No.606892

真・恋姫†無双 ~桃始華のつぼみ~

ゆきなさん

記念すべき第十話ですねー!

いや、なんにも無いですよ?

こんな駄文に付き合って貰ってるだけで感謝やわー!

2013-08-09 02:43:34 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1153   閲覧ユーザー数:996

 

 

 

 

「おーい、ここの頭は誰だー?話があるんだが」

 

「なんだてめーらは?」

 

「俺は関平っつうんだが」

 

「なんのようだ?」

 

「俺らは武には自信があるんだが次に攻めようと思ってる領主の騎馬がウザくてよ。手伝ってくれねーか?」

 

 

賊達が疑ってるのがはっきりとわかる。

 

そりゃそうか、いきやり現れて俺たちのために力を貸せなんて言われたら誰だって疑う。

 

ま、これは想定の範囲内だ。

 

とりあえず模擬戦でもして証明するか。

 

 

俺と関平とあと五人、俺以外は皆親衛隊の実力者達。

 

関羽と関平は血の繋がりはない、山賊狩りと元・山賊という関係だ。

 

経緯はまたの機会にでも。

賊程度にやられるはずもなくあっさりと終わってしまった。

 

模擬戦と言っても組手をやって軽く捻る程度で済んだから怪我人はいない。

 

 

「なるほど、確かに強いな。ハムなんちゃらを倒す策はあるのか?」

 

「もちろん、そのために俺がいる」

 

「ほう…大した自身だな。じゃあ聞かせてもらおうか」

 

「その前にここで戦えるのは何人いる?それを聞いて一晩で策を完成させてみせる」

 

「30人だ。つまり明日策を聞いて即実行していいんだな?」

 

「もちろん、人数分の弓を用意しておいてくれたらな」

 

「わかった、用意しよう」

 

 

賊なのに弓を持ってるのか。

 

これでまずは一歩。

 

今夜はぐっすり眠れそうだ。

 

 

「兄貴、もう少し慎重に動いたほうが良かったんじゃないですか?」

 

「これでいいんだよ、俺たちが用意してるのがハムなんちゃらに知られるとマズイからな」

 

「たしかにそうですけども」

 

「それに関平たちが何かやろうとしても一晩じゃ対したこと出来無いだろうしな」

 

「そのために明日なんですね」

 

「わかったらさっさと用意して来い」

 

「わかりやしたー」

 

 

翌日

 

 

「ハムを攻めるのに対した策は必要ない、ハム自身は対した武力も知力もないからな。騎兵が苦手な森におびき寄せて倒す部隊とハムの町を襲部する部隊、この二つがあれば勝てる」

 

「だが奴らの所にいる武将はどうするつもりだ?そいつらは強いぞ?」

 

「確かに強いがまだまだ若い。少し闇討ちされただけで崩れるだろう。つまり森の中におびき寄せて包囲して暗殺しろ」

 

「卑怯だな」

 

「外道と呼ばれようが結果が全てだ。勝てばいいのだよ勝てば!」

 

 

 

 

賊視点

 

 

目的地に着き俺たちは森の中を歩き回っていた。

 

小さな森だが入ってみると結構暗い、少しだけ異臭がして動物の姿後見えない。

 

熊などの想定外の事態が起こりそうになさそうで安堵した。

 

北郷のあの自信満々の表情は気に食わねえが奴が立てた策はちゃんとしていた。

 

むしろこれ以上の策が存在しないとも思えるほどの出来だと思ってる、流石は軍師とでも言っておこうか。

 

 

「お頭ー、奴ら逃げないですかねぇ?」

 

「逃げねーよ。むしろ今逃げると奴らには損しかない」

 

 

『ハムが率いる馬は厄介だけど下ろせば別にどうと言ったことではない。まず森の中から弓で攻撃しておびき寄せる。森の中では馬は邪魔だから降りて突っ込んでくるはず。逃げられたら少し出てまた攻撃。これの繰り返し。お前らがいるだけで民への脅威になるからハムは無視出来ない。ハムも時間が立つと苛々して降りて突撃してくるだろう。そこで誘い込んで地の利を生かして殲滅する』

 

 

初め聞いた時北郷の策には欠点があるのじゃないかと思ったがぬかりなかった。

 

それは武将の強さと数についてだ。

 

『俺たちは厄介な武将の相手をしよう。強者がいるって情報を流すだけでそっちに武将を送らざる負えない、しかもそれが数人となるとその分多く送るはず。もしも騎馬がこっちにきたら一度撤退しよう。作戦通りに行くまでやり直す。丁度奴らの村の東に当たるところに小さめだか森があるそこにお前たちが、南からは俺たちが行く』

 

 

「お頭…あの軍師凄いキレ者ですね」

 

「ああ…あいつがどうしてハムソンサンを倒そうとしてるのか知らねーが俺たちには絶好の機会だ。容赦しねーぞ!」

 

 

 

 

ハム孫瓚と趙雲の小話 ひとつめ

 

 

「なぁ…私はやることがあって出れないって言ったよな?」

 

「ええ、言っておりましたね」

 

「その私がどうして囮役をやってるんだ?」

 

「そういう策なのだからですぞ」

 

「つまり一刀も私をそういう風に捉えてるのか…これ、脅しだよな?お前が戦場に出ないと街に賊をいれるぞっていう…あの兄妹はほんと…」

 

「…………(流石に何も言えぬ)」

 

 

 

 

賊視点

 

 

「見えてきた、よっしゃお前ら行くぞ!!」

 

「お、お頭ー?!」

 

「んだよ、一体……?!」

 

 

俺たちが森から出ようとした瞬間奴らが矢を一本放った。

 

そのたった一本の矢が森に大火を呼び寄せた。

 

火は木々へと燃え移り今に小さな森を炎が覆い尽くそうとしていた。

 

 

「くっそ…さっきの異臭は油か!野郎どもまだ後ろが燃えてねえからそこめがけてさっさと走れ!!」

 

 

持っているのが剣ではなく弓で良かった。

 

剣は重たくて捨てるほかなかったはずだ。

 

 

「やってくれるぜ…火計とはな。まあいい、また次の機会にでも……」

 

「お前らに次なんてものは無い」

 

 

俺たちが森から出るとそこには青空が広がる中2人の女と五十ぐらいの兵がいた。

 

その女の一人に見覚えがある奴が叫んだ。

 

 

「あ…あいつは…黒髪の山賊狩りだー!!」

 

「なんだと!どうしてこうも奴らの良いようになる…まさか、奴らの仕業か!」

 

「どうしたんですか?」

 

「北郷が俺たちを裏切りやがった」

 

「それは違うな、俺はもともとお前らの仲間になった覚えはないよ」

 

「なっ…北郷、貴様!」

 

「後は任せたよ、愛沙」

 

「わかりましたご主人様」

 

「や、野郎ども!こうなりゃ全員まとめて蹴散らしちまえ!!」

 

「お、お頭ー!俺たち剣持ってきてないですぜ?!」

 

「すでにこの光景まで読めてたってことか…」

 

 

 

 

 

 

ハム孫瓚と趙雲の小話 ふたつめ

 

「めでたく賊は愛沙達に打ち取られたな」

 

「そうですな」

 

「また賊を討伐したことの報告という仕事も増えたな」

 

「…そうですな」

 

「そして私たちは戦いに参加することなく終わってるんだぞ、どう思う星?これが領主の仕事か?溜まった仕事を差し置いてまですることか?桃香と一刀はひとつ私に教えてくれた、タブーは破る為にあるとな!!」

 

「……………(帰ったら少しだけ仕事しよう)」

 

 


 
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