【ダンガンロンパIfストーリー・ダンガンスクール】
【希望ヶ峰学園デノ生活】
【第7話・石丸清多夏】
【超高校級の風紀委員】
【ナナガツ・ハツカ】
「ふっ、つまらない行事だったな。こんなので無駄に手間を取らせるとは……。この学園はそう言う場所に配慮すべきだな」
「あぁ、うん。そう思うよ、十神君。けれども重要だと思うよ」
と、【超高校級の幸運】である苗木誠は【超高校級の御曹司】である十神白夜の言葉に返答を返していた。今日は希望ヶ峰学園の1学期の終了式が行われており、明日から夏休みと言う時期になっていた。
「そうは言うがな、苗木。こう言うのは最初の1名のみを称えればいいのだ。そう、【超高校級の御曹司】である俺をな」
「そ、それだと皆が文句を言って終了式がもっと遅くなるんじゃないかな? ほら、皆が皆、十神君と同じように思っている人も居るかも知れないしさ」
と、慌てて説得に入る苗木。もし十神の訴えが受理されてしまったら、この先の式辞で皆が皆、そう言いだしてしまったらどうなるのか困ってしまうのである。ただでさえ、十神君だけではなく、石丸君や大和田君、江ノ島さん、セレスさんなど無駄に我が強い面々が控えしまってているのだから。これだけは避けなければならなかったからだ。
「そうか。まぁ、下々の人間の意見を聞く事も様々な人間の頂点に立つ我が十神家の人間としてあるべき行為だしな」
と、何か納得したような言葉を言う十神。「分かってくれて何よりだよ」と苗木は言う。そうやって十神と一緒に帰ろうとする苗木。そんな中、2人の男性がバイクに乗って苗木と十神の前に現れる。それはバイクに乗った【超高校級の暴走族】である大和田紋土と【超高校級の風紀委員】である石丸清多夏だった。その2人の背中には力強い文字で【暮威慈畏大亜紋土】と書かれている。
「よぅ、苗木と十神じゃねえか」
「苗木君! それに十神君! こんにちはなのだよ!」
と、苗木と十神の2人は普通にそう挨拶を交わす。
「2人はどうしたの? なんだか今からどこかに向かいそうな感じだけど……」
と、苗木はそう聞く。
「良い事を聞いたな、苗木。今日から夏休みだからな、今から俺らは2人揃ってバイクで風になるのさ。」
「そうだぞ、苗木君! 僕達は今から2人でバイクを走らせるのだ! この間、ようやく免許を貰えたのだ! そこで、兄弟と走るのだ! もちろん、安全運転だがな!」
「おいおい、兄弟。【超高校級の暴走族】である俺が安全運転をしてると知られたら、チームの仲間に顔向け出来ないぜ」
「それもそうか。よし、ならば安全に暴走族をやるとしよう!」
「話が分かるぜ、兄弟! じゃあな、苗木。それから十神」
「去らばだ! 諸君!」
そう言って、2人はバイクに乗って走ってしまった。
「くだらない茶番だったな。行くぞ、苗木」
「えっと……僕、まだどこに行くか聞いてないんだけれども……」
「つべこべ言うな、苗木。お前は俺の言う事を素直に聞いて判断すればいいんだ」
その日、苗木は十神と共に何故か喫茶店で一服すると言う形で、夏休みを迎えるのであった。
Tweet |
|
|
2
|
0
|
追加するフォルダを選択
ダンガンロンパIfストーリー。
もしも、彼ら彼女らが普通に学園生活を送っていたらどう言う生活を送っていたのか?
第7話、【超高校級の風紀委員】石丸清多夏の話。