を持ち上げるとは・・・・・・どんな筋力をしているんだ・・・・・」

 

クイント「・・・・・ん?」

 

メガーヌ「?・・・どうしたのクイント」

 

クイント「あぁいや・・・・気のせいか分からないんだけど、彼の・・・・・なんていうか・・・・・左腕が見えない気がして」

 

ギンガ「単にここからじゃぁ確認しづらいってだけじゃ?」

 

クイント「だと思うんだけど・・・・・」

 

その間にも透君の猛攻は止まらなかった、ひたすら斬った後はお得意の蹴りをお見舞いし、それからスバルが真似た技の『エル・ディレクト』をかなりの威力で放った。

 

そして一瞬で質量兵器に近付いた、たぶん『飛雷神の術』だと思う。

 

ギンガ「今度は何をしようと・・・・」

 

すずか「たぶん・・・・『螺旋丸』だと思うよ」

 

すずかちゃんの予想は正しかった、透君は右手を空へと伸ばした・・・すると右掌から球体の魔力が出来始めた・・・ここまでは私達も見たことあったけど、問題はそこからだった。

 

アルフ「・・・・・・なんか、デカくなってね?」

 

ザフィーラ「確かに・・・・・いつもの『螺旋丸』より倍以上はあるようだが」

 

スバル「・・・・・・アレってあんな風にも出来るんですか?」

 

すずか「・・・・・分からない、けど・・・・・前に透君が言ってたけど、『螺旋丸』もちゃんと応用は効くって言ってたけど・・・・コレがそのことなのかな?」

 

シャッハ「私達は・・・・・・・あんな人物を相手にしていたんですね・・・・・」

 

そして透君は大きくなった『螺旋丸』を質量兵器の背中に叩き付けると、あの巨体がクルクルと面白いくらい回転して地面に叩きつけられた。

 

それから少しして、あの兵器が落ちた場所から大きな爆音が聴こえて来た、それも連続しての爆音だった。

 

アリシア「何?!あの爆音!?」

 

なのは「レイジングハート、あの兵器が落ちた場所に透君以外の生体反応は?」

 

レイジングハート『ありません』

 

フェイト「じゃぁあの兵器と関係があるものかな?」

 

バルディッシュ『お言葉ですが、これはカートリッジシステムによるものです』

 

アリシア「カートリッジ?!これがぁ?!」

 

すずか「でも本当なら、使用してるのって・・・・・透君?」

 

リニス「透がカートリッジとは・・・・珍しいですね、以前使わないか聞きましたが、激しく断られましたね」

 

はやて「・・・・・・参考までに、何でなん?」

 

リニス「透曰く『あんなメンドイモン、使う度に補充するのって嫌やん?それやったらメッチャ蹴っといたほうがええし』・・・・だそうです」

 

はやて「とっても透君が言いそうなことやな」

 

なのは「確かに・・・・・・」

 

そして十数回の爆音が鳴り響いた瞬間、大爆発があの兵器の方から聞こえてきた、その爆炎の中から透君と思しき人物?かどうかはよく分からないけど、とにかく爆炎の中から力無く森の中に入って行った。

 

ロッテ「オ、オイ・・・今飛んでったのって・・・・」

 

アリア「アイツ・・・・だよな・・・・」

 

ユーノ「確かに透ならあんな無茶をしそうだけど、あの爆炎の中を何もせずただ飛ばされるなんて・・・・」

 

ティーダ「それだけ・・・・・・弱っている?」

 

なのは「はやてちゃん!」

 

私は急いで透君救出をお願いしようとはやてちゃんに呼びかけた。

 

はやて「わかっとる!総員!ただち「待て!!」に!・・・って・・・え?アンタ等、さっきの・・・」

 

私達の前に現れたのは私達のクローンと言ってた子供達だった。

 

ルーテシア「・・・・・シュテルちゃん・・・・皆・・・・」

 

シュテル「ルーテシア、すみませんが話は後です・・・今は先生の事で話をしに」

 

はやて「せや!アンタ等スマンけど邪魔せぇへんでくれんか?私等今から透君を助けに行こうとしとんねん」

 

ディア「ウム、我等もその事でちと話をしにきただけなのだ・・・・こちらも緊急の事なのでな」

 

なのは(緊急?)

 

はやて「・・・・・・ええやろ、せやけど・・・・時間が無いんや、手短に頼むで」

 

ディア「分かっておる・・・・・実は・・・・・・・・・・」

 

ディアーチェと名乗ったはやてちゃん似の子は透君の状態について話した、透君はさっきヘビみたいな兵器に咬まれた時、その時腕を咬まれたらしくて自分で腕を仕方なく切り落としたらしい、そして自分達を遠ざけようと自分達に向けて辛辣な事を言って自分は身代わりになろうとあの兵器に挑んだという事だった。

 

リニス「透の・・・・・・・腕が・・・・・・・・」

 

ヴィータ「マジ・・・・・・かよ・・・・」

 

シグナム「しかし・・・・・・その状態で・・・・・あんな事をしていたのか」

 

シャマル「相変わらず・・・・無茶ばかり・・・・」

 

クロノ「だが、だからこその透じゃないか?それが無かったら、アイツじゃないだろうしな」

 

ユーノ「それに、嘘をつくとこもね・・・・透らしい・・・・・にしても」

 

フェイト「・・・・・・・・」

 

アリシア「透が・・・・・ね・・・・・」

 

なのは「透君がそんな風に言うなんてね・・・・」

 

はやて「・・・・・・・・・」

 

シュテル「ですので、ここからは交渉です・・・・・・あなた方に先・・・・井上 透を助けていください、代わりに私達の身柄を差し出します」

 

ルーテシア「シュテルちゃん!?」

 

シュテル「ルーテシア、私達が管理局に捕まっても結局の所行く先は研究所、もしくは戦闘サンプルという事で各地の戦場に送り込まれるんです」

 

レヴィ「だって僕達元々脱走者で管理局の裏切り者だしね」

 

ルーテシア「でも・・・・・それじゃぁシュテルちゃん達が・・・・」

 

レン「先生助かるなら・・・・・・いい」

 

ディア「我も同意見・・・・ということで、どうだろうか?お前達にとって悪い話では無い筈だぞ?」

 

はやて「・・・・・・・・・・・」

 

なのは「・・・・・・・・・・・」

 

フェイト「・・・・・・・・・・・」

 

アリシア「・・・・・・・・・・・」

 

ディア「お前達はずっとアイツを・・・・井上 透を探していたのだろう?アイツは助かり、そして・・・お前達にとって邪魔な我等は「嫌やね」っ!何だと?!」

 

はやて「嫌や言うたんや!自分達を大事にせぇへん奴等に人を大事にしてええ思ぉとんか?!それにな、私達にとってアンタ等が邪魔かどうかは私等が決める事やねん!!違うんか!?それにそないな事して透君本人が助かってもなんも意味あらへん・・・・・寧ろ透君が本気で私等を殺しに来るかもしれんねん・・・・そないな事も分からん奴等の頼みごとなんか私は聞きたない!」

 

はやてちゃんは腕を組んでワザと拗ねた感じでそっぽを向いた、私はシュテル達に代わりに言った。

 

なのは「はやてちゃんの言う通りだよ、それに私達は交渉ごとなんか最初からするつもりは無いんだから、お願いされたら断れないんだよ・・・だから・・・・・ね?ちゃんと・・・・」

 

ディア「・・・・・・なら・・・頼む・・・アイツを・・・・・・助けてやってくれ」

 

フェイト「・・・・・・それだけ?」

 

シュテル「・・・どうか・・・・・『私達を』助けてください・・・・・」

 

ディア(シュテル?)

 

はやて「・・・・フッ・・・わかった」

 

シュテル「あ、あの・・・・出来れば・・・・・透は怪我をして身動きが取れないので・・・・その・・・・私達も付き添いで・・・いいでしょうか?ずっと・・・・グスッ・・・私達を・・・・護って・・・・・グスッ・・・くれてたんです」

 

流石私のクローンなのか分からないけど、小さい頃の私と同じで涙脆くて人にお願いするのが苦手・・・・・今のシュテルを見てるとそう思えて来た。

 

なのは「・・・・・・うん・・・それくらいなら・・・ね?はやてちゃん」

 

少し引っかかる所はあるけど、まぁ彼女達からすれば透君は立派に家族って事なんだろうしね。

 

はやて「うん?うんまぁそれくらいなら別にええやろ」

 

シュテル「あと、出来れば治療魔法が得意な方もお願いできますか?先程見た時酷い状態でしたので」

 

アリシア「それならハルカが今向かってるはずだから、ちょっとすれば・・・・・だよね?はやて」

 

はやて「あーうん、あともうちょいのはずやで」

 

シュテル「それと、治療の際彼の近くに居ても?」

 

なのは「うん、いいよ」

 

シュテル「ありがとうございます・・・・・それと・・・・・彼のベッドにイン(IN)する許可も?」

 

はやて「あぁええよ」

 

シュテル以外全員「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?

 

シュテル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フッ」ニヤリッ

 

女性陣「ちょっと待ったぁぁぁぁーーーーーーー(待てぇぇぇぇーーーーー)(待てやぁぁぁぁぁーーーーーー)!!!」

 

シュテル「・・・・・何ですか?こんな時に」

 

はやて「『何ですか?』やあらへんわ!?アンタ何サラッと変な事言うてん?!」

 

シュテル「何って・・・・彼と同じベッドに入ると言っただけなんですが・・・・その先はご想像にお任せしますがとしか言えませんね」/////////////

 

アリシア「何この子?!なのはに全然似ずに計算高い子?!」

 

なのは「・・・・アリシアちゃん、後で少し話があるんだけど」

 

アリシア「だが断る!!」

 

レン「シュテル、恐ろしい子」

 

ディア「レンが珍しくマトモそうなことを?!」

 

シャマル「というか、使いどころ合ってるのそれ?」

 

シュテル「ま、それはさて置き」

 

はやて「置くなやぁぁぁ!!」

 

シュテル「・・・・ディアーチェのオリジナルはツッコミ担当ですね、とにかく激しくうるさいです」

 

ディア「いや・・・・明らかにお前の所為なのだが」

 

すずか「は、はやてちゃん!今はそんな事より透君を!」

 

はやて「あ、あぁ・・・せやった・・・・・ほんなら、今から・・・・ん?」

 

レヴィ「どうしたの?」

 

フェイト「何か・・・近付いてる・・・・・アレって・・・どこの部隊?」

 

私達は別方向から来る私達とは別部隊の管理局の輸送機を見てました、そして輸送機から出て来た部隊は次々と透君が居る所に行こうとしていました。

 

はやて「アレは・・・・・!?もしかして・・・・・緋村の部隊!?」

 

ヴィータ「オイ!それってヤベェんじゃねぇか?!」

 

ヴィータちゃんの言う通り、輸送機から出て来た部隊は緋村君を筆頭に展開され、透君が居ると思われる周囲を包囲した。

 

すると緋村君の後ろに無数の武具が出て来た、緋村君お得意のレアスキル『王の財宝』・・・・って言ったっけ?ハルカちゃんから聞いただけなんだけど。

 

アルフ「オイ・・・・・アイツ・・・・・あんなモン出して・・・一体何しようと・・・・・」

 

なのは「っ!!まさか!?」

 

シグナム「アイツ!!」

 

はやて「全員!大至急透君のいる所に行くで!!」

 

シュテル「透!!ユーリ!!」

 

私達は急いで透君とユーリちゃんが居る所に飛んで行こうとした・・・・・・・けど、遅すぎた・・・・・。

 

何故なら緋村君が出してた武具は二人がいる森の中を集中的に放ったから・・・・・。

 

全員「っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

今日だけで皆どれだけ黙ったか分からなかったけど、今この時ほど言葉を失った時は無かったと思う。

 

ゼスト「・・・・・・奴は・・・・何をしているんだ」

 

ヴァイス「何だよあの野郎・・・・・・・・いくら危険人物だからって、いきなり警告なしに攻撃するかよ普通!?」

 

シャッハ「緋村一等空尉が・・・・あんな軽率な人物だったとは・・・・・・今日ほど最低という言葉が合う事は無かったでしょう・・・・本当に最低です」

 

なのは「いや・・・・・・・・・・」

 

シュテル「そ・・・・・・んな・・・・・」

 

フェイト「と・・・・・・・・・・・・お・・・る」

 

そしてすぐに降り注ぐ無数の剣や槍が止んだ、すると緋村君の部隊が一斉に攻撃した場所へと降りて行った。

 

レヴィ「・・・・アァーーイィーーツゥ!!」

 

レン「ダメッ!!」ガシッ

 

突然飛び出そうとしたレヴィをレンが身体を押さえて止めた。

 

レヴィ「離してよ!!アイツが!!アイツが・・・先生とユーリをォォォ!!!!」

 

レン「ダメッ!先生、生きてる!ダイジョブ!」

 

レヴィ「そんなの、分かるわけないじゃん!!」

 

レヴィが必死で緋村君に向かって行こうとしている中、レンも必死でレヴィを止めていた・・・・流石お姉ちゃんっていうのかな?レンはボォっとしてるように見えて、実は賢いんじゃないかな・・・。

 

すずか「分かるよ、透君は生きてる・・・・・・ただ深刻な状態だけど」

 

錯乱してるレヴィにすずかちゃんが優しく声を掛けた、すずかちゃんは小型の装置を取り出していた。

 

レヴィ「ぇ・・・・・・・ホント・・・・?」

 

すずか「本当だよ、この装置はさっき透君と戦った時に取った透君の魔力・・・・コレが消えてないって事は透君はまだ生きてる・・・でもさっきも言ったけど、深刻な状態だから早く病院に連れてかないと」

 

すずかちゃんが取り出した装置には円状のディスプレイに黒っぽい赤色が小さくだけど映っていた、たぶんコレが透君の事なんだと思う、透君の魔力光は黒っぽい赤だったからね。

 

なのは「ダケド・・・・・・・・」スッ

 

私は持っていたレイジングハートを構え直した。

 

フェイト「コレダケハ・・・・許セナイヨ」

 

アリシア「修・・・・・イヤ・・・・・緋村ノヤツヲ・・・・・潰サナイト・・・・」

 

シグナム「アイツヲ・・・・切リ刻マナケレバ・・・・・・・」

 

はやて「全員・・・・アノ阿呆ヲ・・・・消シ炭ニ・・・・・シィヤ」

 

スバル「ギ・・・・・ギン姉・・・・・何か・・・・なのはさん達が凄く怖いんだけど・・・・」

 

ギンガ「・・・・・・・・目に光が無いわね」

 

エリオ「み、皆さん・・・・とりあえず落ち着いてください」

 

何言ッテルンダロ?私達物凄ク落チ着イテルヨ、落チ着イテ緋村君ヲ消シニ行クンダヨ。

 

そして私達が緋村君達のいる2911航空隊に行こうとした、けど後ろの方でよく知る人の声が聴こえて来た所為で行く事が出来なかった。

 

ハルカ「オォーーーーイ!皆ァァァァァ!!」

 

なのは「・・・・ハルカちゃん?」

 

私達の後ろからハルカちゃんと響子ちゃん、それと知らない女性が4人こっちに向かってきた。

 

シュテル「・・・・・・ハリベルさん、アパッチさん達まで・・・・・」

 

ハリベル「な、何故お前達がココに?」

 

ディア「実は・・・・・・・・」

 

シュテルちゃん達は突然来た女性4人と話を始めた、そしてハルカちゃんと響子ちゃんは私達の方に来た。

 

ハルカ「皆ゴメン、待たせちゃって・・・ってどうしたのよなのは達は?」

 

なのは「アァ、ハルカチャン・・・・・今カラ皆デ緋村君ヲ潰ソウカナッテ」

 

ハルカ「ハ、ハァ?!何言ってんのよ、止めなさいよ!どうしたのよいきなり?!」

 

ティアナ「えっと・・・・それがですね・・・・」

 

ハルカちゃんは私を止めた状態のままティアナからこれまでの経緯を聴いていた。

 

そして・・・・・・・・。

 

ハルカ「・・・・・嘘・・・・・・・マジで?」

 

響子「――――――」ビキッビキッ←血管が浮き出まくっている音

 

ギンガ「・・・・・・・はい、今話した事はすべて事実です」

 

ハリベル「・・・・・・あの方が・・・・・・」

 

ハリベルさんと言っていた彼女もシュテルから事情を聞き呆然としていた。

 

響子「・・・・・・アノクソ野郎ォ・・・・・」ギリッ

 

響子ちゃんが歯を思いっきり食いしばった弾みでギリッと音が鳴った、分かるよ・・・・うん・・・とっても分かるよ・・・・・私達も今すぐその思いをぶつけたいんだ・・・・。

 

私達は再び緋村君の部隊の方に行こうとしたらまたハルカちゃんに阻止された。

 

ハルカ「・・・・だから、止めなさい・・・・・今はそんな事をしてる場合じゃないのよ」

 

なのは「退イテ・・・ハルカチャン、コレジャァ殺レナ「止めなさいって言ってんのよ!!!!!」・・・・ハルカちゃん・・・・」

 

いきなりハルカちゃんが私の両肩を掴んで大声で叫んだ、私達は皆ハルカちゃんの声に驚いてしばらく沈黙した。

 

ハルカ「アンタ達の気持ちは・・・・・私にだって痛いほど伝わるわよ・・・・・私だって・・・今すぐあの緋村の顔を・・・ううん、頭を胴体から千切ってやりたいほど殴り飛ばしたいわよ・・・・・」

 

ヴァイス(言ってることは分かるけど、エゲツねぇ・・・・・)

 

ルーテシア(ヒィ~~?!)

 

ハルカ「でも・・・・私達が今やらないといけない事はそうじゃないでしょう?・・・・・今は・・・・透をどうやって助け出すかってことでしょう?・・・・・・透の事で・・これ以上視野を狭めたら透を助けられなくなるわよ・・・・・」

 

私の両肩を掴んでるハルカちゃんの力が強くなっていく、私は痛いとは思ったけど・・・・それほどハルカちゃんは我慢してるって事に私は気付いた。

 

なのは「・・・・ゴメン・・・ハルカちゃん、取り乱したりして」

 

フェイト「・・・うん・・・・・ゴメン・・・・ハルカ」

 

はやて「私もや・・・・・隊長失格やな・・・・・・」

 

私達は皆ハルカちゃんに謝ってなんとか平常心・・・・とまではいかないけど、ある程度落ち着きは取り戻した。

 

響子「皆サン行カナインデスカ?ナラ私一人デモ「アンタも落ち着け!!”ブンッ”」”ゴチンッ”ふがっ?!」

 

・・・・・・・・若干一名はまだだったようだけど、響子ちゃんはハルカちゃんに拳骨をされた頭を押さえて痛みに耐えていた。

 

ハルカ「ふぅ・・・・・・・ハイッ!!皆!とりあえず一度深呼吸しなさい!とにかく今は落ち着かないと」

 

私達はハルカちゃんの言う通り一度深呼吸をした、そしたらさっきとは違い結構冷静になれた・・・・・・・それでも焦りはあるけど。

 

ハルカ「さて・・・・でも、本当に急がないとマズイはね」

 

はやて「任せとき!透君を奪取することくらい私等がいくらでも「いやそうじゃないのよ」・・・・何や?」

 

ハルカ「問題は別、緋村だけじゃないのよ・・・・・別の部隊もこっちに来てる」

 

アインス「別の部隊とは?」

 

ハルカ「・・・・164部隊、あの”ドォォォォン!!”っ何?!」

 

いきなり緋村君達が居る部隊の方で爆発と怒号が鳴り響いた、辺りは土煙が立ち込めていた・・・・・・そしてその周辺で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「ウラァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

透君の声・・・・・・・怒りに震えた声が森中に響いていた。

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

ユーリ Side

 

 

ユーリ「嫌!・・・・嫌!・・・・・・嫌ァ!!」

 

私は横たわっている先生に近寄ろうとしましたが、先生の身体にバインドが掛けられ先生は地面から少し浮いた状態で拘束されました。

 

周囲には先生を狙った剣や槍が地面に刺さった状態で残っており、私の近くにも数本刺さっていたのでなんとか避けようと動きました。

 

ユーリ「っ!」

 

しかしおかしなことに、バインドは一つでは無く複数掛けられた状態で先生の身体をグルグル巻きにした状態で、唯一掛かっていないのは頭と足先くらいでした。

 

ユーリ「先生!・・・・今助け「何をしているのかしら?」っ!”バシンッ!”あうっ!」ドサッ

 

私は突然現れた女性(声からして)に弾かれ地面に倒されてしまった、たぶん平手打ちをされたんだと思います。

 

その女性はストレートヘヤーで目つきが少しキツそうな感じで杖状のデバイスを持っていました。

 

女性局員1「まったく・・・ご主人様も何でこんなガキを捕まえたがるのかしら?・・・・ちょっとアンタ達!あそこでくたばってるマダラを拘束したままご主人様の所に連れて来なさいよ」

 

男性局員1「ハァ?!何で俺等がそんな事しなきゃ?!」

 

女性局員1「ウッサイわねぇ、どうせアンタ達なんかこういう事しか出来ないんでしょ?大して成果も出せない奴・・・ブサイクで魔法だって碌に出来もしないのに、あ~ぁ何で管理局の男共ってご主人様みたいな優秀な奴がいないのかしら?」

 

男性局員1「っ・・・・あんだと「止せよ」でもよぉ!」

 

男性局員2「アイツ等と言い争ってたら、それこそアイツが来て理不尽に殴られることになるって」

 

男性局員1「・・・クソッ・・・・」

 

男の管理局員が先生のほうに近付いて行こうとした、私はそれを阻止しようと駆け寄ろうとしました。

 

ユーリ「っ・・・先生に何を!」

 

女性局員1「アンタはアタシと来んだよ!」ガシッ

 

ユーリ「うっ・・・離し・・・・・離して!!」

 

駆け寄ろうとした私の腕をさっき殴って来た女の管理局員に捕まってしまいズルズルと引き摺られながら連れてかれました。

 

ユーリ「っ!・・・私を・・・どこへ連れて行くつもりですか!?」

 

女性局員1「ハンッ!本当なら、アンタはあの超危険人物マダラの近くに居たことについて本局で取り調べなりを受けてもらう所を、アタシ達の偉大なご主人様がお前を保護してやろうとおっしゃってるんだよ」

 

はぁ?・・・・ご、ご主人様って・・・・・最近の管理局は主従関係が流行っているんでしょうか?

 

女性局員1「アタシのご主人様に感謝してもらわないとね?ご主人様はアンタを護るってんで、自分の近くに置いておいてくれるってさ・・・本当なら今日はアタシがご主人様とイチャイチャ出来るってのに・・・・」

 

イ・・・イチャイチャって・・・・・・・まさか・・・・・・・・。

 

ユーリ「い・・・嫌です!!私は何処へも行きません!離して!・・・・・離し「鬱陶しいんだよ!」”バシッ”あうっ!」

 

女性局員の手を離そうと必死にもがいたのですが、またさっきと同様頬に平手打ちを喰らってしまいました。

 

女性局員1「アタシだってね、本当ならアンタみたいなヤツなんざ知ったこっちゃないんだよ!アンタなんかの為にご主人様がどれだけ苦労したと思ってんだ!!」

 

ユーリ「そ、そんなの知りません!そんなのこっちは頼んではいません!離して!!」

 

私は負けじと女性の手を離そうと必死になって抵抗しました。

 

女性局員1「・・・・・・いい加減しろよな、このクソガキ」

 

女性が空いていた片方の手にデバイスを持ち、その先を私の方に向け、そしてその先から魔力が集まり出した、この人は私に攻撃をしようとしている事に瞬時に気付きました。

 

女性局員1「一遍、黙らせて「オォ~イ、何やってんだよ」っ!!ご、ご主人様!」

 

今にも放たれそうになっていた魔法が拡散し、女性はさっきまでの威勢が無く急に畏まって後ろを振り向いた。

 

そこには3人の男女がおり、私を攻撃しようとした女性とは別の女性を両サイドに立たせ、その中心には一人の男が居た、その男はおそらくバリアジャケットだと思われる金色の鎧を纏い私を見てニヤついていました。

 

男の両サイドにいる女性は片方はメガネをかけ髪がショートカットで杖型のデバイスを持っており、もう片方の女性はボブカットで胸がかなり大きく、肩に槍型のデバイスを携えて立っていた。

 

女性局員2「あなた、今自分が何をしようとしたか・・・・分かっているのかしら?」クイッ

 

メガネをかけた女性局員がメガネのブリッジ部分んを中指で上げ直しながら私の近くに居る女性を睨みました。

 

女性局員1「い、いや・・・・ア・・アタシは・・・・・・」

 

緋村「まぁまぁそう責めてやんなって、俺は何も怒っちゃいねぇんだからよぉ、そうやって威圧すんなって」

 

女性局員2「・・・ハイ」

 

男がメガネの女性を宥めるとメガネの女性は渋々といった感じでしたが、大人しくなりました。

 

緋村「だが、流石に俺の・・・・・その子に手を挙げようとしたのはなぁ・・・・」

 

女性局員1「す、すいません・・・・」

 

緋村「あー分かってるって、最近お前の事構ってやってなかったからな・・・・今日は可愛がってやるって」ニヤァ

 

う・・・・この人の顔・・・・・・・とっても気持ち悪い顔をして・・・・なんか嫌ですね・・・・・・・。

 

女性局員1「ハ、ハイィ♡・・・」//////////////

 

私の近くに居る女性が恍惚な顔で気持ち悪い男を見て素直に返事をしていました・・・・・もしかしてこの男、女性に何かしているのでは?

 

女性局員3「まぁったくご主人様は女に甘ぇんだからよぉ、まっ!そこもいいんだけどよ」

 

緋村「何言ってんだ、俺はお前等に甘いんだよ・・・・ちゃぁんとお前も可愛がってやるって」

 

女性局員3「へ、へへへ・・・頼むぜ?」///////////

 

女性局員2「あ・・・・・あの・・・・・・」

 

緋村「もちろん、お前もだぜ」ニコッ

 

女性局員2「あ・・・・ハイィ♡」//////////////

 

何故か男が笑ったら周りの女性が顔を赤くしていました、こんな気持ちの悪い男の笑顔のどこがいいんでしょうか?まだちゃんと見た事無いですが、先生の笑顔の方が絶対にカッコいいに決まってますよ!

 

緋村「(ん?ユーリには見えなかったのか?)それじゃぁ、あの・・・・何だぁ?・・・あーマダラ・・・とかいう犯罪者?をーよ、どっか連れてけよ、その子は俺が輸送機に連れてって保護しとくからよ」

 

突然男が私に近付いて私の腕を掴むと無理矢理立たせて自分の方に引き寄せ、部下に適当な指示を出していました。

 

緋村「お前はあの屑どもに指示出してやれよ、その後俺達と合流しろよ」

 

女性局員1「ハ、ハイッ!」

 

私の近くに居た女性は先生の近くに居た男性局員の方に走って行き、そして私は気持ちの悪い男に連れて行かれました。

 

緋村「まったくヒデェ奴だよなぁ?ユーリみたいな可愛い女の子を人質にとるなんてよぉ」

 

ユーリ「離してください、それに何で私の名前を知ってるんですか?」

 

緋村「何言ってんだ、お前の事なら俺は知ってるぜ?お前が本当は寂しいってこともな、だから俺がお前の傍にいてやるからな」ニコッ

 

また・・・・さっきの気持ちの悪い顔で私を見て来ました、正直この顔は長時間見たくないですね・・・・吐きそうです。

 

っと・・・・・それよりも、動けない先生をあんな風に酷い攻撃をした愚か者の事を聞き出さなければ・・・・・・・その為なら今のこんな・・・・。

 

緋村「だからさっきよ、俺の最強のレアスキルの一つであのクソ犯罪者を串刺しにしてやったんだよ」

 

ユーリ「・・・・・・」

 

・・・・あぁ・・・・そう・・・ですか、この人が・・・・・・・・コノ野郎が・・・・・先生を!!!!!

 

ユーリ「何で・・・・」ボソッ

 

緋村「あん?」

 

ユーリ「何であんなことしたんですか?!先生はもうまともに動ける状態じゃないと言うのに!!」

 

私は男の手を振りほどき大声で問い詰めました。

 

緋村「な・・・・・可哀そうに・・・・あんなクソ最低犯罪野郎に先生って呼ばされてたなんてよぉ・・・・安心しろ、俺がそんな洗脳すぐに解いてやるからな」

 

ユーリ「(カチン!)先生をそんな風に呼ぶなぁぁぁぁぁぁ!!!!あなたみたいなヤツを最低というんですよ!!!!無抵抗の相手に対して攻撃するなんて、何を考えているんですか!!!???このクソ最低屑虫野郎!!!!!」

 

女性局員3「・・・・・なぁ、このガキちょっと黙らせた方がいいか?」

 

女性局員2「そうね、ちょっとと言わず、思いっ切りやってもいいなじゃないかしら?どうせあのマダラにやられたって言えば何でも済むし」

 

女性局員3「だよなぁ?アタイ等のご主人様に舐めた口きいた罰なんだ、これくらいしても「止めろ」・・・何で止めんのさ?ご主人様」

 

緋村「明らかにビビッってんじゃねぇか、あの犯罪者に妙な事されて怖がってるだけだって」

 

そして男はまた私に近付いて腕を掴もうとしてきました。

 

緋村「大丈夫だって、俺がその洗脳を解いてやるって言ってるだろ?そうすれば、本当のお前を取り戻せるって(そうしたら・・・・ユーリは俺に・・・・へっへっへっへ、シュテル達もいるみてぇだし・・・そっちはなのは達と一緒で追々会うとするか・・・・榊なんかに渡せるかよ)」

 

ユーリ「嫌・・・・来ないでください・・・・先生・・・・」

 

私は逃げようとしましたが周りはこの男の部隊が展開して、そして男の後ろにはこの男の側近の女性局員2名が待機している為自由に動くことが出来ないでいました。

 

私に出来る事は魔法での抵抗なのですが、この男の・・・嫌な顔が脳裏から離れずその男が近づいてきた為、私はこの男に辱めを間違いなく受けるに違いないと直感し思わず助けを呼んでしまいました。

 

ユーリ「(嫌だ・・・・・・こんな最低な奴に・・・・先生・・・先生!・・・・先生!!!・・・)先生ぇぇぇ!!!助けてぇぇーーーー!!!!!」

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

~ユーリが連れ去られる少し前~

 

 

男性局員1「何で俺達がこんな面倒事ばかり・・・・」

 

男性局員2「そう言うなって・・・気持ちはわかるけど」

 

男性局員1「お前は悔しくねェのかよ!?あの野郎、特に事務仕事もしねぇでほとんど女共と乳繰り合ってんだぜ?あとは機動六課の高町1等空尉たちの尻を追っかけてるかだぞ」

 

・・・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・誰か・・・・・・が・・・・・話しを・・・・・・・・・しちょる?・・・・・・何も・・・・・・見えん・・・・・・・・。

 

朦朧とする意識の中で俺の耳に聞こえて来たのは二人くらいだと思われる男の声じゃった。

 

男性局員2「・・・・・・・・そらぁお前、俺だって悔しいけどよぉ・・・・・悔しいけど管理局って縦社会だぞ・・・下手に逆らえねぇって、それにあの野郎にはあのレアスキルがあるんだ・・・それにランクなんか俺等と比べものにならねェ程高ぇんだぞ」

 

・・・・・・コイ・・・・・ツ等・・・・・・・・・緋・・・・・村ん・・・・・とこの・・・・・・・・奴等・・・・・・か・・・・・苦労・・・・・・し・・・て・・・・・・・そうじゃ・・・・・・のぉ。

 

男性局員1「ケッ・・・・なにがランクSS以上だよ、そんな奴がただ偉そうにしてたら・・・そりゃ犯罪者は減らねぇよな・・・・・さっきだっていつでも加勢に行けれたはずなのによ、ワザワザ弱った所を狙ってたしよ」

 

男性局員2「・・・・もうその辺で止めとけよ、またあの女にドヤされるぜ?」

 

男性局員1「クソッ・・・・・・・それによぉ、これだってそうだぜ、いくらマダラが超危険人物だからってよ・・・何もここまでする必要無ぇんじゃねぇか?さっき見た限りじゃぁコイツ相当ボロボロになってあの子に助けられてたじゃねぇか、そんな無抵抗の奴をだ・・・・後ろから刺すって・・・しかもあれゼッテー殺傷設定だったぞ!おかしいだろう!?」

 

あ・・・・・・やっぱ・・・・・・・・・・アレ・・・・・・って・・・・・・・殺・・・・・傷・・・・じゃ・・・・ったん・・・・・・かぁ・・・・・・・。

 

男性局員1「それに・・・・コイツもう死にそうじゃねぇか、なのにこんなバインドを掛けて終いにはケージタイプもじゃねぇか、やり過ぎだろ!?」

 

男性局員2「・・・・だな、アレは流石に俺も引いた・・・・あんなの普通の人間ならやらねぇよ、コイツがいくら極悪人だからってよ・・・・流石に同情しちまうよ・・・・・いや、寧ろ・・・・・・」

 

男性局員1「・・・ってかコイツ、さっきのあの化物と戦ってた時・・・あの子ともう何人かいた女の子たちを庇いながら戦ってなかったか?」

 

男性局員2「確かに・・・・そうだな・・・・・・・・これじゃぁどっちが極悪人なのか、分からねぇな」

 

男性局員1「まったくだぜ」

 

あり・・・・・・・・が・・・・・・・たい・・・・・・・・ねぇ・・・・・・・・・。

 

女性局員1「ちょっと!無駄口叩いてんじゃないわよ!」

 

ん?・・・・・・・・今・・・・・度は・・・・・・・別・・・・・・の・・・・・・・・・・奴・・・・・女?・・・・・・・・・。

 

女性局員1「早くそいつを連行しなさいよ!そんな事もサッサと出来ないの?!」

 

男性局員2「ハイハイ、今連れてくよ・・・・そんな怒鳴んなよ・・・・ウッセーな」ボソッ

 

・・・・クハハ・・・・・今・・・・・コイツ・・・・・・ボソッ・・・・・て・・・・・小さ・・・・・い声・・・・・で・・・・愚痴・・・・ったの・・・・・ぉ・・・・。

 

女性局員1「早くしなさいよ、アタシ早くご主人様のとこに行きたいんだから!」

 

・・・・・・・・・・・緋村・・・・・の・・・・・・・・奴・・・・・・・自分・・・・ん・・・・・・・とこの・・・・・・・女に・・・・・・・・ご・・・・主人・・・・・・・・様・・・・・・って・・・・・呼ばせ・・・・・とんか?・・・・・・・・・・・・・っつー・・・・・か・・・・・・俺って・・・・・・意外・・・・・・と・・・・・・・余裕・・・・・・・・・あったり・・・・・・・するんか・・・・・・のぉ?

 

そんな風に考えちょる俺の耳に聴こえてきたのはユーリの大声じゃった。

 

ユーリ「先生をそんな風に呼ぶなぁぁぁぁ!!!!」

 

全員「!!」

 

?・・・・・・今・・・・・・・ユーリの・・・・・・・叫ぶ・・・・・・・声・・・・が・・・・・・・・聴こ・・・・えた・・・・・・よう・・・・・・・な・・・・。

 

女性局員1「・・・・あのガキ・・・何してんのよ?」

 

男性局員1「オ、オイ・・・・・アイツあの子に何したんだ?」

 

男性局員2「わかんねぇ・・・・・・・まぁどうせ、あの野郎ことだ・・・・あんな子にまで手ぇ出そうとしてんだろ?」

 

・・・・・・・・・・・・・何?

 

男性局員1「ウッワ・・・・・マジ救いようが無ぇな・・・・・」

 

男性局員2「最低だぜホント、見ろよ・・・・・・・・あの子・・・・・あんなに怯えてるぜ・・・・・・クソッ・・・・・・・・何で俺ってこんなに弱ぇんだよ?!」

 

ユーリ「嫌・・・・来ないでください・・・・先生・・・・」

 

男性局員2「あの子・・・本気で怯えてるな・・・・・・何も出来ねェ俺って・・・・何なんだよ・・・・」

 

ユーリが・・・・・・・・・怯・・・えと・・・・・・・る?・・・・・・誰に?・・・・・・・・・・・何で?・・・・・・・・。

 

俺は意識も微かなのに局員が話しとるのをハッキリと耳に入り、そして動かせん筈の手が・・・指が、ほんの少しじゃけど動く様な気がした・・・・・・そして。

 

ユーリ「先生ぇぇぇ!!!助けてぇぇーーーー!!!!!」

 

俺の中で何かが壊れた・・・・・というより、『入った』・・・・・・・・・スイッチ的な何かが。

 

 

 

男性局員1 Side

 

 

 

俺達は少女があのクソ変態上司に泣かされてるのをただ見ているだけしか出来なかった、ただそれが悔しかった・・・・・・・・だけど俺達にはどうすることも出来ねぇ・・・・。

 

男性局員1「っ・・・・・これ以上、目ぇ向けられねぇよ」

 

ピキッ・・・・・。

 

男性局員2「だな・・”ピキッ”・・・早いとこ、コイツを連れてこうぜ」

 

俺達はとりあえずさっさとこの場から離れたかった・・・・・・・その所為か、この音の出所に気付くのが遅くなってしまった。

 

ピキピキッ・・・。

 

男性局員1「おう、ならもう”ピキピキピキ”・・・・・・・・なぁ・・・・・さっきから何か・・・・変な音が聴こえねぇか?」

 

バキバキバキバキッ!

 

男性局員2「・・・・・・だよな・・・・俺もそう思ってたんだ・・・・・・よかった・・・・・・気のせいじゃなくて・・・・・・」

 

バキィィィンッ!!

 

何かが壊れた音がした、何が壊れたんだ?簡単だ・・・・・・・・・この近くで壊れるようなモノがあるモノなんて一つしかない・・・・・・。

 

男性局員1「っ!・・・・俺さぁ・・・・今スゲェ嫌な予感しかしねぇんだけど・・・・”ドゴンッ!”「ごわぁっ!」っ・・・・・お・・・おい?どうし”ガシッ!”ゔっ!?」

 

俺は恐る恐る隣の奴に声を掛けた、すると何かがぶつかる音と共に隣にいた奴の悲鳴が聴こえたが、それも一瞬でしかなかった。

 

そして俺は念の為声を掛けようと恐る恐る振り返ろうとしたが、何かに顔を捕まれた・・・・・・・・・そして・・・・・・・・俺の目に映ったのは・・・・・・・・さっきまでバインドで厳重に拘束し、加えてケージタイプで閉じ込めた筈の・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マダラが・・・・・・・・・俺の目の前に立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

ユーリ Side

 

 

ユーリ「先生ぇぇぇ!!!助けてぇぇーーーー!!!!!」

 

私は必死に先生に助けを求めました、ですがそれは敵わない事・・・・・・何故なら先生は危ない状態で、その上バインドとケージで拘束されてしまっているのですから。

 

緋村「大丈夫だ、何も怖い事は「わぁぁぁぁ!!!!」・・・あん?どした?」

 

目の前の男が喋っている途中で、他の男の声・・・・・というか悲鳴が聴こえてきました。

 

女性局員2「何でしょう?拘束したマダラの方から聴こえてきましたが・・・・・・」

 

女性局員1「ちょっと!アンタ等何・・・・・・!?お前”ドォォンッ!”っきゃぁ!!??」

 

今度は私に平手打ちを2発してきた女性局員の悲鳴が聴こえてきました・・・・・一体何が起こっているのでしょうか?私は目の前のこの気持ち悪い男の所為で何も見えないのでわかりません。

 

ですが、それもすぐに分かる事でした・・・・・・・だって・・・・・・・。

 

女性局員2「っ!!・・・・ご主人様!早く離脱を!奴が!!」

 

だって・・・・・・・あの人が・・・・・・・・。

 

緋村「チィッ!メンドクセェー、やっぱ使えねぇ奴等だぜ・・・・さっさとそいつぶっ殺せよ?さ、行こうぜユーリ」ニコッ

 

ユーリ「嫌っ!?離して!!」

 

???「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ーリを・・・・・」

 

女性局員2「ここからは行かせないわ!おとなしくケージの中で眠ってなさい!」

 

女性局員3「へへへっ、一度オメェと戦ってみたかったけど、これも任務だからさぁ・・・・チィッとばかし倒されて「邪魔じゃ・・・」ぇ?”バキィン!”ぐあぁぁぁ!!!」

 

女性局員2「ちょっと?!”バシィィンッ!!”ああぁぁぁ!?」

 

ユーリ「っ!!」

 

緋村「チッ!マジで使えねぇ・・・・なら俺がトドメ刺してやるよ!!」

 

気持ち悪い男がそう言いながら身体を反転させて先程の剣等を突然出現させる術をしようとしたのですが・・・・・・・。

 

???「ウラァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

”ドゴォン!”と気持ち悪い男の顔に右足の蹴りが綺麗に入り、奴はそのまま森の中に消えていった。

 

そして蹴りを放った人物は私を片腕で抱きながらその場をジャンプで少し離れました・・・・・・その人物というの・・・・もちろん・・・・・。

 

ユーリ「・・・・・先生!!」

 

先程まで捕まっていた先生がバインドとケージを破って私を助けてくれたのですが、左肩から血がボタボタと噴き出ているのを見て私はすぐに心配になりました。

 

ユーリ「せ、先生!ち・・・血が!?急いで治「・・・しとんじゃ」療・・・・・・え?」

 

突然先生が口を開いたと思ったらよく聞き取れなく、もう一度聞き直そうとしたのですが・・・・・ここでやっと私は気付いたのです、先生は・・・・・・・・・先生は・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「うちのユーリに・・・・・・・俺の大事な子に・・・・・・・・・何しとんじゃゴラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生は・・・・・・意識は半分近く無く、無意識に動いている事に・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

はい、最近見せ場の部分の話なので若干調子がいいmakeです!

 

今回は前回の最後に透が何者かに刺された続きでしたが、皆さん誰だったか予想は当たりましたでしょうか?

 

正解はアホンダーラ王子の緋村でした!相変わらずゲスな奴ですね?ただでさえ片腕無くしてボロボロの透に追い打ちをかけてくるなんて。

 

それに緋村の部隊の女性は全員緋村に忠実な部下・・・・・・というより女って感じでしょうか、全員に『ご主人様』と呼ばせて・・・・・どこを目指しているのでしょうかね?

 

今回は基本透が危ないという話でしたが・・・・・・その所為か話の流れも合っているかイマイチ自信が無いんですよね。

 

そして後半部分はユーリが緋村という危険に迫られると言った感じですが、そこに来たのは虫の息のはずの透登場!!これから何をするのでしょうか!?

 

あと今回初めて・・・・・・・なのかな?なのは達のヤン部分というんでしょうか?目のハイライトを消すような話もやってみたのですが、どうでしょう?やったことが無いので自信が・・・・・・。

 

 

 

さて次回は!ユーリを助けに来た透、片腕の状態でどう切り抜けるのでしょうか?!

 

そしてやっと駆け付けたハルカ達、透を助けることが出来るのでしょうか?そして透は緋村の部隊をどう蹴散らすのでしょうか?!

 

しかし、そんな透達に忍び寄る影と部隊・・・・・・・それは一体!?

 

 

 

それではみなさん!次回をお楽しみに!!

 

 

 

 

 

誤字・脱字等ございましたら遠慮なくご指摘ください!!

 

コメント・応援も喜んで受け付けておりますので、どしどしどうぞ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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