プレゼント作戦は大成功でした。
今まで振っていた棒とは違い、少し長い上に重いのですが、気に入ったのか、気にした素振りもありません。
一通り振って満足したのか、こちらにやって来ました。
「ありがとう!」
関係が改善されて嬉しい限りです!微笑んでくる姿は愛らしいですね。
微笑みながら「どういたしまして」と、返したまではよかったんです。
「勝負~!」
ん?何故そうなる?
困って侍女さんの方を見やると、何時ものようににこやかにこちらを見ているだけです。
きっと、つきあってあげてくださいってことですね。
母親も太守で忙しいでしょうし、こちらとしては全く構いませんよ。
「わかったよ。ちょっと棒を持ってくるから待っててね」
「わかったー!」
また、元気よく棍を振り始めました。
子供は元気なのが一番ですね。
武器庫のものは流石にまずいので、庭の端に立て掛けてある竹を取ります。
結構軽いし丈夫そうです、これでいいかな?
竹を持って馬超の元に向かいます。
「さあ、準備出来たよ。どこからでもおいで」
子供と思って超油断してました。
速さはそれほどでもなかったんで、軽く受けようと思ったら、竹がメシリ!・・・といい音を出してきます。
そして、受けられたと見るや、嬉しそうに次々に振り回してきました。
受け流さないと、竹がもたないです・・・流石馬超でしょうか・・・。
しかし、疲れるということを知らないんですかね?見た感じかなり消耗してるのが分かるだけに、これ以上続けられても困ります。
ドクターストップってやつです。
「さあ、そろそろ止めようか」
「まだまだー!」
なんか当たるまでやりそうな感じです。
しかし、そんな振り回してるだけの攻撃に当たってやることはしません。
意外と痛そうですし・・・。
ここはさくっと終わらせるに限りますね。
と言うことで、えいやっと。
「あっ」
棍を絡め取ってやりました。
これで終わりでいいでしょう。
「さあ、終わりだよ」
終了宣言すると、泣きそうな顔をし始めました。
「う~!う~!」
落とした棍を拾って持つと、そのまま走り去っていきました。
いや・・・あの・・・嫌いにならないでね・・・。
結果として嫌われてはないようです。
どうも、文官という紹介を最初にされたせいで、強いとは思ってなかったようです。
つまり・・・やっつけてやるとかを少なからず思ってたわけですね?・・・お仕置きです。
「勝負!勝負!」
こうやって仕事場にまで現れ始めました。
文官の皆さんは慣れているのか、気にした素振りもありません。
逆にこちらに対していい気味だ!と言っているような気さえしてきます・・・被害妄想ですかね?
その代わり、手持ちの仕事を終わらせた時の追加の仕事は無くなりました。
その時間を使って、相手をしてあげろってことですね。
身体を動かす方が楽なので構いませんとも!
さて、お仕置き!・・・ゴホンゴホン・・・ではなくお相手をしてあげましょうかね。
負けたときの罰は勉強ですがね。
この頃から勉強が嫌いな上に物覚えも悪いとは・・・頭の良くなるツボってないのかなあ・・・。
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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