陳留から西方面へ向けての脱出劇です。
顔が売れてるって嫌ですね。
ファンの子(老若男女)が追ってきて大変でした。
どこぞのアイドルになったような気持ちです。
追うな!触るな!来るな!
警備員!警備員はどこ!?
・・・。
距離が離れてくると、途中から弓で攻撃してくる人まで出る始末で、もしかして殺してでも連れてくるってやつですか?
わざわざ馬まで使いますか?
・・・・・・・・・。
人間不審に陥りそうです・・・。
と言うことで、山の中で生活しつつ、向かってます。
街道には極力近付きません。
一応顔と髪を隠していますが、これって野党と勘違いされてもおかしくなさそうです・・・。
生活の中身ははっきり言って石器時代まで遡っています。
更に自身の身体を使ってですが、食用または薬になりそうな植物にも詳しくなりました。
本で読んだだけでは分からないものですね。
そろそろ、雪が降ってもおかしくないです。
毛皮等は集まってきたし、食糧も冬の山で生活出来るだけの自信はつきました。
冬の山を甘く見る気はありませんが、動物だってやっていけるんです。
俺がいけないわけがない!
いけるいけると思っていた時期もありました。
ほんの先程から、ちらちらと雪が降ってきています。
はっきり言って適当な場所が見当たりません・・・。
動物たちは一体どこで寝ているのだろうか・・・。
山の中を進んでいると、盆地のようなところに出ました。
なんか家が見えます・・・。
それも複数!
・・・の割にはなんか焼け焦げているような?・・・でも、人はいるみたいだし・・・。
なぜ、一ヶ所に集まってるんだ?数人はウロウロとしてるようですが・・・。
なんか、嫌な予感がしますね・・・。
暗くなってからこっそり近付きましょう。
普通の村なら物々交換したり、泊めてもらったりも可能でしょうが、もし違ったら・・・。
・・・・・・・・・
明らかに賊に占拠・・・というか賊の村にされてますね・・・。
夕刻になり、近付いたときに、反対側からぞろぞろと村に向かってきていました。
見た目で既に賊確定です。
実は村人と言っても信じません。
誰が違うと言おうと!
なんか、一人捕虜っぽい子がいますね・・・というか、裸足な上にボロボロじゃないですか。
そんな薄布だと凍えますよ?
取り敢えず様子見ですね。
かなりの物資が家に運び込まれています。
あの賊らは、これ持って一体どこから来たんでしょう?
もしかして街道に近いんでしょうか?
近かったら討伐されそうなのでそうとは思えませんが・・・。
よく見ると、家のなかは物資で一杯です。
冬を越すために蓄えているんですね。
飢饉と聞いていましたが、ここでは、そうではないんでしょうか?
運び終えると、みんなが、ある大きな家の方に向かいます。
人の気配が集まっていた家です。
やっぱり寒いから、賊といえども、寄せ集まって暖まるんですかね?
そう思って隙間から家の中を見ました・・・。
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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