医者のところで、見習いとして働いています。
いきなりだし断られるかな~と思っていたのですが、どうも前々から手伝いを欲していたようです。
以前に女性を雇ったのですが、その人と結ばれ、現在妊娠中だとか・・・そりゃあ男女で、しかも住み込みだったみたいなのでそんなことが起きても不思議はないですね。
なにわともあれ、そのお陰で私も雇われることになったので色んな意味で目出度いことです。
早速診察についてですが、やっぱりこういった診察が普通なんですよね、手を患部に当ててみたり、薬湯を飲ませたりと勉強になります。
特にどんな症状にはどういったものを飲ませているかなどは、非常に有益でした!・・・ただ、それが本当に合っているのか疑問は尽きないですが、今までそれで改善されてきたのであれば実績はあるのでしょう。
あと、お給金はほぼでないですが、食事だけはいただけます。
宿代については祭に期待します・・・期待していいですよね?
一日を終えて宿へと帰ってきました初日にしては十分満足です。
流石に一度で全てを覚えられませんが、春まで期間はあるのです、大体のことは覚えられるでしょう。
部屋へはいると、祭は手に酒瓶を持ち少し機嫌がいいようです。
「ただいま帰りました」
「おう、おかえり。飯は食べたか?」
「ええ。いただいてきました」
「そうかそうか」
ホントに何かあったんですかね?別段酒瓶が開いてるわけでもないのに、仄かに酒の臭いがしてきます。
既に晩酌した後なのかな?それはともかく・・・。
「師匠は結局どこに勤めることにしたのですか?」
「ふっふっふ。第二の天職かもしれんな。ここだ。」
酒瓶を置き自信満々に胸を張ります。
十分巨乳と言っても問題なし!・・・じゃない!まさかの女郎ですか!?それは許しませんよ!
「なんでそんなところで働くんですか!考え直してください!身体は大事にですよ!武人なんでしょう!?」
こちらの必死の説得にキョトンとした表情をしています。
「何か勘違いしとらんか?」
「え?」
焦りましたし、取り乱してしまいました。
よくよく話を聞くと、酒屋に勤めることになったそうです。
確かに女郎だったらこの時間からが本番です。
全くお騒がせな人ですね・・・はい、勘違いした俺が一番お騒がせしましたね・・・。
確かに酒樽を運ぶのには力が必要です。
腕力も普通の人よりありますし、武力もあるので配達するのにも安全ですし・・・ただ問題は・・・。
「お話はよくわかりました。」
「やっと理解しおったか」
「はい。お騒がせして申し訳ありません」
「わかればよい」
「ひとつ確認したいのですが」
「なんだ?言うてみい」
「つまみ食いならぬ、つまみ飲みなどしておりませんよね?」
祭は固まってしまいました・・・まさか・・・それは窃盗でしょう・・・どうしましょうか・・・今から謝って金子を渡して・・・それから・・・。
これからどうなるんだろう・・・。
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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