~ 第90話 †嵐の前の思惑† ~
『汜水関』(しすいかん)
正史によると『虎牢関』(ころうかん)の別名?らしい
詳しい事はよく覚えていない
ただ、演義だと別のモノとして扱われてる
それは『虎牢関』ほどではないが堅牢な関所として・・・
何よりこの場所では関羽(かんう)により華雄(かゆう)が死んでしまう土地である
『汜水関』の城壁の上
そこに張遼(ちょうりょう)と華雄の二人がいた
城壁から見えるかなり先に今回の相手が集結し始めていた
それを見る為に二人は城壁へとやってきていた
「みてみぃ華雄、どんどん集まってきよるで」
「そうだな霞(しあ:張遼真名)
しかし、お前も私の真名教えたのだから呼んでいいんだぞ?」
「ん~何か華雄華雄いっとったら、そっちのが癖になったから堪忍や」
「そういうもんか?」
「そういうもんやで」
「まっ好きに呼べばいい
それにしてもやはり人数が多いな・・・」
「せやなぁ・・・でも燃えてきーひん?」
「うむ、私も武人だからな、こう・・・滾るものがあるな」
「はいは~い、二人とも気持ちは分かるけど落ち着きなさい」
二人が話をしていると背後に一人の妙齢の女がやってきた
孫堅(そんけん)こと黄蓮(おうれん:孫堅真名)だ
「なんや、姐さんかいな」
「黄蓮殿か、分かってるのだがな」
「私達の目的はあくまで時間稼ぎだからね
まぁ・・・いざ戦が始まるとどうなるか分からないけどね?」
黄蓮が頬に手をやり、恍惚な顔で微笑む
その様子に二人とも少し後ずさる
「い、いや姐さん目的忘れたらあかんで?」
「お、黄蓮殿落ち着いてください」
「おっと・・・私としたことが若い子といるとやっぱり
まだまだ負けてられないわね~って思っちゃうのよ」
「「ははは・・」」
「お~い!皆ここにいたか!」
3人が敵陣営を見ながら話をしていると一人の女性が走りよってくる
「うん?木通(あけび:太史慈真名)かいな、どないしたん?」
「白(はく)から書簡が届いたから知らせようと思ったら誰もいねぇから探したぞ」
「む・・・すまんな、ここから敵陣営が見えるから
どれだけ集まるか気になってな」
「私はお酒で火照ってね~風をあたりにきたら二人がいたのよ」
「せめて、俺に一言声かけてくれよー・・・」
しょんぼりとした太史慈(たいしじ)を3人が慰める
なんだかんだで一番年下の太史慈が可愛いのである
「んで、白からの書簡ってなんやの?」
「あ、そういえばそうだった
俺もまだ中見てないから皆でみようぜ」
「兄上は何を考えてるんだろうな・・・」
「綾音(あやね:華雄真名)ちゃんが分からないなら誰も分からないと思うわね」
太史慈が広げた書簡に書いてあったのは
『知り合いがそろそろ『汜水関』に着くと思うからよろしく
ちゃんと他の連中には伝えてあるから大丈夫だ
それと俺はちょっと偵察しにいってくるわ』
「「「「ええええええええええええ!?」」」」
その夜、『汜水関』に乙女の叫び声が響いたという
「あら・・・賑やかな人達みたいですわね、楽しみです」
全身鎧を着て背中に巨大なランスを背負う女性を筆頭に
1000人ほどの騎兵を連れて『汜水関』へ到着する
その名はホウ徳(とく)、馬騰(ばとう)の懐刀であり
後の厳白虎(げんはくこ)親衛部隊金狼隊長である
~あとがきっぽいもの~
更新が遅くなりすいません!!
ようやくゆっくりできたのでポチポチと書きました
会話ばっかりになってしまったorz
霞さんの関西弁がやっぱり難しい・・・そして、久々登場のホウ徳さんです
ちらっと書いてますが白ちゃん親衛隊は3つあります
その一つが彼女の金狼です、他はその内出す予定です
そして・・・白ちゃん自重して!!!
なんとか夏に抗う駄文ですが、次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
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この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
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