「森へ行ってはいけないよ。特に若い男は気を付けた方がいい。
　何故なら森にはとても恐ろしい神がいて、食べられてしまうのだから」

母の病を癒すためと言い伝えを破り薬草を求めて森へ行った青年は、
その奥で見たこともない美しい少女の姿に心を奪われ、その瞬間青年は村の事を忘れてしまった

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彼女は森、森は彼女。森に入ったモノは森に捧げられるのが森の掟。
彼女の魔力は息を吸うように森に来た者を離さない。
彼女が愛した青年の命を吸い尽くすまで。

側で微笑む青年にそっと落とされた、
彼女の涙は森を若葉の香りに満たすのだった。
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