更おおぉぉぉ新ぃぃぃぃぃん!!!!
てなわけで皆様お久しぶりです。GO♪サマです。
仕事仕事の毎日で、1ヶ月以上更新できませんでした。
本当に申し訳ありません。
しかし!! ようやく更新が出来ました。
この作品の続きを待っていてくれました読者の皆様お待たせしました。
どうぞごゆっくりご覧ください。
「エ~ビエビエビエビエビエビエビエビ!!
さぁ!! プリキュアちゃ~ん!! 私と一緒に脱皮しましょうね~!!」
「………? 私脱皮できない…」
「エビさんの脱皮ですか~。
そういえば見たことないな~。」
ここはとあるステージ上……
そこに、エビの様な怪人と銀髪の女の子とその怪人に人質にされている男の娘が居た。
皆さんこんにちは、小鳥遊ユウです。
何故かエビさんに人質にされました。
そして今は一触即発の状態です。
「哀ちゃん、なんでこうなったんだっけ?」
『…それは1時間前の出来事から話さないとわからないんじゃないかしら?』
というわけで 、回想の始まり!!
~1時間前~
僕達は『プリキュアショー』を見るために『チケット売り場』に並ぼうとしたら、またもやアリィサちゃんのお陰でタダで入る事が出来たんだ。
そしてステージに行こうとしたら、どこかオロオロしている銀髪の女の子を見かけた。
「ねぇ、あの子どうしたのかな?」
「…? どうしたん? ユウくん?」
はやてちゃんが首をかしげながら聞いてきた。
僕は女の子の方に指を刺し…
「あそこに女の子がいるでしょ?
その子何か困っているような感じがして…」
みんなが女の子に気づいたみたいだ。
「あれ? 本当だ。」
「どうしたのかな?」
「…ひょっとして迷子?」
「それなら係員の人に………」
…なんだろう? すごく気になるな~。
…うん!! 女の子のところに行ってみよう!!
僕は女の子の方に向かって歩いて行った。
なのはちゃん達はというと…………
「……でも係員の人ってどこに居るの?」
「さっきのチケット売り場が近いんじゃないかな?」
「そうね…ユウ、チケット売り場まで走って係員を呼んで………
ってユウは!!?」
「あ、女の子の所に行っているよ!!」
「ちょっ!! なに勝手に女の子の方に行っとんのや!!
一言ぐらいウチらに言いや!!」
そして、その女の子は………
『オイオイ、どぉ~すんだ?
もうすぐ始まっちゃうよ? どうやって中に入るつもりですかぁ~?』
画面の中の銀子はもはや諦めモードに突入していた。
それに対してローラは…
「……大丈夫……考えはある………」
やけに自信たっぷりだが、それを見た銀子は
『本当かよ……』
かなりの疑いの視線を投げかけていた。
まぁ、無理もない。今までなんだかんだ言ってローラとの付き合いは長い。そして銀子が思っているローラの印象は『感情表現下手くそで、どこか………いや、大分何かが大きくズレているド天然』という印象だ。
普段は無口でクールな印象を受けるが、お風呂に入れば『シャンプー』とボディーソープ』を間違え、自分の家の中を未だに迷子になり、『ケチャップ』と『タバスコ』を間違えてナポリタンを作り、しかもその感想が『………? いつもと…違う…?』てな具合だ。
なのでいっっっっっっっっっつも銀子がフォローしている。
『(かと思えば変なところで鋭いからな~、コイツは…)』
取り敢えず、ローラの考えを聞いてみる銀子
『それで? 考えってのは?』
「…前にテレビでやっていた………お金持ってそうなオジサンのところに行って、私とあそ『ストーーーーーーーップ!!!!』………まだ全部話していない………」
『アホかぁ!!!! 嫁入り前の娘がなにしよってんだ!!
それ違うから!!!! 確かにお金は貰えるけど『プリキュアショー』どころじゃないから!!!! 大人の汚い『プリキュアショー』になるから!!!!
てかどんなテレビ見てんだぁーーーー!!!!!』
「……昨日ホテルに泊まった時に、お金いれたらなんかテレホンカードみたいなのが出て来て、テレビに入れたら………」
『バッキャロオオォォォオ!!!! オメーには10年早いわぁ!!!!
いいですかこのヤロー!! そのテレホンカードには大人の汚い夢しか詰まってねぇーんだよ!!!! 子どもが見てはいけないものなんだよこのヤロー!!
わかったら忘れろ!! 昨日のことなんか忘れろぉ!!!!
ってかまさか……今日お金がないのって………』
銀子は『もしかして、そのカードを買いすぎたんじゃ……』と予想したが…
「……シュークリーム………食べ過ぎた…だけ……///」プイッ
結果は銀子の予想を遥かに上回った。
『何してんのぉーーーーーーーーーー!!!!
それ滞在費も入っているんだけどぉ!!!!
どぉすんの明日から!?
野宿!? ねぇ!? まさかのホームレスですかぁ!?
そんなの「人間掛けたグラサン」しか務まらないからぁ!!』
銀子はかなり疲れた様子だ。
しかし当の本人は何で怒られているのかがわかっていない様子だ。
『……あのね~、私達は……』
銀子が説教を続けようとすると後ろから声をかけられた。
「あの、どうかしたんですか?」
ローラが振り向くと男の娘が心配そうにこちらを見ていた。
『(やべっ!! 人がいたか!!)』
銀子は素早く自分自身を「ミュート」にした。
銀子の事は一応周りには秘密なのだ。
「………だれ?」
「あ、そうでした。自己紹介が先でしたね。
始めまして、小鳥遊 ユウです。」ペコリ
ユウがペコリとおじきをしながら、自己紹介をした。
「……ローラ…よろしく…」ペコリ
ローラもおじきをしながら、自己紹介をした。
「何か困っていたみたいですが、どうかしたんですか?」
「………これ」
ローラは持っていたチラシをユウに見せた。
「『プリキュアショー』ですか~。
いや~、僕もプリキュアが好きでこれから見に行くところなんですよ~
これがどうかしたんですか?」
「……お金がなくて見に行けない…」
それを聞いたユウは少し悩んだあと…
「それなら、僕たちと一緒に見に行きませんか?」
「…いいの?」
ローラは少し目を見開いた。
「いいですよ。
人数は多い方がいいですからね~
プリキュア好きなんですか?」
ローラはフルフルと首を振った。
「……違う…探していた」
「そうなんですか~
見つかって良かったですね~」
ユウは探し人が見つかって良かったと喜んでいるが…
『(…探していた?
興味本位では…なさそうね。
何のために探しているのかしら?…まさかとは思うけど…
…念のために用心していた方がいいわね。)』
哀ちゃんはローラの事を用心することにした。
「……会ってみないとわからないけど…
今日は本物のプリキュアがいる…………気がする。」
「本物の『プリキュア』ですか~。
いや~、僕一度でいいからお会いして見たかったんですよ~。」
『(あなたも本物の『プリキュア』でしょうが!!)』
哀ちゃんが三白眼になりながらツッコミを入れるが、悲しいかな
銀子と同じで『ミュート』にしているためユウには届かない。
(あれ?…なんか僕のポケットから険悪なオーラが……?)
ユウはポケットから何かを感じたが、気のせいだと思い彼女との会話に戻った。
「…そうなんだ…良かったね本物に会えるよ。」
『(いや、まだ本物が来るとは決まった訳じゃねーよ!!)』
銀子もツッコミを入れるが、『ミュート』もためローラには届かない。
(……?…ポケットから何か………?)
ローラもポケットから何かを感じたが、気のせいと思い会話を続けた。
「ところでお金がないって言っていた「やっと追いついたで!!」…?」
ふと後ろから聞き覚えのある声が聞こえたのでユウが振り向くと、
はやてちゃんたちがいた。
しかし彼女たちの表情が…………
「「「「「「………………………………………」」」」」」ニッコニッコ
笑ってはいるがその背後には…………
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………
何やら怪しいオーラが……………
(あわ…あわわわわわ……
…『般若』だ…………『般若』がいる!! なのはちゃんの後ろに!!
フェイトちゃんとアリシアちゃんの後ろには『風神雷神』がいるし!!
はやてちゃんの後ろには『鬼』がいて、すずかちゃんの後ろには『ヴァンパイア』が…………
……ってあの『ヴァンパイア』…確か『ロザリオ』を外すとあんな感じ時になるんじゃなかったっけ!?)
ユウは、なのはちゃんたちの圧倒的なオーラを前に……
刺激しないようにゆっくりと後ろに下がり始めた。
(アリィサちゃんの後ろには…………あれ?
なんか……いっぱい居ない?
あれ? あの子は三千院家のお嬢様じゃなかったっけ?
それに、赤いモビルスーツに乗っていた人や、武偵のホームズの子孫や
手乗りタイガーによろず屋に住んでいる人等…いっぱいなんだけど……
そしてその先頭にいるのは……………………炎髪灼眼?)
「………ユウ…この人たちは?」
ユウがこれからどうしようか考えていた時に、ローラが質問してきた。
ローラは初対面だが、このやり取りを見てユウの関係者だという事を察しての質問だった。
「…そうやった。
ユウその子の事紹介して。」
ローラの一言で冷静になったのか…それとも初対面なので変なとこを見せないようにしたのか…
なのはちゃんたちがさっきまで出していたオーラが消えた。
ユウは内心ホッとしながら、さっきまでのやり取りを話した。
…………………………………………
………………………………
…………………
…………
……
さて、そういうわけで僕たちはプリキュアショーの観客席に座っています。
アリィサちゃんにローラちゃんも一緒にいいかどうか聞いたら、二つ返事でOKしてくれた。
「フェイトちゃ~ん、飲み物取って~」
「はい、なのは
お姉ちゃんは飲み物いる?」
「大丈夫!! 私にはユウが作ってくれたお茶があるから!!」
「ちょい待ち!! なんでアリシアがユウくん手作りのお茶持ってんねん!!
ウチらにはないんか!!」
「お姉ちゃん!! それ半分こしよう!?」
「…………ちょっとすずか?
その水筒ユウが持っているのと同じじゃない?
……ていうか思いっきりユウの名前書いてあるんだけど
すずかも作ってもらっていたのね!! 半分よこしなさい!!」
「アリサちゃんごめんなさい。
この水筒だけはちょっと…………」
「何でよ!! いいじゃない!!」
「(この中身はユウくんが何処からか持ってきた『人の血』だから
…………なんて言えないよ~。)」
なのはちゃんたちはいつの間にか『ユウの手作り争奪戦』が開幕していた。ちなみにすずかの飲み物は正規のルートで手に入れた…ぶっちゃけ献血用の血ですのでご安心ください。
「いや~、やっぱり『プリキュア』は初代がいいと思うな~。
あの格闘技はスゴイよね~。特にカウンター技!!
初代プリキュアの力でほとんどの敵が倒せるんじゃないかな?」
「………でも多勢の敵相手だと不利。格闘技…近接攻撃のみだと囲まれやすい。…その点を考えると『プリキュア5』が一番バランスがいいと思う。…6人それぞれの力でそれぞれの間合いで闘える。…柔軟に対応できる。」
「それなら『スマイルプリキュア』はどう?
5人それぞれ違う力だからバランスがいいと思うけど?」
「……必殺技が外れると闘えなくなるのが欠点
……でも必殺技の強さは恐らく『プリキュア』の中で1番だと思う。」
「そうなんだ~」
ユウとローラは『プリキュア』談義で盛り上がっていた。
『(…なぜかしら?
彼女のポケットから、なにかあるような気がするわね。
…私の考えすぎかしら?)』
『(…? さっきからな~んかユウの懐からなにか感じんな~。
…なんか青い人造人間に乗っていて、初登場で包帯グルグル巻きで登場した女の子っぽい感じが……)』
『(……………なぜか今、馬鹿にされたような感じがするわね。)』
哀ちゃんと銀ちゃんはお互い無言ながら、なにかを感じていた。
ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
そうこうしているうちに会場内にブザーが鳴った。
どうやら『プリキュアショー』が始まるみたいだ。
『これはこの街に伝わる伝説。
強大な悪が現れ地球に危機が来ると、可憐な少女たちが地球を守るために闘う。
その少女たちはこう呼ばれている。
………………『プリキュア』と………』
会場内にナレーションが響き渡る。
先ほどまで騒がしかった会場が静まり返った。
「(『プリキュア』って地球を守っていたんだ……
知らなかった………)」
「(『プリキュア』………地球を守る守護者………
……あとでマスターに報告………)」
ユウとローラは今更ながら『プリキュア』の使命らしきものを知ったようだ。
『…そしてここに!!
『プリキュア』の力を受け継いだ新たな『プリキュア』が現れる!!
……………その名は!!』
ブンッ!!
会場内の明かりが消えた。
そして次の瞬間、爆発音と共に明かりがついた。
ドオォオオン!!
ステージ中央に5人の人がいた。
『灼熱の炎!! キュアレッド!!』
『流水の冷!! キュアブルー!!』
『子供大好き甘口カレー!! キュアイエロー!!』
『大人大好き激辛カレー!! キュアイエロー!!』
『クラスに一人はいる地味なアイツ!!
キュア・マーブル・サンライト・レッド・加藤!!』
『5人揃って…………………!!』
『『『『『キュアレンジャーズ』』』』』
ドオオォォォォォォオオオオオオオオンッ!!!!!!
名乗りを終えた瞬間5人の後方が爆発した。
ヒーロー物のお約束である。
…さて、この光景見たなのはちゃんたちはというと………
「…なのは…私の耳がおかしいのかな?
…なんかカレーって聞こえたんだけど…」
「大丈夫なのフェイトちゃん。
私にも聞こえたから…」
「っていうかマトモなのはレッドとブルーだけやないか!!
何でイエローが2人いもいんねん!! しかも同じ色だから見分けがつかんわ!!」
「…一応額に『甘』と『激辛』って書いてあるから、見分けはつくと思うけど………」
「そんなんでわかるかぁ!!
子供は見た目で判断するんやで!!
紛らわしすぎるわ!!」
「しかも最後の『プリキュア』の名乗り、『クラスに1人はいる地味なアイツ』って誰のことよ!!
しかも名前長いわよ!!」
「ねぇフェイト?
あの『加藤』ってプリキュア…結局何色なの?
赤でいいのかな?」
「でもオレンジにも見えるよお姉ちゃん………」
「アリシアちゃんにフェイトちゃん………そんなこと考えてもおそらく無駄や………ほら見てみぃ、『加藤』が動くと色も変わるやろ?
あの服なんか細工してんねん。角度によって色が変わるようにしてんねん。」
「あ、本当だ~。
スゴイねあの服!! 私も欲しいな~。
ねえフェイト!! あとで一緒にあの服買おうよ!!」
「あ、あの私は…………」
「スゴイですね~。カレーですか~。
食糧危機に陥っても大丈夫そうですね~。」
「………確かに、街が破壊されても食べ物には困らない。
…しかも『甘口』と『激辛』………バリエーションもあって飽きない…』
「いやいやいや!!
飽きるやろ普通!! 毎日カレーになんで!! 絶対飽きるに決まるやろ!!」
「でもインド人は毎日カレーだけど飽きてないから大丈夫だよ、はやてちゃん。」
「ウチらは日本人や!!」
さてそんなこんなでいつの間にかショーはクライマックス。
『くらえ!! キュアレッド必殺技!!
バァアアニングッ!! デストロォォオイ!!』
キュアレッドの手に炎が灯る。
そして怪人に向けて思いっきり殴った。
ドガアアァァァァァアアアン!!
『キキィーーーーー!!』
殴られた怪人はすごい勢いでぶっ飛んだ。
「うわ〜〜〜〜〜!!
すごいねフェイト!! スゴくカッコいい!!
私も今度からあの技を使おうかな〜!!」
アリシアの目がキラキラと光っていた。
「確かにすごいけど…
(姉さん炎出せたかな?確か私たちは『雷』のレアスキルだから炎は出せないと思うけど…
でもそれを言っちゃうと姉さん拗ねるし………)」
フェイトはアリシア炎が出せない事を言おうか迷っているようだ。
『いくわよ!! キュアブルー必殺技!!
ホーリング・レイテ・コーキュス!!』
キュアブルーの足元が凍り始める。
その範囲はどんどん広がっていった。
ピキピキピキピイピキ…………………!!
『キキキ………………………』
氷に触れた怪人が次々と凍った。
「あの怪人さんの足元が凍るなんて…どうやっているのかな?」
すずかちゃんは演出の方法に興味があるみたいだ。
『キュアイエロー(甘口)必殺技!!
行列のできる甘口カレー!!』
キュアイエロー(甘口)は何処からか寸胴と釜を取り出し、皿にカレーを盛り付けた。そしてそのカレーを怪人に渡す。
『キキ!!…………モグモグモグ……』
怪人たちは美味しそうに食べている。いつの間にかキュアイエローの前に行列ができていた。
「なんでカレーやねん!!
てか本当にカレーを出してくるとは思わなかったわ!!
そして怪人も何でカレー食べんねん!!
敵が作ったカレーやで!! なんで安心して食べてんねん!!
おかわりまでいらんやろ!! 必殺技なんやからはよ敵を倒しぃ!!」
はやてちゃんは何かが気に入らないらしく、駄目出しをしていた。
『キュアイエロー(激辛)必殺技!!
地獄の激辛カレー!!』
先ほどの『キュアイエロー(甘口)』と同じく何処からか寸胴と釜を取り出した。しかしキュアイエロー(甘口)と違うのは、その寸胴の中身は『真っ赤』である。とてつもなく真っ赤である。
『キキキィ………………パクッ………ギギギィーーーーーーー!!!!』
ゴオオオォォォォォォォオオオオオ!!!!!!
激辛カレーを食べた怪人は口から火を吹いた。
表現の一部ではなく本当に火を吹いた。
だが、中には例外もいて………
『モグモグモグモグ………キキィ!!』
完食どころか………おかわりまで要求する猛者もいた。
「もうアレね………メチャクチャね…」
「アリサちゃん…私なんかもう疲れたの」
「奇遇ねなのは…私もよ…」
なのはとアリサはもはや疲れ切った顔をしていた。
『キュア・マーブル・サンライト・レッド・加藤!!!!……必っ殺!!!!
大・回・転・蹴・激!!!! BOOST!!!!』
加藤の足元に何かの丸い紋章みたいな物が浮かび上がった。
加藤の右足が光り始める。
その紋章に敵が引きずられて行く。
『キキキキィ!!!!?』
『ハアアアアァァァァアアア!!!! 』
ドガアアアァァァァァァアァアアアアン!!!!!!
敵が紋章に全員入った瞬間にその場で回し蹴りをした。
蹴りが当たった瞬間に怪人たちは爆発した。
「「「「「「なんで加藤はまともなの!!!!!(やねん!!!!!)」」」」」」
さて、『ショー』も最後の敵も倒し?決め台詞を決めるところで異変が起こった。
コツ………コツ………コツ………コツ………
観客席からスーツ姿の男がステージに上がったのだ。
「…………違う」
男は手で顔を覆いながら何かをつぶやいている。
「……違うんだよ〜………『プリキュア』は………
こんな茶番劇じゃないんだよ〜………」
係員の人も慌てて男にしがみつき男の進行を止めようとするが、男はまるでなんでもないかのように、歩いて行く。
ザワザワザワザワザワ……………
会場内もざわつき始める。
「なんやのあの男の人…『ショー』の続きやないの?」
「…ねえフェイト……あの人ちょっとおかしくない?」
「…うん…」
「違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………違うんだよぉおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!!!」
男はいきなり大声で叫んだ。
「きゃっ!!」
「にゃあ!?」
「い、いきなり叫んでなん…………」
はやての言葉は続かなかった。
なぜなら………その男の姿が変わり始めたからだ。
「クッ…………クックックック…………
見せてあげるよ………………本物の『プリキュア』の戦いを!!!!!」
男の姿が変わり終えた。
そして男の姿は…………………
『エ〜ビエビエビエビエビ!!
さあ『プリキュア』ちゃん!! 出ておいで〜〜〜〜〜〜!!
私が相手してあげるよ〜〜〜〜〜〜!!』
冒頭に出てきたエビの怪人となった。それを見たお客さんたちは…………
「すげ〜な、今回の『ショー』…まるで本物の怪人見たいだ。」
「ママ〜、見て見て〜!! エビさんだ〜!!」
「本当ね〜。そうだ、今日の晩御飯は『エビフライにしましょう。」
「本当!! わ〜〜〜〜い!!」
『ショー』の一部と勘違いしているみたいだ。
「あの…フェイトちゃん………これも『ショー』の一部なのかな?」
「………わからないけど…多分そうなんじゃないかな?
他の人も騒いでないみたいだし……」
「やっぱり『ショー』の続きみたいだよ!!
ほら、『キュアレンジャーズ』も『ショー』の続きを始めるみたいだし!!」
確かに『キュアレンジャーズ』はフォーメンションを組み始めているが、何処と無く戸惑っているようにも見える。
『(ちょっとキュアレッド、台本にこんなのあったっけ?)』
『(い、いや〜、あたしも知らないんだけど…)』
『(と、とりあえず戦えばよろしいんじゃないかしら?)』
『(…で、でもいきなりこんなアドリブみたいなの………)』
『(…………………不足の事態は………付き物………仕方ない……)』
上からブルー、レッド、甘口、激辛、加藤の順番である。
『キュアレンジャーズ』はかなり戸惑っていた。
『エ〜〜〜〜〜〜ビエビエビエビエビ!!!!
貴様らのような偽物に用はない!!
ブシャアアアアァァァァァァァアアアアアア!!!!』
エビの怪人の口から泡のような物を『キュアレンジャーズ』に向けて吹き出した。
「「「「「キャアアアァァァァァアアアア!!!!」」」」」
『キュアレンジャーズ』に当たると、その泡は急速に固まった。
『キュアレンジャーズ』は身動きが取れない。
『………さて、邪魔者を片付けたところで…………
…………………どうやったら本物のプリキュアが来るんだ?』
どうやら本物の『プリキュア』を呼びたいらしいが、その呼び方までは考えていなかったらしい。
『………やはりここは悪らしく…………』
何かを思いついたエビの怪人は突如観客に向けて糸のようなものを吐き出した。
その先にいたのは………………
「あれ?……この糸みたいなの外れないんだけど、どうしたらいいのかな?」
ユウの服にくっついた。
そしてそのままエビの怪人が引っ張ると………………
グイッ!!
「あ〜れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
ユウが怪人の元へと引っ張られ………もとい飛んで行った。
『聞こえているか『プリキュア』よ!!!
早く現れないと…この人質をがどうなるか…………
エ〜〜〜ビエビエビエビエビ!!!!』
「ちょっと!! ユウが人質にされたわよ!!」
「アリサちゃん落ち着き。
いくらユウのことが心配だからって、これは『ショー』なんやから。」
「だ、誰がユウの事なんか心配なんてするもんですか!!」///
「いいな〜ユウ〜、私もステージに上がりたかったな〜。」
「ど、どうしようなのは!! ユ、ユウが!! ユウがぁ!!」
「落ち着いてフェイトちゃん!! これは『ショー』だから!!」
「早く助けにいかないと…バルディッシュ!! SET……」
「にゃーーーーーーー!! 落ち着いてフェイトちゃん!!
すずかちゃん助けて〜!!」
「………フフフ………ユウくんを人質にするなんて………
……ドウシテクレヨウカシラ?」
「にゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
私の周りに味方がいないのーーーーーーーーーー!!!!」
なのはたちが騒いでいる間、ローラは少し深刻な表情をしていた。
「(……ねえ銀子……あの怪人はもしかして………)」
『(あぁ、間違いね〜な。………どういうわけか、あの怪人はモノホンだ。
言っていることも本気だろうな。)』
「(……じゃあ……『プリキュア』が現れなかったらユウは……)」
『(まぁ…無事じゃ済まね〜な。)』
「……………………………………」スッ
ローラは少し考えたあと、観客席から出た。
『……おかしいエビね〜。
…これでも来ないとなると………』
エビの怪人が何やら悩み始めた。
「(ねえ哀ちゃん…なんか怪人さんが困っているみたいだし、僕が変身したほうがいいんじゃないかな?)」
『(ダメよ。 あなたここで変身したらなのはちゃんたちに正体がバレるわよ。…ここは大人しく人質になってなさい。)』
「(でもコッソリと人のいないところに行けば……)」
『(あなた、自分が人質だってことわかっている?
それに手足が縛られているのに、どうやって人のいないところに行くのかしら?)』
確かにユウの手足は縛られていた。
…ちなみにどうやって哀ちゃんと話しているかは、
皆様のご想像に任せます。
『……こうなったら実際に人質を殺して………』
なにやら怪人から物騒な言葉が聞こえたその時!!
「…悪さはそこまで……人質を解放しなさい。」
その声と同時に上空から何かが降りてきた。
その姿は赤と黒のアイドルが着そうな服で、悪魔のような羽が特徴。
腰には日本刀が差してあり、髪型は銀髪の少しパーマがかかっていた。
スタッ!!
『うわわああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!』
着地した途端に会場から凄い歓声が湧いた。
「ママーーーー!! 『プリキュア』だぁーーーー!!
新しい『プリキュア』だーーーー!!
「あら、本当ね〜。可愛いわね〜。」
「…フッ、まさかこのショーに新たな『プリキュア』が出てくるとは…
運命だ…」
「………………ハァハァハァハァ………プリキュアたんカワユス…」
そして物語は冒頭へ戻る。
『さぁ、プリキュアちゃん私と一緒に脱皮するエビーーーー!!』
エビの怪人が『プリキュア』に目掛けて突進した。
しかし、その突進を華麗にかわす。
『どうしたエビ?
さぁ、早く攻撃するエビ!! あなたの力を見せろエビィーーーーーー!!!!』
その言葉に『プリキュア』は僅かにため息を吐いた後、刀の柄を握った。
「………あなたは…………勘違いをしている……」
『……エビ?』
「……私は確かに『プリキュア』………だけど…」
キィン
『プリキュア』は静かに刀を抜いた。
そして切先をエビの怪人に向けた。
「……私は……他の『プリキュア』と違って……攻撃の種類が少ない……
…せいぜい……殴る、蹴る、切るの3つのみ…………単純な攻撃………」
その言葉にエビの怪人は驚愕した。
『何だそれは!! じゃあ君は全然強くないのかエビ!!
失望したエビ!! もうお前に用はないエビ!! 消えろエビィ!!』
エビの怪人は口から泡を『プリキュア』に向かって吐いた。
「……………でも…単純だからこそ…………」シュンッ!!
エビの怪人の攻撃が当たる瞬間に『プリキュア』の姿が消えた。
ドォン!!
『グエッ!!!!!』
そしていつの間にかエビの怪人の腹に刀を当てていた。
「……単純だからこそ……攻撃力は……『プリキュア』の中で1番……」
ズバァン!!
『グゥエエェェェェェエエエ!!!!』
『プリキュア』は話し終えると怪人の腹に当てた刀をそのまま切り捨てた。
「…………そういえば………名乗ってなかった………」
そういうと『プリキュア』はユウの方に向いた。
「………私の名前は………『キュア・プロト』………
この『プリキュア』はまだ完成していないから…一応…仮の名前……」
『うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああっ!!!!』
そう言い終えた瞬間に会場から凄い歓声が湧いた。
〜おまけ〜
『プリキュアショー』がおわり、みんなでどこに行こうか相談していた時、突然ローラが…
「……ユウ……実は私お金がない…」
「そうなんですか〜、でも大丈夫。僕たちは友達ですから、困った時は助け合いですよ〜。」
「…………友だち」///
ローラの顔がほんのり赤くなっていた。どうやら嬉しいようだ。
『(お、こいつにもようやく友達ができたか〜。
いや〜、それどころか春まで来たのかな〜)』ニヤニヤ
ローラのポケットの中の銀子がなにを思っていたのか、ニヤニヤしていた。
「……でも生活費がないから………そこでユウにお願いがある……」
「いいですよ〜、僕にできることなら何でも。」
「…………私を買って?」
ローラは上目遣いでお願いしてきた。
『(…って何言ってんだこいつはぁーーーーーーー!!!!
それ違うからっ!! 意味が違っちゃうから!! ここは18禁じゃねーぞバカヤロォーーーーーーー!!!! 普通にバイト紹介してもらえばいいだけじゃねーか!!!! 何でこいつはいつもいつも………)』
「うん。いいですよ。」
ユウは即答した。
『(オイオイオイオイィーーーーー!!!! OKしちゃったよこの子!!!!
何この子!!!? 見た目と違って意外と肉食系!? やべーよ…何かいろいろやベーよ!!!! おいローラ!!!! まだ間に合う!! 取り消せ!! 先の言葉取り消せぇーー!! じゃねえとオオカミに喰われるぞぉ!!!!)』
銀子は必死にローラに警告をしているが悲しいかな…『ミュート』しているためローラには届かない。
ユウはどこからか紙を取り出し
「そうと決まったら詳しい内容を……『ガシッ』…?」
急に肩を掴まれたので、ユウが振り向くとそこには……
「…ユウ?…ちょっといいかな?」
「…ちょっとO☆HA☆NA☆SIしたいんやけど……」
「出会ったばっかりの女の子を買うのはいけないと思うの。」
「そうだね!! いくら私でも見逃せないな〜。」
「私もちょっと話を聞きたいな。」
「…取り敢えずユウ?………こっちに来なさい!!」
アリサがユウの首根っこを掴んでズルズルと奥の方へ引きずっていた。
「おたすけ〜〜〜〜〜〜〜〜」
ちなみにユウのポケットにいる哀ちゃんは…
『(大方アルバイトの申し込みと思ったんでしょうね。
…しかしあの子天然なのかしら? ユウだったから良かったものの…
…なぜかしらね、ユウと一緒に働いているところを考えたら頭が痛くなるのは………)』
パサッ
ユウの手から先ほど出した紙が落ちた。
そこには『アルバイト契約書』と書かれていた。
『取り敢えず言っておこうかしら。
……バカね。』
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魔法少女の世界にプリキュアがやってきた!!
しかも男の娘!?
果たして彼はどんな人生を送るのか!!