No.603409

魔法少女リリカルなのは-The BLAZBLUE- CROSS WILL

Blazさん

少女は再び生を貰い己が意志で生き抜こうとした。
だがある事件により少女には深い後悔が残った。
「・・・あの人を助けたい。」
たったその一つの願いを目的に少女は"蒼"を手にし
かつての友と戦う運命を選んだのだった・・・・・

続きを表示

2013-07-31 12:20:13 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2352   閲覧ユーザー数:2253

Rebel4   「暗躍」

 

管理局108部隊オフィス付近 ・・・・・

 

ティアナ「えっ・・出かけているのですか?」

 

ギンガ「ええ、数十分前に出て行ったわ。・・ごめんなさい引き止めるべきだったかな?」

 

ティアナ「あ、いいえ別に大丈夫です!「ティーア!」あ。」

 

スバル「用事終わった?」

 

ティアナ「ええ。そっちは?「今八神司令がお父さんと。」そっか。私達は向こうで待ってましょうか。」

 

スバル「そだねー。」

 

ティアナ「ではギンガさん。これにて。」

 

スバル「ギン姉ぇまたね!」

 

スバルとティアナはそう言いオフィス入り口へと戻って行った。

今回二人ははやての護衛として108部隊の元にやって来ている。目的ははやてが部隊長のゲンヤ・ナカジマ、つまりスバルとギンガの父に会いに来ていたのだ。

 

 

108部隊オフィス、ゲンヤの部屋・・・・・

 

ゲンヤ「なるほど・・・つまりこの子の身元を洗って欲しいと言う事だな?」

 

はやて「はい・・・すみません、いつも・・・。」

 

はやてがゲンヤに見せていたのは先日の地下での一件でヴィータ達が交戦したルーテシアの写真だ。相手がジェイル・スカリエッティな為まず内面から崩そうとはやては考えていたのだ。

 

はやて「それと・・一人借りたい人がいて・・・」

 

ゲンヤ「ん?誰だ?」

 

はやて「はい・・カズマ大尉なんですが・・・・いいですか?」

 

ゲンヤ「・・・・俺は一向に構わない。だがな・・・」

 

ゲンヤははやての耳元に近づいた。

 

ゲンヤ「(アイツにあまり入れ込みすぎるな。)」

 

はやて「(え・・どうしてですか?)」

 

ゲンヤ「(アイツは確かに優しいし有能だ。だが・・・・何か裏がある・・・そう言う気がすだ・・。

だからアイツをあまり信じすぎるなよ。)」

 

はやて「・・・・わかりました・・・・・ではこれで。」

 

そしてはやては部屋から出たが一瞬、誰かが居た様な気がしたのだった。

だが、誰も居なかったので「気のせいか・・」と思いドアに近づいたら・・・

 

パシュッ

 

カズマ「おっと!」

 

はやて「うわっ!」

 

カズマ「・・・八神二佐、ご無沙汰しています。」

 

はやて「あ、カズマ大尉。此方こそやで。そういえばあの時の警備、配置をカズマ君の情報が無かったら今頃サーバールームは吹っ飛んでたやろうしホンマ助かったわ・・。」

 

カズマ「・・・・それは良かった。役に立てて嬉しいですよ。」

 

はやて「ふふっ・・ほなな。」

 

カズマ「はい・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

機動六課訓練ベース・・・・・

 

その後、ここ機動六課ではフォワード陣が訓練を行っておりスバルとティアナはなのはに

配置の指導を受けていた。

 

なのは「だからスバルは基本ティアナとの距離を考えて行動してね。」

 

スバル「はい・・・でもエリオと私じゃなくて私だけですか?」

 

なのは「まぁ・・・ね。でも・・・」

 

するとなのはは頭をトントンと叩いた。これは「念話で話そう」と言う合図だ。

 

なのは(-フェイト執務官には悪いけどエリオは直線攻撃しかないし、機動性ならスバルがあるから対応性が高いの。-)

 

スバル(-あ・・そっか。-)

 

ティアナ(-じゃあエリオはキャロの?-)

 

なのは(-そう言う事。と言ってもそれだけじゃあ対応が難しいと思ってキャロには守備魔法の訓練を積ませているよ。-)

 

 

ティアナ「なるほど・・・・それならツーマンセルでも対応が早くかつ迅速にできますね・・・。分かりました。」

 

なのは「うん。スバルは?」

 

スバル「勿論です!!」

 

なのは・ティアナ「「・・・・・・・。」」(苦笑)

 

その後・・。フォワードメンバーは休息に入ったがなのはははやてに呼ばれ部隊長室に来ていた。

 

フェイト「・・ではやて、話って?」

 

はやて「実はな、先に紹介したいと思ってなぁ。『失礼します。』どーぞ!」

 

ドアから入ってきたのはカズマで陸士部隊の白い色の服を身に着けている。

 

カズマ「カズマ・ナカムラ大尉。本日付で機動六課に出向となりました。よろしく・・・

お願いしますね皆さん。」

 

なのは「カズマ・・・あっ!あの時ウチに情報を提供してくれた!」

 

カズマ「はい。あの時はお世話になりました。」

 

はやて「そう言う事で・・・新たにカズマ大尉がウチの諜報部員として配属となりました。

みんなよろしくやってな。」

 

 

 

カズマの部屋・・・・・

 

カズマ「・・・・本当に新品だな・・・・・。」

 

カズマはそう言って自分のデスクを指でなぞった。ホコリ一つ付いてない部屋。

ベッドはふかふか。局員のメンタルも大丈夫そうだ。だが・・・・

 

カズマ(・・・所詮は若者・・・・レジアス中将の話は本当でしたね・・・。)

 

カズマは先程のはやて達との会話を思い出した。たかが一度であそこまで信用しては・・「もう、自分の物だ」と思われたくないのだ。

 

カズマ(私達、諜報部員の鉄則は・・・・・)「騙し騙され・・・ですからね・・・。」

 

カズマはそう言うとカバンの中から携帯電話を取り出した。カズマは慣れた手つきで操作し誰かに連絡を取った。

 

プルルル・・・・プルルル・・・・・・ガチャッ

 

『・・・私だ。首尾はどうだ?』

 

カズマ「上々・・・・という所ですね。そちらは?」

 

『こちらの調整は問題ない。だがやはり技術的に少し時間が掛かる。やはりあの男の技術が必要だ。』

 

カズマ「そんな無い物をねだられましてもねぇ・・・・第一、アナタの"知り合い"が元々

それの開発者でしょ。もう死んでますけど。」

 

『それこそ無い者だ。だが一応遅れを取り戻せる方法はある。』

 

カズマ「・・・・まさかそれを私にやれと?」

 

『・・・・本局地下5階、三つ目の扉の部屋のデータからアクセスしてくれ。あとは此方で何とかする。』

 

カズマ「はいはい・・・・まったく・・人使いが荒いですねぇ・・」

 

『人・・・・そう言うば・・・連中は信用したのか?』

 

カズマ「ええ。そりゃ恐ろしい位にあっさりと。ホント・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

馬鹿な女達だよ・・・・・。」

 

『・・・・・あまりキャラを崩すなよ・・。』

 

カズマ「あら以外ですね。アナタからそんな言葉・・・そんな優しさが出るなんて・・・・ちょっと研究のしすぎじゃないですか?」

 

『・・・・・・切るぞ。』

 

カズマ「・・そっけない・・・まぁ・・いいでしょう・・・ではまた。」

 

プッ・・・ツー・・・ツー・・・ツー・・ピッ

 

すると電話は切れカズマは携帯をデスクに置いた。

するとお腹が減ったのか腹の虫が鳴った。

 

カズマ「・・・・そういえば・・・ご飯まだでしたね・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂・・・・・

 

カズマは食堂に向かった。すると殆ど仕事終わりか多くの局員が食堂に集まっていた。

 

カズマ(・・・にしても・・ここは女性局員が多いですね・・・・)

 

そう、カズマが取り合えず並んでいると10人中7人が女性と圧倒的な女子率を誇っていた。

いくら、部隊長や隊長陣が女性のみと言ってもこれは流石にどうかと思うくらいだった。

カズマはそう心の中で思い、野菜多めのスパゲティとゆで卵(塩ビン付き)を貰い一人座った。

 

パクッ・・・

 

カズマ(・・・・以外に美味しいですね・・・。)

 

カズマは自分の勘で頼んだスパゲティをそう思いながら食していた。

すると一人銀色の女の子が歩いてきた。トレイにはプレーンオムレツを乗せ、トコトコとかわいらしく歩いておりカズマは(こんな子、情報にあったか?)と思っていた。

すると少女がカズマに声を掛けた。

 

「あのー席・・座ってもいいですか?」

 

カズマ「いいですけど・・・あなたは?」

 

リィン「あ、申し遅れました!私はリィンフォースツヴァイ空曹長です!」

 

カズマ「リィン・・・ああ、八神司令の。私は本日ここに配属になりましたカズマ・ナカムラ大尉です。」

 

リィン「えっ大尉さん!?あ・・あのえっと・・・・」

 

カズマ「えっと・・・席なら構いませんよ?」

 

リィン「え・・ありがとうございますです!」

 

リィンはそう言ってカズマの向かいの席に付いた。二人は初めてなのかどう会話すればいいのか分からずしばらく無言で食事をしていた。するとそれに気まずいと思ったのかリィンが口を開いた。

 

リィン「そう言えばカズマ大尉はどうして此方に?」

 

カズマ「実は八神司令に目を付けられて・・・・一度だけ任務の手伝いをしただけでまだあまりお話ししたこと無いんですよ。」

 

リィン「ああ・・またはやて・・じゃなかった八神司令は・・・・」

 

リィンはカズマの言葉を聞くと頭を抱えた。カズマはそれで「まさか・・・」と思いリィンに聞いて見た。

 

カズマ「また・・・とは以前にも?」

 

リィン「そうです・・・八神司令は人を見る目はありますが過信しすぎなんですよ・・・」

 

カズマ「・・そうなんですか?」

 

リィン「はい・・・・実は・・・」

 

リィンはそう言って頭をトントンと叩いたカズマは最初何か分からなかったがすぐに理解した。

 

リィン(-実はこの部隊の半分近くは一度会っただけで司令が「よし、入れよう!」って決めた人たちなんです・・・-)

 

カズマ(-は・・半分ですか・・・・・。-)

 

リィン(-はい・・・オマケに大半は女性局員ですし上層部は全員女性しかも身内ばっかりです・・・お陰で以前レジアス中将がココに入らした時にボロクソに言われたんですよ・・・・・・-)

 

カズマ(-・・・・曹長・・色々苦労しているんですね・・・。-)

 

リィン(-はい・・・どうせなら局員辞めて旅に出たいです・・・・-)

 

旅とはまたビッグな・・・とカズマは思いスパゲティを食べ終えた。そしてカズマはメインディシュのゆで卵に手をつけた。まず殻を優しくコンコンと叩きヒビを入れる。そしてそれを親指のみで優しく剥がしていく。全部剥がし終えた時にリィンがカズマに質問した。

 

リィン「大尉って・・・・ゆで卵好きなんですか?」

 

カズマ「・・・・どうしてそう思います?」

 

リィン「だって殻を破るのがとてもプロっぽかったので・・・・。」

 

カズマ「あははは・・・そうですね。好きですよゆで卵。何せコレは生きた芸術ですから。」

 

リィン「あ・・・・そうですか・・・・・。」

 

カズマはドヤ顔でそう言い塩を振りかけた。そして、リィンはそれを見て半ばあきれ返っていたのだった・・・。

 

 

 

 

その頃少し遠くの席では・・・・・

 

スバル ガツガツガツガツガツガツ・・・・

 

エリオ バクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバク・・・・・

 

ティアナ「二人とも・・・良く食べるわね・・・・・それだけの量を・・・」

 

キャロ「そろそろ大人五人分食べてますよ・・・・」

 

フリード「キュルルルル・・・」

 

フォワード二人が大人顔負けの食欲を出しており・・・・

 

 

はやて「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」orz

 

なのは「は・・はやてちゃん・・・・」

 

フェイト「あはははは・・・・・・・・」

 

仲良しトリオは隊の予算を心配していた・・・。

すると・・・・・

 

 

はやて(ん?カズマ大尉?・・・・・・なんやえらいリィンと楽しく喋ってんなぁ・・・)

 

 

その後・・・二人が後に大変な事を犯すのは・・・・・・それはまた少し先の話・・・。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、時空管理局第三会議室・・・・・

 

「さて・・・機動六課の成績だが・・・・」

 

「・・・正直言えば可でもなく不可でも無い・・・と言った所ですな。」

 

ここ、第三会議室では管理局の佐官、将官などが今後の方針に着いての話し合いを行っておりその場にはゲンヤやレジアスなどが同席していた。

 

「ゲンヤ三佐。確か君は彼女、八神二佐とよく会っているそうじゃないか。まさか余計な事を喋っているのでは・・・」

 

ゲンヤ「まさか。彼女には事件の情報と向こうから頼まれる事の協力だけです。」

 

ゲンヤはその言葉を聞き軽く笑い言い返した。だが将官達は笑わず、フンと息を吐くだけだった。だがしかし唯一人例外がいたのだ。

 

レジアス「・・・・・・。」

 

「しかし、これ以上あいつ等を調子付かせる訳にはいかんな。」

 

「そうだな。ココで一度ムチを打っておかんとな・・・・。」

 

「それなら・・・・どうでしょう。総会議の日に六課も中の警備に参加させては?」

 

「それは当然だ。何せ今後の管理局の行く末を決める日だからな。」

 

総会議・・・それは佐官・将官達が一度に集まり管理局の方針を決める日。その日は絶対に各部隊は必ず本局内か付近の警備をしなくてはならない。つまりはココで何か適当にいちゃもんをつけて蹴落とそうと言う事だ。だが、それを聞いたレジアスは軽く息を吐き

 

レジアス「・・・奴等なら最悪本局が吹き飛んでも可笑しくは無いがな。」

 

と冗談交じりに言ったが、それを聞いた一部の佐官達は顔が少し青ざめたのだった。

すると一人の佐官が少し質問風に話した。

 

「しかし、六課はどうやってこんな大きなバックを付けられたのでしょうかね?」

 

「恐らく奴等の誰かがあの三提督と仲が宜しいんだろうに。」

 

「だからと言ってまさか聖王教会とも繋がっているとは・・・。」

 

 

 

 

そして、その問題の六課の隊長三人はその問題である聖王教会に来ていた。

 

はやて「・・・・で何かでたんですか、カリム。」

 

カリム「はい・・・とてつもない物が・・・・・」

 

騎士カリム・・・聖王教会のトップ・・そしてはやての知人・・・カリムは紙の袋を一つ

はやてに渡し、はやてはそれを早速開けた。中身はどうやら本だが・・・・

 

はやて「・・・・・・・やっぱシンジ×カヲルが最高やな。」

 

カリム「私もこれを見て3回「何をしているんですか二人とも。」あ゛っ・・・。」

 

そう言って入ってきたのはシスターシャッハ。カリムとは仲が良く共に行動している事が多い人物だ。

 

カリム「いや・・・そのぉ・・・・」

 

はやて(カサカサ・・・)「・・・・なんでもないよ!」

 

シャッハ「・・・・・・皆さんがお待ちです。」

 

はやて・カリム「「あ・・・はい・・・・・。」」

 

 

 

カリム自室・・・・・

 

ここカリムの自室にははやて達六課の三人、シャッハ、そしてクロノが集まっており

カリムは全員に聞こえる位の音量で話し始めた。

 

カリム「さて・・・・実は最近、また新しい予言が出たのです。」

 

クロノ「予言が・・・ですか。」

 

カリム「はい・・・・。」

 

予言とは、カリムのレアスキルである「プロフェーティン・シュリフテン」によって出された予言の事である。ただしこのスキルはミッドチルダの二つの月が揃わないと行えないもので使用できたとしても一年に一回のペースである。カリムはまずリボンで括られたタロットカードらしき物を取り出しリボンを外した。

そして何が起きるかと思ったらカリムはカードを混ぜ始めた。

なのはとフェイトは一応見るの初めてらしく普通の占い師みたいだなと思っていたが

はやてとクロノ、シャッハは「アレ?」と言った顔をしていた。

そして一枚カードを取り・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリム「決闘・・・スタンバ「なにデュエルしようとしているんやぁぁぁ!!」。」パシィン!!

 

 

某カードゲームをしようとしていたがはやてに突っ込まれたシスターが居たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリム「冗談ですよはやて。」

 

はやて「はぁ・・・まったく・・・・違うやろカリム~・・・・」

 

シャッハ「そうですよ。真面目に「やるんならデュエマを」そっちですか!?」

 

 

カリム「では・・・改めて・・・・。」

 

カリムのカード達は浮き始めカリムの周りを回り始めた。カード達は光りそれはまるで蛍のようにゆっくりと浮いていたのだった。

 

なのは「・・・・綺麗・・・・・」

 

カリム「このスキルはここ半年に起こりうる事が記されるスキルです。ただしかかれる文字は古代ベルカ語。オマケにどこかと中二臭い記し方で・・・・極め付けには当たるかどうかは五分五分と言う所です。」

 

はやて「まぁでもそれを参考に局は今後どう活動するか考えるんやけどな・・・。」

 

はやてがそう言ったがその後カリムは少し考え込んだ顔をした。

 

クロノ「・・・どうかしました?」

 

カリム「実は・・・・今度の予言はなんというか・・・・・・少しおかしいというか・・・今までに無い事なんです・・・。」

 

クロノ「今までに無い事?」

 

クロノがそう聞くとカリムは一枚の紙を出した。其処には何処でも使われるミッド文字が書かれていた。

 

カリム「これは予言を翻訳した文章です。

 

 

 

 

 

古の結晶が無限の欲望と交わる時---

 

死せる王の下に 彼の翼が蘇る---

 

人形は踊り 法の塔は虚しく焼け落ち 幾多の法の船は砕け落ちる---」

 

 

 

 

なのは「それって・・・・」

 

フェイト「・・・・・・。」

 

 

 

カリム「はい・・・・管理局の崩壊です。」

 

はやて「・・・・これまたとんでもない・・・・・「ですが・・・・・」っ?」

 

カリム「実は・・・・数日後にまた・・・・スキルが突然発動したんです・・・。」

 

「「「「っ!?」」」」

 

そう言いカリムは自分の机の袖机の一番下から一枚の紙を取り出した。

 

クロノ「まさか・・・さっきの続きが?」

 

カリム「いえ・・・コレは先ほどの予言の・・・・・・"改正版"です。」

 

フェイト「改正・・・版?」

 

カリム「はい・・・・・・・読みますね。」

 

カリムはゆっくりと紙に書かれた文を読み始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古の結晶と 無限の欲望が交わる時---

 

 

 

 

 

 

無限の欲望は・・・・・古の結晶を拒絶する---

 

フェイト「っ!?」

 

 

 

 

 

死せる王は蘇り 無限の欲望と共に歩みだす---

 

 

 

 

 

 

しかし法の使者は抗い続ける それがいかなる犠牲であろうと---

 

 

 

 

 

 

そして法の秩序は内なる者に崩され 世界は・・・・・滅びえと誘われる---

 

クロノ「っ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

秩序は力を失い 使者達は狂い 世は闇に包まれる---

 

 

 

 

 

 

 

それを破壊せしは・・・・・・蒼の死神なり---

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「蒼の・・・・・死神・・・?」

 

カリム「それは何かは分かりません。ですが先程のと比べるとあまりに変わりすぎてます・・・。」

 

はやて「それに、さっきの予言よりかは直線的やし・・・・。」

 

フェイト「・・・・・・・・。」

 

クロノ「・・・・つまりは・・・・

 

1. ジェイル・スカリエッティはジュエルシードを必要としていない。

2.  ジェイルは誰かと手を組む。

3. 管理局側の甚大な被害が出る。

4. これが一番の問題だ。局に内通者が居る。

5. そして、統率を失い管理局は崩壊する・・。

6. その行動を行うのが・・・・。  」

 

フェイト「蒼の死神・・・・。」

 

 

 

その後しばらく部屋は静まり返っていた・・・・・。

しかしその会話を聞き取っていた者が・・こことは別に居たのだった・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理局サーバールーム・・・・・

 

以前、ラグナに襲撃されたココはなのは達の活躍によりほぼ無傷で残された。

その後、再び情報の集約点として今でも機能し続けている。

そんな場所に二人の人影が入った。

一人はカズマ。もう一人は・・・・リィンだ。

 

カズマ「・・・しかし曹長。なんでアナタまで?」

 

リィン「私は八神二佐の副官です。情報は多く持っている方が良いと思いましたので。」

 

カズマ「・・・・・まぁ別にいいですけど・・・・。」

 

 

カズマはそう言いサーバールームの奥の部屋に入って行った。

其処にはいくつもの画面とそれに反比例する一つのキーボード。

カズマは其処に座りキーボードを操作し始めた。

 

リィン「あの・・・大尉。一体、何をしているのですか?」

 

カズマ「実は以前のラグナ=ザ=ブラッドエッジが逃走した際に居た彼女の仲間と思わしき人物達・・・その一人が持っていたアタッシュが気になりましてねぇ・・・・。それに。彼女はどうして仲間を置いて行ったか。それも気になりまして。」

 

リィン「ああ・・・そういえば・・・。」

 

カズマはキーボードを操作しルーテシアが持っていたアタッシュを拡大し検索した。

すると・・・・

 

カズマ「・・・・・なるほど・・・・これは興味深い・・・・。」

 

リィン「? どうかしましたか?」

 

カズマ「この子が持っていたアタッシュ。中身は・・・・・レリックです。」

 

リィン「えっ!?」

 

カズマ「ですが彼女が逃走する際にアタッシュは持っていなかった。では何処で?恐らくそれが彼女が仲間を置いて逃げた意味です。」

 

リィン「・・・・・もしかして・・・レリックは地下で?」

 

カズマ「そうでしょうね。そして、そのアタッシュを持っていた彼女・・・・・108が捜査しているようですがすでに割れてます。」

 

リィン「は・・・・早い・・・・。」

 

カズマ「フッ・・・・・えーっと名前は・・・ルーテシア・アルビアノ。

管理局には彼女の母親メガーヌ・アルビアノが所属していましたね。ですが数年前の任務で消息不明。その後、娘の彼女も行方をくらました・・・・。」

 

リィン「メガーヌ・・・・あっ!確かスバルさん達のお母さんのクイントさんと同じ部隊の所属で二人は確かゼスト隊の所属でした。」

 

カズマ「ゼスト・・・・ゼスト・グランガイツでしたね。陸士部隊でもトップの実力を誇った人物ですね。」

 

リィン「と言う事は・・・彼女は母親関連で協力していると?」

 

カズマ「そう言う事になりますね。」

 

カズマはそう言って再びキーボードを操作し始めた。するとカズマの手がピタリと一瞬止まった。そして、ある監視カメラの映像をピックアップし画像を拡大した。そこにはヴィヴィオが移っておりカズマはそれを見てニヤリとした。

 

リィン「・・・この子は?」

 

カズマ「どうやらこの子がアタッシュを持っていたようです。それと・・・曹長。ココからは内密にしていただけませんか?」

 

リィン「・・・・?いいですけど・・・・。」

 

カズマ「この子は・・・・聖王です。」

 

リィン「聖王?」

 

カズマ「はい。かつて古代ベルカに実在したと言われる人物・・・・それが聖王です。そして・・かつて聖王が恐れられた理由の一つ・・・恐らくこれは彼女ではなく犯罪者、ジェイル・スカリエッティが狙った理由でしょう。」

 

リィン「スカリエッティって・・・どうして彼が出てくるのですか?」

 

カズマ「実は・・・・・」

 

カズマはそう言ってイヤホンと何かの機械を出した。イヤホンはその機械に繋がっており

機械と合わせても片手で全部持てる位の大きさだ。

 

カズマ「真に失礼ですが、八神二佐達の会話を盗聴させて貰ったのですよ。」

 

リィン「って事は・・・それ盗聴器ですか!?」

 

カズマ「はい。諜報部員ですしコレくらいは当然です。」

 

リィン「なんとまぁ・・・・・」

 

カズマ「そして聖王教会で開示された予言・・・スカリエッティは聖王をクローンとして蘇らせ聖王の兵器を使い、管理局を崩壊させる。」

 

リィン「兵器・・・ですか?」

 

カズマ「はい・・・ですが・・・・ここから先は後戻りできません。それでもいいのなら・・・お教えしましょう。」

 

カズマはそう言い手を差し出した。リィンは最初こそ迷ったがリィンは・・・・・

 

 

 

 

リィン「・・・・・申し訳ありません・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び聖王教会・・・・・

 

なのは「もしかして・・・・・」

 

なのはは謎であった「蒼の死神」について考え、一つの答えがでた。

 

なのは「もしかして・・・蒼の死神って・・・・ラグナ=ザ=ブラッドエッジじゃな・・・ないかな・・・・。」

 

はやて「アイツが?・・・・確かに死神の異名は持ってるけどどこも青くないやん。」

 

なのは「でも・・・ジュエルシードの関連から考えたらそうじゃないかな?」

 

フェイト「それも・・・そうかもね。アイツが現れるのって最近はジュエルシード関連だし活動が活発化したのもジェイル・スカリエッティが表に知られ始めてからだし・・。もしかしたらアイツはスカリエッティと手を組んでいるのかも・・・・。」

 

クロノ「・・・・そうは言うが確証がない。だが、あくまで可能性としてならアリだな。」

 

はやて「なるほどなぁ・・・・・・・『八神二佐。六課本部から通信が。』っ。繋いで。」

 

『こちら六課本部。』

 

はやて「グリフィス君。どうしたん?」

 

グリフィス『実は2分前に東部の研究施設付近の監視カメラがある人物の映像を捕らえたんです。』

 

はやて「こっちに回せる?」

 

グリフィス『しばらくお待ちを。』

 

はやての前のディスプレイには施設に入ろうとしている白髪で赤い服を着た人物が移っていた。

 

はやて「これって・・・・・!!」

 

なのは「ラグナ=ザ=ブラッドエッジ!!」

 

フェイト「また現れたの!?」

 

グリフィス『はい・・・それと・・・・それを聞いてかシグナム・ヴィータ両副隊長がフォワードメンバーを連れて現場に・・・・・』

 

はやて「何やて!?」

 

 

 

 

 

その後はやて達が去った後、カリムは唯一人・・紙の続きを読んだ。

 

 

カリム「 法の使者達に苦難が降り注ぐとき時 世界が変革する引き金が引かれる--                      

        それは新たな確率を生み出す 事象なり--- 

 

     そして全ては 刻の幻影に渦巻いていく--- 」                

 


 
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