姓:司馬 名:昭 性別:男
字:子上
真名:一刀(カズト)
北郷一刀が転生した者。
姓:司馬 名:懿 性別:女
字:仲達
真名:理鎖(リサ)
一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。
姓:司馬 名:師 性別:女
字:子元
真名:瑠理(ルリ)
母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。
姓:張 名:春華 性別:男
真名:解刀(カイト)
一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。
姓:王 名:元姫 性別:女
真名:美華(ミカ)
一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。
姓:鄧 名:艾 性別:女
字:士載
真名:江里香(エリカ)
後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。
姓:賈 名:充 性別:女
字:公閭
真名:闇那(アンナ)
司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。
姓:王 名:濬 性別:女
字:士治
真名:澪羅(レイラ)
後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。
姓:司馬 名:望 性別:女
字:子初
真名:理奈(リナ)
一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。
姓:杜 名:預 性別:女
字:元凱
真名:綺羅(キラ)
一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。
第二十二話
「五丈原の悲劇 後編」
それは、劉備の書状が送られた後に諸葛亮が戦の続行を決めた直後の事だった。
「諸葛亮様! 魏延様が益州に帰国すると言い、撤収しました!」
「!? すぐに追いましょう!」
急ぎ、諸葛亮は魏延の下に向かう。
そして彼女は魏延に追いつく。
「焔耶さん! いけません! これは敵の罠です!」
「何?! だがあれは紛れも無く桃香様の直筆。何度も見ている我等ならば見間違えなどあるはずも無い!」
「長い時間を掛ければ完璧に近い偽装を作ることは可能かもしれません! 今まであの書状が出てこなかったのはその時間に費やした
からにでしょう!」
「だが! 書状が本物ならばこのまま戦闘を続けると桃香様に対する裏切りになるぞ!」
「それはありません!」
「そんな証拠が何処にある!? 仮にこれが罠だとして、それを確認する人間というのは必要だろう!? ならば!」
「必要ありません! これが罠なのは確実です!」
「話にならん! 私は急ぎ成都に戻る! それでもしお前の言うとうりだったならば晋との戦いが終わった後、私の首を差し出す!」
魏延とその部下達は成都に向かって馬を走らせる。
(だ、駄目! もし彼女が今の桃香様を知れば、さらに私に反発してしまう)
実は、魏延に劉備が魂が抜けたような事になっている事を知らせていない。もし彼女がそれを知ってしまえばこの戦が劉備の指示で
は無いと分かるだろう。そうなれば諸葛亮を劉備を利用した反逆者と見なす可能性は高く、結果、内部争いに発展してしまうだろう。
そうなれば蜀に未来は無い。
そう考えた諸葛亮は異常な決断をする。
「反逆者魏延を討て!」
「何だと!?」
まさかそう来るとは思わず、魏延隊は反応が遅れ、浮き足立つ。その間に魏延隊は次々と討たれていく。
(くそ! やっぱりこの戦は桃香様の指図では無かったのか!?)
魏延がそう思うには十分すぎる現状証拠だった。
「己ぇー! 全ては貴様の野望だったのか! この裏切り者がぁ!」
魏延は諸葛亮を斬るため、彼女へ直線に向かう。だが、如何に猛将魏延と言えど、初手で大きく戦力が削れた状態で戦っても多勢に
無勢であった。程なくして魏延は諸葛亮の兵に討たれる。
(桃香様……申し訳ありません……)
魏延は息絶えた。最後まで劉備を案じて。
「勝たなければいけないんです。たとえ修羅になろうとも」
その後、諸葛亮は晋との戦いに備える為に陣容を整える。
(全ては蜀の為に……)
もうすでに蜀という国が無いことに気付かずに。
翌日、”元”蜀軍は再び戦闘を続行する。
その理由を知るため、瑠理は闇那の隠密部隊放ち、彼女達は魏延が諸葛亮に討たれたであろう痕跡を見つける。
それを闇那から聞かされた瑠理は事の真相に気付き、急ぎ書状を書いて一刀に送ったという訳である。
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何故諸葛亮は魏延を討ったのか、どうして魏延は討たれなければならなかったのか。