この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不順な動機から生まれています。
原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。
主人公もげろなんてしょっちゅうです。
それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。
さて、質問とか色々あって長かったけど、ようやく放課後になったか。
「まあ、特にやることもないし、さっさと帰r「たのも~!!」な、なんだ?」
帰り支度をしていたオレの耳に道場破りのような掛け声が聞こえた。
残っていた他の女の子達も何事かとそちらを見ているようだ。
「あ~、いつ来るかと思ってたけどもう来ちゃったか~」
「情報早すぎなの~」
ん?天和と沙和は知ってるのか?
「二人は知ってるのか?」
「うん。うちの学校部活の加入が義務付けられてるのは知ってる?」
「ああ、説明を受けてる。まだ、すぐには決めなくて良いって言われてるから、しばらくは入る積もりなかったんだけど」
「あの人は一つ上の深井春蘭先輩。武術部の部長さんにして生徒指導委員の副委員長をしているの!」
へ~、武術部ってのはこの学校独特の部活で、色んな武道をたしなむ人たちの集まる部とは聞いてるし、そこの部長ってことはおそらく相当の猛者なんだろうな。
それに、生活指導委員って、生徒が自発的に風紀を取り締まる活動って聞いてるな。
「で、そんなすごい人がいったい何のようなんだ?」
「そんなの、一刀君に決まってるじゃない!」
「…は?」
「ほら、こっちn「見つけたぞ!北郷ってのはお前だな」ってうわさをすれば」
黒髪ロングの背の高い先輩だなあ。
「はい、オレが北郷ですが…」
「これから、空いてるか?」
「ええ、特に用事はないですが…」
「なら、私についてこい!」
「え、いやあのどこへ…」
「いいから、早く来るんだ!」
そういって腕をつかまれて引きずられちゃったよ、全く…。
えっと、
「ここは、どこなんですか…」
あれから先輩に引きずられて着いたのは、あの講堂より一回りほど小さいけれどそれでも十分大きい建物だった。中では、剣道であったり、持ち運び式の畳で柔道だったり、その他、様々な武術を行っているみたいだ。
そして現在、オレは朝のときと同じようにかなりの人数の女生徒を前にしている。
隣には、さっきの春蘭先輩ともう一人、桃色の髪で美人な女の人がいる。雰囲気からして先輩かな?
「さて、今日から我々の同士となる北郷だ。今日は見学ということになっている」
へぇ~今日は見学でいいんだ…って、ちょっと待って!
「あの、オレそんなこと一言も言ってないんですけど…」
そういったら、春蘭先輩はあきれたように
「聞いてないのか?お前の転入の際に約束させたと学長から聞いたぞ?」
「えっと、初耳ですが…」
ほんっとに初めて聞いたぞ、そんなこと。
「ふむ、雪蓮聞いてないか?」
そう春蘭先輩が聞くと、反対側の先輩が
「私も一応そう聞いてるわ。ただ、あの人のことだから彼が知らない可能性もある」
と答えた。どういうことなの?
「ああ、私は佐藤 雪蓮(さとう しぇれん)。三姉妹だから名前でいいわ」
と自己紹介をした上で
「あの人ねえ、自分が気に入った人にドッキリ仕掛けるのが好きなのよ。あくまでドッキリだから後で本人の確認を取ったりはするんだけどね」
と教えてくれた。
なるほど、かなり大掛かりなドッキリにしたもんだ。
「えっと、事情はわかったんですが、それでオレはどうしたらいいんでしょうか?」
「うーん、どこまでがドッキリかは私たちも判断しにくいんだけど、おそらくここまでだと思うから、帰りたかったら帰ってもいいんじゃない?」
そう言われてもなあ。ここまで来たのなら覗いてみようって気になるよな。
「まあ、せっかくですしちょっと見学させてもらっても良いですか?」
「あら、ならゆっくりしていってね」
オレがそういうと雪蓮先輩はにっこりと笑ってくれた。
周りの女の子達も何かを話し始めた。
「それで、どこが見たい?」
「えっと、一応慣れているものなので剣道、あと槍術ですかね」
「そう、なら…明命!」
オレの返答を聞いた先輩は何事か悩むと誰かを呼んだみたいだ。
すると、周りの中からするりと小柄な女の子が出てきた。
「先輩!呼びましたか?」
「ええ。彼、剣道が見たいらしいから案内よろしくね」
「は、はいなのです!」
その子は大きな声で返事をすると
「で、では案内するのです!」
といってオレの前に来た。
「ああ、オレは北郷一刀。もう知ってると思うけど一刀で良いよ」
そういって笑いかけると、その子は「あぅう~」と言って顔を赤くしてこちらをぼ~っと見つめてきた。
「えっと、大丈夫か?」
そういって手を振ってみたら、
「はっ!私は桃井 明命(ももい みんめい)といいますです!えっと、じゃ、じゃあこちらに来てください!」
と、やや早口に告げて背を向けて歩き出してしまった。
「??オレ、何か嫌われることしたか?」←圧倒的無自覚
そう思いつつも、離されるとまずいのであわてて追いかけた。
明命Side
「あぅううう。胸がどきどきしているのです。あの人の顔がまともに見れそうにないのです…」
今、私は一刀さんの道案内をしています。
あの始業式のとき、友達の流琉たちが質問していた様子などから漠然とかっこいいな~なんて思ってました。
でも、実際こんな身近に立ってみると、かっこいいなんてものじゃなかったのです!
特に、あの笑顔は反則なのです。イケメン俳優とかなんて霞んで見えるレベルだったのです!
で、でも私が任された仕事なのです!しっかりしなくては!
「つ、着きましたです!ここで私たちは活動してるです!」
後ろを振り返って見ると、一刀さんが
「わざわざありがとうね、今度お礼するよ」
そういってまた笑いかけてくれたのです。
「あ、あぅうううううううう!!!」
それがあまりに眩しすぎて、思わず俯いてしまったのです…。
あたふたと、私のことを心配してくれていますがますます申し訳なくなってくるのです…。
うう、もっと普通に話がしたかったです…。
明命Side 終
なんか、明命さん俯いてばかりだけど大丈夫なのかな?
まあ、本人が平気って言ってるし、これ以上付き纏っても迷惑かと思いその場を後にすることにしたよ。
それで、案内されたとおり中に入ってみたんだけど、
「………」
正直、言葉が出なかったよ。
みんな、真剣に剣を振って、お互いを高めあっているのがよくわかる。
爺ちゃんが昔から言ってる、「剣士は常在戦場のつもりでなければならん!」
と言うのが心から理解できたと、そう思えた。
ここはまさしく戦場。そう感じた。
「ん?あいつは…」
と、誰かに気づかれたみたいだ。こっちに来る…。
「見学か?」
「はい、明命さんに連れてこられました」
「そうか、私は芹園 華雄(せりぞの かゆう)という。本来は戦斧を使う総合武道に所属しているのだが剣道の副部長のようなこともしている。よろしくな、北郷」
「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします」
見た目、結構怖そうだけど話してみると案外そうでもないんだな。
「ところで、お前、さっき私の接近に気づいてたのか?」
「ええ、爺ちゃんに叩き込まれたのでそういうのは得意なんです。剣道じゃあんまり役には立たないんですけどね」
「そうか…。なら、突然で悪いが一つ立ち合ってもらえないか?」
「…え?」
「いや、やはり強者と戦うのは武人を志すものとしてはやはりわくわくするものでな。で、お願いできるだろうか?」
「…分かりました。では、こちらこそよろしくお願いします」
ということで、いきなりではあったが華雄先輩と稽古を行うことになった。
あとがき
どうも、作者のmorikyouです。
こっちが先にうまく出来たので続きました。
もう一個のほうは現在執筆中なのでお待ちください。
さて、今回はいかがでしたか?
今回から少しずつ恋姫達との絡みが本格的に出てきます。
早速一人毒牙にかかっているわけですがw
分かりやすくするために、○○Sideを描いております。
これがでたら、高確率で堕ちたと思ってくださって結構です。
そして、是非彼に呪詛の言葉でも投げてやってください。
話がさらにエスカレートしていきますww
ということで、次回はいきなりの勝負から入ります。
出来たら、家族構成まで語りたいですね。
それでは、お楽しみに!
人物紹介
名:深井 春蘭
Grade:高校3年
武術部の部長兼生活指導委員の副委員長をしている。
性格はさっぱりしていて単純。故に結構騙されやすい。
双子の妹がいる。
学力のほうは、下の上程度。
名:佐藤 雪蓮
Grade:高校3年
武術部の副部長兼剣道部の部長をしている。
校内でも有名な美人三姉妹の長女。
性格は、豪快で本来は口より先に手が出る方。
勘が鋭く、テストの山勘がかなりの精度をほこるため、学力は校内でもトップクラス。
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一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者の)嫉妬からできています!