No.610167 【獣機特警K-9ⅡG】ミウとテムナ【交流】古淵工機さん 2013-08-19 00:08:43 投稿 / 全5ページ 総閲覧数:1042 閲覧ユーザー数:990 |
ある日、ラミナ警察署では、署長のエルザがK-9隊を集めて話をしていた。
「…というわけで、本庁より新たに2名が当ラミナ署に配属となった」
その言葉を受け、ソラとベルタが続く。
「本庁からですか?」
「その二人ってどんな人たちなのママ…じゃなかった、署長?」
「まあ、実際に説明するより見た方がよかろう。二人とも、入っていいぞ」
エルザがそう言うと、ネコ形とイヌ形のファンガーが入ってきた。
「本庁より配属となりましたミウ・カワグチです」
「同じくテムナ・ツルハシです、よろしゅう!」
元気よく挨拶をするミウとテムナ。それを見たK-9隊のうち、イシスが反応する。
「あ、ミウさんにテムナさん!お久しぶりですね」
それを見ていたミライがイシスに訊ねた。
「え?イシスさん、お二人と面識があるんですか?」
「ええ。6年前にもちょっとした用事で本庁に出かけることがあったのだけれど、本庁でも名コンビと呼ばれていたそうよ」
さらにクオンが続く。
「なにしろ二人は本庁にいた頃はあのヴァイスさんの下で働いてたからねえ。きっといい味方になってくれると思うよ」
それを聞いた残りのメンバーが次々に挨拶をする。
「へー、そうなんですかぁ。あ、あたしは煌月空です!こっちは友達のナタリア・天神・フタロイミツィ」
「俺はジョナサン・ボーイング、こっちは三沢颯で…」
「あたしはベルタ・カシイ・アインリヒト!よろしく、ミウおねえちゃんにテムナおねえちゃん!」
それを聞いたミウは少々苦笑いを浮かべる。
「たはは…お姉ちゃんって歳でもないんだけどねあたしたち…ねぇテムナ?…テムナ?」
「もー、お姉ちゃんてイヤやわぁwあ、せや。ベルタちゃん、チョコあげよか?」
「食べるー!」
「もう、テムナったら…。というわけでクオンさん、どうぞよろしくお願いしますね」
「こちらこそよろしくお願いします、ミウさん、テムナさん」
と、お互いに敬礼を交わすクオンとミウ、テムナ。
「よし、では諸君がこれから配属される生活警備課に案内しよう」
「はい!」
と、ミウとテムナは、エルザに連れられて自分たちの配属先へと向かったのであった。
…12時過ぎ、1階カフェテリア。
「んふふ、名コンビかあ。あたしたちってかなり有名人になったもんだね」
と、コーヒーを飲みながらニヤニヤしているミウ。
「そーかぁ?『迷コンビ』の間違いちゃうの?」
同じくコーヒーを飲みながらため息をつくテムナ。
「え、ちょっとテムナ、それどーゆー意味よ!?」
「ほら、アンタと組んでるとき、よく段取りワヤなってまうやんか。ミウが後先考えんと動くからそうなるんや」
「あーっ!言ってくれたわね!そういうテムナだって、すぐ感情的になって突っ走ってせっかくの計画台無しにしちゃうじゃない!」
「なんやとー!?」
「なによー!?」
おおおおおっ!にらみ合う二人の背後に見えないはずの龍と虎が!!
「よー…し、やったら今ここで勝負したろか!」
「やってやろうじゃない!内容は!?」
「場所は『9 to 10Ⅱ』の中にあるオキナワ料理店『カチャーシー』…今日の仕事終わったら、どっちがぎょうさん食えるか勝負や!」
「OK!あたしに挑んだことを後悔さしてやるわよ!」
さて、その近くの席でコーヒーを飲みながらその様子を見ていた捜査課はというと…。
「…ミンスター警部」
「ん?何ですかミハエル君」
「…アレって本庁から配属になった方たちッスよね」
「ミウさんとテムナさんのことですね?」
「…なんかヤバいオーラ出てるんですけど止めなくていいんスか?」
と、恐怖のあまり顔が引きつっているミハエル・アインリヒトに対しジース・ミンスター警部はこう答えた。
「ああ、そのことですか…それでしたら、わざわざ我々が止めるまでもありません。ああいう方たちなんですよ、彼女たちはね」
「そ、そっスか…」
ミハエルがそう言いながら目をやった先では、ミウとテムナが闘志を燃やしていたのであった…。
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それは、名コンビであり、また迷コンビでもある…。
◆出演
ミウ:http://www.tinami.com/view/610063
テムナ:http://www.tinami.com/view/610065
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