No.618096

第一章 現実

Minosawaさん

真恋×魔王シリーズを更新しました。

いや~時代背景難しいィ!

2013-09-10 15:36:14 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:946   閲覧ユーザー数:904

荒野のど真ん中に立っているミノルとアキラ。

 

「とにかく・・・こんな所にいても仕方がない、とにかく歩こう」

 

「そうだね・・・」

 

そう言って二人が歩き出そうとすると、

 

「おい!てめぇら!」

 

声がしたほうを振り向くと刃物を出している男三人がいた。当然二人は、

 

「「誰??」」

 

と、ポカーンとした顔で男三人に向かっていった。

 

「ふざけんな!てめえら二人、めずらしい格好してんな?」

 

「そうか?めずらしいか?」

 

「いいえ・・・特に何も?」

 

「とにかくお前らの身に付けてるものを全部よこしやがれ!」

 

そう言ってこの三人のリーダー的な奴が短刀を二人に向けた。

 

「アニキの刃物は切れ味抜群っすよ~」

 

「そうだぞ~すごいんだぞ~」

 

小さい男と太っている男がそう言っている。おそらく子分のようだ。

 

「そんなおもちゃでか?」

 

「何!?」

 

ミノルの一言に驚く男。もちろん弟子の二人も驚いている。だがアキラだけは呆れている。

 

 

『また兄さんの悪い癖だよ・・・』

 

「テメェ!ナメてんのか!?」

 

「血気盛んだね~そういう元気の使い道を考えたら?」

 

「このヤロー!ぶっ殺してやる!!」

 

そんなミノルの態度にキレたアニキがミノルを刺そうとするが、

 

「やれやれ…」

 

ミノルは横に瞬時に避けてアニキの刃物を持った手首を握った。

 

「イタたたっ!テメェ・・・」

 

アニキはあまりの痛さに短刀を放した。それを確認したミノルが短刀を持って、アニキを離した。

 

「・・・・」

 

ミノルは無言で親指で短刀の刃を折った。

 

「さあここで問題だ?次に倒されるのは誰でしょう? 一・どこで何の時代かわからなく変人扱いされてムカついた兄弟、二・その兄弟に脅してるかわいそうな三人組・・・」

 

それを見て聞いて、賊三人は怯えて始めた。

 

「「さあ…どっち?」」

 

「「「ヒィィィィィ!!!」」」

 

 

 

 

 

 

「これから気をつけるように…」

 

「わかった?」

 

「「「は!はいぃぃぃぃ!!」」」

 

下着一枚姿で逃げ出す賊三人であった。

 

「ちょっとお小遣いもらったし…」

 

「懲らしめて奪ったんじゃ・・・」

 

「正当防衛だよ~」

 

銭袋を片手に持って笑顔で答えるミノル。そしてアキラはある事に気がついた。

 

「って言うか兄さん!さっきの奴らに近くに村があるかどうか聞かなかったの?」

 

「あっ・・・ボコルのに夢中になってて忘れてた」

 

ミノルの言い訳にため息をこぼすアキラ

 

「はぁ~とにかく歩こう」

 

「はい・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!村だ!」

 

ミノルが指差した先には村があった。

 

「本当だ!!行こう」

 

 

 

 

 

 

~村~

 

「これは・・・」

 

「酷い・・・」

 

二人が見たものは村が所々ボロボロになっていて、血を出してぐったりしている人や半裸で泣いている女性、泣き叫んでいる子供がいる。

 

「おい!何があった!?」

 

「賊の奴らが・・・村の物を根こそぎ持って行きやがった…関係なく村の奴らを無関係に殺しやがって・・・俺の妻や、子供までも・・・」

 

涙を流しながら言う村人の言葉を黙って聞く二人。

 

「生き残った人達は?」

 

「近くの酒場にいる・・・」

 

「わかった・・・ありがとう」

 

二人は酒場に向かった。

 

 

 

 

~村・酒場~

 

二人は無言で酒場に入ると生き残った村人達が落胆していた。

 

「旅の者か・・・ここに来たってなにもねえよ・・・」

 

「この村の物はみんな賊の奴らに持っていかれたよ・・・」

 

村人達がやけくその様に二人に言った。

 

「んで・・・そいつらは何処にいる?」

 

「あんたらどうするんだ!!」

 

ミノルの言葉に驚く村人。

 

「もちろん」

 

「賊退治です!」

 

「正気か!」

 

「殺されるぞ!?」

 

「何もせずに殺されるよりもっとマシです!」

 

「そういうこった、それじゃ・・・」

 

二人がそう言って酒場に出ようとすると、村人が慌てて酒場にやって来た。

 

「大変だ!賊の奴らがまたやって来やがった!」

 

「「「「「何だって!!!」」」」」

 

「もうすぐ来るぞ!」

 

必死になって村の人々が絶望的になっている中、二人は出口に向かった。

 

「行きましょうか?兄さん」

 

「そうだな…さて、いっちょ行きますか?」

 

二人は自分の剣を持って酒場を出て、村の入り口に向かった。

 

 

 


 
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