第2章 反董卓連合編 11話 『 反董卓連合
季節が冬という事もあり、日が暮れるのは早い
鄴からの食糧を待つ間も、諸侯の食糧はどんどん減っていく訳で
食糧の心もとない諸侯を、この度余裕のある孫呉が招き入れて、簡素ではあるが食事会を催す運びとなっていた
その諸侯とは桃香率いる劉備軍、そして白蓮率いる公孫賛軍、翡翠率いる馬騰軍といった、孫呉にとって親しき間柄となった面々ばかりであった
しかし当初、桃香と白蓮に関しては、黄巾時といい今回の恋の突撃時の時の護衛を買って出た事といい
他の諸侯から見ても、この2つの勢力と親しき間柄なのは、周知の事実であったのだが
その中に馬騰軍が含まれている事に難色を示す勢力があった
その勢力とは華琳にそそのかされ、のこのこと愚痴をこぼしき来た麗羽陣営と美羽陣営の者達であった
しかし、孫呉の代表者として対応した一刀は、そんな麗羽達の言い分を一蹴してしまう
ならばあなた方が、味方である馬騰軍の面々に食事をお分けするのですか?と
「な~んでわらわ達がてk・・・むがむが・・・」
「ほっほっほ 美羽さま それ以上は言ってはいけませんよぉ~」
「・・・して一刀さん 理由をお聞かせ願えるのかしら?」
麗羽は美羽の言を聞き、顔を青ざめつつも・・・尚も引き下がることなく、馬騰を受け入れた理由を追求してくる
「どの味方勢力も馬騰殿の軍が困窮しているのにも関らず、食糧の補助もしてあげないのでは、世間への風当たりもキツくなりましょうや?
また母、孫堅と馬騰さんとの間に昔、誼があったそうです 韓遂の乱と言えばお判りになるでしょうか
母が一度馬騰軍へ食糧を分ける事を了承したのですから、子である我々がどうして逆らう事ができましょうか?
また同席される劉備殿、公孫賛殿からも、馬騰殿の同席を許可する旨をすでに戴いております
馬騰殿を受け入れ懐が痛むのは我ら孫呉であって、袁紹殿、袁術殿におかれては全くといって良いほど関係ありませんよね?
これでも袁紹殿、並びに袁術殿はまだ反対されるので?」
と一刀にぐぅの音も出ないほどの正論を次々とまくし立てられて
「事情はよぉ~~く判りましたわ! 猪々子さん、斗詩さん、美羽さん達、ここは大人しく引き下がりましょう」
麗羽に促され、仕方なくすごすごと退散する始末であった
そこへ麗羽達を見送る一刀に、陣内からそっと近づいてくる影が一つ
原因の元である翡翠が一刀の横へ並んで一刀へ向けて聞いてくる
「あれでよいのか? 御遣い殿」
我らを追い出さなくて良かったのか?という意味を多分に含んだ翡翠の言葉であった
「御遣いはいい加減によしてください 翡翠様 一刀でも北郷でもどちらも構いませんから
質問の件ですが、別段あの対応に誤りなどありません 今後を見据えれば・・・遅かれ早かれ彼女達とは、必ず袂を分かつことになるでしょうから
それに今回潔く引き下がったのは、自分たちの腹も痛まないという事実が根底にあったからでしょう
ただ彼女達の来訪を焚きつけたのは・・・恐らく、かり・・曹操殿でしょう 翡翠様の動向を1番警戒しておられるようですね
曹操殿との間に何かあったのですか?」
と先程の遣り取りで、曹操の名前など一言も出ていなかったにも関らず
この度の麗羽達の詰問の裏までキチンと見抜いていた一刀に、瞳を大きく開き感心する翡翠
「ほう? 曹操の真名を呼び合う仲とは・・・ますますもって御遣い殿に興味が湧いてきたけれど
今はそれは置いておくとして、御遣い殿の質問の答えの方だが、曹操と袁紹達とは帝の事を巡って、黄巾時にちょっと激しくやりあった事がある
曹操と袁紹にしてみれば、包囲が長期化し勢いを失いかけていた時に
陛下直々に討伐に乗り出すとなれば、嫌でも勢いは増すだろうとの考えからからだろうが・・・
病弱であらせられる陛下のお加減など、連中の頭にない考えにも安直すぎて反吐が出たから
十常侍の張譲殿と謀り、日々送られてくる書簡を全て握りつぶした経緯がある
その意趣返しなのだろうが、なんともしつこいものだ 正直辟易してるよ」
正史では帝の要請を受けた馬騰達有力諸侯による曹操暗殺計画が洩れて、自身の身のを含め破滅へと向かっていく馬一族
そんな曹操との恨みつらみが、この世界でも実在している事に気づき、翡翠の身を危惧する一刀であったが
「かぁ~ずぅ~とぉ~さぁ~ん 愛紗ちゃんが首を長くしてぇ~ かぁ~ずぅ~とぉ~さぁ~んを待ってますよぉ~」
「なっ!!!! とととっ桃香さま! 何度も言っているでしょう!!! わっ私をダシに一刀様を呼ばないでくださいと!!!」
「ふふふ 御遣い殿も隅におけませんねぇ~ これは呉公殿よりも競争率が高い」
「翡翠殿 からかうのは止してください! あまり皆を待たせてもなんですので行きましょうか!」
「そうね! いろいろと聞かせてもらおうかしら 女の子達の関係について、く・わ・し・くね?」
「はぁ~ その話は勘弁してもらえませんかね?」
「フフフ どうしようかしらねぇ?」
という会話を続けながら、翡翠と共に陣内へと消えていった
・
・
・
「藍里と朱里ちゃん、雛里ちゃん 気をつけてそこから・・・1~2と書かれた大きな缶と瓶を持ってきてくれるかい?」
とカマドを造り終えた一刀は、次の工程に移るべく手伝いを買って出てくれた藍里達に指示を出す
「一刀様 1と2の缶と瓶ですね! 朱里、雛里いくわよ!」
「うん お姉ちゃん」
「はぃ 藍里お姉さま」
藍里は久しぶりに会った朱里と雛里を引き連れて、一刀を手伝うため元気に走り回っている
帽子を落さないよう必死に藍里に就いて行くその様子は、さしずめカルガモの親子を連想させるほのぼのさだった
水鏡女学院でも藍里を始めとした三人は、こうして塾で勉学に励みつつ、日々の生活を営みながら暮らしていたのだろう
大きい缶詰にも種類があるらしく、1と2の数字が記載されているある大きな缶詰を缶切りを使って器用に開けていく一刀
1の中には味噌、一升瓶に入っていたのは出汁らしく、それを鉄鍋で溶かしながら、順次味見をしつつ味を調節していく
その行為に興味を持ったのか、藍里と共に朱里や雛里も手伝っている
同時に次は3、4、5と記載された中ぐらいの缶詰を、こちらも馴れた手つきで次々と開けていく雪蓮
中にはそれぞれ大根や根菜、豚肉と分けられていたようで、全てを混ぜ合わせるとあ~ら不思議♪
キュ●ピー ●分クッキング並みのみごとな『豚汁』の完成となったのである
「これ何なのだ? お兄ちゃん?」
と鍋を覗き込んで聞いてくる鈴々は、すでにお腹の限界だったのか よだれをだらだら流しながら、食事への臨戦態勢はすでに整え終えているようであった
「これは俺の世界では、『豚汁』と呼ばれている一般家庭でも食されている食べ物の一つなのさ」
と鈴々の質問に答えながら、周りにも気を配り説明しつつ、混ぜる手は止める事は無く調理を続けている
「なるほど~ 匂いに独特の香りがありますが・・・ これなら私にもボソボソ・・・」
「北郷は男なのに調理もできるんだな~ 羨ましい限りだよ」
と愛紗のボソボソはさておいて、白蓮も気楽に会話に参加してきたようだ
「白蓮も来たのか 待たせてすまないな 来客があって対応してたんで
もう少し出来上がるまでに時間がかかりそうだ そこらへんに座って暫し待っててくれ」
「北郷 私の事は気にしないでくれ 華雄もこっちこいよ」
「私が近くに行っていいのか?」
「華雄も何遠慮してるんだ 今ここにいる人達に遠慮など無用だ お前の事も含めて全て話してあるから気にするな」
と一刀が華雄へ声をかけると、顔をすっぽり覆っていた兜や面頬を脱ぎ捨て、知り合いである翡翠と視線が合うと目礼をし、白蓮の横へと座る
そうする間に皆が自然と、カマドにかけられている鍋を囲んでいく
「一刀さん この小さい複数ある缶は何なのですか?」
と桃香は缶をひとつひとつ持ち上げたり、軽く振ったりして中身を確かめているようだ
「あんまり強くは振らない方がいいよ? 中身は出る事はないと思うけど、中に入ってる煮物が崩れちゃうからね
あとそれは一人分に分けてあるんだよ 鍋で皆の分まで一緒に作るのは大きい缶という風に、できる限り喧嘩しないようにね」
一刀に指摘された桃香は急いで振るのを止め地面に置く その様子をみた一刀はそこまで畏まらなくても大丈夫だよ?と笑いながら念を押す
一刀や藍里を手伝いながら、合間にこの缶がですか~と目を輝かせ
不思議そうに缶を手に取り、つついたりコンコンと叩いたりして音と強度を確かめる朱里と雛里
一刀と藍里は、朱里と雛里の知的好奇心溢れる様子を見つめ笑いを浮かべながら
仕上げにそぼろあんかけを作り、皆が開けた缶の里芋の上へと順々にかけていく
本日の夕食は、麦ご飯、根菜をつかった煮物、里芋のそぼろあんかけ、鍋に尽きるまでおかわり自由な『豚汁』
が、孫呉では将兵の区別なく同じ物を、一人分の戦時中の食事として配給されているようだった
里芋に関しては、今でいうマレー地方から、山越を通して呉へ入ってきてる食材だったりする
「ううっ これじゃ足りないのだ・・・」
と鍋にある『豚汁』と一人分の缶詰を交互に見つめ、この量の食事では足りないと零す鈴々
「はっはっは そうだろうと思って魚を取ってきてあるから、もう直ぐ焼けるから食べるといいよ
足りない人は早い者勝ちになっちゃうけど、遠慮なく食べてね」
「やったのだ!」
「こら!鈴々はしたない! すいません 一刀様」
とはしゃぐ鈴々を嗜める愛紗
「気にする事はないさ 育ち盛りだもんな」
「うん 育ち盛りなのだ!」
「お前がいうな!」
と一刀に頭を撫でられながら、鈴々は嗜めた愛紗に舌を出す
缶をジッと見つめ黙り込んでいる翠を、不可解に思った一刀は声をかける
「どうかした?翠 翠も食べたくなったのなら食べていいよ? 魚」
「いっいや・・・戦時中だというのに、こんな豪勢な食べ物って初めてだなって思ってさ」
としみじみと口にする翠に周りを囲む将達皆が、確かにそうだと翠の意見に同意する
翠の言葉を補足するかのように
「確かにそうですな~ 命をかけて戦っているのにも関らず、戦時食はどうも・・・味気なく、空腹感を紛らわせるのが第一義のような食事ですからな
それに引き換えこの食事と量ときたら・・・普段でもこれだけのモノを口にする機会もそうそうござるまいよ?」
と星がフォローを入れると同時に、誰ともなく皆が相槌を打ちだす
「孫呉ではこれが普通の戦時食なのですか?」
と翡翠が疑問に思った事を口にする
「ええ そうですよ翡翠様 一刀さんが孫呉へ来られてから、すぐにですが戦時食の改良にも取り組み始められて
試行錯誤を繰り返した末、ようやく辿りついたと言えますね
独立前はもう少し規模が小さかったですけどね
これは缶詰というのですが、これですと長期間の保存も可能となるので、入れる食品によっては保存食ともなる代物なのですよ」
と紅が一刀に代わって、孫呉の食糧事情と缶詰の説明をする
「なんと・・・この缶がそのような便利な物だとは・・・」
と缶を持ち上げ色々な角度から覗き込む愛紗と桃香
「その缶詰というのは、私達でも譲ってもらい作れちゃうのかしら?」
「それは今後の交渉次第ですね~ 我々は技術使用料を『特許料』と呼んでいるのですけれど
判るように言うと『技術を開発するのにかかった相応の料金』を戴ければ
上の了承も必要ですが、誼のある勢力の方でしたら、すぐにでも製造工程をお教えしますけど?」
と判るように丁寧に皆に向かって、身振り手振りを交えて答える
「それ以外に製造する物も揃えないといけない費用もかかるのだろう? 張紘殿
フッ なるほど 天の国で使われる便利な物には、それ相応の高額ということだな」
紅の説明を聞き、さらに星が噛み砕いて判る様に皆へ説明する
「うへぇ~~~ 商売上手だなぁ~~~~」
「ふふふ お褒めに預かり恐縮です 今はまだ軍事利用でしか使用しておりませんが
何れ民間でも広く食糧備蓄の要として普及させようと考えております」
「褒めてないんだけどな・・・」
翠と紅の会話の遣り取りを最後に、一刀が一人一人の椀に豚汁をよそっていく
「それじゃ いただこうか」
との一刀の合図に、孫呉の皆が合掌し、一斉に
「いただきます」
との大合唱が辺りに轟き一斉に皆食事にかかり騒がしくなる
その様子をぽかーんと唖然として周囲を確かめる劉備、公孫賛、馬騰陣営の者達であった
「初めてでびっくりさせたかな? 俺の国では食べる前に挨拶するのさ
食材となった動物や実りに対しての感謝の意味も込めて『いただきます』と
始まりがあれば終りもある訳で・・・食事が終わった後に合掌して『ごちそうさま』とね
大事な来客をもてなすために馬に乗るなどして、遠方まで奔走して食材を調達した人達への
感謝を表す言葉としても用いられるようになったみたいだけどね
合掌するのは宗教的な意味合いが強いとは思うんだけどね・・・おれの住んでた国では仏教が主流だったから」
「そうなんだ それじゃ私達も!」
と桃香が合掌すると、それに習い皆が手を合わせ始め
「「いただきます」」
と声を合わせる そこに劉備軍、公孫賛軍、馬騰軍の区別など関係なかった
人と人の温かき繋がりがそこにあっただけ・・・それだけである
それからは和気藹々と色々な雑談も交じり合い、笑い声などを響かせ戦場が一転して宴会場、パーティ会場と化したようになった
それからの数刻だけは、ここが殺伐とした戦場にいる事を忘れる事ができたのである
食事が終り、一刀は白蓮や翡翠、桃香を始めとした面々と、個々でゆっくり歓談する機会を得ていた
夜も遅くなったこともあり、桃香達を始めとしたお客様を見送る孫呉陣
「本当にご馳走さまでした 一刀さんを始め孫呉の皆様のご好意に感謝します」
と桃香が代表して感謝を述べ、ペコリと頭を下げる
「本当に美味しかったわ 今度も是非、色々な天の国の料理を味わいたいわ」
と翡翠が一刀へ向かって、食事の感謝の念と次という希望を載せた言葉を紡ぐ
「そういって戴けると腕をふるう甲斐がありますね 機会がありましたら是非」
「今度は私が天の国の料理の粥「おじや」を振舞ってあげるわ」
「雪蓮 そんな大言壮語して大丈夫か?」
「何よぉ~ 前ちゃんと作ってあげたじゃない! 一刀も味見して”美味しい”って!」
「そうだったっけ?」
「そ・う・な・の!」
と翡翠の言葉に、周囲に笑いが伝播するような遣り取りをする一刀と雪蓮に
そんな安穏とした日々が、早く訪れればいいのにと、皆胸に秘めながら・・・
「ああ それは楽しみだな その楽しみを糧に明日を生きるのも悪くないな」
と白蓮が明るい声を出すと、周囲からも同意の笑い声がどっと沸いた
「それじゃ おやすみ またな」
「ああ また」
「「まったねーーーーーー!」」
と少し離れた場所から蒲公英や鈴々といった元気一杯の面々が、見送る孫呉の面々へと手を振り続けていて
それに答え、笑顔で手を振り見送る一刀を始めとした孫呉陣営の将達
それぞれの天幕へと帰途する劉備軍、公孫賛軍、馬騰軍の兵士達と
こうして安穏とした暮らせる日々も、鄴から食糧の届くまでのあとわずかの間だけ・・・
辛く激しい戦いが目前まで差し迫っているのだった
以前に詠の要請を受けた劉表陣営が柴桑へと急襲した事をお伝えしたのを覚えておられるだろうか?(第2章 5話参照)
それを留守組であった冥琳を始めとした、祭、思春、桜の反董卓連合への不参加のやつあたりを喰らい、コテンパンにのされ撤退を余儀なくされた事を
今は劉表水軍を追い返した後、柴桑へと帰還すべく長江河口域の九江港に彼女らはいた
「公瑾 人払いまでして、ここへ我らを集らせたのはなんか訳があろう?」
「フッ 祭殿 良くお判りで」
「わからいでか・・・ 何年の付き合いと思うてる?」
「フッ あまり長い年月ですので忘れてしまいましたな」
「とぼけおってからに・・・ これだから軍師という輩は・・・ブツブツ」
「ではボヤく祭殿 劉表軍のおかしさについてもご存知でしたか?」
「いや・・・そっそれは・・・じゃな? わっわしの口から言うても何じゃし しっ思春どっどうじゃ?」
蛇に睨まれた蛙ならぬ冥琳に睨まれた祭さんは・・・
冥琳の追求にしどろもどろで脂汗たらたらで、何とか思春へ話を振って逃がれたようである
「そうですね 董卓軍からの要請が急であったことを差し引いても、此度は劉表軍からの奇襲にも関らず
以前のあやつらにしては、最初から余りにも統率が雑すぎましたね
「その通りだ 思春 劉表へ属していた事もあったろうが、よく動きを正確に把握している
ここからは推測ですが・・・ほぼ間違いないでしょう 劉表は病にて倒れた又は病床にいると推測されます」
思春の明解な解答に機嫌をよくする冥琳は、続いてとんでもないことを口走る
「なっなんじゃと! 公瑾それは誠か!?」
と祭が瞳を大きく見開いて、声を張って冥琳の言に対して問い返してくる
「十中八九まで間違いないでしょう これは一刀からの劉表に関する情報と私の経験則に則ってですが
第一に前線に蔡瑁と黄祖率いる軍であったはずなのに、両者の軍旗がしっかりとはためいてましたからな
しかし、あれほど追い詰めたのにも関らず、蔡瑁本人を見かけた人はいますかな?」
との冥琳の言葉を受け、互いの顔を見合わせ確認しあうものの、皆首を左右へ振りあう
「また劉埼が長沙へと赴任するとの内々の情報を、王林殿からも同様の内容が先日届けられましたばかりですし
私の病状の時もそうでしたが、病気悪化中は限られた者としか接触しませんでしたからね
風聞は抑えられても、その分、組織の動きがかなり制限されたり、おかしな動きをとりますからね
以上の事から、劉表の傍には蔡夫人と次男の劉琮、夫人の弟の蔡瑁が仕切っており
長男・劉埼は、劉表の傍近くから外され、後継者争いにおいても後退、左遷されたとみるべきです」
「劉表軍がガタガタなのは承知できたけれど、これ以上劉表軍がこちらへ手を出してこないと判っただけで
確証もない現段階で、それだけの理由で我々をここに集わせたにしては弱いよね?」
「桜の言う通りだ この話は全部私の推測に基づいているのだからな
そこでだ 思春 おまえには劉表が本当に病に伏しているのかを確かめてもらいたいのだ
久々の隠密業だがよろしく頼む」
と視線を思春へと向け、推測を確信へと変えるべく行動に移していく冥琳
「ハッ 承知」
と冥琳の命に拱手し承った旨を身体で表現する思春
思春が同意したのを頷いた冥琳は話を続けた
「次に祭殿と桜」
「なんじゃ?」
「何?」
「琥珀を軍師に、水軍を率いて長沙に陽動をかけてもらいたい」
との指令を冥琳は二人に言い渡した
「なるほど 江陵からの援軍が出るかどうかを確かめろって事でいいのかな?」
と桜は笑顔を浮かべながら、冥琳へと自身の考えが当たっているかどうかを冥琳へ確かめる
「桜、察しが速くて助かる! 援軍なんぞ、万が一にも出さないと断言できるがな
まぁ 連合軍の動きも加味しないとだから、先走り過ぎて問題になっても困るからな あくまでも調整しながらだが・・・
琥珀がいるから万が一もあるまいが・・・ 長沙を切り取ると同時に、南郡へと一斉派遣して荊州南部全てを平らげるつもりだ
長沙を取れるという事は、即ち南郡の防衛など紙同然という証拠だろうしな
江陵の動きがないのを確認したら、そちらの援軍として珊瑚と子虎を直ぐに援軍として派遣するつもりでいる」
と作戦の内容を伝え終えた冥琳に
「うん? それじゃ呉は・・・全員出払って誰が守るんじゃ? 公瑾」
と疑問に思ったことを述べる祭
「フッ 祭殿 ボケてもらっては困りますな 私がまだ控えているでしょう?」
とニヤリと口角を上げる様は、まさに”呉の頭脳”と呼べる周公瑾といえた
「そうじゃったな 先日まで病人じゃったんで、数に入れておらなんだわ はっはっは」
と冥琳がそう答えるのを予期していたのか? 冥琳を茶化すように豪快に笑い飛ばす祭
「反董卓連合が終る頃に、一刀から『 ある提案 』を有力諸侯へ提示されるでしょうから
それが有力諸侯によって承認されたなら・・・孫呉はさらなる飛躍を遂げることが出来る」
と居並ぶ将達を見回しながら、力強く答える冥琳
「それは楽しみですね~」
と人払いをしていたにも関らず、闇より冥琳の言に反応を示し近づいてくる人物がいた
「おお! 琥珀戻ったか」
声と闇から漂う気配を寸分の狂いもなく、発言した人物を言い当てる冥琳
「ええ 先ほど汜水関の一刀さんから、弩弓砲の報告書と汜水関戦の報告書の2通、届きましたよ~」
と冥琳へ向けて、二通の書簡を振ってみせる琥珀
「中を見たのか?」
「いえまだ 気になっている弩弓砲の報告書を先に目を通したいのですが、お先に目を通してよろしいですか?」
と琥珀はかなり気になっていたのだろう 冥琳にそう問い返していた
入試試験結果を待つ受験生の心境に通じたモノといえよう
「ああ 私に気にする事はない 今皆にこれからの作戦内容を話していたところだ」
「なるほど じゃ~私は長沙行きという事ですね 承知しました」
「私は詳細を琥珀に話た覚えもないのだが・・・ 想像力が豊かで話が速くて助かる」
と冥琳は琥珀の頭の回転の速さを好ましく思っていた
「軍師の仕事はここに残るか、南郡を指揮するのかの2通りしか残ってませんからね」
とあっけらかんとした表情で琥珀は、冥琳の言に対してそんな解答を寄越す
「お前が敵でなくて本当に良かったと思うよ 兵器開発の件といい魯家といい・・・いないと思うとゾッとする」
と本音をポロリと零す冥琳
琥珀が孫呉にいなければ、ここまでの技術革新と他国の情報収集、商品流通売買など、孫呉は多くの事でもっと苦慮していた筈である
「そんなに褒められても、何も出ませんよ? それも全ては一刀が居てこそ、全てが上手く回ってることです」
「そんなに自分を卑下することはあるまい 北郷もお前も孫呉にとっては欠かせない存在だということさ」
「それは貴方にも言えることでしょう? 今は素直に受け取っておきますが」
と冥琳にこれだけ面と向かって物の言える人物もそうは多くない筈なのであるが・・・
こうした家族的雰囲気を多分に含むところが、孫呉の良さとも言える
冥琳との会話を楽しみつつも、気になった亞莎の報告書の書簡へと目を通し始める琥珀
「ふむふむ 火薬の調節量を大目にしておいたんだけど、それが面白い方向に芽が出たようだね
車を固定して? 面白そうな意見だね~ さすが亞莎 一刀付きにしたの正解だったかもよ? 冥琳」
「ほう? どれどれ・・・なるほどな してどうなのだ? 琥珀」
「どう?とは、モノになりそうかってこと? 亞莎? 弩弓砲?」
「亞莎の心配なんぞしとらん 優秀なのは判ってる事だからな
弩弓砲の件だ それ以外に何がある これにどれだけの予算をかけたと思ってるんだ?」
「悪い悪い そう眉を顰めて目くじら立てて怒んないでよ~怖いから
すっごく面白い素材だと言えるよ 長期的視野でみるなら、お金をかける投資的価値は十分にあるよ
ただ硝石が事の他手に入らなくてね~ 劉璋が継いで政局が混乱気味だから
価値が判らないで、お金になるからほいほい簡単に手放すんで、助かってる側面はあるんだけどねぇ~」
と魯家の各支店をフル稼働しても入手が困難な事を、琥珀のこの言葉が代弁していた
「呉でも全く取れなくはないが・・・ やはり巴蜀の地の産出量には到底及ばないからなぁ」
と琥珀の言を聞き、深く溜息をつきながら腕を組む冥琳
「じゃ 一刀の『提案』を飲んだの不味かったんじゃない?」
と思い出したように琥珀が『提案』の事を冥琳に持ち出してくる
「私の『提案』だとかなり不安定だからな 『理想』ではあるんだがな そこへ至る過程にかなり不確実性が伴う
より確実で現実的というなら一刀の『提案』の方だろうさ
時間が懸かっても良いのなら、何も大陸だけで賄う必要もあるまい?」
「冥琳と一刀の意識の齟齬が出なければ別にいいよ
まぁ 劉璋が例え硝石の存在を詳しく知った処で・・・ 実用できなければ宝の持ち腐れ・・・だからねぇ~」
と腰に両手を当てて溜息をつく琥珀
「くっくっく それは私達にも言える事なのだがな」
「ふっ 違いない 一刀の言では色々な使い道もあるようだし、戦争でダメでも・・・とは思うけどね」
と冗談半分の冥琳の言葉に、どこか悟ったような諦め加減の琥珀の言に
「よしてくれ・・・ あれだけの莫大な予算を湯水の如く投入させておいてそれか?
それくらいならその予算を耕作、治水、塩田の強化に資金を回したいくらいなんだがな」
と冥琳の本音とも冗談とも取れない愚痴を琥珀へ零す
冥琳と琥珀の付き合いだからこそ、引き出せる会話の遣り取りともいえる
「あ~ いやそれは困るな 私の知的好奇心の欲求の為にもうんうん!」
「おいおい 冗談ではないぞ? おまえの知的好奇心に付き合って、莫大な予算を支払っているように聞こえるから止してくれ・・・」
と冥琳はやれやれと溜息をつき、遅くなった事もあり、困った顔つきで琥珀との遣り取りを打ち切る
「思春は明日中でよいから発ってくれ! 他の者は連合組の今後を見据えた動き次第となろう
準備万端に備えてほしい 以上だ それでは皆よろしく頼む」
と言い終え将達を見渡す 周りに控えている者達の力強き瞳に安堵の色を見せ微笑む冥琳
「承知!」
「任された」
「りょ~かいしました」
将達の声が人気の少ない港へと押し寄せる波音と混ざり合い、静かに辺りの情景にそっと溶け込んでゆくのだった
■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン)
春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し
『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた
優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた
容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である
祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか
○張紘 子綱 真名は紅(コウ)
呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる
張昭と共に『江東の二張』と称される賢人
※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。
呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です
容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである
髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが
その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである
服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている
○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)
普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う
発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する
このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される
※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです
容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている
背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている
○張昭 子布 真名は王林(オウリン)
呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる
張紘と共に『江東の二張』と称される賢人
妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか
容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである
眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から
姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている
○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)
緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名
祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする
部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている
真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・
容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている
均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである
○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ)
荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると
知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる
以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま
呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている
容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女
(背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます
○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族
槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす
容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ
胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている
○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)
弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で
徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる
容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである
二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える
○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)
朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される
その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される
天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる
初期には転属させられた事に不満であったが
一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に
後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している
容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである
服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・
と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)
○太史慈 子義 真名を桜
能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者 桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し
騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)
本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という
両者の良い処をとった万能型である
武器:弓 不惜身命
特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く
隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった
容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子
眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める
一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる
○青(アオ)
白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前
○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)
緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし
緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある
この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・
正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして
気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっている 華雄さん お気の毒に・・・
当の本人(緋蓮)が華雄さんと再戦した際、もうこのやつあたりの事を覚えておらず、真相は闇の中へと葬られることとなったが
この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・
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【あとがき】
常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます
いつもお世話になっております
この度は幕間後編と題しましてお送りさせて戴きました いかがでございましたでしょうか?
前話で皆様からの熱いコメントを戴きまして、大変嬉しく存じます
この度は、食事の回と留守番組の動向をお伝えしました
前々から缶詰に関することを書きたかった部分もあり、漸く出せた感がありますが
次回からお待たせしました 漸くですが虎牢関へと進軍する連合軍であります
汜水関戦では回避となった恋と一刀の一騎討ちはあるの?と皆様の期待を裏切りました手前
描写を丁寧にしたいと思っております
これからも皆様のご忌憚のない御意見・ご感想をお聞かせ下さいませ
完結まで皆様のご支援、何卒よろしくお願い致します<(_ _)>
それでは暑い日が続きますが、体調に気をつけて日々お過ごしくださいませ~
ではでは次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ~♪
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常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております
この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと
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