黄巾雑魚1「死ねぇ!」
叫びとともに放たれた首を狙った斬撃
恋「…お前が死ね」
それを身を屈めて回避した恋はすぐさま唐竹の一撃で持って絶命させる
黄巾雑魚1「ぎゃあああ!」
黄巾雑魚2「てめぇ何してやがる!」
ほかの黄巾賊が迦楼羅に襲いかかるが……
『…お休み』
頭を狙う刺突を躱しながら何処からとも無く取り出した無双奉天戟で黄巾賊の持っていた刀を粉砕し、切り伏せる
黄巾雑魚3「な、なんだこいつら!」
黄巾雑魚4「強すぎる……!」
斬り掛かった二人が一瞬で斬り伏せられた事に動揺する賊達。如何でも良い事だが、この軍の賊達は飛将軍・轟将軍の事を見た事が無い為、噂は嘘だと思い込んでいる為にこんな簡単に斬り掛かるのである
『……一匹ずつは面倒だ』
恋「……纏めて掛かって来い」
この言葉に黄巾兵たちは激高し、直前に感じていた恐怖を忘れてしまった。忘れなければ生きながらえることができたかもしれないのに
黄巾雑魚5「舐めやがってぇ!」
黄巾隊長1「三人一組でかかれ!いくら強かろうが二人だけだ!数にものいわせりゃ勝てる!」
そんな言葉にすぐさま組を作り、三組ずつ二人に襲いかかるが………
恋「……甘い」
『………遅い』
恋の薙ぎ払い、迦楼羅の無双奉天戟の一撃でもって一瞬で骸に変わる
黄巾雑魚6「ば、バカな……一撃で九人を!」
黄巾雑魚7「あの男も早すぎて見えなかったぞ!!」
一瞬で18人の仲間を殺された事で更に動揺する黄巾賊達
恋「……次は誰だ?」
『………我等の刃の餌食になるのは』
すました顔でそう告げる二人は黄巾兵にとっては死神のように見えただろう
黄巾雑魚6「くっそおぉぉぉ!」
破れかぶれになった男が剣を振り上げて切りかかる。しかしそれを迦楼羅一瞬で武器を無双奉天戟から手裏剣の大旋風に変え、相手の懐に入りこんでそれを封じ
『回断』
胴体から真っ二つに切り捨てる
一方恋も胴を薙いでくる敵を
恋「さよなら」
黄巾雑魚7「ギャアアアアア!!」
心臓を奉天画戟で貫いて絶命させる
黄巾雑魚8「バ、バケモノめ!」
黄巾隊長2「だが所詮二人!しかもその一人は女だ!」
黄巾雑魚9「そうだ!大人数で囲めばどんなバケモノだって……!」
黄巾隊長2「いくぞ!黄天の世のために!」
黄巾全軍「「「「「「「「「「
自身達の掲げた言葉を詠唱しながら二人に突撃する
恋「……蒼天は死なず」
『………しかして駆けるは羽虫にあらず』
恋「……蒼天は龍の駆ける世界」
『………羽虫には過ぎた世界』
迦楼羅・恋『「だから」』
迦楼羅・恋『「羽虫は死ね」』
~黄巾軍後方~
黄巾雑魚7「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
黄巾雑魚8「し、しにたくねえぇぇぇぇぇ!!」
黄巾雑魚9「バケモノ!バケモノだぁぁぁぁぁ!」
後方に後退した張三姉妹の耳に前線の兵の混乱の悲鳴が届く
「前線が混乱してる!?何で!?」
突如混乱した前線に張宝は戸惑いを隠せない
人和「わからない……けど!天和姉さんを守らないと!」
地和「そうね!姉さん、後ろに下がって!」
天和「え?」
人和「え?じゃなくて、姉さんはもっと後ろ!本営よりも後ろに下がって!」
地和「危なくなったらすぐに逃げて!いいわね!」
天和「……やだよ!お姉ちゃんも一緒にいる!!」
ズドオォォォォォン!!
そんな中、戦場に轟く轟音。まるで何かが爆発するような
地和「今の爆発音は何!?なんなの!?」
黄巾党1「前線の千人隊が次々と吹っ飛んでいます!」
人和「吹っ飛ぶってどういうことよ!」
普通はありえない人が吹き飛ぶという現象にいつもは冷静な張梁も声を荒げる
黄巾党2「まずいですよ、張梁様。あいつら、人間じゃありません!」
黄巾党3「一薙ぎで千人を屠り、獲物を振り下ろせば千人が宙を舞うんです!!」
黄巾党4「しかも一人は小さい小刀を使ってるのに折れる気配がありません!」
迦楼羅は現在、首から下げている玩具のような小刀を使っている。では何故そのような物で爆発が起こるか。単に氣による斬撃に過ぎない
黄巾雑魚10「やつらは人じゃねえ!!鬼神だ!!!」
人和「ちょっ、バカ!そういうことを大声で言わない!!皆が動揺しちゃう……」
ドッゴォォォォォォォォォォォン!!!
黄巾前衛「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ズドオォォォォォォォォォォォォン!!!
黄巾前衛「ぐああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
後方で指示やらを飛ばしている内も爆発音と悲鳴が響く
黄巾党2「ひっ!!ま、またぁ!!」
人和「しかもさっきよりも近い!ちぃ姉さん!天和姉さんを連れて後方に!!」
地和「うん、わかってるけど……!あんただけここに残るとかなしだからね!」
人和「私だってそんなこと言いたくないけど、誰かが残って足止めしないと……!」
黄巾党3「その役目は俺たちがします!」
黄巾党2「お三方は早くお逃げください!」
黄巾党4「黄天の世を!俺達の大好きなお三方の世界を作るために!!」
黄巾党5「俺たちを救ってくれたあなたたちの歌のために、命を賭して守ります!」
人和「くっ……ごめん、お願い!」
黄巾党2「はい!涙をこらえて我らに託してくださった、貴女方のために!!」
黄巾党1「お三方、ご無事で!!」
人和「いくよ天和姉さん!」
天和「でも!」
地和「二人ともはやく!!」
そして撤退しようとした時
恋「見つけた」
『………………』
迦楼羅と恋が三姉妹を見つけた
人和「来た……!」
黄巾党4「張梁様、お早く!!」
『…………兵を捨て駒にする気か?」
黄巾党1「違う!俺たちが自分の意思で残ったんだ!」
黄巾党2「お三方のために命をかけると決めた!」
黄巾党3「抜けるもんならぬいてみろ!!」
彼らの目に淀みはない。澄み切った、命を捨てる覚悟を決めたものの目であった。迦楼羅はその眼を見ると
スチャ
小刀を鞘に戻した
『……お前等に問う。この場に居る20人、そして先程の3人は欲望のままに略奪や殺しをしたか?』
恋「…迦楼羅?」
黄巾党5「…………その問いに何の意味が有る」
『……いいから答えろ。有るか、無いか』
黄巾党6「……………そのような真似をした事は無い。前に居た奴等は殆どが賊崩れだったがな」
問いに答えた黄巾党の目は清み切っており、迦楼羅の見聞色の覇気にも淀みは見受けられなかった
『………そうか。恋、こいつ等嘘は言っていない。今回は見逃してやってくれないか?』
恋「…………………ん、分かった。迦楼羅嘘言って無い。今回は見逃す。でも、次同じ事したら容赦しない」
『……と、言う事だ。三人を追いかけろ』
黄巾党3「…………感謝する」
迦楼羅と恋を足止めしようとしていた20人ばかりの黄巾党は感謝の意を表して次々と三姉妹を追いかけて行った
恋「……迦楼羅、何で見逃した?」
恋は黄巾党達が見えなくなった後、迦楼羅にそう問いかけた
『……いや、黄巾党には賊崩れと三姉妹の熱狂的な追っかけの二つが有ると聞いた事が有ってな』
恋「…………………嘘」
迦楼羅の回答は嘘だと言う恋
『………いやはや、恋にはかなわないな。張三姉妹とは知り合いでね。討つのが心苦しかったのさ。ま、あの守ろうとしていた奴等が嘘を言って無いのは本当だったし、盗みや殺しをしてない奴等を殺すのも如何かと思ってね』
恋「……そう」
『そう言う訳だ。そろそろ戻ろう。かなり突っ込んでしまった。今頃音々音が心配しているぞ』
迦楼羅がそう言うと
音々音「恋殿ーーーー!」
二人を呼ぶ声が響く
恋「……ん、ねねもしゃうも心配してる。戻る」
恋はそう言うと迦楼羅の手を持って走り出す。その勢いたるや、
『ぬおおおおお!!!恋!少し待て!!早すぎるぞおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!』
そんな迦楼羅の悲鳴が聞こえないのか、恋は気にせずに音々音と菖蒲の本へと走って行った
戦績
恋:約3万
迦楼羅:約12万
無双奉天戟
無双OROCHI魔王再臨の呂布の第四武器
大旋風
戦国BASARA3宴の猿飛佐助の第四武器
回断
大旋風(猿飛佐助の武器なら何でも可)を回転させて敵を切り裂く
黄巾雑魚と黄巾党の違い(と言うか、区別の仕方)
黄巾雑魚→賊崩れの外道共
黄巾党→熱狂的な追っかけ、若しくは仕方なく居る者達
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第八話