俺、[速水 シュウ]!!!
日々パズドラをやり込んでる人だぜ!!!
ランクは179、自属性は水だ。
リーダーは《エンシェントドラゴンナイト》。
でも、相棒は《氷塊龍 デプスプレシオス》!!!
俺が始めてからずっと育て続けている一番の相棒だ!!!
「さて、魔法石も10個溜まったし、レアガチャ二回やるか」
因みに俺は無課金の方だ、ゲームにお金を掛ける訳にはいかないからな。
だから、時々配布される魔法石でやっている。
まずは、一回目は…
金の卵だ!!!
て事は…
シュウ「きたーー!!! 《グラビトンアースドラゴン》だ!!!」
これで新しいドラゴンデッキが出来るぞ!!!
さてさて、二回目はっと
「………あれ? 出ない」
こんな事ってあるの?
卵が出ないってあるの?
一体何が…うわっ!!!
スマホがいきなり光出し……!!!
目が覚めて周りをみると広野、山と森しか見えない。
「うぅ…何だったんだ…いきなり……あ?」
突然周りが暗くなって、後ろからなにかが近ずいてくる音がした。
恐る恐る後ろを見ると…
「うわぁぁぁぁああ!!!! 本物の《カオスデビルドラゴン》だ!!!!!」
背後には予想以上リアルな《カオスデビルドラゴン》がいた。
俺は思わず逃げる。
多分食われる!!!
「っわ!!!!」
石に躓いて転んでしまった。
もうすぐ近くにはカオスデビルドラゴンが…
オワタ…終わった…
俺のパズドラ人生が…
さよなら、フレンドたち…
さよなら、相棒…
「何でそんな怯えてやがる」
「へっ?」
カ…カオスデビルドラゴンが喋った⁈
「俺はお前の下部ではないか、そんなに怯える必要はないぞ」
あ、何だ…
一命を取り留めた気分だ…ふぅ…
「それより、[お前のような奴]がいるって事は、まさか…」
「左様だ、ここは貴様の世界で言う[パズドラの世界]だ」
「何…だと……じゃあ、俺の相棒もいるだろうな⁉」
「もちろんだ。会いたいならフルネームでその相棒を呼ぶが良い」
よーし、
「………来い!! 《氷塊龍 デプスプレシオス》!!!」
俺が叫んだ直後、後ろに水が勢い良く湧き出て、水柱が出来た。
その水柱が凍りつき、氷柱となり、その氷柱の中から影が現れて、目らしき物が光出し、みるみる内に亀裂が広がってきた。
「すげぇ…これが…」
俺は目を張るばかりだった。
こんな迫力ある登場の仕方はなかったくらいだ。
バリィィィィィィイイン!!!!
「キュオォォォォォォォオオオオッ!!!」
これが…《氷塊龍 デプスプレシオス》………
こっちも予想以上の迫力だな…
「よろしくな、相棒」
「うん、お互いにな。相棒」
相棒に相棒て呼ばれた…
ヤバイ、もう感無量だ…
「どうした? そんな泣きそうな顔をして」
「嬉し泣きだ。本物のモンスターに出会えて……」
「それは嬉しいよ。僕も感無量だよ」
「互いの感動はそこまでだ。本題に入る」
「あ、そうだった」
「へ? 何?」
カオスデビルドラゴンに話を切らされ、気になる事を言う。
「お前らが見るようなパズドラの世界は《たったの表面》ですら過ぎてない、寧ろ、ただの端末だ」
「へ?」
「君がよくやっているスペシャルダンジョンの幾つかは、此処実際ないんだ」
「ないの⁉」
知らなかった…フィクションの中のフィクションなのかよ…
「だが安心しろ、ダンジョンがなくとも、機械龍などのモンスターは全ている」
「あ、そうか」
良かった…いなかったら苦労かけたモンスターたち居なかったら大無しじゃねぇか…
「問題は此処からだ…」
「うん?」
「今、神とドラゴン達の関わりが日に日に悪化しつつある」
「はい⁈」
神とドラゴンの仲が悪い?
どういう事?
「この世界では色々と超常現象の被害に遭わされているんだ」
「今も空が曇る、来るぞ」
「あ…」
き、急に黒い雲がかかった…
「止むを得ない、[大海の歌姫 セイレーン]!!!」
カオスデビルドラゴンが叫んだ後、地面から水が湧き出て、そこから本物のセイレーンが出てきた。
しかも、浮遊してるし…
「はぁ〜い♪ どうしたの? カオスちゃん」
口調も軽い、声も綺麗… 何より可愛い
「[防御体制・水]を張れ、今も恐れている現象が起こる」
「OK♪ 水の膜を張っちゃう♪」
セイレーンは大きなハープで美しい演奏をした。
すると、俺たちを覆い隠す様に水の膜が張られた。
「すっげえ!!! これが本物の防御体制か!!!」
俺は思わず興奮した。
「あらあら♪ この舞上がっている子が私たちの主人みたいなひと?」
「そうだな、この者は[速水 シュウ]、我等とは違う世界からきた様だ」
「ふ〜ん♪ よろしく、可愛い主人様♪」
鼻歌混じりで喋りながらもハープの演奏は続く。
あれ? 今何か地鳴りがしたような…
「っ!!! 来るぞ!!! セイレーン、上手く防いでくれ!!!」
「OK♪」
セイレーンはハープの音をより大きく弾いた。
何が起こるんだ…
…て、うわっ!!!
「なんだーー!!! これーーっ!!!」
俺が見たのは、辺り全面に雷が落ちまくっている。
激しい轟音が、まるで雨が降るように響き渡る。
こんなの、俺たちの世界のゲリラ豪雨をはるかに超えている…っ!!
雷と雨ならまだしも、雷の雨なんて…
目が眩みそうだ!!!
「!! シュウっ⁈」
デプスプレシオスは即座にヒレを使って、俺の顔を隠す。
「あ、ありがとう…デプスプレシオス…」
「君たちの世界ってこんな現象、見たこともないの?」
「んなの、当たり前だよ…」
神とドラゴンの仲が悪くなっているって…
どうなってんだよ…この世界…
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更新ペースは遅いですが、
新しくパズドラの小説を投稿します。
コメントを書いてくれると幸いです