この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。
原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。
主人公もげろなんてしょっちゅうです。
それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。
四時限目 社会(歴史)
担当 冥琳
飯食った後の授業って眠いよなあ…。
世間では優等生として認識されてるけど、オレだって眠いもんは眠い。
ただまあ、我慢はしたけどな。
担当の先生は河島 冥琳(かわしま めいりん)先生。
社会全般を担当するらしい。分野違うのに全部できるなんてすごいな。
授業のほうはまあ、結構硬い感じで進んでいたけど、それなりに面白かったからよかったと思うよ。
五時限目 英語
担当 …
さて、五時限目というか、本日最後の授業なわけだが…。
なんか、そこかしこからやたら視線と話し声が…。
「なあ、天和。次何かあるのか?」
「え、え~と、た、楽しみにしてれば良いんじゃないかな!?」
「お、おう。そうか」
なんか、ものすごくどもって返事されたぞ?
まあ、もうすぐ来る「うっふ~~~~~~ん」…ん?
「ハロー、皆さん!これから授業をはじめるわよおおおおお!」
と言いながら入ってきたのは、ビキニパンツ一丁の三つ編みをしたおっさん。
おえっ、直視しがたい何かを感じる…。
「あら~、あなたが北郷君ねぇん!あたしの名は貂蝉!是非ともなかよくしてねぇん!」
なぜか、ウインクしてアピール、もとい自己紹介してきた。
「え、ええ。こちらこそよろしくお願いします…」
何とか、表情を崩さないで答えられたかな…。
授業のほうは、かなりハイレベルで進度も速いし、何より問題が難しいかったね。
何度か天和とペアで質問されたりしてたけど、天和もかなり苦労してたみたいだ。
「あ~~~、つかれたよ~~~」
「ほんとなの~」
授業が終わると同時に二人が机にダウンしてた。
「悪いな、おそらくオレのせいでとばっちり受けさせたみたいで…」
「ううん、気にしなくて良いよ。それに、一刀が色々と教えてくれたし」
天和はそういってへにゃ~っとしてた。
「そうなの!今日は先生たちも一刀君を試すつもりなのか、やたら気合入ってたなの!」
「…やっぱ、気のせいじゃなかったのか」
やたら指されたりしてたからおかしいなとは思ってたんだけど。
「でも、全部答えてたしやっぱり一刀君はすごいの!」
「そうそう、先生たちも驚いてるんじゃないかな」
「そんなことないよ、たまたまできるところとかだったってだけだよ」
実際、解けないところもあったしね。
ホント運がよかったよ。
放課後 職員室
「さて、職員会議でも始めますか」
そういって会議開始を告げたのは冥琳だった。
とはいえ、これは公式に集められているものではなく、とあることに関心を持った先生方が自発的に集まったものだ。それが何かと言うともちろん、
「それでは、今回の議題ですが…。まあ、周知のとおり転校生の北郷について」
であった。
学校同士のつながりもあったが故に今回の転校が持ちかけられたわけだが、教師たちにしても、向こうの教師たちがこぞって絶賛する『北郷 一刀』に興味を持ったのだ。
転校の話自体は、1年以上前から進められていたため、こちらの教師たちはあらかじめ綿密に計画を練った。
わざと授業の進度を無理のない程度に速め、向こうの学校と差をつける。
そして、彼がこちらに着てから難易度の高い問題をぶつけてみようといったものだった。
フランチェスカ学園は生徒も優秀であるが、教師たちもまた日本中から集められた優秀な教師であったため、計画は完璧に行われ、そして今日はその第一日目だったのだ。
「では、今日の彼のクラスの授業を受け持った先生方から報告及び感想を聞きましょう」
そういって、報告が始まった。
(教師陣 報告中)
「…こんな感じかしらねぇん」
「ありがとうございます」
最後の担当だった貂蝉からの報告を聞いて冥琳が立ち上がった。
「さて、全員の報告を聞いて一応私なりの感想を」
そう言って一言。
「彼は、化け物ですか?」
と言った。
おいこら教師、と思ったかもしれないが今ここにいる教師陣の気持ちを代弁していた。
「大体、どの先生もT大を始めとする難関入試問題を基にした改変問題を作成し、クラスに出題していました。紫苑先生に至っては予習がなければ到底解けない問題をわざと彼に当てた。にもかかわらず、彼は危なげなく回答した。」
「七乃先生は、休み時間を早めると言う名目で問題を解かせ、その回答時間を計った。無論彼の習っていた範囲よりも先の内容を。授業で少し教えただけなのに、彼はクラス3位、学年全体で7位のスピードで答え、正答率に至ってはただ一人100%で総合的には1位…。隣の子に教える余裕まであったとか」
「私は、いつも通りの授業を行いつつ、かなり複雑な問題を問うたのに、彼は私の想像以上の回答をして私が逆に困らされました」
「貂蝉先生は、もともと授業を英語で行っていることを教えずに臨んだのにすぐに適応され、その後先生と会話までしてのけた」
うん、確かに化け物だw
「霞先生。運動能力はどうでしたか?」
「まあ、お隣さんだから昔から知っとるけど相変わらずやね。50m5秒1。男子高校生でもそうはおらんタイムやったなあ。それにほかの記録も男子高校生の平均どころかトップクラスの記録を出しとる。ま、女の子だらけでちぃっと気まずそうだったのは可愛いとこやったな」
霞の報告を聞いてから
「では、ここまでを踏まえて考えましょう…」
と、言った時
「…誰を彼とくっつけるか!」
そういいながら入ってきたのは
「卑弥呼校長!」
…外見に関しては説明しないよ?w
「さて、知らんものもおるかも知れんから説明しようかの。そもそも、今回の彼の転校にはこちらの共学化のアピールが掲げられておる。…が、これは表向きなのじゃ」
「は?そうやったんですかい?」
知らなかった一人である霞が素っ頓狂な声を上げた。
ちなみに知らなかった組は霞と理科担当の穏先生だけだったりする。
「うむ、実はの。それでこれが真の目的なのじゃが…。彼と、こちらの誰かをカップルにしてしまおうと言うわけなのじゃ」
「その理由は?」
流石に理由までは知らなかった紫苑が聞く。
「無論、そのほうが面白いからというのもあるんじゃが。こちらも今まで所謂お嬢様と才媛というような者しかおらんかった。そのため、実際に恋愛というものをさせてみることで、そういった情操教育にもなるのではないか、ということなのじゃ。…それに、うまくいけば共学化に向けて大きなアピールになるしのう」
(まあ、私がやりたかっただけなのもあるんですがねw)
「…というわけで、基本的にこちらは彼の行動には不干渉ではあるのだが、どうやら彼は少々機微を悟るのに疎いところがあるらしい。そこで、こちらで彼という人物を見定めてみようということになったわけですが…」
「存外、かなりの規格外だったと」
「はい、昨日は武術部内の剣道部副部長を倒していたという報告も受けてますし…」
それを聞いて少しざわめいた。
武術部内にも様々な部が内包されているわけであるが(所謂運動部、文化部みたいな分け方と思ってもらえれば)、その中でも剣道部は全国大会の常連といってもいいほどの力を持っており、特に今年の部長副部長は黄金世代と呼ばれるほどの実力者であったからだ。
「ふむ、そこに朴念仁が加わると…。かなり難易度高そうじゃのう」
卑弥呼はしかしニヤリと笑うと、
「じゃが、困難は乗り越える壁が大きいほど達成感があるというもの!皆、一致団結して乗り越えようではないか!」
そういって手を突き上げるとおー!という声とともに歓声が上がった。
何をいってるのかと思われるかもしれないが、要は教師達も女性であり、こういうことを楽しんでいるだけである。
さて、そんなことが話されているなんて全く知らない我らが主人公にして朴念仁一刀君はというと
「えーと、ここはどこなんでしょうか…」
見知らぬ教室にいた。
あとがき
どうも、作者のmorikyouです。
今回はいかがでしたか?
今回は授業に隠された彼の能力と教師陣の隠された陰謀(笑)が明らかになりました。
ま、たいしたことではないんですがw
ヤリタカッタダケーってやつですし。
というか、問題が難攻不落過ぎるw
まあ、これからも楽しく読んでいただければいいので、あまり深く考えず気楽に読んでくれればいいと思います。
次回は、いきなり意味不明な場所にいる一刀君からスタートです。
それではお楽しみに!
人物紹介
名:遠野 地和
Grade:高校1年
天和の妹。アイドルもこなすかなりの美人。
体型が姉と比べられるのが悩み。
性格は姉以上にわがままだが、かなりのさびしがりや。
成績は中の下~真ん中程度。
名:遠野 人和
Grade:高校1年
天和、地和の妹。一番妹なのに一番しっかりとしている。
そのため自分たちの活動のマネージャーもかねており、姉のわがままに振り回されている苦労人でもある。
性格は、几帳面だが融通も利くかなり出来た子。
成績は上の下~上の中程度。
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一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者と私の)嫉妬からできています!
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