No.621659

【恋姫二次創作】死神の毒 嵐の前の阿呆共

公式さん、こんな雰囲気を戦国†恋姫に持ってきたらキレるで?

で、でも予約してあげてもいいんだからねっ!!

2013-09-22 16:11:21 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1143   閲覧ユーザー数:1082

~一刀 side~

 

新たな仲間と合流し、初めての内政に俺たちがひぃこら言っている頃――――。

 

俺たちの知らないところでこの大陸の運命を変える大きな出来事が起こっていた。

 

漢の皇帝、霊帝の死である。

 

この国の支配者が死んだことで、黄巾党の乱から朝廷内に燻っていた権力争いが具現化した。

 

朝廷内を牛耳る宦官『十常侍』と、軍部を握る軍人とが、自分たちの懐中にある皇太子を即位させようと、血で血を洗う権力闘争を起こしたのだ。

 

霊帝の崩御に伴い、その妻、何大后とその兄である大将軍何進によって擁立された弁太子こと小帝弁。

 

そして宦官一派と霊帝の母である董太后に擁立された、聡明と評判の高い次子、劉協。

 

この二人の皇位争いは、すぐ決着がついた。

 

軍という実行部隊を持つ大将軍何進が、その力を背景に妹の息子である弁を即位させた。

 

しかし十常侍たちも黙っていない。

 

何太后の名を騙り、何進を呼び出して暗殺。

 

その後、自らを守る盾を無くした何大后を洛陽より追放、そしてこちらも暗殺する。

 

これを聞いて黙っては居られなかったのが、何進の部下である将軍たちである。

 

報復とばかりに十常侍たちを急襲し、その数名を排除することに成功した。

 

だが……これを予感していた十常侍筆頭の張譲は、小帝弁と劉協を連れて都より逃亡していた。

 

逃亡の途中、実行部隊の必要性を痛感した張譲は、その政治力を駆使し、涼州に駐屯する部隊を率いていた董卓を味方に引き入れる。

 

董卓率いる大軍団を伴い、意気揚々と都に凱旋する張譲だったが、所詮は皇帝を掌中にしているだけの文官でしかなかった。

 

すぐに董卓に裏切られて掌中の皇帝を奪われ、用済みとばかりに殺されてしまった。

 

権力の中枢に居座った董卓は、小帝弁を廃位し、次子であった劉協を玉座に付ける。

 

献帝と名乗った劉協を傀儡とし、自らを相国(総理大臣的な)という位につけて、朝廷内を牛耳っていた。

 

しかし、その頃には何進の配下であった将軍たちがそれぞれの任地で割拠の姿勢を取り始めていた。

 

そして……第二の権力闘争が開始される。

 

反董卓連合結成の檄文が、各地で割拠する諸侯に飛んだのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「……これに書いてあるのはそういうことで良いの?」

 

ソウ「まぁ、大体そんな感じですねぇ。」

 

河北の雄、袁紹から届いた手紙を皆に回しながら、これからの方針を相談する。

 

一刀「俺たちはこの呼びかけに答えるべきか。……その辺りの意見を皆に訊きたい。」

 

桃香「当然参戦だよ!董卓さんって長安の人に重税を課してるって噂を聞くし。そんな人を天子様の傍に置いておくなんて言語道断!さっさと退場してもらわないと!」

 

愛紗「桃香さまの仰る通り。力無き民にかわり、暴悪な為政者に正義の鉄槌を喰らわさなければ。」

 

鈴々「悪い奴は鈴々がぶっ飛ばしてやるのだ!」

 

手紙の内容を読み、忿懣やるかたない様子でまくしたてる三人。

 

雛里「あ、あの……」

 

一刀「ん、どうかしたのか?」

 

愛紗「なんだ。雛里は反対とでも言うのか?」

 

雛里「いえ……なんでもないでしゅ。」

 

帽子を深くかぶる雛里。

 

一体なんだったんだろう?

 

一刀「……星、朱里、ソウの意見は?」

 

星「ふむ。……桃香さまや愛紗たちが言うことも尤もだとは思うのですが。」

 

愛紗「反対なのか?」

 

星「そうは言わん。ただ……」

 

朱里「この手紙の内容が気になっているんですね?」

 

星「……ソウ殿と軍師殿も同じか?」

 

ソウ「敵対勢力について一方的過ぎていますねぇ。」

 

鈴々「一方的~?……どういうことなのだ?」

 

朱里「董卓さんは悪い人。だから皆で倒そう……分かりやすい事ばかり書かれていますけど、この手紙はそんな単純なものでは無いと思うんです。」

 

ソウ「これは諸侯の権力争い。……抜け駆けして朝廷を手中に収めた董卓殿への嫉妬の現れでしょうねぇ。」

 

桃香「……うー。そんなに複雑に考えなくちゃならないことなのかなぁ。今、董卓さんに苦しめられている人たちが居るってことだけで充分だと思うんだけど。」

 

朱里「董卓の圧政に皆が苦しんでいる。……それが本当ならば桃香様の仰ることも尤もなんですけど……」

 

一刀「嘘の可能性があるってこと?」

 

ソウ「嘘だと言いきれるかどうかは分かりませんが、逆にどこまでが本当なのか。そこを見極めなければいけませんねぇ。」

 

鈴々「うー……何だかややこしいのだぁ~……。ソウのお兄ちゃんにはもっとわかりやすく言うようになってほしいのだ!」

 

星「それが政治というものだ、鈴々よ。ソウ殿も大分分かりやすく言っているのだ。」

 

鈴々「むー……。」

 

ソウ「僕らはすでに流浪の義勇兵では無く、一つの地域を支配する侯ですからねぇ。」

 

朱里「すでに漢王朝に崩壊の兆しが見えている以上、先のことを見据えて動かなければ、私たちのような弱小勢力は、巨大な濁流に呑み込まれるのは必至だと思います。」

 

愛紗「……自分たちの理想を実現するためにも、その理想を客観的に見つつ、実現するために現実的な考え方をしろ……そういうことか。」

 

星「理想というものは大切だ。だが自分で自分の理想の目映さに目が眩んでいては、いつかは転んでしまうだろう?太陽は蒼天に、確かにあるのだから。その光を浴びながら地に足をつけて歩くことこそが重要だと、私は思うのだよ。」

 

桃香「星ちゃんの言いたいことは分かるけど……でも、じゃあ私たちは参戦しない方が良いってこと?……そんなのイヤだよ。」

 

愛紗「例え圧政の確たる証拠が無いにしても、苦しむ庶人がいる可能性があるのならば、私はその人たちを助けに行きたい……。」

 

星「……私とて本心ではそうなのだがな。……さて。どうする、主。」

 

皆の意見は出揃った……そんな表情で俺を見つめながら星は口を閉じた。

 

一刀「………」

 

皆の視線が集まるなか、出揃った意見を頭の中でまとめていく。

 

この手紙……河北の大領主、袁紹から来た決起を促す手紙の内容は、朱里の言うように様々な裏があるように思う。

 

だけどその裏を深読みしすぎれば、今、現実に困っている人がいるかもしれないという、愛紗の言葉の真理を見失うことになる。

 

俺たちが何を思い、どうしたくて今まで戦ってきたのか。

 

それを考えれば……思い悩む必要などない。

 

一刀「……連合に参加しよう。」

 

星の言うことも、朱里やソウが言うことも一理あるっていうのは、よーく分かる。

 

良く分かるからこそ、手当をしておけば最悪の事態を回避することだって可能だろう。

 

一刀「蒼天に輝く太陽を見ながら、杖を持ってしっかり歩けば転ぶことだってない……俺はそう思うんだけど、皆はどうかな?」

 

桃香「さんせー!さんせー!ご主人様の意見に大賛成!そうだよ、ご主人様の言う通り、準備万端整えておけば、どんなことがあっても平気だって!」

 

愛紗「私も賛成です。……我が青龍刀は、弱き者を守るためのもの。圧政に苦しむ庶人が居るかもしれないのなら、この目で確かめ、そして正義の刃を振るいたい……」

 

鈴々「鈴々もお兄ちゃんに賛成なのだ!」

 

もともとこの連合に乗り気だった三人は、一も二もなく賛成の声を上げる。

 

一刀「星たちはどう?」

 

星「……我らとて庶人の辛苦を見かね、立ち上がった者です。連合に参加することに対して、いささかの異議も無い。」

 

朱里「そうですね。そこまで考えてのことなら、いざという時にすぐに対応出来ますし。」

 

雛里「……(コクコク)」

 

愛紗「なんだ。お主たちも賛成なのではないか。」

 

鈴々「だったら最初から素直にそう言えば良いのだ。」

 

一刀「それで……ソウはどう?」

 

全員がソウの方を見る。

 

ソウ「別に良いと思いますよ。」

 

桃香「え~、あそこまでいろいろ言ってたのにこんなあっさり……」

 

鈴々「結局、皆、賛成だったのかー。」

 

ソウ「理想に猛進しすぎる人間が居る以上、誰かが制動を掛けなければ、その集団は暴走して、いずれ自滅してしまうんですよ。」

 

朱里「見えていない事象に注意を喚起するために、反対意見を提起するのは軍師の役目でもありますから。」

 

ソウ「ただ二つ……いえ、一つは願い、もう一つは報告しておかなければならないことがありますねぇ。どっちから聞きたいですか?」

 

桃香がまた反対意見を言われると思ってかビクッとなるが、反対意見でないと知るとホッとした顔を見せる。

 

一刀「報告からで。」

 

ソウ「分かりました。報告というのは僕は連合中、皆さんに協力できないということです。」

 

鈴々「鈴々たちのこと嫌いになっちゃったのかー?」

 

ソウ「いえいえ、そうではなく。僕は前にも言ったように皇帝……いや、霊帝様の教師役でして、いろいろ十常侍や何進殿の部下に呼ばれていましてねぇ。」

 

愛紗「今は十常侍も何進側も近づくのは、危ないのではないですか?」

 

ソウ「ケケッ、大丈夫ですよ。どちらに加担している訳じゃありませんし。」

 

桃香「でも、それだけなら連合の途中に戻ってこれるんじゃないの?」

 

ソウ「これは願いの方にも繋がるのですが、僕は曹操殿のお祖父さんの曹騰殿と約束がありましてねぇ。」

 

一刀「約束?」

 

ソウ「皇帝が係わるような大きな戦の時は、僕は曹操軍に戻らねばいけないのですよ。」

 

朱里「そうなんですか!?」

 

ソウ「そして、願いです。この戦、策は雛里が主軸となり戦ってもらいたいんですねぇ。」

 

雛里「あわわ、わたしですか?」

 

ソウ「以前、一刀殿も仰ったではないですか。『そういえば、最近雛里の姿を見ないなぁ』と。ですから今回は雛里にやらせてあげたいのです。一人の師として生徒一人一人に活躍してほしいのです。どうかお願いしますねぇ。」

 

桃香「私は良いと思うよ。どうせ私じゃあ作戦なんて考えられないし。」

 

一刀「うん。俺もいいと思う。雛里、頼まれてくれるかい?」

 

雛里「は、はいっ!」

 

ソウ「僕が帰ってきたときには大きく成長し、雛から育っていることを期待してますよ。」

 

雛里「が、がんばりましゅっ!」

 

一刀「うん。……じゃあ俺たちは反董卓連合に参加するってことで決定だな。」

 

桃香「うん!」

 

星「ふむ。……腕が鳴るな。」

 

鈴々「鈴々の出番なのだー!」

 

愛紗「苦しんでいる弱き者を守るために!」

 

出陣と決定し、武闘派たちが一気にテンションをあげるなか、

 

雛里「あわわ……朱里ちゃん、兵糧とか軍資金とか、どれくらい用意出来そう?」

 

朱里「うーん……出陣する兵数が決定してないから分からないけど、そんなに多くは用意できないかも。」

 

内政担当の朱里と雛里が、コソコソと何かしら相談をしていた。

 

一刀「ん?二人とも何の相談?」

 

雛里「あ、えと……」

 

朱里「……実はですね。連合に参加するにしても、お城にある兵糧の備蓄と、軍資金の方が少し足りないかもしれないんです。」

 

桃香「ええっ!?そうなのっ!?わわわぁっ、どうしたらいいと思う?ソウさん。」

 

ソウ「僕はそろそろ行ってきますねー。ぴゅーっ。」

 

桃香「ええっ!?」

 

朱里「この地に赴任して日が浅く、税収を得るためのしっかりとした組織を構築することが出来ていませんから……」

 

愛紗「むぅ……それは難儀な問題だな。」

 

鈴々「お腹減ってたら戦えないもんなー。」

 

星「だが連合結成に遅れる訳にはいかんだろう。……何とかならんか、軍師殿。」

 

朱里「何とか、ですか。うーん……」

 

一刀「無い袖は振れないだろ。……仕方ない。あれしか方法は無いか。」

 

桃香「そうだねー。あれしか方法は無さそうかなぁ。」

 

愛紗「う……あれですか。」

 

鈴々「あれは結構恥ずかしいのだぁ~……。」

 

雛里「ちょっと格好悪いよね、あれ……」

 

朱里「でも仕方ないよ。あれをするしか……」

 

俺の言葉に口々に、皆が皆一様に気乗りのしない呟きを漏らす。

 

星「……あれ?あれとは一体何なのです、主。」

 

一刀「うん。名付けて、寄らば大樹の陰方式~♪……って訳で、とりあえず準備出来るだけ準備して、あとはよそ様にお世話になろうという方法のことだよ。」

 

星「……なるほど。それはなかなか良い案ですな。」

 

愛紗「な、何?星はご主人様の案に、何も思うところが無いのか?」

 

星「なんだ。お主はあるのか?」

 

愛紗「……他人の物をアテにするのは、私の矜持には合わないというか……」

 

鈴々「ご飯とかををちゃんと持って行けないのは、貧乏だなーって感じて、何だか切なくなってくるのだ。」

 

桃香「二人の気持ちは分かるけど……でも貧乏なのは事実だし、今は仕方ないよぉ~」

 

星「桃香さまの仰るとおり。……我らは矜持のために戦っているのでは無い。民草の暮らしのために戦っているのだからな。」

 

愛紗「う……それは分かってはいるが……」

 

自分自身の心の動きに折り合いが付けられない様子の愛紗に、

 

一刀「まぁ格好悪いのは事実だからな~。愛紗の気持ちもよーく分かる。うんうん。」

 

フォローするようにおどけてみせる。

 

一刀「……だけどさ。今、一番大切なことは、連合に参加して、董卓の圧政に苦しんでいる人が居ないかを確認することじゃないかな?

 

そのためにも早期の段階で反董卓連合と合流して、情報を集める方が良いと思うんだ。

 

兵糧を買い求めて、準備万端整えて出発……っていうのが理想ではあるんだけどね。

 

だけどそれをする時間が無い以上、貧乏だの何だの言われようと、聞こえないふりをしているしかないよ。

 

名より実……って言うのかな。今の俺たちは実を最優先にした方が良いと思うんだけど。

 

……どうかな、愛紗?」

 

愛紗「……はい。確かにご主人様の仰るとおりです。」

 

恐らく、自分の意見のダメなところっていうのを愛紗自身、気付いていたのだろう。

 

俺の言葉に素直に頷くと、

 

愛紗「どうにも……私は面子というものに拘りすぎなようですね。」

 

一刀「そんなことないよ。拘りっていうのは大切な事だと思う。……ただ今回の場合は、状況が少し違ってたってだけかな。」

 

落ち込んだ愛紗をフォローするようにいったあと、俺は皆の方に向き直る。

 

一刀「誰か他に意見がある人はいるかな?」

 

俺の問い掛けに、皆が一様に首を横に振る。

 

一刀「よし。じゃあすぐに出陣の準備に移ろう。愛紗、鈴々、星の三人は軍の編成を頼むね。」

 

愛紗「御意」

 

鈴々「了解なのだ!」

 

星「うむ。」

 

一刀「雛里は作戦計画の立案。朱里は輜重隊の手配とか……補給作戦を計画して。」

 

雛里「はいっ!」

 

朱里「御意です♪」

 

桃香「ねぇねぇ、ご主人様。私はー?」

 

一刀「俺と桃香は待機、かな?こういうのは専門家に任せた方が良いと思うし。適材適所ってヤツさ。」

 

桃香「適材適所?……私の適所ってどこだろう?」

 

愛紗「桃香様とご主人様は共に我らの御旗。些事は我らに任せ、どっしりと構えていてくだされば良いのです。」

 

鈴々「そうそう。お姉ちゃんとお兄ちゃんが居るから、鈴々たちは頑張れるのだ。」

 

星「人は御旗の下でこそ一つになれる。だが御旗となり得る人物はそういないのだから、桃香様はご自慢のその胸通り、胸を張っていれば良い。」

 

桃香「……どうせ無駄に大きいですよ~だ。」

 

一刀「いやいや。胸には何の無駄もないよ。」

 

愛紗「……ご主人様?」

 

星「ほお。主もなかなか言いますな。」

 

朱里「はぅ……ぺたんこの立場は……」

 

雛里「……(ウルウル)」

 

鈴々「鈴々だっていつかおっぱい大きくなるもんね!イーッだ!」

 

桃香「ご主人様ってばスケベ……」

 

ペロッと舌を出した桃香が、俺の視線を避けるように胸を隠す。

 

うーん……場を和ませようとしたんだけど、失敗だったなぁ。

 

一刀「ま、まぁそれは冗談として。」

 

愛紗「どの辺りが冗談なんだか」

 

雛里「今更言いつくろっても意味無いです……」

 

普段、口数の少ない雛里の一言が、グサッと胸に突き刺さる。

 

一刀「くすんっ……場を和ませようとしただけなのに。」

 

星「主の気の多さを考えれば、発言が桃色に感じるのも詮無きことかと。」

 

一刀「うう……人徳ないなぁ、俺。」

 

朱里「この場合、人徳じゃなくて気遣いが足りないんだと思います。」

 

自分の胸をぺたぺたと撫でながら、朱里が恨めしそうに非難する。

 

一刀「うう、ごめんよホント……」

 

星「ふふっ、まぁ朱里や雛里などは将来有望だから気にするな。」

 

鈴々「なんだとー!じゃあ鈴々はおっぱい大きくならないっていうのかー!」

 

星「いやいや。鈴々ならば胸を大きくしない方が、逆に魅力的だと思うのだ。……どうかな、主。」

 

一刀「……有り。大いに有り!」

 

意味ありげに微笑みを浮かべる星の手をガッチリと握りしめる。

 

愛紗「はぁ……何を二人してバカなことを。もういい。鈴々、二人で準備に行くぞ。」

 

鈴々「おっぱい、大きくなくても有りなのかぁ~……」

 

愛紗「……つまらんこと言ってないで早く来い。」

 

鈴々「あぅ!イタイイタイ!愛紗、耳を引っ張るのは反則なのだぁ~!」

 

朱里「雛里ちゃん、私たちも準備にいこっか。」

 

雛里「……(コクッ)」

 

一刀「……」

 

みんなして、さっさと連れ立ってしまった。

 

うう……涙が出そう。

 

桃香「さっきのはご主人様が悪いよー」

 

一刀「いやホント、下心とか無くて、単純に場を和ませようとしただけなんだけどね……」

 

星「ふふっ、主もまだまだ英雄には程遠いと、そういうことですな。」

 

桃香「どういうこと?」

 

星「雄として俊英だからこそ英雄と言う。妻の統率は主の仕事。……しっかり愛を与えてやれば、それだけで女は満足するものです。言い換えれば、愛紗たちを満足させてやれていない主は、まだまだ英雄には程遠いかと。」

 

一刀「きっついなぁ……」

 

桃香「だけど星ちゃんの言うことも一理あるかな?……ご主人様、気が多いのは良いけど、ちゃんと平等に愛さないとだよ?」

 

一刀「……素直に分かった、と言って良いのかどうか。」

 

星「ソウ殿も主が愛してあげないと……」

 

一刀「それは分からない、分かりたくないと即答できるよ。」

 

桃香「とにかく、みんなを平等に愛してね。ご主人様♪」

 

一刀「ははっ……頑張ってみるよ。」

 

少しズレた二人に面喰いながら、

 

一刀「さて……俺たちもそろそろ準備に取りかかろう。」

 

俺は残ってくれた二人を連れて玉座の間を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この胸の下り公式なんだぜ?

 

んで、元ネタはおっさんなんだぜ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………どういうことなのぉ

 

 

 

 

 

 

ちなみにぺぺぺが好きなのは七乃さんなので蜀陣営がどんな話してようと毛ほども興味ありません。

 

 

 

 

 


 
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