「もうな、なんかめんどくさくなったんだよ。何もかも。」
俺は言った。
「人生めんどくさいじゃん。それなのに今まで生きてきた俺は、とってもすごいと思うんだ。そりゃ、たかだか十何年と言ってしまえばそれまでだよ。でも俺にとっては、この長すぎる時を精一杯あがいてきたんだ。ボロボロになりながらも、必死で自分を探してきたんだ。なのにこの仕打ちは何なんだよ。理解できないんだ、すべてが。自分はもう何もやりたくはない。」
「眠いなら寝ろ。」
親友はそういってあくびをした。
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五分小説です。
読みやすいように書いています。
よろしくお願いします。
『その妄想は君だけのものだ。』(変ゼミより)