No.609118

魔法戦記リリカルなのはmemories 最終章 新たなる聖王の歴史(メモリー) 本幕【終わり、そして始まりの日】 第百十二話

J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。

その青年はなのはに関わりがある人物だった。

だがなのはにはその記憶が消されていた。

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2013-08-16 01:32:28 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1634   閲覧ユーザー数:1559

Time Leapも昨日更新したけど、単純に言えば今日が久しぶりに暇だったからw(書き終えて続けて書いてた)

 

とりあえず遅くなってすみません。1か月半近く更新していませんでしたね。

 

なるべく早くできる様に頑張りますので、よろしくお願いします。

 

それではどうぞ!!

 

 

 

追記:話数が第百十一話から第百十二話に変わっていますが、実はこれで合ってます。

 

   実はですね、第百十話の話の後に本来ならば続く話が合ったのですが、それが抜け落ちているという事態に今更ながら気付いたのです。

 

   そのことに気付かず、最新話書こうとしていた展開で、あれ?となってしまい。一話抜けていることに気づきました。

 

   どうしてこうなったかと言いますと、実は本来の第百十一話の内容を書き終わらせ、いつもと違って後日投稿しようとしたのですけど、保存をせずすべて消してしまい、そのことを忘れてこの第百十二話を書いてしまいました。なんでその時気付かなかった。

 

   そんなわけで、この話数は第百十二話で合っています。

「くっ、あまりにも速すぎる――っ!?」

「速すぎて的が定められねぇ……」

 

 フェイト、シグナム、ヴィータの三人でなのは一人に挑んでいるというのにもかかわらず、なのはに一度も攻撃を当てられないでいた。

 フェイト以上にスピードが速すぎて、攻撃を仕掛けたとしてもすでにその場にはすでにいなくなっているために、どうしても当たらない。挙句には一瞬のうちに背後を吐かれて、二刀のデバイスで切り刻んで来ようとしてくるためにすぐさま避けないといけないという繰り返しをしていた。

 

「まさか、こっちの攻撃を一度すら許さないとはね…… 少し感心したよ」

 

 一方のなのはも三人に対して一度も攻撃を当てられていなかった。ある一人に向けて攻撃をしようとすると、他の二人がそれを阻止しようとすぐさま動いたり、気づかれてカウンターを食らわせられそうになったりするために、なかなか攻撃する状況がなかった。

 だがそれでも優勢なのはなのはの方であり、この状態が尚も続いたとしたらフェイト達の負けることは目に見えていた。なにか策を練ってなのはがどうしようもないような攻撃を仕掛けない限りは、はやてと同じようになることは分かっているため、実は先ほどからなのはに気付かれずに三人で念話をしながら戦っていた。

 

《どうする、このままじゃ埒があがねぇ……》

《私の速さよりも早いから、後ろから追いかけることもできない》

《バインドを使ってほんの少しだけ止められるかもしれないが、あの速さだとすぐに避けられる可能性がある。あまり得策ではないか……》

「そっちから来ないの? なら、私から行かせてもらうよ!!」

 

 なのははその場から姿を一瞬にして消し、なのはが消えたことでフェイト達も一気に警戒を取る。そして次になのはが現れたのはフェイトの背後だった。

 

「っ!?」

 

 すぐに気配に気づいたフェイトは回転してなのはへと攻撃を仕掛ける。しかし、先ほどもそのような攻撃パターンをされたなのはにとってはもう慣れたことであり、すぐさましゃがんで避ける。

 

「さすがにそれには慣れたよ!!」

「なら、これならどうだぁ!!」

 

 なのはが避けた所を見ていたヴィータは、すぐさまシュワルベフリーゲンをなのはに向けて放たれていた。それほど距離は離れていなかったが、避けられたり防がれてしまうけども、それでもフェイトを移動させるだけの時間はこれで稼げることができるだろうと思った。

 予想通りなのははヴィータの攻撃を防ぐためにプロテクションを使い、防ぐことに成功したけどが、その間にフェイトはなのはとの距離を取ることにした。

 そしてそれだけで攻撃は終わらない。フェイトが避けたことによって狙えるようになったシグナムが、なのはがプロテクションを解除したと同時にさらなる追撃をする。

 

「シュランゲバイセン――っ!!」

 

 シグナムのデバイスであるレヴァンティンがなのはに向けて伸びていき、声を聴いて気付いたなのははそれに対応しようとするが、その前になのはの右腕に絡まり、動かせなくなる。

 

「こんなもの…… 左手で斬ればっ!!」

「させるかぁ!! ラケーテン――ハンマーぁぁぁぁっ!!」

 

 動けない状態で攻撃を仕掛ければ防ぐしか方法はない。そう思ったヴィータはすぐさまなのはの行動を阻止すべきと、グラーフアイゼンをラケーテンフォームに変化させて一気に詰め寄る。

 その行動になのはがプロテクションをはって防ぐだろうと考えるが、なのははそのようなことをせず、左手に持っていた刀でグラーフアイゼンの柄にぶつけて防ぐ。ラケーテンハンマーのスピードだとどう考えても押されるはずだというのにも関わらず、刀一本で防ごうとしていたのだ。

 このままだと押されるだろうとフェイト達は思っていたが、なのははヴィータのラケーテンハンマーを完全に抑えていた。

 

「なっ、抑えきってるだと!?」

「これでも、かなり力と魔法での強化で防いでいるだけだから、かなりギリギリなんだけどねっ!!」

「そう――なら、この状況でさらなる攻撃に耐えられる?」

 

 シグナムがなのはの右腕を抑え、ヴィータのラケーテンハンマーを左手に抑えてある刀で抑えてある状況である中、さらなる攻撃をしようとしている人間がいたとしたらどうするか。なのはならばプロテクションを使って防げるかもしれないが、そんなことはフェイト達でもわかるだろう。

 だが、フェイトにはバリア貫通能力を持つハーケンスラッシュを持っている。そのため一気になのはへと詰め寄り、なのはへと確実に攻撃をあてようとした。

 

「ハーケン――」

「……オートモード・ライト」

「なっ」

 

 フェイトがなのはへとハーケンスラッシュを使おうとした刹那、突然なのはが持っていた右手の刀がなのはの手から離れ、フェイトに向けて飛んでいった。

 突然の出来事にフェイトはとっさに回避行動をとる。そのおかげでなのはへの攻撃を中断することとなり、一度なのはから距離を取ることにした。

 

「次はヴィータちゃん」

「くっ」

 

 その言葉をなのはが言った刹那、先ほどフェイトに向けて飛んでいった刀が、今度はヴィータに向けて飛んでいった。この状況ではどうやっても防ぎようもないため、ヴィータは向かってきている刀がかなり近づいたころになのはから離れて避けきった。

 それによってなのはが動けないのは右腕だけとなり、別に動けないわけではなかったなのはは、一気にシグナムへと近づいていく。シグナムはこのままだと無防備に近いため、なのはの右腕に絡めていたレヴァンティンを外す必要があった。

 

「外している暇も私はあげるつもりはないよ」

「ちっ」

 

 外している間になのははシグナムに攻撃を仕掛けてくるだろう。だからその行動をするのは外され、避けることもなのはのスピードならばあまり意味を成さない。だから避けることも選択肢から抜けることとなり、打つ手がなかったと思われた。

 そしてなのはは右手に持っている刀を前に突き出すようにシグナムへと突き進んだ。

 

「エーテル――――スピア――っ!!」

「くっ、間に合わない!!」

「シグナム!! ちっ、さっきから邪魔だぁ!!」

 

 フェイトとヴィータもなのはの攻撃を阻止しようとすぐさま動き出すけども、フェイトは今からなのはを妨害することは無理に近く、ヴィータの方は先ほどなのはが先ほどまで左手に持っていた刀が妨害をしてきているために、シグナムを助けることはできないでいた。

 誰もがなのはの攻撃を止められないと思っていた……シグナム以外は――

 

「レヴァンティン!!」

「んなっ!?」

 

 そう――なのははあることを失念していた。シュランゲバイセンは絡めただけではなく、近づけさせることも可能だということを――

 シグナムに当たるほんの少し離れたところで右腕が引っ張られたことにより、なのはの攻撃の方向がずれてしまい、シグナムの右脇腹付近を傷つける結果となった。

 

「ぐっ、だがこれで反撃ができるっ!!」

「がっ、」

 

 なのはの攻撃は殺傷設定であったため、シグナムは脇腹に斬られたような痛みを感じたが、それでもこのチャンスを逃すわけにはいかないとすぐさまなのはに対して左手を握り締め、魔力を込めてなのはの腹を思いっきり殴る。それによってなのはは吹っ飛ばされるけども、すぐにレヴァンティンでシグナムの近くへと寄せ、その近づけている途中で絡めていた右腕から外した。外したとしても、なのははシグナムの方へと向かってきてくるため、それを利用しようとシグナムは考えた。

 そしてシグナムはレヴァンティンのモードをすぐにシュベルトフォルムへと切り替え、そのままなのはへと切り刻むように動き出した。

 

「紫電一閃――っ!!」

 

 腹を殴られた衝撃が尚も続いていたなのはは、特に防ぐこともできずにそのままシグナムの攻撃を受けてしまうのだった――


 
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