急がば廻れだなんて、誰が言ったんでしょうか。
街道を通っているため、真西に行くつもりが、少しずつ北西へと向かっているようです。
もう、最近ではお腹にシャムがいるのを、気にならなくなりました。
慣れって怖いですね。
食費については、孫尚香のところで、ある程度用立ててもらったので余裕があります。
それにしても、荊州に入ってから、賊の数が増えたような気がします。
官軍も結構頑張っているようですが、追い付いてない感じですね。
見つけた賊を後から来といて、自分の手柄みたいに言ってきたやつもいました。
荊州は、南陽に戻り次第、七乃に言って攻め落とすことにしました。
俺がやるよりも、七乃に任せた方が確実ですし、早いです。
人には、向き不向きがあるんです。これは、どうしようもありません。
ただ単に賊を殺るのとは訳が違うんです。
自州ならまだしも、他州であれば俺でも手が出しにくいです。
困るのは民ですからね・・・。
でも、きっとここには、あんなのが一杯居るのでしょう・・・。
賊みたいなものですが、賊でないぶん質が悪いです。
と言うことで、掃除しなければならないわけです。
今日も賊を見つけたのですが、今回は先に官軍が攻めていました。
折角の軍資金が残念です・・・。
そう思って見ていたら、知っている顔の人がいました。
ちょっと終わったら挨拶しておきます。
賊は殲滅出来たようですね。
しかし、何をそんなに悲しそうにしてるんでしょう?
取り敢えず、話しかけてみますかね。
「お久しぶり」
黄忠が、驚愕したような表情で、こちらを振り向きました。
何をそんなに驚いているんでしょう?俺ってそんなに驚くようなことしましたか?
「!!!・・・いきなりですわね。お久しぶりです華陀さん・・・!?」
気配を薄くしてるの忘れてました・・・。
それにしても、言葉の最後の方から、何故か急に底冷えするようなプレッシャーを、黄忠から感じるのは気のせいでしょうか?
・・・まあいいです。
それにしても、なぜこんなところにいるんでしょうか?
荊州にいる、腐った官軍がいるようなところには、不釣り合いな気がするのですが・・・。
それに、その笑顔のまま近付いてくるのは何故です?
俺の勘が、非常に危険であると伝えてきてるんですが・・・。
いま、俺は紫苑に腕を掴まれて、ある街に連れていかれている。
その間に、色々と話しました。
特に紫苑が気になっていたのは、お腹にいるシャムのことのようです。
国へと帰すためにいることを伝えると、例のプレッシャーはすんなりと消えてしまいました。
その後、何故か真名で呼んでいいと言うことになり、真名の交換も完了です。
やはり、あそこで助けたことが要因で間違いないですね。
「それにしても、あの時は急に居なくなるのですから、困りましたわ」
「俺にも目的があってね。留まるわけにはいかなかったんだ」
もう既に、あの時の目的は達成しましたけどね。
次は、反董卓連合までにシャムを・・・。
・・・。
反董卓連合忘れてた・・・。
葵が危険です!
何とかせねば!
取り敢えず、シャムをさっさと帰して・・・。
作品作りは後回しですね・・・。
Tweet |
|
|
11
|
1
|
追加するフォルダを選択
本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
続きを表示