No.608615

恋姫学園物語 3

morikyouさん

一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者の)嫉妬からできています!



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2013-08-14 16:43:30 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:6877   閲覧ユーザー数:5693

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不順な動機から生まれています。

原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。

主人公もげろなんてしょっちゅうです。

それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、今オレは剣道部に当てられたスペースの中央で華雄先輩と向き合っていた。

手には木刀、けど防具がない。

先輩いわく、

 

「お互いの力量からするに、寸止めくらいできるだろう。それに個人的に防具は嫌いだ」

 

とのこと。

できるっちゃできるけど、事故ったら怖いんだけどなあ。

 

中で活動してた部員の方々も隅によってこっちを見てる。うわ、今更ながら恥ずかしいな。

もともと、男子ばっかの学校だったこともあって、少し苦手なんだよな。まあ話したりはできるけど、こう、異性から注目を浴びるっていうのに慣れてなくてね←圧倒的(ry

 

「さ、準備はできたか?あまり時間を取らせたくはないから、さっさと始めよう」

 

お、向こうも準備出来たのか。

 

「ええ、よろしくお願いします」

 

じゃ、始めようかな。

 

 

華雄Side

 

今、私は呆然としていた。

周りの部員たちも同じだろう。

手合わせを始めた瞬間、目の前の男の雰囲気ががらりと変わったのだ。

先ほどまでの柔らかな物腰など微塵も残っていない。

下手に動けばこちらが殺られる。

北郷のその気迫と雰囲気は肉食動物を思わせた。

 

「はっ!」

 

それでも、私はそれを振り払うために前に出た。

正直、寸止めすることなど頭から抜けていた。そのくらい余裕がなかった。

手加減なしの一撃。私はそれを打ち込んだ、はずだった。

なのに、その瞬間危険を感じて踏みとどまったとき、私の喉元に木刀が突きつけられていた。

 

「………」

 

正直、言葉もなかった。

人はここまで強くなれるのか。その一念に尽きた。

そして、ここまで昇るのにどれほどの鍛錬をしたのかとも。

 

気がついたら、木刀を下ろしてこちらを心配そうに見る北郷の姿があった。

声をかけてきたので、心配ないと返事をしたらよかったといってこちらに微笑んできた。

それを見た瞬間、先ほどとは違った意味で彼が恐ろしくなった。

それと同時に、顔が熱くなったことも自覚した。

 

華雄Side 終

 

 

 

 

 

 

相手に集中して構える。

オレはいつもそれしか考えてない。

爺ちゃんに叩き込まれたのもあるけど、それが性に合ってたともいう。

先輩は、やはり構えからして強者であるとわかった。

こう、よくある隙みたいなものがない。

けど、どこか動きがぎこちなかった。

何かあったかな?←圧倒(ry

でも、先輩は何かを振り払うみたいにこっちに打ち込んできた。

あ、あれは手加減忘れてないか?

なんとなく上段がきそうと感じたから、喉に突き(もちろん寸止め)を打とうとしたら、ぎりぎりで止まってくれたよ。

良かった。あのまま突っ込んできたらどうしようかと思った。

 

けど、先輩はそのまま固まっちゃったみたいだな。

 

「大丈夫ですか?」

 

木刀を下ろして聞いたら、慌てたように平気だと答えてきた。

少し気になったけど、本人がいいなら良いかな。

 

「なら良かったです」

 

そう言ったら、なんでか顔を赤くして俯いちゃったよ。

さっきの明命さんといい、何があったんだか?

 

 

 

「と、とりあえず、今日はありがとう。で、入部するのか?」

「いえ、まだ見学してみたいところもあるのでそれからですね」

 

少し時間がたって、顔色が戻った華雄先輩がそう聞いてきたけど、オレはこう答えた。

 

「そうか。もし入ることになったら、稽古でもつけてくれ」

「わかりました。若輩者ですが、もし入ったらまた」

 

そう答えて、オレは帰路についた。

なんか、背後から視線感じたけどきっと気のせいだろ。

 

 

 

 

 

 

「ただいま~!!」

 

家に入って声を出したら、少ししてパタパタと足音がして、

 

「お兄様!おかえりなさい!」

「お、おかえりなさい」

 

ひょこっと頭が二つ出てきた。

 

「おう、ただいま。朱里、雛里」

 

そういって頭をなでると、二人とも顔をふにゃ~っとして笑っていた。

 

この二人、楠 朱里(くすのき しゅり)と、楠 雛里(くすのき ひなり)

は、家で預かっている親戚の子だ。

2年前、彼女らの両親が、海外へ赴任することになって困っていたところ、家の母親が引き受けたってわけだ。

最初は二人、特に雛里の人見知りがすごくて満足に会話も出来なかったんだが、時間をかけて接していったら、今ではオレを兄と呼んでくれて、頭をなでることが出来るようになった。頑張ったなあオレ。

 

「あれ?母さんは?」

「あわわ!夕飯のおかず買い忘れたってつい先ほど、買いに出ちゃいました」

「ったく、だからあれほどメモして行けって言ってるのに」

「あ、あわわ」

 

なんとなくそんな気はしてたから戯れに雛里の頭をわちゃわちゃとしたら、少し目を潤ませてこちらを見上げてきた。

やべ、やりすぎたか。

慌てて頭をなでると、安心したかのように笑ってくれた。よしよし。

 

「ま、玄関で遊んでてもあれだし、中で待つか」

「あわ!なら、荷物をもっていきましゅ!」

「はわわ、わ、私も…」

「はは、ありがとうな」

 

全く、可愛い妹たちだなあ。

 

さて、リビングで三人のんびりとしていると

 

「おーい、今帰ったぞー」

 

という声とともに、リビングの扉が開いて人が入ってきた。

 

「遅かったな、母さん」

「「おかえりなさい!」」

「全く、少しはいたわってくれても良いだろうに。それと、ただいま二人とも」

 

そういってわざとらしく腰を抑えているのはオレの母さんである北郷 桔梗(ほんごう ききょう)。父さんはオレが生まれてからすぐに事故で死んじゃったらしい。それ以来、一人でオレを育ててくれた。今は、二人の妹も入れた計4人で暮らしている。

 

「ほれ、材料はあるからさっさと作らんか」

「おいおい、今日は母さんの日だろう」

「ちっ、ばれたか」

 

そんなことを言いつつ、キッチンへ消えていった。

ま、少しは手伝うかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回はいかがでしたか?

今回の勝負内容ですが、一刀がなんとなくといっていたのは実は前回言っていた気配を探ることにつながっています。

本人は自覚してませんが、空気の流れ的なものから次の行動を自然と予測しています。

それゆえ、ラッキースケベなんてことも無自覚に起こしています。

なにこのチートw

それと家族構成ですが、一応言っておくと妹との血の繋がりはありません。

時間をかけて接する=時間をかけて口説き落とすなので、二人の好感度は正直MAXに振り切れてます。

これからが楽しみですねw

 

次回は、家族とのやり取りを書いていきたいと思います。

それではお楽しみに!

 

 

人物紹介

 

名:遠野 天和

Grade:高校2年

一刀のクラスメート。席は一刀の左隣。

まだ一刀は気づいていないが、アイドルユニット「数え役満☆しすたーず」の一人。

性格は天然で少し我侭。かなりの美人。成績は中の下~真ん中程度。

 

 

名:春日 沙和

Grade:高校2年

一刀のクラスメート。席は一刀の右隣。

おしゃれに目がなく、流行に乗るのが好き。

天和がアイドルであることはもちろん知っている。

性格はさっぱりとしていて元気。成績は中の上~上の下程度。

 

 

 

 

 

 

 


 
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