No.624302

リリカル東方恋姫 第三話 『誰にだってトラウマの一つや二つある』

三話目を投稿します

またここから作者のオリ設定が判明?

2013-10-01 20:21:58 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2099   閲覧ユーザー数:1962

はやての家に居候になることになった一刀(+α)。

現在、はやての手料理を食べ終えた所であった。

 

「ふぅ~、ご馳走様。おいしかったよはやて」

「どういたしましてや♪」

 

一刀が料理に満足してくれたことを喜ぶはやて。

笑顔で膝の上に載っているチャチャゼロを撫で回す。

 

「なぁ、はやて。チャチャゼロがそんなに気に入ったのか?」

「うん♪ なんかこう~関西人と仲良く慣れそうな感じがするんや」

(別ニ関西人ト仲良クナッタ覚エハ無イガ?)

(もしかして、こいつが阪神ファンだからか?)

「けど、かわいい顔して物騒なモン持ってるな~。なぁ、一刀。これっておもちゃ?」

 

はやてはチャチャゼロのホルダーに入れている干将『血』と莫耶『骨』を取り出す。

見た目がおもちゃのようであったので本人はおもちゃだと思い振り回す。

 

「ちょっ、はやて振らないで、それは本物だから」

「えっ、そうなん!?」

 

本物の刃物だと分かりいそいで机に置いた。

 

「あぶないあぶないってか、なんでチャチャゼロに本物のナイフ持たせてるんや! つーかこれ銃刀法違反じゃないん!?」

 

関西人特有のノリツッコムに一刀は「それは・・・」とどう説明をするか考えた。

 

「えっと、そう、旅とかっていろいろと物騒だから護身用にと…それに見つからんようにチャチャゼロに持たせてるんだよ。人形に刃物があるとか普通わからないし・・・・」

 

納得できる説明だと確信する一刀。

しかし、

 

「ほんとに~ なんかまだ隠してるんやないの~」

 

疑う目で一刀を見つめるはやて

さすが正史で未来の部隊長はなったのは伊達ではない。

 

「ほっ・・本当だって。ちゃんと許可証も持ってるし・・・・・・」

 

四次元棺から銃刀許可書(管路の特性偽証)を出してはやてに見せた。

 

「ん~ わたしも本物見てへんから分からんけど・・・・これ本物ぽいし・・・まぁ一刀のこと信じとくわ」

 

なんとか話を紛らわした。

 

「で、気になってるんやけど、その棺の中身どうなってるん? ポッンてこれ出したりするし・・・・ちょっと中身見せてくれへんか?♪」

 

かわいい顔でおねだりするはやて。

対して一刀は、

 

「・・・ごめだけどそれは無理だ。中には大事な物が詰まってるし。こんなかわいい顔しても中身は見せないから」

 

はやての頭をなでて、笑った。

 

「///・・・・ぷぅー 一刀のケチンボ」

 

かわいいと言われ顔を赤くしたがすぐにぷーと膨れる。

 

「ははは、膨れてもだめ。まぁ、中身は旅で拾った物とか道具とかチャチャゼロの服くらいだし」

「えっ!? チャチャゼロの服! 見たいみたい!」

 

はやて騒いで上半身を一刀に圧し掛かる。

 

「ちょっ、椅子から落ちるから。落ち着いてはやて」

「あっ、ごめん・・・・///」

 

一刀の体に圧し掛かったことに恥ずかしがるはやて。

たぶんそのことは一刀には気づいていない。

 

「見たい気持ちはわかったから。えーっと・・・・・確かここに・・・・・・あったあた」

 

はやてに中身を見せないよう蓋をしてままおもむろに棺の中を探りだしチャチャゼロの服を出す。

机の上には洋服や着物、着包み、はたまたミニスカサンタなどが並べられた。

 

「うっわ~ いろんなもんあるなぁ~ どれもかわいい~♡」

 

よりとりどりのチャチャゼロの服にメロメロであった。

少女は着せ替え人形の服を変えるの好きな生き物である。

 

「なー、一刀。これ全部一刀が作ったん?」

「いや、俺はデザインを考えただけだが」

「うっそぉ!? この服、全部一刀が考えたん!?」

「作ったのは妹だけどな」

《正確ニハ義妹ダガナ》

《まぁな、それに・・・俺が描いた服のデザイン、あいつ三日で作ったんだようなぁ~ 懐かしいよ》

 

かつて義妹となんでも屋をやってた頃、暇つぶしに描いた服のデザインを義妹が暇つぶしにミシンで作り販売したところ、これが大反響で全部売れた。

このことに白黒の魔法使いに「おまえら、なんでも屋やめて服屋でもやれば」と言われるほど一刀のデザイナーの才能は義妹の腕共々高い。

 

「あれ、一刀って妹おるん?」

「あぁ、いるよ。今は離れ離れだけど」

(そう・・・・・・あそこを救うためにまた置いてしまったから)

「・・・・・一刀?」

「っ! いやなんでもない」

 

一刀はどこか悲しそうに思い出してしまうが、はやてが不安になるためいつもの顔に戻る。

 

「けど、一刀の妹かぁー 、一刀に似てかわいんやろな~」

「オイ、それって俺がかわいいてことか?」

「それは置いといて、まぁ一度会って見たいのは本当やで♪・・・・・・・・・・・・・未来の姉として」ボソ

「ん、なんか言った?」

「なにも☆」

「?」

 

二人はその後、食器を片付けてリビングでくつろいでいた。

一刀はお茶を飲み、はやては膝元にチャチャゼロを乗せて一緒に本を読んでいた。

 

「そういえばその本、なんか思い出とかあるのか? 最初に会ったとき懸命に探してたし」

「ん? この本のことか?」

 

そう言って本を閉じて表紙を見る。

表紙には黄金の騎士の絵があり『混沌の釜と金色の魂』という題名があった。

 

「じつはこの本、死んだ両親がいつも読んでくれた思い出の本なんや」

 

はやては顔を伏せて、本をなでる。

一刀は何も言わずはやての話を聞いた。

 

「四年くらい前や・・・・私と両親、親戚の人とその娘と一緒に東京に遊びに行ったときレインボーブリッチの崩壊に巻き込まれてしまってな・・・・・私だけ生き残ったんや」

 

レインボーブリッチの崩壊。それは図書館で一刀たちが情報収集してたとき真紅が気になった事件である

 

(まさか、多数の死者を出した事件のなかで生き残りが目の前の少女)

(それがはやてだったなんて・・・・・)

 

一刀と真紅は驚きが隠せなかった。

はやては話を続ける。その顔はだんだんと暗くなっていく

 

「記者の人たちがたくさん話かけてきな・・・・・あれはこわかったわ。・・・・・だけど一番こわかったのは私が生きてることだった」

 

身震いする体を左腕を押させる。

脳裏にあのときの事件が蘇る。

 

 

 

 

『うっ、うぅぅ・・・痛い、体・・・が痛い・・・父さん・・・母さん・・・・おばさん・・・・・トモちゃん・・・』

 

『なあ・・・・・起きてよ・・・・ここにいたらあぶないから・・・・・、ねぇ・・・』

 

『トモちゃん起きや。帰っておじさんにプレゼント渡すんやろ・・・・だから起きてよ・・・なぁ・・』

 

「なんで私だけ生き残ったん? なんでこんなことになったん? なんでがこんな目にあわなちゃぁいかへんの? なんで両親と死なせてくれなかったの? なんで私より小さいあの子が死んで私だけ、私だけ!!」

 

事件のことを思い出したのか錯乱状態で涙を流して叫ぶ。

 

「はやて!?」

 

一刀ははやてが精神的に危ないと気づき、暴れようとするはやてをきつく抱きしめた。

体の気や身体、魂の波動を見たところ、危険なほど乱れていた。

 

「しっかりしろ!俺が悪かった! だから落ち着け! 」

「うぅううぅ」

 

腕を退こうと暴れるが一刀の腕力が強いため解けない。

数分後に落ち着いたのか暴れるのをやめた。

 

「うぅぅ、一刀ごめん・・・・・すこし落ち着いたわ・・・」

「いいって。俺こそごめんな。いやなこと思い出させて」

「別に一刀が悪いってことじゃ――」

「はやて」

 

一刀は真剣な顔つきではやての顔をみつめる

 

「はやては今でも後悔してるのか? 生きていることを」

「それは・・・・・」

「両親ははやての死を望んだか? 死んでしまった人たちの声を聞いたのか? 聞いてないだろ。だって・・・人は死んだら喋れないから。・・・・・生きた残ったら死んでしまった人たちの分も生きなくちゃっいけないんだよ。たとえ自分が死んでも誰も喜んでくれないんだ・・・・」

「・・・・一刀・・・・・・」

(・・・・・・・・)

 

一刀の言葉にはやては一刀の瞳を見た。

彼の目が悲しみであふれていた。

はやての気持ちはよく分かっていた。

旅に出たころあまり強くなかったため多くのモノを失ったことが何度もあった。

戦争で自分だけ生き残り、親友の彼女を助けられず、目の前まであった命を守れず。

悲しくて、悔しく、後悔し、死にたくなったときもあった。

けれど死ねなかった。

いや、死ねなかったからこそ、今を守ろうと今までの悲しみや怒りを糧にして戦い生きて来た。

だからこそ言えるのだ。「死んでもだれも喜ばない」と。

首にぶら下がっている真紅はただ一刀の言葉を聴いていた。

 

「だから自分を責めるのはやめてくれ。泣きたくなった俺の胸を貸してやる。だからそんなこといわないでくれ・・・・・俺がそばいるから。・・・たのむ」

「一刀・・・・・」

 

はやては一刀の背中に手をまわして彼の胸に顔を埋める。

 

「ちょっと・・・・・このままにさせて・・・・・終わったら本の話、話してあげる・・・・・」

「・・・あぁ」

 

一刀は抱きながら彼女の頭をなでる

 

(最初は自分のために強くなったが、今はそんなこと関係ない! だれであろうと守る! そのための旅なんだ!)

 

どんなことだろうと自分のルール(意思)を貫き、ルール(定義)を壊すと決意する一刀。

その決意はどんなモノであろうと歪めず壊れない。

たとえすべての理である大極であろうとも。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

真紅「それにして大分原作とちがうわねぇ」

 

えぇ、原作では親の死に目に会わなかったので目のまで死んでしまったらどうなるだろうと思い書いた結果こうなったんです

 

チャチャゼロ「相当トラウマニナッテルナ」

 

真紅「ほんとね、目の前で親の死体をみたらそうなるでしょうね。原作ほはやてにほうがよかったかも」

 

そうですね。考えた自分も言える立場じゃないですが、かわいそうだと思いましたよ

 

真紅「なら書かなちゃいいじゃないの」

 

それでも私は小説家。悲しいこと書かなくてはいけないんです

 

真紅「作家もたいへんね~」

 

チャチャゼロ「ン? 所デ御主人ハ?」

 

一刀ならはやてをあやしてるところだよ

 

真紅「あらあら、一刀ってば、はやてにお熱わねぇ。このままメインヒロインになるのかしら♪」

 

チャチャゼロ「ソウナッタラ、フラグ立テタ女達ガ御主人ノ背中ヲ包丁デ刺スナ・・・楽シミダゼ」

 

おまえら最低だな。ネタばれになるから言わなかったがストラトスくらいになったらはやてをヒロインから落とすから

 

真紅「えっ!?」

 

チャチャゼロ「ソレマタドウシテ?」

 

これからの設定で一刀の花嫁はもう決まっているの。もちろんはやてではない。フラグを立たせたのはより一刀の争奪戦を激しくするため。だから落とすのわかったか?

 

真紅・チャチャゼロ「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

あれ、どうした?

 

【真紅とチャチャゼロは作者に後ろを見ろと合図する】

 

【作者は後ろを見た】

 

はやて「・・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴッゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

 

【騎士甲冑を身に纏い杖と夜天の書を持ったはやてがものすごい殺意を放ちながら立っていた】

 

アレ? ナンデハヤテ様ガココニ? ソノ格好マダ使エル時期デハナイノデハ?

 

はやて「私の話で盛り上がっていたからちょと覗いたんや・・・・・・ほんでなんで魔法が使えるのかと言うと・・・・乙女の力や♪」

 

【はやては光が失った単色の瞳ですてきな笑顔で答えた】

 

はやて「ところで誰がヒロインから落ちるん? 無印のツンデレ委員長か? 真のおっとり春頭のおっぱいか? それともまだフラグが立っていないなのはちゃんたちか?」

 

いっ、いえ。なのはとフェイトはフラグを立てないつもりです(てか彼女たちのことまだ知らないのになぜ知ってる!?)

 

はやて「ふーん。ならそれ以外は立つんやな・・・・・作者・・・・・・一刀の本妻はだれにするの?」

 

【冷たい殺意が作者を襲う 作者はあの手を使う】

 

・・・・・・・・・・・・・・逃げるが勝ち!!

 

【作者逃げた だが先回りさて逃げられない】

 

はやて「にげたらあかんよ作者。・・・・・さぁ、未来で私はどうなるん?」

 

・・・・・・・・・・とりあえず愛z――

 

はやて「ラグナロク!!」

 

ぎゃっぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 

【作者は光に包まれた】

 

 

 

 

真紅「一刀なら一人だけを愛すことはないのにねぇ」作者を見捨てて非難

 

チャチャゼロ「自分ニ惚レタ相手モ真剣ニ大事ニスル筋金入リノオ人好シダシナ」同じく非難

 

真紅「ところでミチルダって一夫多妻制だっけ?」

 

チャチャゼロ「他ノトコモ一夫多妻ダッタシソウジャネェノ」

 

真紅「・・・・・・・なら一刀が生き残るにはハーレムしかないわねぇ」

 

チャチャゼロ「確カニ」

 

【真紅とチャチャゼロは一刀の未来に平穏であること祈る】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はやて「わーたーしーがー! メーイーン! ヒ ロ イ ンやー!!」

 

 

ちゃんちゃん

 

 

 

 

 

 

レインボーブリッチ崩壊事件

 

2046年五月三日 午後二時ごろ。レインボーブリッチにてなぞの崩壊が発生し多数の死者が出た。崩壊の原因は海中の漬かっていた柱の土台が何者かに壊されたためそこからく崩壊したと解明。国防長はテロの可能性があると視聴。また、破壊された土台にはなにかく噛み砕かれたようなあとがあり、いまだに解明できていない。

 

 


 
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