No.624737

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 760

soranoさん

第760話

2013-10-03 09:06:56 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1321   閲覧ユーザー数:1274

~湿地帯・奥~

 

「くっ………はあはあ……」

「な、何とか倒せた……」

幻獣の消滅を確認したロイドは息を切らせ、エリィは安堵の溜息を吐いた。

「ウフフ、結構やるじゃない♪」

するとその時カンパネルラが拍手をしながらロイド達を称賛した。

「フム、素人にしてはなかなかといったところかな。その魔導杖とやらも財団の連中が作ったにしてはそこそこ完成度も高そうだ。」

「……………………」

「てめぇら……」

ノバルティスが呟いた言葉を聞いたティオは黙り込み、ランディは目を細めてカンパネルラ達を睨んだ。

「”身喰らう蛇”―――そろそろ答えてもらおう!クロスベルの地で何をしようとしている!?まさかとは思うが……”グノーシス”を新たに製造したのもアンタたちじゃないだろうな!?」

するとその時ロイドは武器を構えてカンパネルラ達を睨んで叫び

「えっ!?」

「あ……」

ロイドの言葉を聞いたエリィは驚き、ティオは声を上げた。

「はは、魔人化しちゃった不良のリーダー君か。ボクも見物させてもらったけどなかなかの弾けっぷりだったよね。ウフフ、もう少し突き抜けたら”結社”に迎えてもいいんだけど。」

「…………………」

笑顔で言ったカンパネルラの言葉を聞いたワジは黙ってカンパネルラを睨み

「はぐらかすな!質問に答えてもらおう!」

ロイドはカンパネルラ達を睨んで怒鳴った。

「ハハ、君達がそう思うのは無理もないとは思うが……私達はあくまで『計画』の進行度を確かめに来ただけさ。七耀脈の活性化の度合いと………『約束の日』のタイミングをね。」

「『約束の日』……」

「チッ、どこまで思わせぶりなんだっつーの。」

ノバルティスが言った言葉を聞いたティオは呆け、ランディは舌打ちをしてカンパネルラ達を睨み

「………………―――もはや言葉は尽くした。ここから先は力をもって口を開いてもらうことにしよう。」

銀は武器を構えて静かな口調で言った。

「銀(イン)……」

「……そうするしか道はないみたいだね。」

銀の言葉を聞いたロイドは複雑そうな表情をし、ワジは重々しい様子を纏って頷き

「――――ケイオスハート!」

ティオは異空間から魔杖ケイオスハートを召喚して装備し、ロイド達も武器を構えた!

「やれやれ。」

「フフ、さすがにボクじゃ、君達全員の相手は無理か。ここは貴女にお任せしちゃっていいかな?」

ロイド達の様子を見たノバルティスは呆れ、カンパネルラはアリアンロードに視線を向けて言い

「―――仕方ありませんね。」

視線を向けられたアリアンロードは異空間から巨大な槍を召喚して構えた!

 

「や、槍……?」

「中世の騎士やメンフィル軍の騎馬隊が使っている騎兵槍(ランス)みたいだけど……」

「おいおい……そんな骨董品を持ち出してどうしようってんだ?」

アリアンロードの武器を見たロイドとエリィは戸惑い、ランディは呆れた。

「―――問答は無用。互いに得物を取ったからには全力を持って当たるがいい。さもなくば命はないぞ。」

するとその時アリアンロードは呟き

「っ……!?」

「来る――――!」

アリアンロードの言葉を聞いたロイドが驚き、銀が警告したその時、アリアンロードは一瞬でロイド達の正面に現れて高速の連続突きを放った!

「え――――」

「………な………」

アリアンロードの攻撃を受けたエリィは呆け、ロイドは驚き

「クッ………!」

アリアンロードが攻撃する瞬間、簡易結界を展開して攻撃を防いでいたティオは表情を歪めていた。そしてアリアンロードが攻撃を終え、元の位置に戻ると銀とティオ以外は全員大ダメージを受けて吹き飛ばされ、地面に膝をついた!

「…………………」

攻撃を終えたアリアンロードは黙り込み

「グッ……まさか今のは……」

「……超高速の突きを一呼吸で数十放ったのか……」

攻撃を受けたランディとワジは唇を噛みしめ

(馬鹿な!?人間がこれほどまでの攻撃ができるだと!?)

(……何者だ、あの者は……)

その様子を見ていたメヒーシャは信じられない表情をし、ラグタスは厳しい表情をし

(お、おいおい……これはさすがにヤバすぎる相手じゃねえのか?)

(……驚いたね。まさか人間でここまでデキる奴がいるとは……)

ギレゼルは戸惑い、エルンストは真剣な表情で言い

「……まさか全魔力のおよそ6割をつぎ込んでようやく防げたなんて………ありえません……先程の動きといい、”人間”の出来ることでは……(”影の国”でリウイ陛下やセリカさん達の普段の戦闘の動きを見慣れていた事と”グノーシス”の力のお蔭で攻撃が見えましたけど………今の攻撃を防いで感じましたけど、マジでリウイ陛下達クラスじゃないですか……!)」

「………くっ…………………」

ティオは心の中で驚きながら疲れた表情で呟き、銀は唇を噛みしめた。

「ほう、”鋼の聖女”の槍を凌げる人間達がいるとはねぇ。ああ、1人は人間じゃなかったかな?」

一方ノバルティスは興味深そうな表情をし

「ウフフ、東方人街の魔人なんて呼ばれるだけはあるみたいだね?それと翼のお嬢さんもさすがはあの”殲滅天使”と同じ”教団”の”儀式”の成功体ってところかな?」

カンパネルラは笑顔で感心した。

「なかなかの反応です。翼の少女は将来は素晴らしい魔導師へと育つでしょう。ですが翼の少女に対して、銀は”先代”と比べるといまだ迷いがあるようですね。」

「…………なに……………」

そしてアリアンロードが呟いた言葉を聞いた銀が驚いたその時、なんと銀の仮面が粉々に砕け散り、仮面が砕け散るとリーシャの顔が顕わになった!

「―――――――――」

仮面が砕け散り、自分の顔が顕わになったリーシャは信じられない表情をし

「………!」

「えっ……!?」

「なあ……っ……!?」

「リーシャ……さん……?」

「凄いな……気配を変えてたのか……」

銀の真の正体を知ったロイド達は驚き

「アハハ、こりゃ傑作だ!”銀(イン)”の正体がアルカンシェルの準ヒロイン、リーシャ・マオだったなんてね!ウフフ、さぞ面白いドラマがありそうじゃない?」

カンパネルラは大声で笑った後興味深そうな表情でリーシャを見つめ

「…………くっ…………」

見つめられたリーシャは悔しそうな表情をした。するとその時

「皆さん、大丈夫ですか!?」

なんとノエルと共にアリオスや残りの遊撃士達やセリカ達、そしてエリナやシャマーラ、リィンがロイド達に近づいてきた……………!

 

 

 

 

原作と違って、ティオはアリアンロードの出鱈目攻撃を防ぎました!!そりゃ、リウイやセリカ達の攻撃見ていたら目は慣れるわな……ますますティオが人外化している(汗)………感想お待ちしております。


 
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