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魔法少女リリカルなのは Extreme(エクストリーム) 第四十六話

Blazさん

イレギュラー"アインスト"の存在を知った零人達。
彼等はアインストを倒すために新たな戦いに入っていくのだった・・・・・!
そして、少年少女達は一つの答えに向かっていく・・・・・。

A,s 2nd編イメージソング

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2013-09-03 22:29:30 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1755   閲覧ユーザー数:1626

A.s 2nd編 第四十六話 「波乱の前触れ」

 

 

 

 

零人「っと・・・全員大丈夫か?」

 

なのは「私は大丈夫なの。」

 

フェイト「私もだよ。」

 

クロノ「取り合えず、全員は揃っているな。」

 

 

零人達は以前潜った石扉を潜り平行世界にたどり着いた。着いた場所は森で零人は出発前に貰っていたデータからアインストの位置を割り出していた。

 

零人「・・・えーっと・・イクス、現在地と目的地までの距離は?」

 

イクス『現在地からアインストまでは十数キロココから北東の位置です。』

 

クロノ「・・・・・場所は・・・・・・此方の世界のミッドか・・・」

 

ゼクス『なら出来るだけ穏便に事を進めよう。でないと後が面倒だ。』

 

霊太「だな。ってかアインストの巣は何処にあるんだよ?」

 

レイジング『確認した場所ではどうやら雲に偽装しているようです。』

 

なのは「雲って・・・・・いっぱいあるよ・・・・」

 

ユーノ「だ・・大丈夫だよ・・・なのは。・・・・・・・・・多分」

 

フェイト「・・・・そう・・・だよ・・・・はははははは」

 

はやて「フェイトちゃーん・・大丈夫なのはどっちやー」

 

ヴィータ「マジで先行き不安だな・・・・・。」

 

零人「・・・・・・仕方ないな。先にミッドの元帥の所に行ってロストロギアを回収しようぜ。」

 

クロノ「・・・その方がいいか・・・・なら部隊を分けよう。その方が効率は良い。」

 

霊太「なら。零人ともう一人誰かが元帥(ジジイ)の元に。残りは俺達とでアインストの巣の特定と破壊だ。」

 

零人「つってもな・・・・実際今が何時ってのが分かれば誰を連れて行くか変わるが・・・」

 

ヴィータ「なら、アタシはどうだ?アタシは事実、身体は・・・・・このままだし・・・」

 

零人「・・・それはアリだがそれだとこちら側のヴィータと間違えられて事態がややこくなる。」

 

ヴィータ「うっ・・・・・」

 

零人「って事で同行者はクロノにする。」

 

クロノ「別に構わないが・・別働隊の指揮はどうする?」

 

クロノがそう言うとなのは達は一斉に・・・・・・霊太に目をやった。

そして当の本人は・・・

 

 

 

 

霊太「・・・・・・・・・・・・・俺っ!?」

 

驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、所変わって場所は時空管理局本局のアポトルのオフィス。

其処では神が頭を抱えながら一人の佐官と口論していた。

 

神「じゃから!そんな理由でロストロギアを渡せんと言ってるじゃろ!」

 

「そんな理由って・・第一、ウチの部隊がロストロギアの捕獲と管理をしているんですよ!?

それを無視して独自に回収、そして保持。どう考え立って可笑しいのは元帥の方ですよ!」

 

神「・・・・・・・じゃからってココまで押しかけるか普通・・・・」

 

 

 

ミカエル「やれやれ・・どうしたらあんなに屁理屈を並べるのかしら・・・」

 

 

 

神「そうは言うがな、ワシ等にだってロストロギアの保管権は有る。それはお前さんとて知っているじゃろうに?」

 

「確かに保管権はあります。ですが!回収についてはどうですかね、元帥!」

 

神「ああ。それはちゃんと本部に通したから問題ないわ。・・・・・で言う事あるか?

 

 

 

 

八神二佐。」

 

神が今まで話していたのはこちら側のはやてでかなり大人びていた。しかし性格は正直昔と変わらずで屁理屈ばかりを並べられ正直神でも頭痛がするくらいだった。

 

神「いくらワシがロストロギアを独自に回収・保管したからと言ってそれだけで強制的に

六課に渡せと言う方が可笑しいじゃろうに。」

 

はやて「それでも。六課には万が一他の人物がロストロギアが外部からもたらされた場合、

此方で一旦預かって危険性があるかどうかを解析する権利があります。それでも・・・ですか?」

 

神(・・・ココへ来てまたそれかい・・・・零人・・早く来てくれてい・・・・)

 

 

 

 

すると・・

 

 

 

 

零人「失礼します。アポトル元帥は居ますか?」

 

ミカエル「っ!零人君!」

 

はやて「っ・・・・」

 

 

零人と人間の姿のノノとカムそして・・顔に包帯を巻いている人物が入ってきたのだ。

 

零人「ありっ・・・・不味かった・・ですか?」

 

ミカエル「いえ・・・それより今回は・・・」

 

零人「ええ。例の物を取りに。」

 

ミカエル「・・分かったわ。元帥。」

 

神「うんむ。」

 

神はそう言うと机の引き出しからひと括りの紙の束を取り出し零人に渡した。

 

神「それが例の資料じゃ。」

 

 

零人「・・・・・・ありがとうございます・・・所で・・・・・今って何年でしたっけ・

・・実はボケてしまって・・・・」

 

はやて「・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミカエル「今は・・新暦81年よ・・・。」

 

 

 

 

 

 

零人「・・・・・そうっすか・・・・・」

 

零人はそう言って部屋を出たのだが・・内心、不安と絶望に襲われていた。

 

零人「クロノ・・・かなりマズイぜ・・・・・」

 

零人がそう言うと包帯を巻いているクロノが答えた。

 

クロノ「ああ・・・どうやら・・・・」

 

零人「ここは・・・・俺となのはが行った・・前の世界とは違う・・・・・十数年後の平行世界だ・・・・・!!」

 

 

 

 

 

その頃、霊太達はと言うと・・・

 

 

霊太「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

なのは「・・・・・・・・・・・。」

 

フェイト「・・・・・・・・・・・。」

 

はやて「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

ヴィータ「・・・・・・・・・。」

 

ユーノ「・・・・・・・・・・えーっと・・・・・・」

 

 

 

霊太「これ・・・・高町だけでよかったんじゃね?」

 

霊太達の前にはなのはのディバインバスターで崩壊したアインストの巣が在った。

霊太達はアインストの巣を見つけ破壊に移ったが作られたのがまだ間もなかったのか

アインストの数はやや少なく、そして巣はもろかったのだ。

 

なのは「いや・・でも皆がいなかったから私とはやてちゃんは巣に攻撃できなかったし・・・」

 

ヴィータ「兎にも角にも・・無駄足だったかな。」

 

ジン「・・・・・・・そう言う訳でも無さそうだ。」

 

フェイト「っ・・・・・・・・」

 

すると霊太達は静まり返りあたりに気を配り始めた。

 

 

 

 

 

 

クシャル「20・・・・・・いや・・・軽く40は居るか・・・。」

 

ライ「此方の戦闘に今更気づいたらしいな。」

 

 

 

 

ユーノ「霊太、ここは・・」

 

霊太「ああ・・総員。転移して艦に戻るぞ!」

 

ゼクス『っ・・・・!!もう遅い・・!!』

 

レイジング『・・・特殊なフィールドを感知。どうやら魔力に干渉するフィールド波のようです。』

 

バルディッシュ『現在の状態では転移は困難です。』

 

はやて「そんな・・・・!」

 

霊太「AMF・・・・か。」

 

ゼクス『のようだ。』

 

なのは「AMF・・・?」

 

霊太「・・・これで俺達は何時の時代に来たか分かったぜ・・・・ここは・・・未来だ。」

 

フェイト「っ・・・・未来!?」

 

霊太(確率事象にでも巻き込まれたのかよ俺達・・・・)

 

はやて「霊太君。その前にAMFって何?」

 

霊太「・・・AMF・・・アンチマギリンクフィールド・・・・現在の俺達の世界ではウチの部隊が試作機を作っている所だ。効果範囲は1キロあるかないか。効果は魔力の集束を妨害する事。それを10キロ以上展開しているって事は未来世界ってことは間違いない。」

 

ゼクス『恐らく今来ている連中は今になってアインスト存在に気づき誰が倒したか、その正体を突き止めに来た・・・と言う所だな。』

 

霊太「ああ。兎に角、ココから急いで離脱するぞ!」

 

はやて「わ・・・分かった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「うおおおおおおおおおおお!!」

 

クロノ「くっ・・・・・こうも早くややこしくなるとは・・・・!」

 

その頃、零人とクロノは追撃隊に追われていた。クロノはノノの背中に乗り、零人は全力疾走していた。そして零人の顔は正直説明できない。

 

零人「アインストの巣は・・・・倒した・・よな!?」

 

クロノ「ああ。後は僕達撤退すればいいんだが・・相手がっ!!」

 

刹那、クロノとノノの付近に魔力弾が着弾した。零人は体力の限界かミドを召喚し跨った。

 

ミド「おー・・何か大変そうだな・・・・」

 

零人「んな事言ってねーでさっさと走れっ!!」

 

零人がムチを叩くとミドは走り出し、零人達はそのままノノとミドに乗り、逃げ続けた。

そして零人はチラッと後ろの追撃隊を見つめた。

 

零人「ちっ・・・・これは・・・・・マジでやべぇぞ・・・・!!まさか相手がアイツだとはな・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高町「其処の二人!止まりなさい!」

 

 

零人「よりによってこちら側のなのはかよ!!」

 

クロノ「あのBJ・・・・僕等の知らない武装があるかもしれないな!」

 

零人「そりゃ未来だもんな・・!!」

 

クロノ「・・・・・まさか腰の銃、使う気じゃ・・・」

 

零人「だとしたら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロノ「全力で止めろ!そんな事したらさらに不味いわ!!」

 

零人「えー・・だってー・・・・」

 

クロノ「だってのへったくそも無い!!」

 

高町「其処の二人!今ならまだ間に合うよ!」

 

零人「ちっ・・・・どの道あいつを撒いてリョウたちと合流しないと駄目だ!なら・・・!」

 

ピンッ!

 

クロノ「それってまさか・・・・・!!」

 

刹那、零人は高町に向けて何かを投げた。

それは・・・・・

 

 

 

 

バンッ!!

 

 

 

高町「っ!?」

 

 

 

零人「なら、スタンGでどうよ!!」

 

クロノ「質量兵器だけどナイス!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして霊太達は急いで走っていた。AMFの効果で魔法がまともに使えず残る逃走方法は走る事しか出来なかったのだ。

 

霊太「しっかし・・魔導師が徒歩とは・・シュールだね・・・・」

 

ユーノ「た・・確かに・・・・」

 

ヴィータ「んな事言ってる場合かよ・・・・コッチには体力無しが四人居るんだぜ・・。」

 

なのは「た・・・たいりょくなしは・・・・ヒドイの・・・・」

 

霊太「って言っても体力切れている奴に言われてもな・・・・・。」

 

そして再び霊太達は走り出し段々と前の光が強くなってきた。

それで其処が森の出口だと知った霊太は

 

霊太「っ!!全員ストーーーーップ!!」

 

 

なのは「っ!?」

 

フェイト「何!?」

 

霊太が慌てて全員を止め、なのは達が前を見ると大人の姿のフェイトが立っていたのだ。

 

霊太「マジかよ・・・・・」

 

はやて「・・・・大きいな・・霊太君。」

 

霊太「ああ。とてつもないグレネード・・いや爆弾だぜ・・。」

 

ヴィータ「って言うかはやて達こんな時までんな変態じみたことを言うなよ!」

 

ユーノ「揺るがないというかなんと言うか・・・・」

 

 

 

テスタロッサ「・・・其処の子達。大人しく此方の指示に従ってください。そうすれば・・・危害は加えません。」

 

霊太「ちっ・・・・どうするべきか・・・」

 

ヴィータ「いや、断るだろ普通。」

 

はやて「いや・・・でもそんな事をしたら潜在一隅のチャンスが・・・・!」

 

なのは「取り合えずはやてちゃん達は落ち着こうか。」

 

ユーノ「二人共本能に従順と言うか・・・・」

 

フェイト「・・・・・・・斬る。」

 

 

 

霊太とはやてはセクハラと自分の意思と戦い、それを無視してなのは達はどうするべきかと考えていた。だが、実力で言えば正直敵う訳が無い相手。そしてその相手はスピードが自慢のフェイト。一同は万事休すかと思っていたが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「アラスカイハーーーーーイ!!?」

 

クロノ「だああああああああああ!?!?」

 

 

 

突如、零人とクロノがノノとミドに乗りながら落ちてきたのだ。

その突然の出来事に一同は唖然としていた。

 

なのは「クロノ君!?あと零人君も!!?」

 

零人「オイイィ!何で「あと」!?メタだけど俺一応の主人公なんですけどぉぉ!?」

 

霊太「メタな発言はどうでもいいつーさか主人公言ってる時点でどうかと思うぞ。」

 

ヴィータ「まぁ、でも確かなんだがな・・・」

 

 

高町「フェイトちゃん実は・・・」

 

テスタロッサ「っ・・・・・・・」

 

 

 

零人「・・・で状況は?」

 

霊太「実は・・・・・」

 

零人「・・最悪だな。」

 

なのは「・・・どうするの?」

 

零人「・・・・・・作戦会議!総員、円の形になってココに座れ。」

 

はやて「・・・はい?」

 

 

 

 

テスタロッサ「でもそれが本当なら・・・」

 

高町「うん。大変な事だよ・・だから今はあの子達が持っているロストロギアを返してもらわないと・・・」

 

 

 

一方で零人達は円陣を組み作戦会議を行っていた。

 

零人「・・・って訳だが・・・」

 

はやて「・・・話を一旦纏めよか。まず、こちら側の元帥が手に入れたロストロギア。それは現在零人兄ぃが持っている。そしてそれを何故かこちら側のなのはちゃんが知っている。」

 

零人「ああ。ロストロギアは偽装して紙束になってたんだが・・どうしてかばれちまってな。んで俺達は追われてたって訳。」

 

はやて「・・そして現在、元帥は監禁状態。ウチ等は現在の状態でもう少ししたら相手の増援が来る。」

 

ヴィータ「最悪の状況だな、マジで。」

 

クロノ「零人。艦までの距離は?」

 

零人「ざっとココからだと10キロ弱って所。んでもって現在海の中だ。」

 

霊太「AMFがバッチリ張られている状態での飛行は無理だ。加えて援軍も後ろ盾も無し。」

 

ユーノ「・・・・って言うかそもそもどうして元帥は監禁されているんだ?」

 

零人「多分、ロストロギアを保管しているのはOKだったが何らかの手続きか何かが通ってなかったから私的理由の保有か独占っていちゃもんつけられたんだろうさ。」

 

霊太「まるで自分の物だから返しやがれと言わんばかりの言い草だな。」

 

クロノ「・・・何僕を見ているんだ、霊太。」

 

ノノ「クロノがそう言う性格だからじゃない?」

 

クロノ「・・・・・・・・・・・。」

 

零人「兎に角。今はココを脱する方法を考えようぜ。」

 

霊太「ってもな・・・相手は未来の高町とフェイトだぜ?勝てる見込み無いだろ?」

 

零人「まぁな。だが、此方のなのははラムダドライバを持っている。おまけに俺達の大半は使い魔持ち。数で圧倒するっきゃねーだろ。」

 

クロノ「・・・・それしかないか・・・皆異論は?」

 

クロノがその言葉で閉めようとしメンバーに問い詰めるが誰も異論は無かった。

 

 

 

 

 

 

高町「・・・そっちは話は終わったかな?」

 

零人「随分と優しいですね。時間を与えてくれるとは。勝利を確信しているのですか?」

 

高町「・・・そう言う事になるかな。君達への容疑は二つ。一つはロストロギアの無断持ち出し。そしてもう一つは犯人への協力。でも、もし持っているロストロギアを渡してくれて大人しくコッチに来てくれら・・・身の安全は保障するよ?」

 

高町の言葉に零人は信用をしなかった。それは当然の事で正直零人はまともな身の安全など管理局には絶対無いと思っていたからだ。それに元帥に対するいい加減な容疑。これて対しては全員が異論を持っていた。そして霊太がそれを代表し反論した。

 

霊太「・・残念だけど・・・・・・余り胸の無い人について行く主義ではないので。」

 

その言葉にフェイトは「クスッ」と小さく笑い。なのはとはやては若干の怒りを覚えた。

 

高町「っ・・・・・そう・・なら、これはどうかな?・・実はただ一人を除いて他の子の容疑は犯人への協力だけ。つまり、その子だけを渡せば・・・皆の罪は軽いよ。」

 

クシャル「・・・・なるほど・・零人か。」

 

なのは「・・・・・・・そう言って信じる馬鹿はいないの。」

 

零人「ユーノを除いてな。」

 

ユーノ「ぶっ!?」

 

ヴィータ「テメェ・・後で覚えてろよ・・・・」

 

霊太「・・・って訳だ。残念だが要望には応じないって訳だ。」

 

 

高町「なら・・・実力行使だよ!!」

 

零人「へっ・・・来るなら来いよ!」

 

刹那、高町のアクセルシューターが発射され零人と霊太は応戦に入った。

零人は大剣を抜き霊太はタクティカルとストライクを抜いた。

 

零人「クロノ!皆を艦に!」

 

霊太「ココは俺達で抑える!」

 

クロノ「っ・・・しかしだな・・・!」

 

ノノ「クロノ。」

 

クロノ「っ・・・・・・・・・皆・・行くぞ・・!」

 

なのは「えっ!?」

 

クロノ「・・・ここは二人を信じよう。そうでもしないと先には進めないし八方塞のままだ。」

 

フェイト「・・・・・・わかったよ。」

 

クロノの言葉に最初はなのは達も反論したがやがてクロノの気持ちを知り走り出した。

 

テスタロッサ「っ!先には・・・・!」

 

零人「おっとっ!!」

 

テスタロッサはクロノ達の妨害に入ろうとするが零人がそれを妨害し霊太は射撃体勢のなのはに向かい連射した。

 

高町「・・・質量兵器・・・・ただじゃすまないよ?」

 

霊太「それでも結構。」

 

零人「それでも・・・守りたい物があるからな。」

 

零人は大剣を刺し腰からセイバーとDEを抜いた。テスロッサは高町と並び、零人も霊太と並んだ。そして・・・

 

 

 

零人「・・・・・・・・」

 

高町「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!」

 

 

 

刹那、高町はディバインバスターを放ったが零人達には当たらず零人達は相手に向けて乱射した。

 

高町「っ!!」

 

霊太「残念だが撃たせはしないぜ!」

 

霊太が高町を押さえているがテスタロッサがそれを援護しようとしていた。それを零人は銃の乱射で牽制し腰に銃をしまい再び大剣を持った。

 

テスタロッサ「くっ・・・・・!」

 

零人「行かせねぇよ!!」

 

零人は大剣を振りかざしテスタロッサはバルディッシュで防いだ。しかし零人の押しが強くバルディッシュの杖の真ん中で叩き切られた。

 

高町「っ!フェイトちゃん!!」

 

霊太「おっと!余所見厳禁だぜ!!」

 

霊太は腰に巻きつけているバッグの中からグレネードを取り出し投げつけた。

高町はそれに気づきシールドを張るが質量兵器だからか余り防げなかったのだ。

 

霊太「ゲッ・・・防げるのかよ・・・・」

 

ゼクス『だが対質量にはまだまだらしいな。』

 

零人「ちっ・・・・・このまま時間稼ぎとしゃれ込みたいが・・・」

 

霊太「それは無理そうだな。そろそろ増援が来る筈だ。」

 

イクス『増援確認。数は・・・・・40は居ますね。』

 

高町「っ・・・・・それならこっちの勝ちだね。どうする?」

 

零人「・・大人しく捕まれと?冗談にもなんねーな。」

 

テスタロッサ「じゃあこの場を打開する方法があると?」

 

霊太「でないと・・・・・・」

 

ピンッ!

 

零人・霊太「「んな事言わねーよ!!この馬鹿が!!」」

 

零人はスモークGを投げ、霊太はスタンGを高町達に投げつけた。

刹那、スモークGが爆発しその次にスタンGが爆発し、グレネードの対策を知らない高町達はモロで喰らってしまい、しばらく動くことが出来なかった。

 

 

 

高町「・・・・・・・・・あ・・・・しまった!!」

 

フェイト「あの子達は!?」

 

二人の前にはすでに誰も居なく高町達はその場でしばらく呆然とするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、零人達は集合場所である艦に向かい草原を走っていた。

 

零人「・・・・流石に撒いたか。」

 

霊太「ああ。だが問題は高町達だ。いくらあいつ等が全員居るからって事実まともに耐えれるのはアイツぐらいだ。」

 

零人は内心なのはを心配し急いで向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

時を同じく、なのは達は・・・

 

なのは「はっ・・・はっ・・・」

 

クシャル「・・・そろそろ一旦休憩するか?」

 

なのは「・・・うん・・・・そうするの・・・」

 

なのはは"一人"で再び森の中を走っていた。何故なのはが一人なのかと言うと話は少し前にさか上る。

 

 

 

数分前・・・

 

なのは達は零人と霊太と別れ艦に向かい走っていた。だが・・・

 

「其処までだ。平行世界の者達。」

 

はやて「っ・・・・!」

 

ヴィータ「ちっ・・・・・・・」

 

 

一行の前にはこちら側のシグナムが立っており。周りには魔導師たちがスタンバイしていた。

 

ライ「先回りされたか・・・・!」

 

シグナム「・・・そうさせて貰った。これ以上逃げるのは無駄だ。それに、この逃げ自体もな。」

 

ジン「・・・一応どう言う事か聞いておこう。」

 

シグナム「・・・単純だ。お前達は"利用させられていた"ただそれだけだ。」

 

ライ「・・・・意味が分からんな。」

 

シグナム「・・・そうだな。では説明しよう。お前達の関係者であるあの小僧。アイツとアポトル元帥が協力して私的にロストロギアを保有していたのだ。それも、誰も知らない所でだ。」

 

クシャル「・・・・それは俺達の世界の物・・と言ったら・・どうする。」

 

シグナム「根拠が無い。と言い返させてもらう。」

 

クシャルはそれを聞き納得した。確かにロストロギアが平行世界の物と言えても根拠が無ければ意味を成さない。そして一番の問題はそのロストロギアが知られているか否かだ。だからこの状況では明らかに知られていないが当てられる。

 

ノノ「・・じゃあアンタ達は流れてきたロストロギアを全て自分達の物だと言い張るのかい?」

 

シグナム「そんな事は言わん。だが少なくとも知られていないロストロギアは・・もしかしたら私達の世界の物かもしれんだろ?」

 

カム「・・・次元世界の管理とか言って知らないって・・情けなくないか?」

 

シグナム「っ・・・・・・・」

 

シグナムはカムに痛い所を疲れると顔を少し歪めた。そしてはやてが言い放った。

 

はやて「・・・・けど・・どの道同じロストロギアがあったらそれは争いの種となる。・・・零人兄ぃならそう言うで。そして・・・ウチ等も同じや。」

 

シグナム「争いなどは起こさせん。私達が居る限り。」

 

フェイト「・・・そう言って・・アインストには気づかなかったのですね。」

 

なのは「・・・そうだね。少なくとも・・・アインストも争いを産む物達。それを野放しにしてたって・・・」

 

シグナム「それは・・・・・・」

 

ヴィータ「・・・言う事はんだけだ。シグナム、とっとと道開けろ。」

 

シグナムが何も言えず沈黙しているとなのは達の後ろから何か音がした。

 

ドーン・・・・ドーン・・・・ダダダダ・・・・

 

クロノ「・・これは・・・爆発音と・・・・銃声・・・?」

 

ユーノ「銃声って・・・まさか・・・・!」

 

 

 

高町「ディバイーン・・・・」

 

クロノ「っ!!!総員散開!!!逃げろ!!!」

 

 

高町「バスターーーーーー!!」

 

零人「だあああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

そして高町のディバインバスターでメンバーは散りじりになりなのはは一旦艦に向かっていた。

 

なのは「・・・・はぁ・・・・ちゃんと話せば分かるよね・・きっと・・・」

 

クシャル「・・・・・・・だといいがな。」

 

なのは「・・・レイジングハート、艦までどの位なの?」

 

レイジング『距離は5キロ強です。』

 

なのは「皆の位置は?」

 

レイジング『現在・・不明です。』

 

アル『ですが少なくとも各員は艦を目指して移動しているかと。』

 

なのは「・・・・・そうだね・・。」

 

なのははそう言って立ち上がった。すると左からガサガサと草を掻き分ける音がしなのははデバイスを構えた。そしてなのははゆれている草に向かい問い詰めた。

 

なのは「・・・・誰?」

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイト「・・・なの・・は?」

 

 

なのは「・・・・・フェイトちゃん・・・・!」

 

フェイト「なのは・・・・・!」

 

 

すると草の中からフェイトが出てきてなのはと抱き合った。後ろにはライが出て来てなのははフェイトに安否と質問をした。

 

なのは「フェイトちゃん大丈夫!?怪我してない!?皆は!?」

 

フェイト「私は大丈夫だよ。でも・・・・」

 

ライ「ココに来るまで誰とも会わなかった。・・すまないな。」

 

なのは「うんうん・・大丈夫なの。」

 

クシャル「・・だがそれはそれで不味いぞ。ココまで誰ともと言う事はこの先か零人達の方かだ。」

 

なのは「っ・・・・・・・・大丈夫・・だよ・・・・・だから・・今は艦に急こ!」

 

フェイト「・・・うん・・!」

 

なのはの言葉にフェイトは肯きライを肩に乗せ走り出した。

 

 

 

 

 

 

そしてその頃はやては・・・・・

 

はやて「・・・・あらら・・・」

 

アーマ「・・見つかってしまいましたね。」

 

 

テスタロッサ「・・・ふぅ・・やっと見つけた・・・・」

 

テスタロッサに見つかってしまい、対峙していた。だが実力の差を考えたはやてはどうするべきかと考えていた。

 

はやて「・・・ここは「可愛い子には旅をさせろ」言う事で道を「(テ)開けないから。」・・・・・さいですか・・。」

 

アーマ「でしたら・・"アレ"を使って見ては?丁度実験対象がいますし。」

 

はやて「ああ・・"アレ"か・・・・・よしっやってみるか。」

 

テスタロッサ「っ・・・・・・・・・まさか・・・ラグナロク・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

するとはやては意識を集中し呪文を詠唱し始めた。

 

 

 

 

 

 

はやて「黄昏よりも昏きもの 

    血の流よりも紅きもの 

    時の流れに埋もれし 

    偉大なる汝の名において 

    我ここに 闇に誓わん 

    我等が前に立ち塞がりし

    全ての愚かなるものに 

    我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを・・・・!!」

 

 

テスタロッサ「っ!?」

 

はやて「新必殺・・!!

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

竜破斬(ドラグ・スレイブ)!!!」

 

刹那、はやてのデバイスから紅い魔力球が発射されそれをテスタロッサが迎撃したが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「・・・・・なんだかさっき凄い爆発が・・・・・」

 

フェイト「・・・・うん・・・・・」

 

そしてなのは達が見る方には爆煙が上がっていたと言う・・・・・

ちなみにはやてがこの呪文を知っていたのは偶然、夜天の所にこの事について書かれていた事と零人の持っていた漫画を元に構築したのだった。そしてまだまだ種類はあるとか・・・・・

 

 

クシャル「・・・アーマの奴・・・生きてるかね・・・」

 

ライ「・・・大丈夫だろ・・彼女は強い。」

 

 

 

 

 

 

 

ヴィータ「・・・・そういえば最近はやてなんか零人が持っていた漫画に夢中だったな・・・・確か魔法がある漫画で・・・」

 

ジン「・・・言いたい事は分かった。」

 

 

 

霊太「・・・・あれって・・・八神の声だったよな・・・」

 

ユーノ「うん・・・・・確かに・・・・」

 

 

 

 

零人「・・・・・・何だろ・・・どっかで聞いた呪文だったような・・・・」

 

クロノ「な事言っている場合か。行くぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

なのは「・・・そろそろ艦に近づいてきたね・・・。」

 

フェイト「ふぅ・・・・ようやくだね。」

 

なのは達は森を抜け海の近くに出た。其処は一面の蒼い海が広がっておりそして・・・

断崖だったのだ。なのはとフェイトはこの後の事について考え合っていた。

 

なのは「・・・AMFの効果範囲って確か・・・・」

 

フェイト「10キロぐらい・・・ってことは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

高町「当然、ここにも張られているよ。でも濃度は少し薄いかな。」

 

なのは「っ・・・・・!!」

 

なのは達が後ろを向くと高町が一人・・・立っていたのだ。そしてなのは達はデバイスを持ち、臨戦態勢に入った。

 

高町「・・・・・一つ・・聞いていいかな?・・・・・・どうしてあの子に協力するの?」

 

フェイト「・・・・・信じているからです。私達は零人を。」

 

高町「・・・そっか・・・・・・・・」

 

 

なのは「・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高町「時空管理局特務六課所属 高町なのは。アナタ達を重要参考人として拘束します!」

 

クシャル「来るぞ・・・・・!!」

 

なのは「っ・・・・・・!!」

 

フェイト「・・・・・・・・!」

 

 

高町「ディバインシューター!!」

 

なのは「アクセルシューター!!」

 

戦闘開始の合図の二人のシューターは互いに相殺されフェイトはバルディッシュをサイズフォームにし接近した。しかし高町はそれをシールドでガードしバリアバーストでカウンターをした。

 

フェイト「っ!!」

 

フェイトはすかさず間合いを取り再度攻撃態勢を取ったが・・・

 

フェイト「・・・・使って見るか・・・・」

 

高町「・・・・・?」

 

フェイト「バルディッシュ!」

 

バルディッシュ『ダガーフォーム。』

 

バルディッシュは形が縮小され二つに増えそして短剣のような形になった。このフォームはフェイトが元々攻撃のバリエーションを増やす為に考案したフォームの一つで他にも色々とあるらしい。ちなみにアイディアは以前、咲夜がナイフを使っていた所からである。

 

フェイト「・・・・よしっ・・」

 

高町「なるほど・・・確かにそれならスピードのあるフェイトちゃんとは相性バッチリだね。」

 

フェイト「・・・それはどうも・・なのは!」

 

なのは「っ・・・・!アル!!」

 

アル『了解(ラージャ)』

 

なのは「ラムダドライバ・・起動っ!!」

 

なのははラムダドライバを起動し再びレイジングハートを構えた。

これを見て高町は自分が知らないシステムをこの子達が使っているので少し疑問と不安を感じたのだった。

 

なのは「フェイトちゃん・・弾幕張るから・・・」

 

フェイト「・・うん・・・!」

 

高町「・・・・・・・・・!」

 

 

 

刹那、フェイトはバルディッシュを構え再度高町に接近、攻撃を仕掛けた。

それに対し高町もアクセルシューターで応戦しようとしたがなのははいつもも以上の魔力スフィアを展開し高町に発射した。そして互いのスフィアは相殺されていった。

 

高町「っ!?どうしてそれだけのスフィアを!?」

 

なのは「・・・・・・・」

 

この攻撃の種明かしは殆どの魔力スフィアは余り魔力を込めていなかったのだ。

つまり余りスフィアの一つに魔力を集中させず簡単に出来たら次のスフィアを簡単に作るという数任せの攻撃だったのだ。

 

そしてその隙にフェイトが攻撃を仕掛けた。

 

フェイト「取った!!」

 

高町「っ!!」

 

しかしこれを高町は間一髪でデバイスでガードした。だがダガーに入れる力は強くデバイスは半分近く斬られていた。

 

高町「フッ!!」

 

フェイト「っ!!」

 

それを高町は力任せに振り払いフェイトは距離を取るが・・・

 

高町「アクセルシューター・・・・・シュート!!」

 

フェイト「しまっ・・・・!!」

 

そのまま高町はアクセルシューターを放ちフェイトはとっさの事でガードが間に合わずダメージを受けてしまった。

 

フェイト「っ・・・・・・!!」

 

高町「まずは・・・・!!」

 

高町は動けなくなったフェイトをバインドで拘束しようとするがその少し後ろを見て驚いた。

 

高町「っ・・・・!!」

 

なのは「ディバインバスタァァァァ・・・・・+L!!」

 

なのははフェイトが時間を稼いでいる間にディバインバスターをチャージし攻撃に転じた。

高町はそれをシールドで防ぐがラムダドライバの効果でシールドはアッサリと破壊され直撃を喰らった。

 

高町「どうして・・・・・・!?」

 

なのは「・・・ふぅ・・・・・・・どうにか貫けたの・・」

 

フェイト「このまま押し切るよ・・・・!」

 

なのは「うん・・・・!」

 

なのはは再びディバインバスターの為の魔力をチャージし始め、フェイトは時間稼ぎの為に攻撃に転じた。積極的な攻撃の為高町はガードしか出来ずにいたが・・・・・

 

高町「っ!!そこっ!!」

 

一瞬の隙を突きフェイトにバインドを掛けた。

 

フェイト「っ!!しまった!!」

 

なのは「フェイトちゃん!?」

 

高町「よそ見していると・・・・!!」

 

すると高町もディバインバスターのチャージをしたがなのはのよりも早くチャージされており、恐らくタイミングはほぼ同じとなのはは考えていた。

 

なのは(タイミングはほぼ同じ・・・・なら・・ラムダドライバで押し切るしか・・・!)

 

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

高町・なのは「「ディバイーン・・・・・・・バスターァァァァ!!!」」

 

 

刹那、二人のディバインバスターがぶつかり合った。

 

高町「カートリッジロード!!」

 

カシュン!カシュン!

 

なのは「っ!!此方も・・・・!!」

 

カシュン!カシュン!カシュン!!

 

互いにカートリッジを使い威力を増幅させていたが両者は一歩も引かなかった。

しかし・・・

 

高町「っ・・・・・・!」

 

なのは「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

バシュウン!!

 

 

なのは「っ!?」

 

突如、レイジングハートが廃熱をした。なのはは何事かと思っていたがそれはアルの言葉で嫌でも理解するのだった。

 

アル『警告。オーバーヒートです。』

 

なのは「そんなっ!!」

 

クシャル「っ!!なのは!!」

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのはのディバインバスターは掻き消され。なのはは吹き飛ばされた。

 

なのは「きゃあああああああ!!」

 

クシャル「ぐっ!!」

 

 

フェイト「っ・・・・・・・・・なのはっ!!」

 

なのはは意識を失い、断崖の崖から落とされて行った。

それを後から来たシグナムがキャッチしなのはとクシャルは捕まったのだった。

 

フェイト「ああ・・・・・・・・・・っ!!」

 

するとフェイトはバインドを付けられている状態から立ち上がり高町に刃向かおうとしていた。だがそれをライが通常のサイズのモンスターになり止めていた。

 

ライ「落ち着けフェイト!このままではお前も・・・・!」

 

フェイト「離せ、ライ!!こいつは・・・・・こいつは・・・・・・・!!」

 

フェイトはなのはを容赦なく倒した彼女に対し復讐の目つきで睨み、吼えていた。

それに対し落とした本人は冷たい目でフェイトを見つめていた。

 

高町「・・・・・・・・これが・・・戦いなの。分かって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「・・・ざけんじゃねーぞ。」

 

高町「っ!!」

 

すると高町の後ろには零人が立っており見た目は落ち着いていたが内心では怒りが満ち溢れていた。

 

零人「テメーはそんな歳になるまで戦いの真実を知らなかった。なのに「これが戦いだ」? 

エラソーな口叩くのも体外にしろっ!!」

 

高町「っ・・・・・・・・」

 

その言葉に・・高町は何も言えなかった。図星だからか。それだけで無い。零人の目はそんな場を抜けてきたという風格があったのだ。そして・・なのはやフェイトにも・・

 

零人「俺はな。一度なのは達と敵対してた時がある。闇の書事件の時だ。」

 

高町「えっ・・・・・?」

 

零人「なのは達は俺だと知らず・・俺と戦っていた。俺はあいつ等と知ってて戦った。・・・・どんな気持ちか分かるか?・・分かんねーよな。仲間と・・・友達とも知らずに戦ってきたあいつ等の気持ちが・・・友達と知ってても戦った・・ヴィータや俺の気持ちが・・・分かんねーよな。知ってる奴と敵対したことが無いからな。」

 

高町「っ・・・・・・そんな事・・・・!」

 

零人「無いか?なのは達は俺の正体を知らなかったんだ。それが無いって言い切れるのか。知ってて戦うのと知らずに戦うのは違う。・・・・・現にあいつ等はそれを味わった。アンタとは・・・少なからず違うぜ。」

 

高町「っ・・・・・・・・・」

 

フェイト「零人・・・・・・」

 

零人「・・・すまねぇフェイト・・敵が直ぐ其処まで来ている・・この状態じゃ・・なのはを助けるのは俺でも無理だ。」

 

フェイト「えっ・・・・待って・・零人・・・・・・」

 

すると零人はフェイトの元に近づき・・転移魔法を展開した。

 

高町「っ・・・・転移魔法!?」

 

シグナム「この状態でだと!?」

 

 

零人「・・・・・・・・なのは・・・・必ず・・・助けるからな・・。」

 

零人はそう言ってフェイト達と転移するのだった。

そしてその場に残った高町とシグナムはただ立っていたのだった・・・・・

 

 

 

高町「・・シグナムさん・・状況は?」

 

シグナム「・・・他のメンバーは全員逃走・・確保はこいつだけだ。」

 

高町「・・・分かりました。その子を取り合えず病院に。それとフェイトちゃんは私が。」

 

シグナム「・・・頼む。」

 

シグナムはそう言ってなのはとクシャルを抱きながら飛んで行った。

そしてその場に残った高町は海を見つめつぶやいた。

 

高町「・・・・君に・・・・・何が分かるの・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で艦についた零人達だがフェイトは零人に何故なのはを助けなかったのかと

個室で問い詰めていた。

 

フェイト「どうして・・・・・どうしてなのはを助けなかったの・・・・?」

 

零人「・・・・すまねぇ・・・・確かに俺ならあいつ等を倒せたかもしれない。でもそれはあいつ等が俺達の実力で倒せる相手だったらの話だ。正直・・俺でもどうか分からなかった。」

 

フェイト「・・・それだけで・・・・?それだけでなのはを見捨てたの?」

 

零人「違う・・・・!それにあの場では皆の状況も知れずだった。そんな状態でやってみろ・・・全員捕まってたんだぞ・・・・・」

 

フェイト「っ!!」

 

するとフェイトは零人の胸ぐらを掴み、零人を押し倒した。

 

フェイト「それでもっ!!それでも、どうしてなのはを助けなかったの!!?」

 

零人「・・・仲間一人の為に・・全員を天秤に賭けれるか?・・・無理だろ?だったら・・!

俺は今助けられる仲間を助けるっ!!」

 

フェイト「っ・・・・・・・・でも・・・・・どうして!?どうして・・・・・零人・・強いのに・・・・助けなかったの・・・・?」

 

零人「・・・・・あの場にはAMFがまだ張られていた。正直俺の実力は半分以下になる。

それに・・追撃の部隊のせいで魔力を大量に消費していた。あの場で転移一回分しかな。

そんな魔力だけなら・・俺も・・フェイトも・・・捕まっていたんだぞ?」

 

フェイト「・・・・・・・・・・・・でも・・・・・・でもぉ・・・・・・」

 

するとフェイトは零人の胸を叩き顔を当て、大粒の涙を溢していた。ライはそれを見て部屋を出て、零人も部屋を出たのだった。

 

零人「・・・・・ゴメンな・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、零人と通路ですれ違った霊太はフェイトが居る部屋に入った。

 

霊太「・・・・・・・」

 

フェイト「・・・・・・・・」

 

フェイトはさっきのままで地面に顔を当てながら涙を流していた。

霊太は一歩ずつフェイトに近づき言葉を交わした。

 

霊太「・・・・・・分かってやれ・・とは言わねぇ。でもな、零人も・・・苦渋の決断だったんだって事は・・知ってて欲しい。俺も行けなくて・・・ごめん・・・。」

 

フェイト「・・・・・・・・」

 

霊太「・・・・・・・・・・」

 

 

 

フェイト「・・・・・リョウ・・・」

 

するとフェイトはゆっくり起き上がり霊太を見つめた。

 

フェイト「涙を止めて・・・・・・・」

 

霊太「・・・・ああ・・・止めてやるよ。」

 

霊太はそう言ってゆっくりフェイトと顔を近づけ・・口付けを交わした。そしてまるで獣のように互いを求め合い・・フェイトは涙を止めるのだった・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ブリーフィングルームでは正直言えば重い空気ではなく重過ぎる空気が流れていた。はやて達は零人の状態を理解はしたが内心どうにも受け入れられなかった。

 

クロノ「・・・・・それで・・零人。どうするつもりだ。」

 

 

零人「どうする?・・・・・・んな事は最初から決まっているさ。」

 

 

零人はそう言い一枚の紙を取り出した。

それにはびっしりと文字が詰められ一同はそれを見て「もしかして」と思った。

 

 

零人「大義名分は元帥の無実証明・・・。

 

 

 

 

これより、高町なのは奪還作戦「オペレーション・レイジング」の開始を宣言するっ!!」

 

 

 

 

 

次回予告ッ!!

 

零人「決断を下したなのは奪還作戦!」

 

フェイト「なのはを奪還するため私達はミッドに行くのだが・・・」

 

はやて「立ちはだかるは未来の私達!」

 

ヴィータ「激戦の最中、なのははある事を思う・・・」

 

霊太「それは新たな力の目覚めの時だった!」

 

ユーノ「次回!「目覚めし翼」!!」

 

 

 

 

 

『僕は・・君の新たな翼であり・・剣だ。』


 
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