No.611718

恋姫学園物語 5

morikyouさん

一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者と私の)嫉妬からできています!

2013-08-23 21:58:48 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:6482   閲覧ユーザー数:5323

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。

原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。

主人公もげろなんてしょっちゅうです。

それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝。午前4時半少し前

オレは日課のランニングのために外にいる。

ああ、妹二人がくっついてたからちょっと抜け出すのが大変だったがな。

さて、行きますかね。

 

 

 

(朴念仁走行中)

 

 

 

ふぅ、今日も気持ちよく走れたな。さて、いつもだとそろそろ…

 

「お、おはようございます…」

「ああ、おはようございます。月さん」

 

やっぱりいた。

大体ランニングが終わって帰ってくるといるんだよね。

 

隣に住んでる木村 月(きむら ゆえ)。

年は一個下なんだけど、年に似合わず落ち着いた雰囲気というか、ほんわかしてる人だ。

姉が3人と妹が1人いる。両親は事故で早くに亡くしてしまったけれど、その分姉妹仲は良好で家事も分担してるらしい。うちにもたまにご飯を食べに来てるんだ。

 

「いつもいつも、ご苦労様です。これお茶です。よかったら…」

「いつもありがとう。この一杯が楽しみで頑張ってるようなものだから」

「へ、へぅ~」

 

もともとは、たまたま新聞を取りに出てた月とあったのが始まり。

その後、ちょくちょくランニング後に話すようになり、いつの間にか飲み物をくれるようになった。

実際、走った後の飲み物は嬉しいからそう言っただけなんだけど、月は顔を赤くしてうつむいちゃった。なんか悪いこと言ったかな…?

 

 

 

 

 

 

月 Side

 

へ、へぅ~!一刀さんに楽しみなんて言われてしまいました。

最初は、ホントに新聞を取りにきたときに走ってくる姿が見えてかっこいいな、なんて思っただけなのに。

気づいたら、何でかこの時間にとりに行くようになって。

そうしたらあの人も足を止めて話してくださるようになって、それが朝の楽しみになってました。

何でも、毎朝トレーニングの一環で走ってるそうなので、いつからか私はお茶を出すようになってました。

受け取ってくれるときの笑顔がとても素敵でいつも見とれてます。

 

私たち姉妹はみんな特待生としてフランチェスカに通ってます。

だけど、一刀さんも昨日からうちに転校してきてホントに驚きました。

お姉ちゃんのクラスとは違ったみたいですけど、これを気にもっと近づけたら良いなあ、なんて思ってたりします。

 

「…ぇさん?月さん?」

「へ、へぅ!ご、ごめんなさい。考え事をしてて…」

「そう、具合が悪いのかと思って心配したよ」

 

そう言ってほっとしたような様子で笑っている一刀さん。

へ、へぅ…。心配をお掛けしたのは申し訳ありませんが、やはりかっこいいです…。

 

 

月 Side 終

 

 

なんだかこっちを見てぼおっとしていた月と別れて、家に入る。

汗もかいたし、とっととシャワーを浴びてキッチンへ向かい朝食の準備。

相変わらず、母さんは朝弱いからな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は6時。

妹二人が目をこすりながら起きてくる。

余談だけど、この二人が寝坊とかってあまりしたことないような気がするなあ。

 

「「「いただきます」」」

 

母さんは起こされるの嫌いだから、大体三人で食べる。

昨日も言ったけど、二人は小食だ。

けど、おいしそうに食べてくれるから作っててこっちも嬉しくなるね。

 

食べ終わってこっちが片づけをしてるくらいにようやく母さんが起きてくる。

ここで大体7時位かな。

大体同じ時間に起きてくるあたり、狙ってるのだろうか?

 

「朝は、やはり白飯に味噌汁じゃのう」

 

ちなみにうちは朝は和食だ。

オレは特にこだわりはないけど、母さんがご飯好きでそういうことになってる。

 

母さんも食べ終わって片付けると大体7時40分位。

以前はオレが少し早く出てたけど、今日からはみんな一緒に家を出る。

 

「~♪」

「なんか、楽しそうだな」

「はわっ!あの…お兄様と一緒に登校するの憧れだったので…」

「そ、そうか」

 

なんか照れるな。

ちなみに、うちの妹二人は特待生だ。

話によると、お嬢様学校ではあるけれど、それ以上に優秀な人材は学校側が様々な便宜を図ることで入学できるようになってるらしい。まあ、狭き門であることに変わりはないけど。

 

気のせいか、周りの視線を集めてる気がする。

制服的に学園の生徒だろうけど…。あ、オレが男だからか。

「はわわ…」

「あわわ…」

 

ん?なんでか急に二人がくっついてきたぞ?

それを見てさらに視線が…。

 

「お、おい。一応学校近いしそろそろ離れても…」

「「い、いやです」」

「…さいですか」

 

なんなんだろうな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもよりなんだか疲れる登校を経て教室へ。

 

「おはよう~!!」

「おはようなの~!!」

「おはよう、天和さん、沙和さん」

 

中に入ると、二人が挨拶してくれた。

 

「も~、さんなんていらないよ!呼び捨てで良いのに」

「沙和もなの~!」

「そうか?ならそうさせてもらうよ。天和、沙和」

 

しばらく三人で話していると、紫苑先生が入ってきてきた。

朝会があって、いよいよ授業かな。

ちなみに、この学校一コマ50分なんだよね。

前のとこは45分だったから地味に伸びてるのが何ともね。

 

 

一時限目 古文 

担当 紫苑

 

紫苑先生の授業は、なかなか面白いな。

予習いるって知らなかったからあせったけど、何とか分かるところで助かった。

ただ、寝てる人にチョーク投げて、しかも全弾命中…。

絶対寝るまいと誓ったね。

 

 

二時限目 数学

担当 七乃

 

二時限目の先生は、七野 七乃(しちの ななの)先生。

本人曰く、名字と名前が同じ読み方になるのが嫌らしい。

オレも、最初はななのななのって読みかけたからな…。

七乃先生と呼んでほしいらしいのでそうすることにする。

授業はなかなかハイレベルだった。

前のところより若干進度が速かったから早いとこ追いつかないとな。

ただ、説明が短くて与えられた問題が早く終わったら終わっていいっていうのはなかなか面白かったな。

少してこずったけど、まあそれなりに早く解けたから隣の二人にも教えたら感謝された。

あ、あの。感謝は良いけど腕に抱きつかれると…。

 

 

三時限目 体育

担当 霞

 

三時限目の先生は木村 霞(きむら かすみ)先生。

月さんの姉だな。何回かあったことあったけど、ここの先生とは知らなかった。

霞さんは陸上の100m走の大学生記録を持ってるくらい運動神経抜群だから体育教師なんてまさにうってつけだったんだろうね。

 

…授業だけど、あんまり覚えてない。

まず、オレ以外男いないしここの運動着、なぜかブルマなんだよね…。

だから、目のやり場に困って仕方なかったよ…。

たしか、運動能力のテストとかやってたと思うんだけど…?

 

 

 

 

 

 

 

 

ふう、午前は何とか乗り切った…。

つか、これから体育は毎回ああなのか…。

 

「おつかれさま~!」

「おつかれなの~!」

「ああ、二人ともお疲れ様」

 

流石に、更衣室は別だったから、先に着替え終わって教室でぼーっとしてたら天和と沙和が来た。後ろに見慣れない女の子が何人かいるな。

 

「初めまして、五行 凪(ごぎょう なぎ)といいます。沙和の幼馴染です」

「同じく、沙和の幼馴染やってる春乃 真桜(はるの まおう)いいます。よろしゅう!」

 

沙和の後ろにいた二人が自己紹介してきた。

どっちもかなりの美少女だと思う、というかこの学校レベル高すぎないか?

 

「え~っと、天和の妹の地和(ちーほう)よ。よろしく!」

「…同じく、妹の人和(れんほう)」

 

天和の後ろの二人も自己紹介…って!

 

「ああ!君たち、数え役満しすた~ず!か!!」

「もう、やっと気づいたの?」

 

天和に苦笑されたが仕方ないだろう。

 

「どこで気づいたの?」

「去年、おれのいた学校にライブしに来てくれるよう何回か君たちのところに行ったとき、この感じで3人が立ってたのを思い出してかな」

 

そう、彼女たちを文化祭の特別ゲストとして招待してほしいという生徒(全校生徒の9割)からの要望に答えようと、何度か足を運んでいたのを思い出したからな。

 

「まあ、もう知ってると思うけど、オレは北郷一刀。一刀で良いから」

 

まあ、一応オレも自己紹介を返しておく。

昼は、みんな食堂に行くらしい。大体この面子なんだそうだ。

 

食堂に着くと、中の生徒から一斉に視線を浴びた。

うーん、なんか慣れないな。

 

「一刀君は何食べるの?」

「ああ、オレは弁当があるから」

「「「「「「えっ!?」」」」」」

 

沙和の質問に答えたらものすごくびっくりされた。

 

 

 

 

 

 

 

「べ、弁当って」

「ああ、朝食作るついでにオレと、母と妹二人分まとめて作ってるから」

「一刀が作ったの!?」

「あ、ああ」

 

そ、そんなに驚くことだろうか?

 

「とりあえず、とってきちゃいなよ。席にいるから」

「わ、わかったの!」

 

何でか落ち着かない様子のみんなにそう言ってオレは席を探した。

 

「お、お待たせしました」

「別に、そんなに待ってないから平気だよ」

 

最後にきた凪ちゃんが申し訳なさそうに言ってきたからそう返して皆で食べ始めた。

さ、オレも食べようかな。

 

「「「「「「………」」」」」」

 

弁当箱のふた開けたらなんかまた皆がこっち見てシーンとしてるんだけど…。

 

「えっと、どうした?なんかまずったか?」

「い、いや、ちゃうねん。こう…な」

「お弁当がしっかりしてて驚いたなの…」

 

沙和の言葉で皆もうんうんと頷いている。

 

「そうかな?別にそんな苦労も手間もかかってないからよくわかんないけど」

 

正直に答えたらますます暗くなってしまった。

 

「ど、どうしたの?」

「ううん、一刀は悪くないのよ。ただね…」

「こう、女としてのプライド的な何かが砕けたというか…」

 

よ、よくわからないけど、こういうのはそっとしておこうかな。

 

「そ、そうか。まあ、さっさと食べて次に備えないとね」

 

そういうと、皆も気を取り直したかのように食べ始めた。

さ、午後からの授業もがんばりますかね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回はいかがだったでしょうか。

 

1話のときにも言いましたが、特にこれといってネタとかを考えているわけではないので、思いついたときに思いついたままを書いているのです。

そのため、前後の状況があってなかったりしますが、遠慮なく指摘してください。

 

さて、今回は隣人紹介+学校での一日(午前)をお送りしました。

月ちゃんみたいな健気で可愛い子の好意にも気づかないなんて爆ぜれば良いのにw

お昼には乙女心を粉砕していきましたが、やはり気づかず^^;

 

次回は、午後の部を入れてから、教師勢の様子を見せたいと思います。

それでは、お楽しみに!

 

 

 

人物紹介

 

名:楠 朱里

Grade:中学1年

一刀の家に引き取られている双子の姉。

親同士が知り合いで、朱里たちの親の海外赴任の際北郷家に引き取られた。

性格は人見知りしやすく、言葉を噛みやすい。

一刀を兄として、男として慕っている。

少々ませたところがある。

成績は、学年トップの座を妹と取り合っている。

 

 

名:楠 雛里

Grade:中学1年

一刀の家に引き取られている双子の妹。

姉同様、小柄で小学生に見間違われやすい。

性格は姉以上に人見知りが激しく、同じくらい言葉を噛みやすい。

一刀のことは、今のところ兄として慕う気持ちが強いが、男としても気になっている。

成績は、朱里と学年トップを取り合っている。

 

ちなみにこの二人に腐の要素は今のところつける予定はないです。要望があれば善処しますが…。

 

 

 

 

 


 
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