これでも、俺なりに結構急いで戻ってきたんです。
なのに、この仕打ち・・・少し酷すぎませんか?
亞莎まで、七乃の影響を少し受けてしまったようです。
「これくらい。白夜先生なら余裕と伺いました!」
大分やつれてますね亞莎・・・無理なダイエットはやめた方がいいですよ?
「俺は、何度も言うが『医者!』なんだが?」
なぜ誰も理解してくれないんだ?
「医者とは仮の姿とお聞きしています!他州の目を欺くためだとか。そこまで考えてらしたんですね。分かりませんでした」
亞莎・・・貴女は七乃に騙されてますよ・・・。
「それで?この物量をやるとして七乃はどうしたんだ?朝からこの部屋に来てとしか昨日は言われなかったんだが?」
そうですよ。七乃です。なぜ説明が無いのでしょう?引き継ぎくらいはしてくれてもいいと思うんですが・・・。
そう言えば、昨日少し俺が帰ってきてから安堵していたような・・・。
やはり心配をかけすぎましたかね。
「それでしたら、美羽さまと一緒に兵を連れて中央に向かったようです。なんでも、新しい役職を貰いに行くと言っていました」
なぬ?美羽たちが中央に行ったですと?
何が起こってるんだ・・・。
詳しい事情を亞莎は知りませんでした。
と言うよりも、政務をこなすのに精一杯という感じです。
俺にまた、不眠不休の時間が到来した瞬間でもあります。
亞莎の文官としての能力は、かなり上がっていました。
身体能力は上がっていないようですが、気力の扱い方が上手くなっていて、見ていて効率がよいのが分かります。
取り敢えず、亞莎からある程度のことの引き継ぎを受けました。
「それでは、やりますかね」
「はい!」
と言うよりも、この物量を午前中に終わらせるとか、普通にあり得ないでしょう・・・。
亞莎が期待のこもった目で見てきますが、俺にそこまで期待されても困るんですよ・・・。
「時間は掛かりますが、俺が仕上げたものを、亞莎が確認し文官に渡すこと」
「何故です?白夜先生がされた方がいいと思うのですが?」
逃がしませんよ!亞莎には、更に高みにいってもらいます。
「それでは、一方向からの考え方になる恐れがあるし、こう言ったことを経験することで、判断力も付けることが出来るんだ!亞莎なら十分にこなせると確信している!」
俺の補助に回れば、少し楽になると思ったら大間違いだ!
亞莎も、驚いているみたいですね。
ん?この竹簡はなんです?読んでみてください?まあ、読みはしますよ。
ーーーー白夜さんへーーーー
そろそろ、亞莎ちゃんが限界みたいなので、その分も含めて私たちが戻ってくるまで頑張ってくださいね♪
引き継ぎくらいしなくても以心伝心で伝わりますよね。私と白夜さんの仲ですし!
簡単なところであれば、亞莎ちゃんが分かります。
なので、難しいところは自己判断か、期限なしのものであれば置いていただいて構いませんよ。
私たちは、しばらく洛陽で過ごしてから戻りますね。
お嬢様の誕生日に、帰ってきたと思ったら、抜け出して行った白夜さんには特別な物(お仕置き)を準備しています。
期待して待っててくださいね♪
ーーーー七乃よりーーーー
・・・。
「亞莎・・・俺は、旅立たねばならないようだ・・・」
「えーっと。その時にはこちら竹簡をお渡しするようにと・・・」
・・・俺の考えは読まれて・・・。
いや、筒抜けのようだ・・・。
数日も経てば、政務もなれるというものです。
かなりやり方が効率化されててり、俺でも遅めの昼くらいには、終わらせることが出来るくらいです。
そのご、亞莎の分を手伝おうとしましたが、「これくらいはやれます!」と意地を張ってきたので、先程の竹簡を見せてあげました。
「やはり七乃さまは、私の事を考えてくださっていたんですね。やりとげて見せます!」
変なスイッチが、入ってしまったようなので、強制的に寝てもらいました。
政務を片付けたら調練です。
まともに動けなかったらお仕置きします。
「では、これより三組に分けて合同の模擬戦を行う。内一組は他の組みの二倍とする。四半刻までに準備が出来なければ、隊長格に罰を与える。また、一番優秀な隊には明日を休暇としよう」
「同じ武具なので、見分けがつきにくいと思われるのですが?」
「各隊で、色つきの布を腕に巻け、もしそれが落ちた場合は戦闘の不能と見なす。また、怪我をした場合もだな。他になければ別れろ」
兵たちは、こちら言葉に即動く者や、いまいち納得できていないのか遅いものはいましたが、隊長からの指示と言うことで四半刻の集合には間に合いました。
「四半刻で『ギリギリ』か・・・弛んでいるようだな」
その俺の言葉に、隊長格は焦りだしました。
「取り敢えずは模擬戦だな。陣形は任せるが、部隊の配置はこちらで決める。二刻後までに将が負けていれば、その部隊は負け、二刻後まで生き残っていれば兵の数にて決める。以上だ」
他州からの挟み撃ちに合うことも考えられるから、練習あるのみ!
「我々の一番大きい部隊はどこでしょう?」
「ど真ん中だよ。他の二つの部隊はここと、ここ。まあ、ほぼ反対側だね。何度も言うけど作戦、陣形については自分達で考えること。(俺なら使えるものなら何でも使うかもね)」
不安そうな総大将を後目に、俺の最後の呟きが聞こえたのか、他の部隊長がニヤリと笑った。
こいつは、使えるやつかもしれません。
「では、半刻後に始めるように」
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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