真・恋姫†無双 異伝 ~最後の選択者~
第二章、『乱世の足音』
閉じられた輪廻の環。繰り返される外史。
かの外史に降り立ち、数多の戦いの中を彷徨いし天の御遣い・北郷一刀。
かの外史にて生を受け、諸葛孔明として乱世を駆け抜けた少女・朱里。
輪廻の真相に気付いた二人が出会った時、封じられていた運命が解き放たれる。
かの外史を去って一年。二人はごく普通の学生として、日々を過ごしていた。
そこに、外史の管理者・貂蝉が現れる。
貂蝉の口から語られたのは、外史崩壊の危機。
想念の継承者、あるいは集束点を失ったことで想念の飽和を引き起こし、崩壊に突き進むかの外史。
規定された役割を超え、世界を揺るがすほどとなった数多の命の声。
そして、あらゆる外史を蝕む『敵』…
もう二度と関わらないだろうと思われたかの外史。
しかし、それは二人を育み、結びつけた、紛れもない魂の故郷。
何かに突き動かされるように、鍛え上げた武技。
数多の戦いの中で培ってきた、数々の智謀。
国を率い、乱世を駆け抜けてきた者たちのみが持ち得る、不屈の信念。
それらを以て、二人は再び外史に挑む。
あの故郷を救うため、数多の血に塗れることも厭わぬ覚悟を決めて。
外史の後継者を選ぶ戦いが、始まる。
人物紹介(その1)
◆北郷 一刀(ほんごう かずと)
武器:大太刀『五行流星(ごぎょうりゅうせい)』、長脇差『五常流星(ごじょうりゅうせい)』、『古錠刀(こていとう)』
聖フランチェスカ学園三年生。
かつて『三国志』に似た外史で一国を率い、大陸の統一を成し遂げた少年。
その後も幾度となく外史と本来の出身世界(に似た外史)を幾度となく行き来し、それを知らなかったが、あることを
きっかけとして気付き、同じく気付いていた朱里と接触、再び共に歩み始める。
なぜ朱里なのかと言えば、すべての始まりとなった外史で共に歩むことを選んだのが朱里だったからである。
外史を渡るうちに身に着けた王としての器量、軍師としての才覚、武将としての武技は保持されており、特に武技は祖父の鍛錬によって
かつての恋(呂布)を大きく上回るものになっている。北郷流剣術免許皆伝。淋漓(項羽)からはほとんど突貫で彼女の武術を学び、
形にすることに成功するなど、元来の才能を開花させた模様。珠里(張良)からは朱里と共に兵法を学んでいる。
自らを育んでくれた魂の故郷であるあの外史を救うため、たとえかつて愛した者たちを失おうとも戦うことを決め、人並みならぬ覚悟で
朱里と共に外史に挑む。
ちなみに、今回は種馬にならない。朱里一筋である。
聖フランチェスカの制服を着ているのは普段だけで、戦闘時には祖母が仕立てた和風の戦装束(黒基調)を身に付けている。
◆北郷 朱里(ほんごう しゅり)
武器:中短蛇腹双剣『陽虎(ようこ)』『月狼(げつろう)』
聖フランチェスカ学園一年生。
かつては一刀のもと、軍師として仕えた『伏龍』諸葛亮孔明その人。
始まりの外史を飛び出した後、一刀の世界にいたが、何らかの要因によって再び外史に戻されていた。
かつての外史で一刀と共に歩むことを決めたこと、そして外史が繰り返されていることをあることをきっかけに気付き、
当時別陣営にいた一刀に接触、再び共に歩み始める。
現在は学生として過ごし、一刀と一軒家に住まい日々を過ごしている。戸籍は存在しており、戸籍上は一刀の義妹、鞘名の義姉にあたる。
以前より背が少し伸び、出るところも出てきたため多少容姿が変わっている。
性格はほとんど変わっていないが、繰り返した記憶を取り戻した結果、子どもっぽさなどは消えている。
ただし「はわわ」の口癖は未だに消えず、頻度こそ減ったが出るときは出る。
軍師だが今回は戦闘もこなすことになる。実力も相当なもので、一刀の祖父から教わった剣術と淋漓から教わった武術を
組み合わせることであの恋をも凌駕する。
北郷流二刀剣術免許皆伝。珠里からは兵法を学び、『六韜』を授けられている。
普段は聖フランチェスカの制服を着ているが、戦闘時は一刀の祖母に仕立ててもらった和風の戦装束を身に付けている。
旗印は一刀と同じく十文字を用いる。
◆北郷 悠刀(ほんごう ゆうと)
一刀、鞘名の祖父。かつて楚漢戦争の少し前の時代に降り立った『天の御遣い』。
秦との戦いや楚漢戦争を経験し、戦いが終わった後は桜花(劉邦)、淋漓(項羽)、珠里(張良)を伴ってこちら側に帰還。
貴刀を儲け、以後は桜花と共に鹿児島で静かに暮らしている。
咄嗟の判断力は凄まじいが、普段は抜け気味。陽気な性格だが、剣の道には厳しく、一刀や朱里に厳しく稽古をつけた。
恐るべき戦闘能力を誇り、楚漢戦争では淋漓と全く互角に渡り合い、最終的には圧倒したほどの実力。
桜花をはじめ、敵対していた淋漓すらも惚れさせるなど、人たらしの特質は既に凄いものであった模様。
年齢は七十を超えてはいるが、悪く言っても中年程度にしか見えないほど若い。
◆北郷 桜花(ほんごう おうか)
一刀、鞘名の祖母。前漢を建国した高祖・劉邦その人である。
すべてが終わった後、悠刀と共にこちら側にやって来た。
性格は桃香(劉備)に似たところがあるが、理想と現実の区別がしっかりとついており、割と現実主義者。
戦闘能力は悠刀や淋漓と比べると劣るが、それでも一線級の武将として高い実力を持っていた。
家事全般が得意で、料理や裁縫の腕前は特に凄い。
年齢は七十を超えているはずだが、三十代前半程度にしか見えない。
◆北郷 貴刀(ほんごう たかと)
一刀、鞘名の父。後漢王朝成立直前の時代に降り立った『天の御遣い』。
無事後漢王朝を成立させ、戦いが終わった後、常盤を伴ってこちら側に帰還、一刀と鞘名を儲ける。
大らかで少々軟派な性格。
戦闘能力はやはり凄まじいが、本気の悠刀に勝てるほどではない。それでも雲台二十八将を上回る実力を持ち、二十八将を
部下としていた。
常盤のみならず二十八将を含む多くの女性を関係を持っていたなど、悠刀を上回る種馬力(笑)を持つ。
やはり年齢と外見が一致していない。
◆北郷 常盤(ほんごう ときわ)
一刀、鞘名の母。後漢王朝を成立させた光武帝、あるいは世祖・劉秀その人である。
全てが終わった後、貴刀と共にこちら側にやって来た。
やはりというべきか桃香に似た性格だが、天然ではない。
戦闘能力は桜花を上回り、貴刀とも互角以上であった程の武の達人。
こちらも年齢と外見が一致しておらず、鞘名と並ぶと姉妹にしか見えない。
◆南雲 淋漓(なぐも りんり)
宮崎県在住の悠刀、桜花の友人。一刀とも知己。その正体は劉邦と敵対した西楚覇王・項羽。
本人はこちら側に来るつもりはなかったらしいが、韓信にいきなり背中を押されてこちら側に来たらしい。
ただし決して不本意ではなかったようで、今は穏やかに暮らしている。
性格は後の時代の覇王・曹操に似たところがあるものの、いろいろと人間臭い部分が表に出やすいがより大人である。
なお、性癖の方は至ってノーマルで、その辺は似ていない。
悠刀と全く同等の戦闘能力を誇り、体術と『気』の自在制御を組み合わせた強力極まりない独自武術を操る。
年齢と外見が一致していない人の一人。どう見ても三十代前半にしか見えない。
◆東山 珠里(ひがしやま じゅり)
静岡県在住の悠刀、桜花の友人。一刀とも知己。その正体は劉邦に仕えた軍師・張良。
全てが終わった後、悠刀や桜花、淋漓と共にこちら側にやって来た。
今でこそ大分落ち着いているが昔は朱里に似た性格で、想定外の事態が起こると「うわわ」という口癖が出ることから
『うわわ軍師』などと呼ばれていた。なお、腐女子趣味は無い。
戦闘能力は無いに等しいが、その智謀はまさに神算鬼謀、神が乗り移っているとまで言われたほど。
年齢と外見が一致していない人の一人。二十代前半にしか見えない。年齢は七十を超えたはずなのに。
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今回は物語のあらすじと人物設定の一部です。
これを公開しないと第二章が始まらないのです。
では。