No.600886 ミライノ・ホシカラ!ヴィーボちゃん登場の巻(Bパート)2013-07-23 23:34:25 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:947 閲覧ユーザー数:926 |
突然空から降ってきた謎の物体…。
そこから出てきたのは、ナナミたちと同じくらいの大きさの、人の形をしたものであった。
「…ど、どうも…宇宙人です、って言えばいいのかな、こういう場合…」
それはナナミたちもよく見る『あるもの』の特徴を持っていた。
「…ろ、ロボット…?」
子供たちがいっせいに目を丸くする。
「ふむ、しかしこんなタイプのロボットは見たことがないな…」
と、ユメジも思わず感心していた。
第1話『ミライノ・ホシカラ!ヴィーボちゃん登場の巻』
(その2)
「でもこの子、自分のことを宇宙人だって言ってたよ」
と、ミカが首をかしげる。
「ロボットなのに宇宙人?さっぱりわかんないなぁ…」
と、ヒデトシ。
「いやでも宇宙って広いから、ロボットみたいな宇宙人とかもいるんじゃないかな」
と、ナナミ。
みんながわいわい言っている間に、その謎のロボット少女はナナミたちの方に向き直ると、一言声をかける。
「…えー、盛り上がってるところ悪いんですが…そろそろわたしの話も聞いてくれないかなー、なんて…」
「あ、ごめん忘れてた」
「そ、そうだよね。まずは名前を聞いておかないと」
「…じゃあ、気を取り直して。地球の皆さんはじめまして。わたしはヴィーボ。トイランド星って星から来ました!」
と、お辞儀をするヴィーボ。
「ヴィーボ…ちゃん…ステキな名前だね!わたしは相川ナナミ。こっちはわたしのパパ、相川ユメジ博士だよ!」
「どうも。私は相川ユメジ。宇宙についての研究をしているんだ」
「そしてこっちがわたしの友達で、ミカちゃんとヒデくん!」
「中山ミカだよ。地球にようこそ!」
「ボクは中津ヒデトシ。よろしくヴィーボちゃん!」
みんながそろって手をとり、はじめてできた『宇宙人の友達』に喜びを交わした。
「それにしても今夜ももう遅いなぁ」
「そうだね。じゃあナナちゃん、月曜に学校でね!」
「あ、うん!」
と、ナナミに手を振り家路につくミカとヒデトシ。
「さ、それじゃあ帰ろうか」
「待ってパパ!」
と、帰ろうとするユメジを引き止め、ナナミはさらに続ける。
「わたしはいいけど、ヴィーボちゃんはどうするの!?」
「そうだなあ、せっかく地球まで来たんだ。私たちの家に案内してあげよう」
「やったあ!ありがとうパパ!」
「ビビ?で、でも…」
戸惑いを隠せないヴィーボの手を、ナナミは軽く握って微笑む。
「いいのいいの。友達なんだもん。困ったときはお互い様でしょ?」
「ピキューン…ありがとうナナちゃん、それにパパさん!…あ、そうだ」
と、ヴィーボは先ほどまで乗っていた宇宙船に戻ると、奥の部屋からミミズク形のロボットを連れて戻ってきた。
「え、なにこの子!?」
「ピヘヘ、わたしのペット。フゥっていうの。よろしく!」
「へー、ペット飼ってるんだ!わたしも犬飼ってるんだけど、あとで見せてあげるね!」
「ハハハ、すっかり仲良しだな。さあナナミ、それにヴィーボちゃん。一緒に帰ろうか!」
「「うんっ!」」
…遥かトイランド星から地球にやってきたロボット少女・ヴィーボ。
彼女は一体、何の目的で地球にきたのだろうか?不思議な物語の幕が今、開いたのであった…。
次回予告
「わたしヴィーボ!ナナちゃんが島を案内してくれることになったの!
島にはいろんな人たち、それにいろんなロボットたちがいーっぱい!
だけど突然、黒い服を着た人がわたしを追いかけてきたの!
ビビー!どうしてわたしが追いかけられなきゃいけないの!?
次回『イキナリ・ドッキリ!唐栗島は大騒ぎの巻』お楽しみに!」
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そしてその日、みんなは友達になった。
第1話A:http://www.tinami.com/view/598154
第2話A:(製作中)