No.613614

恋姫 華陀紀行70

Peruさん

本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。

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2013-08-29 07:45:05 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1976   閲覧ユーザー数:1809

 

 町へと入る前に、桂花は俺に自分を抱くようにせがみます。

 

 

 決して、いかがわしい方ではありませんよ!

 

 

 どうやら、人を見たり触れたりするのが完璧に嫌みたいですね。

 

 

 片手で荷車を引きつつ、もう片方で桂花を支えます。

 

 

 明朝と言うことで、人通りはまばらです。

 

 

 桂花の指示に従い、進んでいきます。

 

 

 結構大きな屋敷のところにきました。

 

 

 門の前には二人ほどが、立っています。

 

 

 治安悪いんですかね。

 

 

 指先はここを指しているようです。

 

 

 ここが、言っていた実家なのでしょう。

 

 

 荷車を引きながら更に近付くと、男たちが警戒し始めました。

 

 

 いや・・・そんなに殺気を出さなくても・・・殺っちゃいますよ?

 

 

「止まれ!」

 

 

「何用だ!」

 

 

 一人ずつ言うことを分けてるんですね、仲がよろしいことで・・・いや、業務分担か?

 

 

「一応案内されて来ただけなんだが・・・」

 

 

「ここが荀家と知って来たのだろうな?」

 

 

 なんか、手槍の握りが強くなってきてますよ・・・。

 

 

 予定通り、ここが桂花の家で良いみたいです。

 

 

 桂花の名前って荀・・・なんとか!真名さえ知っていれば問題ない。

 

 

 取り敢えず説明させるべく、腕を上下に揺すってみるが、首をフリフリして、一向に話そうともしません。

 

 

 その上、「やっつけて」なんて言うものですから困ります。

 

 

 まあ、戦闘不能にさせて、後で誤解を解きましょう。

 

 

 でも、簡単にやられる門番って、今後も雇って貰えるんだろうか・・・。

 

 

 うん、先ずは自分のことを考えよう。

 

 

 

 

 二人を気で圧迫して、動けない隙をついて身体を硬直させます。

 

 

 背中を壁に預ける感じにしてっと・・・しかし、これだと重心が悪るいな・・・二人を組み合わせてと・・・よし!はい出来上がり!

 

 

 男二人の腕を絡ませ、壁へともたれかかせ立っているようにし、槍をクロスに構えて、腕を支えます。

 

 

 どこから見ても常に厳重な門番に見えるに違いない。

 

 

 半刻もあれば解けるから、それまで頑張ってね!

 

 

 美術の成績は悪かったですが、所詮感性なんて人それぞれです。

 

 

 俺には、あれが完成された素晴らしい出来だと認識しています。

 

 

 それでいいんです。

 

 

 さて・・・門に荷車を入れる前に、芸術作品を作ったせいで通すことが出来ません。

 

 

 荷車は置いて入りますか・・・。

 

 

 一応ここの娘?がいるとは言え不法侵入なんだろうなあ。

 

 

 門の横手の通行路から入らせてもらいますよ~。

 

 

 

 

 中に入ったことを桂花に伝えると、再度指示が出ます。

 

 

 その間にも、数人の男たちが芸術作品へと姿を変えていっています。

 

 

 やはり、考える人というのは座っていないと締まらないな・・・体育座りでは何かが違う・・・。

 

 

 無駄に凝ってしまったせいか明るくなり、騒ぎが大きくなってきました。

 

 

 どうしたら、もっと真実に近付けるのか模索していたので、この時囲まれていたのに気付いていなかったんです。

 

 

 囲まれても問題ないと無意識が判断したのかも知れませんが・・・。

 

 

 囲んだ後に、女性が現れたようで、声をかけてきました。

 

 

「何者です!」

 

 

 突然の声に今考えてることをそのまま伝えてしまいます。

 

 

「む!?美について考えている者だ!それよりもこの姿をどう思う?何かが違うような気がしてるんだが、それがわからないんだ・・・」

 

 

「腰掛けていないからでしょう。そのような戯れ言ではなく名と目的を言いなさい!」

 

 

 そうか・・・やはり腰掛けてないと駄目なのか・・・見る人が見ればすぐにわかるものなんだな・・・。

 

 

 そのような、どうでもいいこと考えた後に、包囲されていることに気付きました。

 

 

 女性の方を見ると、何処と無く桂花に似ているような気がしないでもないです。

 

 

「名だが、華陀という。あ~誤解が生じる前に言うと、この子がここを指示したものだから来たんだ。恐らくここの子だと思うんだが?」

 

 

 そう言って抱きかかえている桂花を見せ付ける・・・顔が胸側に向いてるので背中しか見せれてないが・・・。

 

 

 既に、あの冬ごもりで傷もなくなり、目の前の女性に近い顔になっているので分かりやすいと思う。

 

 

「(ほら、桂花、着いたぞ)」

 

 

 周りをチラッと見ただけで、また首をフリフリです。

 

 

「すまないが、男たちを下げてもらえないか?人間不信の中でも、特に男性不信に陥っていてね、男がいるとちょっと困ったことになるんだ」

 

 

 女性は、数瞬考えましたが、包囲していた者達を下がらせました。

 

 

「さて、下がらせた訳だけど、貴方も男よね?どうして貴方は大丈夫なのかしら?」

 

 

「俺が医者だからだ」

 

 

「噂は聞いたことがあります」

 

 

 未だに疑いの眼差しですね・・・まあ、行きなりきてそんなことを言っても無駄か・・・。

 

 

 取り敢えず、桂花を降ろすことにします。

 

 

 母子?姉妹?の感動の御対面の瞬間ですね!

 

 


 
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