No.611156

恋姫 華陀紀行19

Peruさん

本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。

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2013-08-22 03:52:57 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2070   閲覧ユーザー数:1971

 

 

「そこのお前!一緒に来てもらうぞ!」

 

 

 なんかえらく高圧的ですね・・・祭以外に言われるとイラっとします。

 

 

 やっぱり認めた人以外には許せないってやつでしょうか?

 

 

 並んでいた人たちが、割り込まれて困惑しています。

 

 

 まあ、見るからに豪華な服を着てますし、偉い人かその関係者なのでしょうけどね。

 

 

「なぜついていかないといけないのでしょう?理由を教えてほしいのですが?」

 

 

「黙ってついてくればいいのだ!」

 

 

 どうも無理矢理連れて行く気満々みたいですが、圧倒的に実力不足です。

 

 

 他にいる数名も同じようなものですし問題はなさそうです。

 

 

 ものも言わず対峙していると、後ろから一人進み出てきました。

 

 

「そんな言い方では先に進まないだろう。私に任せて下がるのだ」

 

 

「はっ!」

 

 

「自己紹介がまだだったな。私は袁成という。来てもらいたい理由というのが、うちの娘が高熱を患ってね。腕のいい医者がいると聞いて訪ねた次第だ」

 

 

 袁家がとうとう接触してきた・・・あまり関わり合いにはなりたくないが、これだけの豪族がお抱えの医者を持たないはずはない。

 

 

 と言うことは普通の医者では直せなかったということだ。

 

 

「わかった。早速行かせていただく。みんなすまないが今日はここまでだ!後の者は暫し安静にしていれば治るだろう!」

 

 

 流石に反対意見を言うものはいませんでした。

 

 

「では行こうか」

 

 

 こうして小屋を後にしました。

 

 

 それにしても、こんな偉い人がわざわざ来るなんて予想してなかったなあ。

 

 

 

 

 着いた屋敷は、明らかにこの郡一番なのは間違いないでしょう。

 

 

 清潔そうなのは勿論のことながら、そこに点在しているものまで、全てが高額そうな物ばかりでした。

 

 

 物珍しそうに見ていてポツリと呟いてしまいます。

 

 

「(かなり徹底的に磨かれてるな・・・)」

 

 

 この言葉が聞こえたのでしょう、袁成は歩みを止めることなく答えてきました。

 

 

「清潔に保たねば診てもらえないとお聞きしましてな。いつも以上に徹底的にやったのは間違いない」

 

 

 そうして案内された部屋の中には、華美な装飾の寝台に寝かされている女の子と寄り添うようにして侍女でしょうか?がすぐそばに寄り添って居ました。

 

 

 寝ている女の子は、年齢的に白蓮と同じくらいでしょうか?

 

 

「あの子がそうだ。名前は袁紹という。早速観てやってくれ」

 

 

 そうですか、やっぱりですか、しかし、この頃はまだ巻き毛ではなくストレートの髪ですね。

 

 

 これはこれで似合いそうな気がするけどなあ。

 

 

 と、考えていたため、ろくに返事もせずに、袁紹に近付き先ずは軽く状態を見た後に服を脱がせます。

 

 

 額には濡れた布が置かれていましたが、汗をかいている服を着替えさせないのは何故なんでしょうね?金持ちなんだからそれくらいしても良さそうですが・・・。

 

 

 診察したところ、身体自体は病気による衰弱程度でしたが、問題は頭の方でした。

 

 

 触った感じでも、かなりの高熱を発しているのがわかります。

 

 

 確かにこんな高熱を数日も出していたらかなり不味いでしょう。

 

 

「替わりの服を用意させてください」

 

 

「わかった」

 

 

 さてと、頭の病魔は初めてですがやってみますかね・・・ていうかよく考えたらなにもしなくても袁紹って生き残るような気がするんだけど・・・。

 

 

 

 

 なかなかの難敵でした。

 

 

 まさか片腕だけではなく両腕に集中しなければならないとは・・・。

 

 

 病魔をやっつけて、額に手をかざしてみたところ、熱は引いていました。

 

 

 ホッと胸を撫で下ろします。

 

 

 と言うのも、病魔をやっつけはしたのですが、頭にめぐる気の量があまり回復しません。

 

 

 もしかしたら、多少の後遺症は残っているかもしれないです。

 

 

 まあ、裕福なんだし面倒はみてもらえるんだから、問題ないでしょう。

 

 

 用意されていた、布で身体を拭いて服を着させるように指示をします。

 

 

 ここからは侍女さんにお任せです。

 

 

「熱は引きましたし、後は食事と環境に気を付ければ大丈夫でしょう」

 

 

 袁成は、袁紹に近付き状態を確かめて満足したようです。

 

 

「流石にちまたで噂される名医なだけはあるな。褒美に何を望む?」

 

 

 特に何か貰えるのを期待してはいませんでしたが、くれるというなら頂くまでです。

 

 

「出来れば民への税を下げていただきたい」

 

 

 先ずは要求は大きく言って徐々に下げていくものですね、これが、きっと交渉と言うものです。

 

 

 もし、受けてくれたらラッキーレベルですね。

 

 

「わかった」

 

 

 えっ?

 

 

 


 
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