No.626982

【真・恋姫†無双】桂花との甘い勘違い

南無さんさん

こちらは真・恋姫†無双の二次創作でございます。
今回は前回のすぐ後のお話です。
導入部…ん?シリアス系の甘い話かな?
中盤……やっぱり、いつも通り甘々な話じゃないか!
ラスト…( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

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2013-10-11 09:10:02 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:8887   閲覧ユーザー数:7126

 

 

先程の事象が嘘の様に再び月が姿を消した。空からは待ってましたと言わんばかりの

 

雪が三度強く舞い降り、地上を更に白く染め上げていた。

 

 

そして、気になるのは愛を確かめ合った二人。彼らは情事を終え、

 

寝台で、端から見れば幸せそうに会話を楽しんでいた。

 

それでは、スポットライトを再び二人に浴びせるとしよう。

 

甘い物語の始まり始まり…

 

 

 

 

 

「一刀ったら。激しい過ぎるのよ。…ばかっ!!」

 

「…面目しだいもございません」

 

「全く…。どうかなっちゃうかと思ったんだから」

 

「あはは。桂花への想いが溢れちゃったから、つい…」

 

「もう!笑い事じゃないわよ!!」

 

「ゴメンゴメン。…だけど桂花だって凄い事を言ってたじゃないか」

 

「…なにがよ」

 

「一刀好き。好きなの大好きなの、強く抱きしめて。一刀!一刀!一刀!…って」

 

「ちょっと!?止めてよ!……恥ずかしい…じゃない」

 

「俺としては嬉しかったから…ね。…けど、恥ずかしいか。

 なんだかあの日を思い出しちゃうな」

 

「…あの日って?」

 

「ほら。俺が桂花に告白して想いが成就した日だよ。

 あの日も今日みたく言ってたじゃないか、口付けした後に恥ずかしいって」

 

「…そうだったわね。そして、一刀に天の言葉を教えてもらったのよね」

 

 

 

 

 

桂花との甘い会話 ~Sランク直後~

 

 

 

「…嬉しいな。桂花が好きって言ってくれて」

 

「恥ずかしいから、そう言う事は口に出さないでよ。

 …顔から火が出そうだわ」

 

「あの桂花が好意を表出してくれたんだ。

 俺が口に出して舞い上がるのも仕方がないだろ」

 

「あのって…。一刀は失礼な人なのね」

 

「…桂花。今まで君が俺にしてきた事を、胸に手を当てて思い出しみろ。

 結構酷い事をしてたぞ」

 

「そ…それは、……い…いいじゃない!!昔の事なんて気にするだけ無駄だわ!

 大事なのは今とこれから。過去を穿り返すだけ無意味よ!」

 

「…まぁ。俺も別段、気にしてないから構わないけどね。

 よし!この話は閑話休題!」

 

「…悪かったと思ってるわよ。……ごめんなさい」

 

「ん?なんか言った?」

 

「な…なんでもないわよ!」

 

「そっか。…なぁ桂花。もう一度俺に好きって言ってくれないか?」

 

「え?な…なんでよ」

 

「いや、単純に聞きたいんだ桂花の口から好きだって。

 そしたら、明日も頑張れるなと思ってね」

 

「……無理よ」

 

「どうして?」

 

「だって、恥ずかしいじゃない!」

 

「恥ずかしいって…。さっき俺に告白してくれただろ。好きだって。

 今更恥ずかしがる事ではないだろ?」

 

「あの時は気持ちが昂ってたし、想いを伝えようと必死だったし…。

 と…とにかく!無理なものは無理なの!!」

 

「そこをなんとか…な。頼むよ」

 

「うう。…わ、私は一刀を…す、すすすす………やっぱり無理だわ!!」

 

「ええ~」

 

「ええ~じゃないっ!は…恥ずかしいんだから、仕方ないでしょ!」

 

「う~ん。…ならさ、I LOVE YOUって言ってみてよ」

 

「愛バブブー?…急に赤ちゃん言葉?気持ち悪いわね、この変態!!」

 

(ちげ)えよ!?I LOVE YOUだ!ア・イ・ラ・ブ・ユ・ウ!!」

 

「…冗談よ。それで、その言葉はどんな意味なの?」

 

「私は貴方を愛してます。って意味。これなら恥ずかしがらずに言えるんじゃないか?」

 

「まぁ。それなら大丈夫だと思う…」

 

「なら。早速頼むよ」

 

「…わかったわ。……一刀。…その、あ…あい、らぶ、ゆう」

 

「…ありがとう、桂花!」

 

「きゃっ!?か…一刀!?」

 

 

一刀は嬉しさから思わす桂花を抱きしめた。桂花はと言うと一刀の腕の中で

 

頬を赤く染めていた。当初、驚きの余り離れようと思った桂花であったが、

 

次第に心地良くなり、借りられて来た猫のように大人しくなっていった。

 

願わくば現状の如く、一刀と共に安らかな未来が訪れます様にと、

 

細やかに思いながら……

 

 

「うっし!!明日も警邏を頑張るぞーーっ!!」

 

「…ふふ。ほんと、単純な奴だわ……ば~か。…ふふ」

 

 

 

 

 

現在 ~一刀の部屋~

 

 

 

「少し前なのに、今、思うと懐かしいわね」

 

「うん。確かに懐かしいね。…そう言えば、桂花は何時から躊躇なく、

 俺を好きって言える様になったっけ?」

 

「あの時よ、ほら、一刀が訓練で怪我をして帰って来た時」

 

「あ~。あの時か。大した怪我ではなかったんだけど、

 桂花が泣き付いて、一晩中俺を看病してくれたんだったよな」

 

「…だって、仕方ないじゃない。一刀が心配だったんだもん。

 昼は仕事で抜け出せなかったし…」

 

「別に責めてる訳じゃないんだ。只、嬉しかった。それだけの話だよ」

 

「…良かった。一刀に嫌われたら、どうしようかと思った」

 

「そんな事ある訳がないだろ。俺は桂花に惚れてるんだ。

 嫌いになるなんて、天地が引っくり返る程ありえないよ」

 

「ふふ、嬉しい。…一刀、アイラブユウ」

 

「…俺も、I LOVE YOU」

 

 

二人は口付けを交わした。感情の赴くままの濃厚な口付けではなく、

 

啄ばむ様な優しい口付けを…

 

 

「…ん。…ふぅ。……喉が渇いたな。少し話しすぎたかな?」

 

「…そうね。私も喉がカラカラだわ」

 

「…用意したお茶は…空か。厨房に行って水を持ってくるか。

 …桂花、今日は泊まっていくだろ?」

 

「いいの?」

 

「いいも何も大歓迎だよ。桂花と一緒に居たいし」

 

「ありがとう、一刀」

 

「ん。それじゃあ厨房に行って、水を取って来るから少し待っててくれ」

 

「わかったわ」

 

 

一刀は制服を着衣し、厨房へと歩いていった。桂花はというと…

 

 

「……アイラブユウか、…ふふ。ふふふふふ。一刀から言われると何時もと違って、

 照れくさいわね。けど、嬉しい。…一刀と肌を重ね合えたし…。…ふふ」

 

 

寝台で喜び悶えていた。

 

 

「ふふ。…そう言えば、アイラブユウってどう書くのかしら?

 天の文字は私達の世界と余り大差がないって、一刀は言ってたし……気になるわね」

 

 

そう思った桂花は服を纏い、寝台から抜け出すと、

 

机に置いてあった竹簡と筆を見つけ。椅子に座った。

 

 

「…私ってば、根っからの軍師なのね。身体はクタクタなのに知識欲に駆られるなんて。

 っと、今はそんな事を言ってる場合じゃないよね。…え~と。アイはやっぱり愛よね。ラブは……」

 

 

 

 

 

「……出来たけど、これって……」

 

「お待たせ桂花。って、あれ?服を着ちゃったのか、残念だな……」

 

「一刀。あの…その…聞きたい事があるのだけれど…」

 

「ん?何?」

 

 

桂花は手をモジモジさせ、顔を真っ赤に染めながら一刀に問いた。

 

 

「あの…その……えっとね………か…一刀は、油でするのが…好きなの?」

 

「油?なんの話?」

 

「…な、なんでもないの!…私やっぱり自室に戻るね!!」

 

「え?お…おい、桂花!?」

 

 

桂花は恥ずかしさから、小走りをし扉の取っ手を掴んだ

 

そして…

 

 

「…私、一刀が望むなら何でもしてあげるからね。……お休みなさい!」

 

 

湯気が出そうな位、顔を更に赤く染め勢い良く、自室へと駆け出したのであった。

 

一方、一刀は…

 

 

「…何なんだ一体。せっかく水を持ってきたのになぁ…。

 …ん?俺、竹簡使ったっけな?…それに何か書いてあるぞ」

 

 

愛裸撫油有

 

 

「……新手の呪文か何かか?…はぁ~。桂花は自室に戻っちゃうし、、

 天国から地獄に突き落とされた気分だよ。……もう寝よう」

 

 

気分を落としながら、寝床に就いたのであった。

 

…因みに、お気づきであると思うが、桂花が書いた、あの当て字は…

 

 

愛裸撫油有(アイラブユウ)…である。

 

 

…魏の猫耳軍師は頭の中まで、一刀色に染め上げられているのでした。

 

めでたしめでたし?

 

 

 

 

 

オマケ

 

20投稿目、という事でイラストを描きました。

 

『桂花との甘い一時』のシーンから。一刀の制服を手に取り、匂いを嗅ごうとする桂花。

桂花に見えるか少し心配です。

 

ご拝読ありがとうございました!!


 
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