第0章
-幕間-
「悪意の胎動」
時間は、「一誠」に憑依した「柾棟」が病院で目を覚ます時よりも前に戻る。
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とある一軒家を見ている一人の人物が居た。
その視線の先には、庭で元気に遊んで居る一人の子供が居た。
庭で遊ぶ子供を……まるで汚物を見るかの様な見下した表情をする人物。
しかし、次の瞬間・・・・・・・
元気に遊んでいた筈の子供は・・・・・何の前触れもなく、倒れてしまった。
それを見ていた人物は顔を歪めながら、笑う。
・・・・やった。
「やったぞーーーー!?」
あの「エロ兵藤」が死んだ!
『アイツ』は『赤龍帝の籠手≪ブーステッド・ギア≫』が無ければ何も出来ない。
――――剣の才能も無い。
――――体術の才能も無い。
――――氣の才能も無い。
――――仙術の才能も無い。
――――魔法の才能も無い。
――――特別な生まれでも無い。
――――『神』に選ばれた存在でも無い。
そんな何の取り柄も才能も無い、ただ「エロい」だけの『クズ』は死んだんだ!?
これで・・・・・・
『赤龍帝の籠手≪ブーステッド・ギア≫』は・・・・・・
「『俺の物』だ!?」
そう呟いた瞬間、俺の右手に二天龍の一角であり、「赤い龍」こと「ドライグ」が封印された『赤龍帝の籠手≪ブーステッド・ギア≫』が宿っていた。
これで・・・・・・
「これで、俺の『原作キャラハーレム』が出来るぜ!」
自分の右手に宿る『赤龍帝の籠手』を見ながら、顔をニヤケさせる。
「じゃあな・・・・・・イッセー君?(笑)」
庭で倒れている子供……『兵藤一誠』に向けて・・・・・・・
そう呟きながら、高笑いをして離れて行く謎の人物。
そして、件の一軒家では『兵藤一誠』の両親と思われる夫婦が庭で倒れている「一誠」に気が付き、大声で我が子の名前を叫びながら慌てて救急車を呼んで病院へと運ばれて行った。
だが、謎の人物は知らなかった。
これが、後に……「自分の運命を決める」事になる等とは……知る由も無かったのだった。
????side 終了
続く。
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どうも、こんにちは皆さん。
劉邦柾棟です。
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