No.619566

恋姫 華陀紀行178

Peruさん

本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。

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2013-09-15 06:26:36 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1354   閲覧ユーザー数:1229

 

 これでも、俺なりに結構急いで戻ってきたんです。

 

 

 なのに、この仕打ち・・・少し酷すぎませんか?

 

 

 亞莎まで、七乃の影響を少し受けてしまったようです。

 

 

「これくらい。白夜先生なら余裕と伺いました!」

 

 

 大分やつれてますね亞莎・・・無理なダイエットはやめた方がいいですよ?

 

 

「俺は、何度も言うが『医者!』なんだが?」

 

 

 なぜ誰も理解してくれないんだ?

 

 

「医者とは仮の姿とお聞きしています!他州の目を欺くためだとか。そこまで考えてらしたんですね。分かりませんでした」

 

 

 亞莎・・・貴女は七乃に騙されてますよ・・・。

 

 

「それで?この物量をやるとして七乃はどうしたんだ?朝からこの部屋に来てとしか昨日は言われなかったんだが?」

 

 

 そうですよ。七乃です。なぜ説明が無いのでしょう?引き継ぎくらいはしてくれてもいいと思うんですが・・・。

 

 

 そう言えば、昨日少し俺が帰ってきてから安堵していたような・・・。

 

 

 やはり心配をかけすぎましたかね。

 

 

「それでしたら、美羽さまと一緒に兵を連れて中央に向かったようです。なんでも、新しい役職を貰いに行くと言っていました」

 

 

 なぬ?美羽たちが中央に行ったですと?

 

 

 何が起こってるんだ・・・。

 

 

 

 

 詳しい事情を亞莎は知りませんでした。

 

 

 と言うよりも、政務をこなすのに精一杯という感じです。

 

 

 俺にまた、不眠不休の時間が到来した瞬間でもあります。

 

 

 亞莎の文官としての能力は、かなり上がっていました。

 

 

 身体能力は上がっていないようですが、気力の扱い方が上手くなっていて、見ていて効率がよいのが分かります。

 

 

 取り敢えず、亞莎からある程度のことの引き継ぎを受けました。

 

 

「それでは、やりますかね」

 

 

「はい!」

 

 

 と言うよりも、この物量を午前中に終わらせるとか、普通にあり得ないでしょう・・・。

 

 

 亞莎が期待のこもった目で見てきますが、俺にそこまで期待されても困るんですよ・・・。

 

 

「時間は掛かりますが、俺が仕上げたものを、亞莎が確認し文官に渡すこと」

 

 

「何故です?白夜先生がされた方がいいと思うのですが?」

 

 

 逃がしませんよ!亞莎には、更に高みにいってもらいます。

 

 

「それでは、一方向からの考え方になる恐れがあるし、こう言ったことを経験することで、判断力も付けることが出来るんだ!亞莎なら十分にこなせると確信している!」

 

 

 俺の補助に回れば、少し楽になると思ったら大間違いだ!

 

 

 亞莎も、驚いているみたいですね。

 

 

 ん?この竹簡はなんです?読んでみてください?まあ、読みはしますよ。

 

 

ーーーー白夜さんへーーーー

 

 そろそろ、亞莎ちゃんが限界みたいなので、その分も含めて私たちが戻ってくるまで頑張ってくださいね♪

 

 引き継ぎくらいしなくても以心伝心で伝わりますよね。私と白夜さんの仲ですし!

 

 簡単なところであれば、亞莎ちゃんが分かります。

 

 なので、難しいところは自己判断か、期限なしのものであれば置いていただいて構いませんよ。

 

 私たちは、しばらく洛陽で過ごしてから戻りますね。

 

 お嬢様の誕生日に、帰ってきたと思ったら、抜け出して行った白夜さんには特別な物(お仕置き)を準備しています。

 

 期待して待っててくださいね♪

 

ーーーー七乃よりーーーー

 

 

 ・・・。

 

 

「亞莎・・・俺は、旅立たねばならないようだ・・・」

 

 

「えーっと。その時にはこちら竹簡をお渡しするようにと・・・」

 

 

 ・・・俺の考えは読まれて・・・。

 

 

 いや、筒抜けのようだ・・・。

 

 

 

 

 数日も経てば、政務もなれるというものです。

 

 

 かなりやり方が効率化されててり、俺でも遅めの昼くらいには、終わらせることが出来るくらいです。

 

 

 そのご、亞莎の分を手伝おうとしましたが、「これくらいはやれます!」と意地を張ってきたので、先程の竹簡を見せてあげました。

 

 

「やはり七乃さまは、私の事を考えてくださっていたんですね。やりとげて見せます!」

 

 

 変なスイッチが、入ってしまったようなので、強制的に寝てもらいました。

 

 

 政務を片付けたら調練です。

 

 

 まともに動けなかったらお仕置きします。

 

 

「では、これより三組に分けて合同の模擬戦を行う。内一組は他の組みの二倍とする。四半刻までに準備が出来なければ、隊長格に罰を与える。また、一番優秀な隊には明日を休暇としよう」

 

 

「同じ武具なので、見分けがつきにくいと思われるのですが?」

 

 

「各隊で、色つきの布を腕に巻け、もしそれが落ちた場合は戦闘の不能と見なす。また、怪我をした場合もだな。他になければ別れろ」

 

 

 兵たちは、こちら言葉に即動く者や、いまいち納得できていないのか遅いものはいましたが、隊長からの指示と言うことで四半刻の集合には間に合いました。

 

 

「四半刻で『ギリギリ』か・・・弛んでいるようだな」

 

 

 その俺の言葉に、隊長格は焦りだしました。

 

 

「取り敢えずは模擬戦だな。陣形は任せるが、部隊の配置はこちらで決める。二刻後までに将が負けていれば、その部隊は負け、二刻後まで生き残っていれば兵の数にて決める。以上だ」

 

 

 他州からの挟み撃ちに合うことも考えられるから、練習あるのみ!

 

 

「我々の一番大きい部隊はどこでしょう?」

 

 

「ど真ん中だよ。他の二つの部隊はここと、ここ。まあ、ほぼ反対側だね。何度も言うけど作戦、陣形については自分達で考えること。(俺なら使えるものなら何でも使うかもね)」

 

 

 不安そうな総大将を後目に、俺の最後の呟きが聞こえたのか、他の部隊長がニヤリと笑った。

 

 

 こいつは、使えるやつかもしれません。

 

 

「では、半刻後に始めるように」

 

 


 
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