？？「はて、ここはどこじゃ？」　

　　　　？？「わかりません！ですが御用心を、義輝様!!」

　　軽く驚きながら周辺に敵がいない窺う主君と

　　現状把握のため頭を回転させる供の軍師。

　　　　？？「すまん！　旦那！」

　　　　？？「くすん……キッ！」

　　調査して問題無い場所に案内したはずの忍びの二人も、

　　事実に驚き顔は蒼白となった。

　　しかし、伏兵がいないか索敵を開始し動きだす。

　　？？「…ふむ。この石質は…。この土台作りはアレか…。」

　　最初驚きはしたが、何事もなかったように調査しだす魔王様。

　　二人の実力は忍びの者として上位に位置し、実力は衆目に一致する。

　　だからこそ、この現状常軌では考えられない…。

　　その二人が確認した街が、数日で何百年経過した廃墟に変わるなんて。