No.593930

マブラヴオルタネイティブトータルイクリプス 銃騎士 過去編 第1話 明星作戦

kaennさん

文才無いけど書いてみたくて書いてしまいました、西ドイツ生まれの少女が衛士として成長して行く話にする予定です。
衛士訓練校や日本に行った話は過去篇として追加予定です。

2013-07-03 16:58:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:985   閲覧ユーザー数:945

1995年 イギリス某所 ブラウナハト男爵邸正門前

「行って来ます、お父様……何も言わず出て行く不出来な娘をお許し下さい。」

正門前で蒼髪蒼目の少女が持っていた大きなボストンバッグを一度下に降ろし、深い感謝を籠めて一礼した。

 

 

男爵邸執務室

「御当主様、お嬢様が……」

「分かっている、私はこれでもあの娘の父親だからな。」

と、執務室で仕事をしていたこの家の当主は執事の報告を遮り娘の行動を黙認した。

 

 

第一話 明星作戦1

 

 

1999年8月5日 横須賀市海上 国連軍戦術機連隊旗艦甲板上

整然と並ぶUNブルーの制服を着た国連軍兵達の前で、

 

「これより!我ら!国連軍は!日本帝国の横浜ハイブ攻略作戦、作戦名明星作戦に参戦す………

部隊の士気を上げようとする司令官の演説が行われているにも関わらず、

 

「おい、昨日のポーカーの負け分帰ったら徴収するからな?死ぬんじゃねえぞ!。」

 

「えー、それじゃあ生きて帰っても金欠で死にますわぁ!。」

 

と、昨晩のゲームの話をする者や、

「演説熱中し過ぎじゃ無い?みんなこんなに自由にしてても気づいてないし。」

 

「あの人自分の世界に入っちゃうからいいんじゃない?隊長達も話してるしね。」

 

等、1人自らの言葉に酔い痴れる司令官をよそに皆最後になるかもしれない日常会話を続けていた。

その例に洩れず、蒼髪蒼目の少女も自らのエレメントの少女と雑談をしていた。

 

「ねえ?カルラは作戦終わったら何したい?」

 

「何?死亡フラグ建ててンノ?まぁいいヤ、ワタシは日本ノお城が見てみたいナ、ユーディが何時モ、あんナに綺麗な建物ハ見たことナいって言ってたからナ、そうイうユーディハ?。」

蒼髪蒼目の少女の質問にカルラと呼ばれた如何見ても小学生又は中学生にしか見えない長い黒髪に浅黒い肌の少女が応え、質問を返す。

 

「?私は昔お世話になった人達に会いたいな、修行の成果を見せたい人達も居るしね、後は日本の美味しい物を食べたいわね。」

相棒の”死亡フラグ”?と言った言葉の意味が分からなかったが、何時もの事だと思い直し質問に応える。

 

「ハハッ!ユーディハ食べる事ばかリダナ〜、そんナ食べルとまたフトるナ〜。」

 

「ほう、カルラは今後私の料理は要らないという訳ね。」

ユーディットは、多少の怒りを込めて相棒に死刑宣告した。

それは困ると、カルラは焦って話題を変える事にした。

「ソ、それより、お世話ニナった人達ってマえに話してくれた人達カ?」

 

「そうよ、日本のロイヤルインペリアルガードで斯衛軍と呼ばれているわ。」

 

「確かユーディノ使ってる刀ハその時貰っタんだっけナ?」

 

「そう、この子はその時にお父様の友人である紅蓮の叔父様に頂いたのよ、良く覚えていたわね?」

腰にある愛刀をユーディットが撫でながらそう言うと、

 

「毎日朝ト夜にソレ振ってるからナ、その音で思い出すナ。」

朝と夜に鳴るその音に慣れる迄いつか斬り殺されるのではないかと怯えていた事を思い出しながらそう返事を返すカルラ。

 

「嘘?聞こえてたの?ごめん気付かなくて、今度から気をつけるわ。」

長い間同室の少女からの初めての告白に謝るユーディット。

 

「いヤ〜、今はあの音聞かないと眠れないし起きれナいからナ、つヅけていイナ。」

最早子守唄や目覚まし時計がわりに成っている為続けるよう促した。

 

「オールアイゼン!傾聴!そろそろ司令官殿の無駄ばな…もとい演説が終るぞ最後だけでも聞いてやれ!」

 

と、部隊長が隊員のみに聞こえるような号令を掛けた。

 

……………して諸君には全力を持って任務に当たって貰いたい、以上。」

 

「気をつけ!………敬礼!………直れ!」

演説が終わり、号令が掛かりその場は解散となった。

 

 

同日 国連軍戦術機中隊アイゼン隊ハンガー

 

「よ〜し最終ブリーフィング終了だ、総員準備確認を怠るな、尚、女子でお花を積みに行きたい奴は俺が付き添ってやるから申し出ろ。」

 

「隊長、セクハラです、潰しますよ?」

 

「つ、潰すってな、何を?」

 

「フフ……何を?もちろん・ナ・ニ・をですが何か?」

 

出撃前恒例の隊長と副隊長夫婦漫才を見ながらユーディット少尉は支給された携帯食を食べていた。

 

「相変わらず不味い、もっと美味しく作れないのかな?」

携帯食に対して不満を述べていると、

 

「マた食べテるナ、ユーディハ刀振るか、食べてルイメージしかないナ〜、もっと色気出せばモテルのにナ。」

等と失礼な事を言いながらエレメントのカルラ少尉がユーディットの横に座った。

 

「フン!容姿に惹かれるような男何か此方から願い下げよ、やっぱり中身をみてくれる人じゃないと。」

 

「ユーディハ綺麗だかラそんな事言えるんダ、私みたいナ幼児体型ハ普通ニ可愛がられるか、その趣味ノ変態しか寄って来ないナ。」

ユーディットの返事に対してカルラは自身の恋愛?経験を思い出しながら話した。

 

「機体のチェック終わったの?長かったみたいだけど?」

自身より30分程時間が掛かった相棒に聞いてみると、

 

「私ノF15-E〔ストライクイーグル〕OS調子悪いかラアップデートするか聞かれてたノ、だけど操作性とか色いロ変わっちゃうらしイかラ調整だけして貰ったんだナ。」

 

「大丈夫なの⁈作戦開始まで1時間無いのよ!」

 

「偶に跳躍ユニット違和感あルだけナんダ、故障とかじゃナいから大丈夫ナ。」

 

「………ならいいんだけど……」

カルラの言葉に言いようの無い不安を覚えたが、本人が大丈夫と言うので渋々納得した。

 

「よーし!作戦開始時間近いぞ!オールアイゼン搭乗!」

いつの間にか復活していた隊長が号令を掛けた。

 

「さぁ!行こうか」

 

「よっしゃ!BETAどもを駆逐してやりましょうや。」

 

「台所の黒い悪魔よりはましね、害虫駆除と行きますか!」

 

「俺無事に帰ったらあの子に告白するんだ。」

 

「おい〜みんな!カイの奴また死亡フラグ建ててるぞ。」

 

「大丈夫、そのワリに生きて帰ってきてる。」

 

「だがその後の告白で玉砕っと。」

 

「「「「「「アハハハハハ。」」」」」」

 

「……みんな酷く無いですか?」

 

「だけド、カイの告白成功率ハ0%だからナ、今回ハ誰かナ?CPのシエルちゃんかナ?」

と、カルラはからかわれている同じ部隊のカイ少尉を追撃する。

 

「確かに、この隊で告白されてないのって副隊長と私とカルラ、シエルちゃん位ね、ねえカイ少尉?」

ユーディットもふと気になりカイ少尉の顔を覗き込みながら、

 

「私にはいつ告白してくれるの?」

と、聞いた。

 

「そ、そろそろ搭乗しないといけないな!うん!」

聞かれたカイ少尉は顔を真っ赤にしてそう言いながら自分のF15-E〔ストライクイーグル〕に向かった。

 

「あれ?私カイ少尉怒らせちゃいましたか?」

と、部隊の仲間に聞くと

 

「うん、ヘタレめ、何故あそこで言えん。」

 

「あぁユーディ、カイは別に怒った訳じゃないから平気だよ。」

 

「あれが天然の破壊力か……恐ろしい。」

等と意味不明な事を言っているがとりあえずカイ少尉は怒った訳じゃないそうだ。

 

「ユーディハいつまでもそのままでいてナ。」

カルラに肩を叩かれながらそう言われた。

 

「私達も搭乗しましょう、さっきから副隊長のストライクイーグルが此方を見ている気がしますし。」

 

「ヤバい、隊長と説教フルコースになる!」

 

「黙ってくれている間に搭乗しますか。」

そう言いながら自身の機体に搭乗しに行く。

 

「私達も行きましょう?」

 

「そうだナ、説教フルコースハヤダナ。」

私とカルラもみんなに続いて搭乗した。

 

第二話 明星作戦2へhttp://www.tinami.com/view/594858

 

 

後書きのようなもの

ユーディットは料理を作るのも食べるのも大好きな設定でトロンべさん的な腕前。

刀を持っているのは友人が持って来たdvd?Blueレイのキャラクターのインパクトが強くてこうなりました。

ユーディットは幼い頃両親に連れられ日本帝国の斯衛軍に行った事があり、紅蓮大将に気に入られ刀を貰った。

その際に月詠家の娘と仲良くなっている。

写真のストライクイーグルカスタムはプロミネンス計画時のユーディットの愛機予定です、明星作戦開始時は普通のストライクイーグルです。

 

 

 

 

 


 
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