No.601205

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 611

soranoさん

第611話

2013-07-24 21:54:26 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1027   閲覧ユーザー数:948

~夜・中央広場~

 

「はあはあ………」

「戻ってきたねー。」

中央広場に到着したロイドは息を切らせ、キーアは呑気に呟き

「でも、警備隊の姿は居なくなってるみたいです。」

「うまく撒けたって事か………」

ティオは周囲を見回して呟き、ランディは安堵の溜息を吐いた。

「セルゲイさん………」

「……ああ。」

その時ダドリーに言われたセルゲイは頷いた後、ロイド達に驚くべき指示をした。

「―――よし。ここから先は別行動だ。お前達は東通りを抜けてクロスベル市から脱出しろ。」

「!?」

セルゲイの驚くべき指示を聞いたロイドは目を見開いてセルゲイを見つめ

「どうやら暴走してるのはベルガード門の警備隊のようだ。多分、ソーニャの部下達はアテに出来るだろう。街道に出たらタングラム門に連絡して車両で迎えに来てもらえ。」

見つめられたセルゲイは指示を続けた。

「わ、わかりました……ですが課長たちは?」

「俺とダドリーは攪乱のためここに残る。連中の注意を引きつけてかき回してやるつもりだ。」

「そ、そんな………」

「おいおい、なに無茶言ってんだ!?」

セルゲイの話を聞いたロイドは信じられない表情をし、ランディは叫んだが

「フン、私達2人ならば攪乱してから撤退することなど造作もないことだ。グズグズするな!一刻の猶予もないのだぞ!」

ダドリーは不敵な笑みを浮かべて説明した後、真剣な表情で指示をした。

「ダドリーさん………」

「………行きましょう!」

「かちょー!きをつけてねー!」

「ああ………!」

ロイド達は東通りに向かい、少しすると市庁舎方面以外から次々と装甲車が現れた後、装甲車の中から警備隊員達が現れ、セルゲイとダドリーを包囲した!

「―――ダドリー。一課のエースの実力、改めて見せてもらうぞ。」

「そちらこそ………かつてあの2人を率いていた伝説の班長の実力、見せてもらいましょうか!」

そしてセルゲイとダドリーは戦闘を開始した!

 

~東通り~

 

東通りを走っていたロイド達は襲撃跡の遊撃士協会の支部の前に立ち止まって、所々破壊されている支部を見つめた。

「これは………」

「襲撃された後か………」

「………お、お父さん……」

エリィとランディの言葉を聞いたシズクが悲痛そうな表情で呟いたその時、支部の扉が開いてミシェルが出てきた。

「あら、あなたたち!?」

「ミシェルさん………!?」

ミシェルの声を聞いたシズクは驚き

「よかった……無事だったんですね!?」

ロイドは安堵の表情でミシェルを見つめた。

「ええ、あの後、何とか切り抜けて脱出したの。連中が居なくなってからこっそり戻ってきたんだけど………まだ連中、市内にいるみたいね?」

「ええ、行政区を中心に市内に展開しているみたいです。」

ロイド達はミシェルに今までの経緯を手短に説明した。

「………なるほど。市外にいた遊撃士達もそろそろ戻ってくる頃合いで、エステルちゃん達から来た連絡だとメンフィル兵達ももうすぐクロスベル市に到着するそうよ!戻り次第、フォローを回すからこのまま街道に逃げなさい!あと、シズクちゃんはこのまま頼んだわよ!」

「合点承知だ!」

「任せてください!」

「ミシェルさん………どうかお気をつけて………!」

「ええ、そっちもね!」

そしてロイド達が東出口に向かって走り出そうとしたその時、なんと悪魔の軍勢が次々と空から降りてきてロイド達を包囲した!

「なっ!?」

「あ、”悪魔”………!?」

それを見たミシェルとエリィは驚き

「チッ、市内にまで放ちやがったか!」

ランディは舌打ちをし

「………不味いです。このままじゃ、住民の人達に被害が――――」

そしてティオが呟いたその時!

 

「わらわの力を思い知るがよい!ケルト=ルーン!!」

少女の声が聞こえた後中央広場と港湾区へと繋ぐ道を防いでいた悪魔達に大爆発が襲い掛かって消滅し、そこから夕焼け色の髪と蒼い瞳の女性と見間違うほどの美しい容姿をした青年がロイド達の前に飛び込み

「沙綾!紅燐剣!!」

すざましい威力を持つ高速剣技を放って、ロイド達の行く手を塞ぐ悪魔達の一部を滅し

「喰らえっ!ラストディザスター!!」

「これでも喰らうのじゃっ!ゴールドハイロゥ!!焼き尽くせ!メルカーナの轟炎!!」

さらに悪魔達が消滅した場所から現れた赤い髪の少女とアーツや魔術を発動して東出口を塞ぐ悪魔達を滅した!

「な………!」

「あ、あれだけいた悪魔達を一瞬で倒しやがった………」

「わあ………!つよーい!」

それを見たロイドとランディは驚き、キーアははしゃぎ

「え………貴方達は……!」

「貴方達は確かエステルちゃん達が自分達の助っ人として呼んだ人達……!」

ティオとミシェルは青年と少女を見て驚いた。

「―――行け!ここの悪魔達は俺とレシェンテが全て滅しておく!」

「わらわとセリカがいればこの程度の奴等、すぐに滅してやろう!エニグマ駆動………!……………」

青年はロイド達に指示をし、少女は不敵な笑みを浮かべた後オーブメントを駆動させた後、魔術の詠唱を開始し

「どなたか知りませんがよろしくお願いします!」

「ここはお願いします………!セリカさん、レシェンテさん………!」

2人の言葉を聞いたロイドとティオは青年達に言った後、東出口に向かった。

「フウ………まさか来た早々戦う事になるとはな………これも俺の”戦女神”としての宿命か………?―――ハイシェラ!!」

「ハハハハハッ!さすがエステル嬢ちゃんじゃ!こんなにも早くまた”戦”が出来るとはの!どれ………早速異世界の技術も試させてもらうぞ!エニグマ駆動!!」

そして青年は溜息を吐いた後、圧倒的な気配を放つ蒼髪の女性を召喚し、召喚された女性は大声で笑った後オーブメントを駆動させ、剣を構え

「ハイシェラ、レシェンテ!街中だから暴れすぎて建物を壊すなよ!」

「ククク……任せておけ!」

「そういうセリカこそ、破壊するでないぞ!………二つ回廊の轟雷!!アヴァロンゲート!!」

青年達と共に女性は戦闘を開始した!青年達が少しの間、戦闘していると宿酒場・『龍老飯店』から金髪の青年達が出てきた。

 

「騒がしいと思ったら、これは一体どういう事だ………!?」

「何故、”魔”に属する者達が街中を徘徊しているのでしょう………?」

金髪の青年は街中にいる悪魔達を見て驚き、蒼みがかかった銀髪のルーンエルフの女性は真剣な表情で悪魔達を見つめていた。

「クククク…………………」

するとその時、青年達の傍にいた大男が好戦的な笑みを浮かべ

「ん~………?いつものごとく、嫌な予感……」

「ま、まさかギュランドロス様………」

「アハハ!もう言わなくてもわかるでしょ、エル姉♪」

大男の様子を見た軍服を着た蒼髪の女性は微笑み、金髪の女性は表情を引き攣らせ、紫髪の娘は嬉しそうな表情で笑った。

「ガッハハハハハッ!ヴァイスハイト!どうやら早速俺達”六銃士”の力をこのクロスベルの民共に魅せる時が来たようだぜ!」

「全く………着いて早々、厄介事に巻き込まれるとは、これもギュランドロスが持つ強運か………?―――まあいい。かつて誇り高き皇族であった者として民達を傷つける輩は許さん!行くぞ、アル!」

「はい、ヴァイスハイト!………!?ヴァイスハイト!あそこに誰かが戦っています!」

「!!あれは”神殺し”セリカ・シルフィル!どうしてこんな所に………」

「何ですって!?」

「あらあら………まさかかの”神殺し”までこの世界にいるなんて、一体どうなっているのかしら。」

ルーンエルフの女性が指さした方向に戦っている青年達を見た金髪の青年は目を見開いて驚き、青年の言葉を聞いた金髪の女性は驚き、蒼髪の女性は意外そうな表情をした後、戦っている青年達を見つめた。

「ガッハハハハハッ!面白くなって来たじゃねえか!!ヴァイスハイト!俺達も負けずに行くぞ!!」

「ああ!悪魔達を滅しつつセリカ達と合流するぞ!エニグマ駆動……!」

「はい!………ルリエンよ、戦士達に加護を!勇士の戦闘領域!!エニグマ駆動………!」

「ルイーネ!エルミナ!パティルナ!俺達も行くぜっ!エニグマ駆動だあっ!!」

「ううっ………わかりました!わかりましたから、絶対にお一人で暴走して戦わないで下さいよ!?エニグマ駆動………!」

「フフ、ギュランドロス様には私が付いているから安心してちょうだい、エルちゃん。」

「そうそう!お姉様がいればギュランドロス様の事は心配いらないよ!それにしてもあの”神殺し”まで現れるなんて面白くなってきたね!!さあ………行くよ!」

そして青年達も街中に徘徊する悪魔の軍団との戦闘を開始した!

 

クロスベル市のさまざまな場所で激しい戦闘が繰り広げられる中、ロイド達は東出口を抜け、東クロスベル街道に到着した…………

 

 

 

 

 

という事で今回の話でご期待のキャラ達が登場したと思います♪名前は伏せてますけど誰が登場したかわかるかとww………感想お待ちしております


 
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