前書き
スランプ中だってのに書いてしまった……でもいいじゃん!!書きたかったんだか、うわっ何をするやめ…。
――――もし――――。
『お主が死んだ事は我らの間違い――――だから、せめてもの謝罪に、お主をある世界へ送ろうと思う……』
もしも、叶うなら――――。
『但し、我が送れる世界は一つ――――――――群雄割拠する乱世のみ――――なれば、お主が望む武器や能力を共に贈ろう……さぁ――――何を願う?』
俺は――――。
『――――俺は正直に生きてきた……善い事も……悪い事も……みんな、俺の所為さ……思い残す事は無え……』
――――あの勇猛果敢な『戦士』の様に、生きたかった。
「――――勇敢なる戦士『――』の武器と、強靭な肉体。それと――――足る人物の所に、生きてえ」
『……良かろう――――お主の新たな人生に、幸あらん事を――――』
――――そして、その願いは叶ってしまった。
「じゃあ、頑張ろっか♪……『皆が笑って暮らせる世の中』を目指して!!」
慈愛の心を持つ大徳たる少女は、民草の平和を――――。
「我が覇道を持って、大陸を制する――――この大陸の全てを、手に入れるわよ」
その身に強靭たる意志を宿す少女は、乱世を呑み込まんと――――。
「母様の意志、そして父祖伝来の地を――――虎の牙を、取り戻さなきゃね♪」
虎の如き気性を秘めし少女は、その咆哮を乱世に轟かす――――。
「蒼天已死 黄天当立」
漢王朝は衰退し、世は乱れに乱れる。
――――そして。
「我が地の愛しい民に手を掛けるなんて…………紫苑、桔梗――――『恭弥』」
「ハッ」
嘆き、悲しみの表情を見せる主の声に従い、紫の長髪を靡かせる美女――『黄忠』。
「応」
彼女と同じく主の声に呼応する銀の髪を持つ妙齢の美女――『厳顔』。
「うすッ」
そして、玉座に座る絶世の美女と比喩される主の声に臣下の礼で答える、身の丈7尺(2メートルを少し超えたぐらい)はあろうかという大男。
彼女達の返事を聞いた主は、その瞳に強き輝きを宿して厳かに口を開く。
「我が愛しい民草を踏みにじったその愚行……賊徒共の身体の芯まで叩き込み、臓腑を引き摺り出す事で思い知らせてあげなさいッ!!!」
『『『御意ッ!!!』』』
かの性格は正に天女の如く優しいと評される主の怒りと悲しみが籠められた声に、3人は万感の想いを乗せて返答する。
彼は――――。
「ダァアアアアッ!!!俺等の国の民に手ぇ出したクソッタレ共がぁああッ!!!一人残らず地獄逝きダァアアアッ!!!」
「ひ、ひぃいいいッ!!?や、止めてくれぇええッ!!?」
「うあぎゃぁああああッ!!?い、痛てぇえよぉおおおッ!!?」
その7尺はあろうという巨体で、『回転する二枚刃の楯』を振り上げ賊徒を細切れにし――――。
「うぉおおらぁああああッ!!!」
「くうぅッ!!?はぁッ、ハァッ……何と重き斬撃…………私も、『昇り龍』等と煽てられ、天狗になっていましたかな」
「ダー……テメエの武、それと槍は龍って呼ばれるだけの事はあるゼ……だがなぁ。俺の武と剣は『恐龍』って呼ばれてんだよぉおおおおッ!!!」
時に強敵達と刃を交え、まるで『槍の如く尖った螺旋の剣』を持ってして、相手に敗北を刻む――――。
「フンッ!!黄巾賊だかひょうきん賊だか何だか知らねぇが、俺の大事なモンに群がりやがったからにゃ、生かしちゃおけねえッ!!!」
誉れある戦士の武器を手に戦い――――。
「貴方が居てくれたから、私は愛しい民と共にあるのです……どうかこれからも、私と共に居て下さい……私の愛しい守護者」
「う、ぬぅ……分かったよ……俺の命続く限りアンタを、そしてこの益州を守り続けんぜ……お嬢」
生涯を賭して、心優しき主と、主の寄辺を守り続け――――。
「――反董卓連合だぁ!?マジかよ桔梗さん!?」
「……うむ、月様達が天子様を拐かし、都で暴政を働いてる――と、袁紹が各地に檄文を出しておる。恐らく月殿が都入りした事を妬んで、袁紹が仕組んだ虚言じゃろう」
「それは……マズイわね。月さん達に限ってそんな事は無いと思うけど、恐らく真実を知らずコレを真に受ける人達が集まれば……」
「ふざけやがって……そんな大連合組んで、人を騙してまで、妬みで月さん達を生贄にすんのかよ?……袁紹は、誇りが無えウジ虫以下だな」
この乱世における友と呼ぶ人達の危機に怒り――――。
「――ならば、私達はその連合に参加しつつ、影から月さん達を救いましょう……義無き戦で、我らの友が失われるのは見過ごせません。例え……それが他の諸侯を裏切る行為であっても」
「――――へへっ……やっぱりお嬢は、俺が生涯の主と惚れ込んだ御人だ……そんなお嬢だからこそ、俺はお嬢の為に粉骨砕身の思いを掲げて、刃を振りますぜ」
「ふふっ……貴方程の漢に惚れ込まれるなら、私も女冥利に尽きます♡」
――――民の為に、そして友の為に確固たる決意を持つ主を支えるべく、己が全てを滾らせる。
「むぅ……恭弥よ、何時も春華様ばかりではないか……わしの事は守ってくれんと言うのか?こんな年増は好かんと?」
「ダ?き、桔梗さん?別に俺は何も言ってねえっすけど……焔耶も何とか言ってくれよ……」
「……フンッ。お館がだらしないからだろう。私に振るな」
「あらあら♪私や璃々の事も守ってくれると言ってたのに、アレはあの場限りの都合の良いウソだったのかしら?」
「ダ!?ちょ、ちょ紫苑さん!?ここで泣き真似とかすんの止めて!?紫苑さんの直属部隊に殺されちまうから!?」
猛る猛将も、女の涙には弱かったりするが――――。
――――そして、彼は彼の地にて。
「あ、あの!?わ、わわ私、劉玄徳と言います!!あ、貴方にお会い出来るのをすっごく楽しみにしてました!!あ、握手して下さい!!」
「へぇ~……君が『益州一の侠』って言われてる……うん♪中々良い男じゃない♪」
「ふふっ……私の覇気を受け流す処か、逆に覇気でもって正面から威圧してくるとはね……気に入ったわ。貴方はこの曹孟徳に仕えなさい!!」
乱世の英雄達と出会う――否、出会ってしまった。
「ったく。面倒くせえな……俺はお嬢の下以外に刃振るつもりは無えってのに」
彼女達との出会いは、果たして彼に何をもたらすのか?
「ダァッ!!ダァッ!!ダーーーーーーーーッ!!!」
「おぉーーー!!?目から何か緑の光がビー―ッて出てるのだ!?まるで怒った時の愛紗みたいなのだ!!」
「それはどういう意味だ鈴々!?というか、何故その目からでる光で敵を倒せる!?貴様妖術師か!?」
「ダー……何で俺がコイツ等と前線で戦わなくちゃならねんだよ!!っていうかコレは妖術じゃねーー!!氣を目から放ってるだけだボケェ!!」
「……関羽に同意するが、呉一番の氣の使い手の儂でもそんな芸当出来んぞ?」
「……私は氣弾を飛ばせますが、そこまで強い氣は無理です」
――――そして、彼は乱世に身を投じ、そのうねりに真っ向から立ち向かっていく。
「か、夏侯淵将軍!!並びに夏侯惇将軍に報告!!長阪橋に仁王立ちする影を発見!!たった1人で、此方の進軍を悉く打ち払っております!!」
「何?旗は?劉備軍のどいつだ?」
「そ、それが!!劉備軍ではありません!!奴は……ッ!?」
「ぎゃぁあああッ!!?」
「お、鬼だ!?鬼が出たぁあああッ!!?」
「あぎぃいいいッ!!?あ、足がぁあああッ!?」
「…………秋蘭、これはマズイぞ」
「あぁ……私と姉者で奴に太刀打ちは……出来れば遠慮したい処だな」
彼女達が馬上から見えた長阪橋の上には、回転する楯と、回転する螺旋状の剣を持ってして自軍を蹂躙する侠が1人。
額から流れる汗をそのままに、彼女達は各々の武器を構えつつその侠に近寄る。
それを捉えた侠は、武器を回転させる氣を更に送り込み、回転の速度を更に上げていく。
「ダー……お嬢からの命令でな……劉備達を益州に保護してやりてーそうだ……だからよぉ」
侠は其処で言葉を切ると2人の猛将に向き直りながら足を大地に強く踏み出し轟音を轟かせ、武器を構えた。
その音に反応して武器を構える魏の将軍、夏侯淵と夏侯惇を彼は口を大きく開けた獰猛な笑みで捉える。
「劉璋配下が1人!!この『張任』がッ!!!テメエ等を歓迎してやるぜぇッ!!ダーーーーーーッ!!!」
現世から転生した男が、サイバトロンの英雄、勇敢なる戦士ダイノボットの武器を携え、乱世を駆け抜ける。
真・恋姫†無双。我が心は勇敢なる戦士に憧れて。
もしかしたら何時かヤルかもね♪
後書き。
ハイ、やるかもしんないけど今のトコ予定はありません。
見たいなぁって思って下さった方はお待ちいただければ……書くかも
それでは、サヨウナラ(@^^)/~~~
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遂に……やっちゃった♪