No.622140

神次元の外れ者(39)

ヒノさん

お待たせしました!!

2013-09-23 23:40:46 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:359   閲覧ユーザー数:354

【この一手(一瞬)に賭けろ】

 

クリエ視点・プラネテューヌ

 

目と目が合う、プーちゃんは身体に稲妻を纏っている。自分の身体、震えている……これは怯えているのか?それとも武者震い?

どっちでも関係ない、逃げられない。

私言いだしっぺだし、ここで逃げたら皆ノープランで行っちゃいそうだし……はあ…改めて考えて見ると、うちのパーティーはみんながみんな、前に出過ぎる傾向がある。

一般人から見れば勇敢、女神らしいって言うだろうけど…私からすれば無謀だ。ぶっちゃけ、罠とか張れば私一人でも勝てそうな気さえおきる……長期戦必至だけど。

方法は簡単、最初は大体考えなしに突っ込むから、それ用に罠を張って…

 

ブオンッ!!

 

ファントムハート

「うわっと!!」

 

…危なかった……ちょっとの間考え込んでしまったようだ…いっけね☆やっちまった♪

 

ホワイトハート

「何やってんだ!!」

ブラックハート

「やる気あんの!?」

グリーンハート

「クーちゃん油断しないで!!あの時一緒にやったFPS36時間耐久を思い出してくださいまし!!」

ブラックハート

「そんなにやったの!?」

ホワイトハート

「道理でアイツがこっちに避難しに来るわけだぜ。こないだだってこっちに来て『昼寝させて』って涙ぐんでたぞ。」

グリーンハート

「ええっ!?そ、そんな…わたくしという者がありながら他の方の所に行くなんて…クーちゃんどーして!?わたくし貴方になら大体の事はおっけーでしたのにッッ!!!」

ブラックハート&ホワイトハート

「やっぱりそっち方面だったんかいッッ!!」

イエローハート

「クリエー!ファイトー!!」

 

…なんか外野が野次飛ばしから雑談はじめちゃったよ。

 と言うかベーちゃん、今までそう思って私と一緒に暮らしていたの!?…今度から少し距離を置こう…でないと色々危ない……

まぁこれはこれで皆らしいって言うか…『信じている』って解釈で良いんだよね?そうだよね?

真意は分からないけど、取り敢えずそう取っておこう。

 

ファントムハート

「だったらその期待に…」

 

左に持つ弓をプーちゃんに向け、右で光の矢を生み出し、弦を引く。

 

ファントムハート

「応えなくっちゃね!!」

 

ビュウッ!! キィィンッ………

 

放った光の矢は空を裂くように飛び、硬い床に金属のナイフを落としたような音を立てて、あっさりとプーちゃんに弾かれた。そして私を『敵』と再確認したプーちゃんは

 

ドオウンッ!!

 

雷の如く詰め寄り、その手に持つ剣で…

 

ギャンッ!!

 

ノコギリで金属を引き裂くような音を立てて、いとも容易く、私の身体を切り裂いた。

 

プラネテューヌ付近・森林跡地・デバッカ視点

 

チータの羽から出た閃光は、かすった程度で済んだ。が、それでもやはり痛い……

 

デバッカ

「…ちと受け過ぎたか……」

 

…柄でも無く殴り合い切り合い撃ちあいをやってしまったからなぁ……

 

チータ

「ハッ…HAHAHA……どうやらようやく…初白星いただけそうだなぁ………」

 

だがそれはチータも同じだ…長期戦はほぼ不可能と見える。

そもそも一人による世界が終わりをノワール、ブラン、ベールさん、ピーシェ、そしてクリエが協力して何とか食い止めているんだ、時間なんてかけられない。

剣の柄を強く握る。大丈夫だ、感覚ははっきりしている。

腰を低く落とし、前に屈み、羽を広げ、剣を低く持つ。そして…

 

ダッ!!

 

空にいるアイツに向かって走り出した。

 

チータ

「HA!(助走して接近…と見せかけてのひっかけか……そんなん何度も見てるし)跳ぶ時に隙が出来んだよっ!!!」

 

ビュンッ!!

 

チータが羽先からレーザーを飛ばす。紙一重でかわし、そのままチータに向かって跳んだ。

距離はギリギリ届く程度、届け、届け、届け、届け……!!

 

チータ

「馬鹿が!!」

 

チータが拳銃を構え、連射する。俺は咄嗟に羽の超加速を使って右にかわす。

左足にかすった…問題ない。加速距離を読まれている…問題ない。

 

チータ

「取った!!」

 

バシュゥンッ!!

 

レーザーが【弧を描き】、こっちに来た………

 

デバッカ

「問題ないッッ!!」

 

ドォウンッ!!

 

羽の超加速で一直線に、チータに向かって跳ぶ、飛ぶ、翔ぶ!!

そして距離を詰め…

 

チータ

「しまっ…ッ!!」

 

チャッ…ガキィンッ!!

 

先ずは両手の武器()を弾き飛ばす!!

次に外回しに剣を逆手に持ってから…

 

チータ

「な…!」

 

防御の構えをとようとした両腕を…

 

ギィンッ!!

 

チータ

「チィッ…!」

 

切り上げで上に弾く!!そしてそこから………

 

デバッカ

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!」

 

ザンッ!!

 

チータ

「ガッ……!」

 

持てる力を以って一気に畳みかけるッ!!守らせるな!攻めさせるな!隙を作らず叩き込む!!!

 

ザシュッ!ザンッ!ザザンッ!!

 

右の斬り込み、右回転しながらの左で薙ぎ、そして勢いに乗せて右、左の順で切り上げ。

力の限り、早く、速く、攻撃をを繰り返す。

…守ったら終わりだ!!このまま攻め続ける事だけを考えろ!!

クリエ達を…あのままにさせるわけにはいかない。出来るだけ…否、早く、速く、速やかに、この戦いを終わらせる!!

今俺に出来る事…それはコイツ(チータ)を連れ帰る事だけだから!!

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択