No.598497 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 582soranoさん 2013-07-17 00:05:15 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:861 閲覧ユーザー数:816 |
装甲車が駐車されている場所まで戻り、装甲車に仲間達と共に乗り込もうとしたロイドだったが、フランから通信が入り、マインツの町長がクロスベル市で出たまま帰って来ない鉱員がいるので、その事に関する相談をしたいという依頼を聞いて、依頼を受ける事にし、仲間達やノエルに事情を話して装甲車でマインツに向かい、町長の家に向かって入った。
~鉱山町マインツ~
「―――失礼します。特務支援課の者ですが。」
「おお、待っておったよ。わざわざ来てくれてすまない。本来ならこちらから出向こうと思ったんだが………」
「いえ、近くで他の仕事があったついでですから。それで………早速話を伺ってもいいですか?」
「ああ、座ってくれたまえ。」
「すぐにお茶でも淹れますね。」
その後ロイド達は町長と夫人に進められて椅子に座って事情を聞いた。
「―――なるほど。では、そのガンツさんと言う鉱員が2週間前にクロスベル市に行ったきり帰って来ないと………?」
「ああ、そうなんだ。とにかく大のギャンブル好きでね。それまでにも週末のたびにクロスベルの歓楽街にあるカジノに遊びに行っていたようだが………それが何の連絡もなく、2週間も帰って来なくて………」
「何かあったんじゃないかとみんなで心配しているんですよ。」
「確かに………それは心配ですね。」
「何かの事件に巻き込まれたか、それとも帰れない事情があるのか………」
「うーん、街の外に出て魔獣に襲われたとかじゃなければいいんですけど………」
町長達の話を聞いたエリィは頷き、ティオとノエルは考え込んでいた。
「―――そういや、その鉱員がギャンブルで大勝ちした可能性はあるんじゃねえか?それで今頃、ミシェラムあたりで女連れで豪遊してるとか。」
一方ある事を思いついたランディは口元に笑みを浮かべて言い、それを聞いたロイド達は脱力した。
「いや………ランディじゃないんだから。」
「でも、可能性としてはあり得るかもしれませんね。」
そしてロイドが呆れた表情で突っ込み、ティオはランディの言葉が一理ある事を言った。
「う、うーん……残念ながらその可能性は無いと思うんだがねぇ………」
一方町長は考え込んだ後、苦笑しながら言った。
「それはまた、どうして?」
「ギャンブル好きだけど根は真面目な人なのですか?」
町長の言葉が気になったロイドとセティは町長に尋ねた。
「ハハ、お世辞にも真面目とは言いがたいが………ギャンブルについてはとにかく下手の横好きでね。おまけにツキもカンも無いから毎回、有り金のほとんどをスッて帰ってくるくらいなんだ。」
「な、なるほど………」
「確かに宝クジなら大穴もあるがギャンブルだと実力もないと大儲けは難しいかもな。」
町長の説明を聞いたロイドは苦笑し、ランディは納得した様子で頷き
「それならば、ひょっとして街で借金をして、ギャンブルにつぎ込んだ挙句返せなくなって、失踪した恐れもあるのでは………?」
「確かにありえそうだね~。ギャンブル好きの人が破滅する時によく聞くパターンだし。」
エリナは真剣な表情で言い、シャマーラは頷いてエリナの説明を補足し
「……実は私達の方もそのあたりを疑っていてね。もしそうだった場合、どう連絡を取ればいいのか……」
2人の話を聞いた町長は頷いた後、考え込んでいた。
「―――わかりました。この件はお任せください。とりあえず、カジノを始め、ガンツさんの寄りそうな場所を聞き込みしてみましょう。」
「ありがたい………どうかよろしくお願いする。何かわかったら私の家に通信で連絡してもらえるかね?」
「ええ、それでは番号を控えさせていただければ……」
その後町長の家の通信番号を控えたロイドは仲間達と共に町長の家を退出した。
「もう夕方か……そろそろクロスベル市に戻った方がよさそうだな。」
「そうね……今日中に聞き込みくらいはしておきたいところだし。ノエルさん、お願いできる?」
町長の家を出たロイドの言葉にエリィは頷いた後、ノエルがいる方向に振り向いて尋ね
「ええ、お安い御用です。それでは車両の所に戻りましょう。」
尋ねられたノエルは頷いた。その後装甲車が駐車されている場所に向かったロイド達は装甲車に乗り込んで、ノエルの運転によってクロスベル市の中央広場まで送ってもらった。
~夕方・中央広場~
「―――今日は本当にありがとうございました!ご恩は近い内に必ず返させていただきます!」
「はは、大げさだなぁ。」
「ま、なかなか興味深い体験をさせてもらったぜ。」
「あの遺跡―――”僧院”についてだけど……一応、クロスベル大聖堂に相談してみた方がいいかもしれないわね。」
「……そうですね。アーティファクト絡みであれば他にどうしようもありませんし。………ちなみに七耀教会の中にある”星杯騎士団”という組織がアーティファクト絡みに一番詳しいと思いますよ。わたしも以前、アーティファクト絡みでその組織に所属してる方達にお世話になりましたし。」
(………そういえばティオちゃんは”影の国”という場所で”星杯騎士”のリースさんと出会っているから、当然知っているだろうけど………正直、このクロスベルに”星杯騎士”が来訪するのは難しいんじゃないかしら?)
「なるほど………わかりました、副司令と相談してそのあたりの対応は考えてみます。皆さんの方は……これから街で聞き込みですか?」
エリィとティオの提案に頷いたノエルはある事に気付いて尋ねた。
「ああ、少なくともカジノは訪ねてみるつもりだ。もし、警備隊の方でそれらしい情報があったらこっちに連絡してくれないか?」
「わかりました。鉱山町のガンツさんですね。それでは失礼します。皆さん、お疲れ様でした!」
「おお、そっちこそお疲れ。」
「わざわざ市内まで送って頂き、ありがとうございました。」
ランディとエリナの言葉を聞いたノエルは装甲車に乗り込んで運転を始め、どこかに去って行った。
「さてと………それじゃあ時間もないし、このままカジノに行ってみるか。」
「ええ、そのガンツさんっていう鉱員の情報を集めないとね。」
「そんじゃあとっとと歓楽街の方に行こうぜ。」
「ああ。……あ、そうだ。セティ達とエルファティシアさんは先にビルに戻って休んでいていいよ。」
エリィとランディの言葉に頷いたロイドはセティ達やエルファティシアを見回して提案し
「あら、いいのかしら?」
「聞き込みの手伝いはしなくていいのですか?」
ロイドの提案を聞いたエルファティシアは意外そうな表情をし、セティは尋ねた。
「もう時間も遅いから今日は多分、カジノを訪ねるぐらいだと思うから人手はそんなにいらないと思うし。」
「……わかりました。じゃあ、先に休ませてもらいます。よければ、夕食の準備もしておきますが。」
ロイドの説明を聞いて頷いたエリナは食事の準備をする事を申し出
「あ、大丈夫です。既に下ごしらえも済んでいますので。」
「わかりました。」
「それじゃ、お先~。」
ティオの話を聞いて頷き、ビルに戻って行った。そしてセティ達を先にビルに帰したロイド達は歓楽街にあるカジノに向かい、カジノの中にある酒場のマスターでもあるカジノのオーナーを訪ねた……………
最近の感想でエステルを神格者に!という意見がちらほら見え始めました。なぜにエステルを神格者にしてほしいのかがイマイチ理解できないです(汗)まあ、神格者クラスと言ってもおかしくない強さにはなっていますが………(大汗)……感想お待ちしております
Tweet |
|
|
2
|
1
|
追加するフォルダを選択
第582話