「あの・・・」
「なんだ?」
今更やめたいとか言わないよね?
「この格好は・・・」
「ついてくるならそれ以外は認められない!」
断定します!
亞莎を連れていくんです!怪我なんかさせられません。
かなり気合いを入れて、装備させました。
防御力を重視したその装備の、何が不満だと言うんです?
「この装備の何が不満なんだ?弱い矢程度なら防いでくれるんだが?」
動物の毛皮をなめす段階で、薄くではありますが、金属紛を散らしてその上に絹を織り込んだものですよ?
かなりの物なんですよ?
何がいけないんです?
「・・・恥ずかしいです」
もう一人の娘から、白い目で見られている気がしないでもないですが、関係ありません!
俺のコレクションの中ではこれが今での一番いい品です。
やはり、持っててよかった・・・。
あれから、バリエーションを増やしたんですよね。
この装備品に関して、ひとつひとつ丁寧にかなり詳しく説明して、亞莎の御理解を得ることが出来ました。
危うくもう少しで、ついてくるのをやめられてしまうところでした。
しかし、残念なのが頭装備の白ウサギ耳ですね。
ピンと立たずに萎れています。
あれも、ありと言えばありですが、立てた方が見映えがよい気がします。
今後の改良点に付け加えておきましょう。
脚と手にも白の毛皮装備を装着してあります。
服がチャイナなので合わないですが仕方ありません。
流石に胴装備までは作成してないです。
後は、片手には鍋ぶたの盾ともう片方には短槍を持たせて完成です。
胴の部分は盾で防ぎ、もし敵が迫ったら短槍で牽制もしくは攻撃する作戦です。
本来なら近寄らせる気はありませんが、本番を知らないと意味がないので、一人くらいはいいかと思っていたりもします。
矢を撃ってくるやついたら、気持ち面倒だし、石でも拾っておきますかね。
余計な心配をしてしまったようです。
賊どもは、弓矢なんて持っていませんでした。
隠れているつもりの賊に、先制で石を投げつけて、三人ほど減らし、一気に出てきた内の更に三人に投げつけて討ち取ります。
しかし、回避行動すら取れないとは悲しすぎますね。
石だけでも終わりそうな気配だったので、残り三人になったところで、飛び道具がきれたフリをして素手で構えます。
賊どもは、どうやら俺が危険と判断したのか、避けるようにして、亞莎の方へと狙いを変えていきました。
ここまでやられて逃げないのは、まだ他のやつらが、痛みにのたうち回って生きているからでしょうか?
普通は、ここまでされたら逃げると思ったんですが・・・。
方位されたところで、残りは三人です。
二人が俺の牽制で、もう一人が亞莎へといくみたいですね。
亞莎と背中合わせに立ちます。
「そいつは任せたぞ」
「はい!」
相手が弱そうだからいいんですが、よく考えたら剣に対して鍋ぶたは木製だから相性が悪すぎますね・・・。
ノリだけで選んではいけないようです。
亞莎に賊が襲いかかる気配があったので、近くに来た際に剣を持った手に石を当てて落とさせました。
亞莎が、そこを一突きしている間に、こちらも終わらせます。
一突きした場所はお腹ですか・・・いっそのこと殺ってしまった方が、相手が楽になれるんですが・・・。
まあ、経験は積めたでしょうし、よしとしましょう。
刺したあと、亞莎はしばらく動きませんでした。
やはり、実戦は違うので、初戦ではこのようになってしまうのかもしれません。
亞莎が心の整理?をしている間に、邪魔なものを片付けておきます。
放心したままだったので、助言を入れつつ幌馬車に戻りました。
後は亞莎自身が考えるでしょう。
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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