最近本当に賊が多いです。
ここだけなんでしょうか?
「何かいいものでもありましたかな?」
星が顔に血を付けたまま、こちらへと向かってきます。
「顔に血が付いてますよ」
布で拭いてあげます、これで一ポイントくらい稼いでるはず・・・。
ポイント貯めても何も無さそうですが・・・。
結局、星が何を買ったのかは教えてくれませんでした。
まさかのあれを購入したのかと思い、問いただしてみましたが、うやむやです。
店主に聞いても教えてくれません。
個人情報漏洩が無いなんて・・・なんでも金にするのが商人では?袖の下渡してるのに・・・。
普通のところなら簡単に落ちるのに、あの店だけは駄目なようです。
何を売っているのか全く分かりませんでした。
カウンターがあって、「あんたが欲しいものはなんだ?」と聞かれても・・・俺の前に入った者が何を買ったのかを知りたいと言っただけなのに・・・。
金だけ取って、「買ったそいつに聞け」ですよ・・・。
ひどい話です・・・お金返ってこなかったし・・・。
兎に角この時点であれを手に入れたと見て間違いないでしょう。
泰山ってところまで南下してきました。
徐州までもう少しです。
この町に、かなり旨い飯屋があると聞いて、星が張り切っています。
貴女の狙いはメンマですよね?
筍料理があると聞いた途端、止まりません、止められません。
教えてくれた人に、礼を言った次の瞬間に移動です。
今も、片手を掴まれて、素晴らしい早さで爆走中です。
片手鯉のぼりですか?
普通の人だったら腕千切れてますよ・・・。
元々は、書の情報を探しながらでしたが、ここで有力?情報が入りました。
突如として、店が繁盛し始めたそうです。
確かに怪しいですね。
そして、内容を少しだけ聞いた途端今の状況です。
続きがありそうだったんで、もう少し詳しく聞きたかったんですが・・・。
着きました・・・。
気で補強しなかったら、絶対肩が抜けてました。
どこにあんな力があるんでしょうか・・・まあ、ただの食欲の力でしょう・・・。
人の欲とはなんとも凄まじい力を秘めているものです。
・・・この店ですが、確かに人が多いですね。
既にお昼も過ぎてしばらく経っているはずなのに、行列は無いにしても、店内に空いている席が少ないです。
さて、どれくらい美味しいのでしょうか?
この世界での、美味しいの基準だったら、ただの旨い飯屋なだけです。
まあ、ここは軽く炒飯と焼売と・・・。
星・・・なんで手を震わせているんです?
メンマがない?
「すいませ~ん。筍を使った料理ってどれですか~?」
ふんふん・・・。
ほとんどの料理に入っているらしいですよ、よかったですね。
「店主!何故麺麻が無いのです!」
騒ぎを起こすのは勘弁してください・・・。
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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