No.624923

魔法少女リリカルなのはTime Leapなの? 〜過去に戻った高町なのは〜 【A's】 第七十五話

新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。

任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。

なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!

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2013-10-03 22:47:41 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1423   閲覧ユーザー数:1385

あと、一話くらいしたらクリスマスまで飛ぶかも。

 

特筆として書く場面があまりないというのがありましてね…… まぁ、フェイトのデバイスをカートリッジシステムにする事を書いておくことくらい? あまり書く内容がない気がするけどw

 

まぁ、実際A's内でTime Leapでの本編はこれからなんですよね。うん本当に。

 

とりま、どうぞ!!

Side:Chrono

 

 

 

「……行ったか」

 

 僕はなのはが第97管理外世界に戻ったことを確認して、フェイトに向かってあることを話す。

 

「フェイト、少しいいか?」

「私も、クロノに話しておきたいことがあった」

「じゃあ、フェイトから話してくれ」

 

 どうやらフェイトも僕に対して話があったらしく、僕はフェイトが先に話すようにさせた。僕の話はかなり重要な話でもあったため、後で話した方がいいだろうと判断したからだ。

 フェイトは一度顔を頷き、話し始めた。

 

「なのはの事なんだけど、私が意識が回復するとき、誰かと会話しているのが聞こえてきたの」

「……会話?」

「詳しい話はなかったけども、魔法で誰かと会話していたのは確かだった」

「それは本当か?」

「うん。内容までは把握できなかったけども、もしかしてなのはは裏で何かやっているんじゃないかなと思って」

 

 フェイトが聞きたかったことは僕がフェイトに聞きたかったこととほぼ近かった。

 僕がフェイトに聞きたかったことは、なのはの行動で何か不審な点はなかったかということだ。なのははレイジングハートを知り合いに貸していると先ほど艦長から聞いたが、それも本当なのかと疑わしく思えた。

 これも艦長から聞いた話だが、ベルカ式についてもなのはは詳しく知っているような感じであったということにも気になった。ベルカ式という単語を知っている魔導師はいくらでもいるが、詳しく知る人は少ない。しかもなのははあんな状況で相手のデバイスがベルカ式だとすぐさま把握したところもさらに疑わしく思えた。

 

「僕も同じことが聞きたかった。フェイト、事件が起こるまでの経緯について少し聞いていいか?」

「わかった」

 

 フェイトはなのはと共に結界に閉じ込められてから、フェイト自身が意識を失うまでの内容をすべて僕に話していった。

 それを聞いて疑問に思えたのが、なのはとフェイトが襲われた時、どうしてなのはがフェイトを逃がしたのかということだ。デバイスを忘れているなら倒される可能性を考えてフェイトと共に戦えばよかったと思えるし、なのはだって自分の力に過信をしていないはずだ。それなのにもかかわらず、なのは一人で戦ったということは少しながら疑問に思ってしまった。

 これらの事を推測するに、なのはは今回の事件について何らか関わっているように思えた。そう思った僕はそのことをフェイトに伝えておこうと思い、フェイトに話した。

 

「……やはりなのはは今回の事件、かなり関わっていると思う」

「でも、なのはがどうして……」

「分からない。一応、なのはに対して監視を付けさせるつもりだが、フェイトもなのはと会ったときに怪しいと思ったところがあれば教えてくれると助かる」

「……分かった。一応気を付けてみる」

「もし、なのはと対峙することになった場合、逃げた方がいいだろう。なのはの魔法の力と技能的な意味で勝てるような相手ではないということは分かっているからな。ほんと、敵になるとここまで厄介な人間だとは思いもしなかったよ」

 

 まだ敵になったかどうかというのは分からないが、もしそうなった場合の事を考えたら監視する必要があった。幼いというのにもかかわらず、監視するのは魔法に長け、さらに同年代の子よりも大人っぽいという点から考えて必要だと僕は思ったのだ。

 

「さて、これ以上話すこともないから下がってもいいぞ」

 

 フェイトは僕からその言葉を聞くと一度頷き、その場からいなくなった。

 この場所には僕とエイミィの二人だけが残り、僕は一度ため息を吐いた。そんな様子を見てか、なのはと別れてから一言も話していなかったエイミィは僕に話しかけてきた。

 

「クロノ君も少し気分転換でもしたら、そんなに煮詰めたら大変なことになるよ」

「分かってる……けど、今回の事件についてはやはり終わらせなければいけないんだ」

「だけど、このままだとクロノ君が体調を崩しちゃうよ」

 

 エイミィは僕の事を心配してそう言ってくれてるのだろうが、僕はこんなところで休んでいる場合ではないと思っていた。

 なのはの一件もそうだが、今回の事件は僕にとってかなり重要な事件でもあった。だからこそ、僕は休むわけにはいかなかったのだ。

 

「……それにしても、なのはは一体何を考えているんだ? 事件を手伝わず、何かを裏で動いているような感じ……」

「……確かに、なのはちゃんの考えていることは分からないよね。でも、なのはちゃんの事だから監視なんかつけたらすぐに気配に気づくんじゃないの?」

「そんなことは分かってる。監視していれば、迂闊に行動することは控えるだろうと思ってな」

 

 エイミィは僕に話を合わせてくれたのだろう。こういう時にありがたいとは思うけど、やはり心配させるのはまずいとも思った。エイミィには昔から信頼している分、あまり迷惑をかけたくないという気持ちもあったのだ。

 そう思った僕は、一度席を立ちあがってこの場を去ろうとするが、エイミィに安心させようと一度足を止め、そのままエイミィに話しかけた。

 

「エイミィ、いつも僕の近くにいてありがとうな」

 

 そう言ったあと、僕は歩き出してそのままこの部屋を後にするのだった――


 
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