No.60336

真・恋姫無双 魏アフターストーリー:その弐

TOXさん

前回「真・恋姫無双 魏アフターストーリー」の続きを書いてみました。
素人なので構成も何にもなく頭で考えたままに書きなぐってるだけですが、良かったら見ていってください。
期待にそえるかは分かりませんが…

2009-02-26 16:16:13 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:21144   閲覧ユーザー数:13843

 

華琳が泣き止んでくれるまで俺はずっと抱きしめていた

あれから数分後…

 

一刀「泣き止んだ??華琳」

 

俺はそう言うと華琳の顔を覗こうとした…が、

 

華琳「誰の…所為だと…思っているの!!!!!」

 

その行為も空しく俺の見ていた景色が真っ暗になった……

華琳の頭が俺の眉間にクリーンヒットしたのだ。

 

一刀「が……っ痛~」

 

一瞬意識が飛びそうになりながらも堪えて、

目にまだ涙を残しながら、鬼のような形相でこちらを見ている

 

一刀「あ…あの、華琳さん?いえ!様!!どうかその怒りを御静め下され~~」

 

俺は膝を付き、祈るように華琳に頭を下げた

その時だった……突然扉が開き……

 

春蘭「華琳さま!!どうなされましたか!!」

一刀「ん?」

 

扉を開けて入って来たのは春蘭と秋蘭だった

華琳も振り向いて「なにが!?」と尋ねる、その質問に秋蘭が答えようとしたときに俺と目が合う。

 

秋蘭「それが華琳様、姉者が突然……な!?お前ほ北郷か!?」

一刀「え?あ…」

春蘭「何!!」

 

秋蘭が説明を止め俺に向いて質問する、俺もそれに答えようとするも春蘭のデカイ声でかき消された。

 

春蘭「北郷か!北郷なのか!!北郷なんだな!!!」

一刀「え?あa…うn…(頼むから返事をさせてくれ!!)」

 

春蘭がそういいながら胸倉を掴んですごい速さで揺すってくる

 

一刀「しゅ…春蘭…やめ…気持ち…悪い…」

 

そして春蘭が揺するのを止め、(助かった…)と思ったのもつかの間、春蘭が抱きついてきた。

嬉しいのは、嬉しいが感情的になってる上に馬鹿力ときている

それに、今の俺は激しく揺すられ、吐きそうになってるのに、強い力で抱きしめられているのだ。

必死に口を押さえていた。もしもの時の為に!

 

春蘭「北郷~~、何故勝手にいなくなるのだ~~、うううう~~~」

一刀「うう!おう…(やばいって、マジで止めて~~)」

秋蘭「姉者、一度離れよ…北郷の顔が青く染まっていっているぞ」

春蘭「うう~、スンッ、うん…」

 

離れていく春蘭に(助かった~)と思いながら

吐きそうになったものを飲み込むそして水を少し飲んだ

 

一刀「ふ~~~、助かったよ、秋蘭…ありがとう」

秋蘭「フッ、構わんよ、飛びついて泣きたいのは私とて同じ……しかしその前に言うべきことがあるのではないか??」

一刀「え?…ああ、そうだな……すまなかった、そして…ただいま、秋蘭、春蘭」

 

私がそう言うと、彼は3年前となんら変わりのない笑顔でそう言ってくれた

私はその言葉を聞き、我を忘れて彼の胸に飛び込んだ…

 

秋蘭「馬鹿者…『すまなかった』で済むはずがなかろう…」

一刀「そうだな…でも、ありがとう」

 

彼かそう言って私に接吻をしてきた…私も彼の首に腕を回した…彼を…彼の存在を求めるように…

だがそんな甘い時間が長く続くはずもなく……

 

華琳「あら、相変わらずの種馬ぶりね……(私にはしてくれなかったのに~もう!)」

春蘭「そうだぞ!!秋蘭ばかりを相手にするのは不公平だ!!」

 

俺はそう言う二人も抱きしめて、同じように接吻をした……

 

 

一刀「所で、春蘭は華琳に何か用があったんじゃ…」

春蘭「そうでした華琳さまどうなされたのですか!!!」

華琳「何がかしら??」

春蘭「華琳さまのお声が聞こえたので駆けつけてまいりました!!!で、どうなされたのですか華琳様!!」

 

秋蘭はため息をつき「姉者…」と言っていた

 

一刀「どういうこと??」

 

俺が質問すると秋蘭が丁寧に教えてくれた。

 

秋蘭「実はな北郷、部屋で私と姉者が酒を飲んでいると、姉者がいきなり立ち上がり、華琳さまが泣いている!と叫んで部屋を飛び出して行ったのだ、私も後から追いかけたが、そのような声は聞いてはおらんのだ」

一刀「此処から秋蘭の部屋まで華琳の声が聞こえたと?」

秋蘭「ああ、そして北郷の部屋に入れば華琳様がおられたのだ…そこからは分かるだろう??そして今に至る」

一刀「あ、ああ(どんな耳してんだ!ここから聞こえるなんて)」

 

秋蘭から説明を受け納得した、そして秋蘭は春蘭に説明していた

 

秋蘭「姉者、私達がここに来たとき、中には北郷がいて、華琳さまが泣いておられたのだ、分かるだろう?」

 

秋蘭が春蘭に説明したが春蘭は間違った方向に理解した……

 

春蘭「貴様!!北郷!!華琳さまに何をした!!!!!」

一刀「なんでそうなる!!!」

 

俺の胸倉を掴み殺気交じりの目で睨んできた

 

秋蘭「姉者……北郷は何もしてはおらんよ」

春蘭「何!?じゃあ何故…」

 

秋蘭が春蘭の言葉を遮る様に言った

 

秋蘭「姉者も北郷を見たとき泣いただろう??」

春蘭「だからどうした!」

一刀「ここまで言って分からないのか……」

 

俺がそう言うと春蘭は「なんだとうーー」と言い睨みつけてきた

 

秋蘭「華琳様も同じということだ」

春蘭「ん?ああ!!なるほど!!」

 

春蘭は「そういうことか!」と言い納得した

それを見ていた華琳と俺は笑い出した

 

一刀「ふ、ふはははははは」

春蘭「なにが可笑しい!!」

一刀「いや、春蘭は相変わらず可愛いな、と思って」

華琳「フフッ、そうね」

 

そして3人を相手にした後、その日は眠りに付いた……

 

 

――――次の日――――

 

一刀「ううん…ほあああああ」

 

一番早くに目が覚めた俺は3人が寝ているのを確認し、

起こさないように着替えて部屋を出た……

 

一刀「そういやお腹減ったな……、ご飯を食べてから皆に会おう!!!」

 

そんな独り言を言いつつ食堂へ足を向けた……

そこには朝ごはんを待っている季衣と作っている流琉がいた

誰かが入ってきたのに気付いた流琉は振り向かないまま、何を食べるか聞いてきた

そして俺は季衣の隣に座った

 

一刀「そうだな~、作りたいものを作って欲しいな」

流琉「はいっ」

 

流琉がこちらを見ずにそう言い、

 

季衣「流琉の料理はおいしいよね~」

 

季衣はそう言いながら振り向いた。

 

一刀「まったくだな、いくらでも食えそうだ!!なっ、季衣」

季衣「ほえ?え?なんで?兄ちゃんがここに……」

 

季衣は目を大きく開いて吃驚している様だ、(まあ、当たり前か)なんて思い季衣の頭を撫でてやる、そして季衣もその手が彼の手だと分かった

それと同時に泣き出した……

 

季衣「にい…ちゃ…兄…ちゃん!…兄ちゃん!!うあああああ」

 

突然泣き出した季衣の声を聞き流琉も手を止め、こちらに視線を移す

 

流琉「どうしたの!!…季…衣…?」

 

あれは誰?兄様?何故こんな所に…?帰ッテ…キテ…クレタノ?

私はそんなことを思いながらゆっくりと足を踏み出した……

 

流琉「兄…様…?兄様なんですか?」

 

流琉がそう呟きながらゆっくりと歩いてくる…

そして俺は片腕を伸ばし流琉を抱き寄せた

 

流琉「(あっ、……兄様の…匂いだ…帰ってきて…くれたんだ………伝えなくちゃ…お帰りなさいって………言ってあげたいのに……涙で…声が…出ないよ………)う、うう」

一刀「季衣も流琉も心配掛けてごめんな、でも戻ってきたから…もうどこにも行かないよ」

季衣「兄ちゃーん、ううう」

流琉「兄…様、う、うう」

一刀「笑顔見せてくれないか?泣き顔なんて見たくないよ、それと………ただいま、季衣、流琉」

 

俺がそう言うと二人は涙を流しながらも満面の笑みで答えてくれた

 

流琉「ん…お、お帰りなさい、兄様!!」

季衣「お、おか…お帰りなさい、兄ちゃん」

 

二人に口付けをして、季衣と流琉の三人でご飯を食べた後、街へ出た…

 

 

一刀「う~ん、いい天気だ」

 

俺は背筋を伸ばし、お日様を楽しみながら歩いていた

すると後からすごい土煙を上げてこちらに近づいてきている

 

一刀「な!なんだ!!」

「「「見つけた(の)(で)ーーーーー」」」

 

ゴスッ!!!

なにやら硬いものが腹と両肩に当たった

 

一刀「がはッ!」

 

その場に倒れそうになる俺…しかし腕を掴まれ倒れることが出来ない

そして俺は一度離した意識をすぐさまとり戻しぶつかってきた奴にこういった

 

一刀「痛いじゃないか!!何を…」

 

俺はぶつかってきた人たちの顔を見て言葉を失った

ぶつかってきたのは部下の真桜と沙和と凪だった……

 

一刀「真桜、沙和、凪……」

沙和「やっぱり隊長なの~、よかったの~、もう離さないの!」

腕を掴んで涙を瞳に溜め少し怒った顔で言った

凪「隊長…急にいなくなるなんて…酷いです…」

俯いて泣いている凪

真桜「市の人たちが言ーとったのは、ホンマやってんな!!」

涙を流しながら離していた

一刀「ごめんな、真桜、沙和、凪」

 

俺がそう言うと三人はか顔をあげて笑顔で言ってくれた…

 

「「「隊長、お帰りなさい」」」

一刀「ああ、ただいま、三人とも」

 

隊長はそう言って私達に口付けをしてくれた

沙和も真桜も「いなかった分、これからたのしむの(で)~」と言って楽しそうだった

私も………嬉しかった…

よかった…帰ってきてくれた……私たちの愛しい人が………

 

私達が泣き止んでから、一緒に市を見て回った

市の人たちも、喜んでいるようだ、何時もより、いっそう賑やかだった

そして私達は警邏に戻った……

 

一刀「昼過ぎか…稟や風を誘って飯でも行こうかな」

 

俺は城の中で風と稟を探していた

その途中で桂花とバッタリと会った

 

一刀「あ………」

桂花「あ!アンタ!!まさか、北郷一刀!?」

一刀「あ、ああ…えっと………よう?」

桂花「ようってなによ!!アンタ、華琳様がどれだけ心配したと思ってるの!!??」

 

ヤベェ!!なんかミスった??

そう思っていると凄く怒った桂花がいた

ドウシヨウ(汗

よし!とりあえず思ったことを言ってみよう

 

一刀「桂花は心配してくれてないの??」

桂花「する訳ないでしょう?そんなの」

シレッと言いましたよこの子は…

一刀「ヒド!まあ、とりあえず、ただいま、桂花」

 

そう言うと桂花は「フンッ」と言ってそのまま歩いていき、途中で立ち止まり「今度勝手にいなくなったら殺すから」と言い残して行ってしまった。

そして執務室に行ったら風がこちらに気付き、俺を見たまま固まってしまった

稟も俺と目が合うと涙を流しながらその場に座り込んでしまった

そんな二人に近づき二人を抱きしめた…

 

風「お兄…さん…ですか?」

涙を溜めながら俺に問う風

一刀「ああ、そうだよ、風」

風「そうですか…いきなりいなくなるから…風は…心配したのですよ」

静かに涙を流しながら服をしっかりと掴んで話す風

稟「一刀殿…帰って…来られたのですね…」

一刀「うん、ただいま、風、稟」

 

二人にキスをした…そうしたら

 

稟「一刀殿に…口付けを…ああ…風にまで迫って…ぶふーーーー」

一刀「うわあ!!」

風「稟ちゃん雰囲気台無しですよー、ほら、トントンしますよ、トントンー」

稟「すまない、ふがふが」

一刀「直ってなかったのか・・・」

風「稟ちゃんの『コレ』は直りようがないですよー」

 

稟の鼻血を止血し、三人で昼ご飯を食べた…

仕事があるからと、風と稟は戻っていった…

 

一刀「それじゃあ霞にでも会いに行こうかな」

 

とは言うものの何処にいるか分からない…

「誰かに聞くか…」と独り言を言っていると…

 

 

一刀「あっ!桂花だ、おーーい、桂花ーー」

桂花「なに、また貴方なの、あんまり私の前に姿をさらさないで貰える?思わず首を刎ねたくなるわ」

 

何故か凄く恐ろしいことを口走っています

 

一刀「少し、聞きたい事があったから、霞何処にいるか知らない??」

桂花「霞なら、庭で一人で訓練してたわよ」

一刀「そっか、ありがとうな、桂花、あっ、そうだ」

 

彼はそう言うと私に口付けをしてきて「桂花にはしてなかったもんな」といっていた

 

桂花「な、ななな何をするのよ!!この全身精液男!!!今すぐ殺してあげるわ」

自分でも分かるくらいに真っ赤になっていた

一刀「ちょっと!!それは勘弁してくれ!!」

 

短刀を持って走ってくるが、

俺の方が早いのだ、俺は走って中庭へ向かった…

 

そこには飛龍堰月刀を見事に操る霞の姿があった

俺は霞が終わるまで見ていることにした……

 

・・

・・・

・・・・

 

一体いつまでやるんだ!!

 

あれから6時間もぶっ続けでやっている

 

一刀「凄いスタミナだなー」

 

と一人呟いた。

そしてその呟きが聞こえたのかこちらを向いた霞が武器を落としてこちらを凝視している

そして………………

 

霞「一刀~~~~~~~~~~」

 

抱きつかれってしまった。

避ける?とんでもない!そんな事出来る筈もない

 

霞「かずと~~ホンマに…かずと…なん??」

一刀「ああ、そうだよ、霞、約束…守るために帰ってきたよ、ただいま、霞」

 

そう言って一刀は口付けをしてくれた、

ああ、一刀が帰ってきてくれたんや!!

ウチとの約束も覚えとる、よかったーーーー

 

霞「か…かず…と……お、お帰り」

涙が止まらん、拭いても拭いても流れてきおる

でも悲しくなんかあれへん、今ウチごっつう幸せや…

 

そして俺は霞と少し話をして、その場から立ち去った。

それから俺は張三姉妹が今日は休日で部屋でぐったりしていると秋蘭から聞き、天和達の部屋へ向かった。

 

コンコンッ

いきなり入るのはやはり失礼だと思いノックをしてみるすると直ぐに返事が返ってきた。

 

天和「はーい、どうぞ~~」

 

彼女がそう言うと扉を開けて中に入った

 

一刀「天和、地和、人和、久しぶり、それと、ただいま」

 

俺がそう言うと人和や地和は「嘘」と言い自分の目を疑った

だがその中でも天和はまったく気にせず抱きついてきた

 

天和「一刀~お帰り~ねえねえ、何時帰ってきたの??」

と言いとても嬉しそうに一刀に話しかける

一刀「魏に帰ってきたのは一昨日だよ」

人和「一刀さん??本当に一刀さんですか?」

いまだに半信半疑の二人

一刀「うん、そうだよ人和、地和」

地和「うう、かーずと…うう」

本物と分かって抱きついて泣き出す地和

人和「一刀さん…良かった」

人和も泣き出してしまった

 

それでも二人は一刀の顔をみてこう言ってくれた

 

「「お帰り(なさい)」」

 

 

その後、華琳が全員を集めさした

 

華琳「皆、知っているとは思うけど、一刀には此処でしてもらわなきゃね」

華琳はそう言って俺を見た

一刀「へ??なにを??」

華琳「貴方にはここにいる全員に誓いをたてなさい」

一刀「誓い??」

 

俺はよく意味が分からなかった

質問しようとしたがその前に華琳が口を開いた

 

華琳「貴方は一度、私との約束を破り天へ帰っている、もう一度約束をしても貴方は破るかも知れない、だから約束ではなくここで全員に誓いなさい」

一刀「分かった」

 

俺はそう言うと皆の前へ立ち彼女達に誓った。

 

―――俺は此処に誓おう!!―――

    ―――俺はもうけして愛しい女達の前からいなくならない。―――

        ―――そして永久に貴女達の傍にいよう。―――    とね。

 

                  ―――FIN―――


 
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